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フランスやイタリア、スペインといえば、世界を代表するワイン大国です。
しかし、ヨーロッパには、数千年のワインづくりの歴史を持つ産地がまだ多くあります。
その中でも、世界のワイン愛好家たちから注目されているのが、「ドイツワイン」です。
日本国内でも、ドイツの甘口ワインが人気を博しましたが、今は辛口タイプも強い人気を誇ります。本記事では、ドイツワインの基本や魅力について解説していきましょう。
目次
ドイツワインの基本を下記の内容にまとめました。
それぞれ解説していきたいと思います。
ドイツワインとは、その名の通りドイツでつくられているワインのことです。
ワインには、“ブドウ栽培とワインづくりに適した産地”を示すワインベルトと呼ばれるものがあります。
日照条件や降雨量など細かなことが定められていますが、主に北緯30~50°、南緯20~40°の中に入る地域がワインづくりに適すと考えられています。
そんな中、ドイツはそのワインベルトの北限であり、ワイン産地の中では非常に冷涼な産地として知られています。
寒く日差しも少ないドイツではブドウを完熟させることが困難な為、甘く糖度の高いブドウが重宝され甘口ワインを多くつくられてきました。
ドイツワイン発祥の地とも言えるのがモーゼル川流域。
かつてローマ人がトリーアにブドウを持ち込んでワインを作りはじめたのが、ドイツワインにおける歴史の始まりと言われています。
当初は赤ワインでしたが、ドイツの気候に合わせて白ワインが主流になっていきました。#FindYourCityBreak pic.twitter.com/M2jipGW0F1— ドイツ観光局 (@GermanyTravelJP) July 20, 2022
ドイツワインの歴史は、古代ローマ時代にまで遡ることができます。紀元前100年頃にはブドウが栽培されていたなどといわれるなど、その歴史の深さが特徴です。
また、今もドイツのワインづくりにおいて重要な産地、“モーゼル川流域”。その場所に、1世紀頃から2世紀頃、ローマ人がエルプリンクと呼ばれるブドウ品種を植樹したことが、本格的なワインづくりのはじまりともいわれています。
古代ローマの繁栄に大きく影響を受けてワインづくりが広がっていったドイツですが、ゲルマン民族移動により数百年に及ぶワイン暗黒時代が到来します。
カール大帝のおかげでワインづくりが活気を取り戻すものの、30年戦争でまたもやピンチに。そこに追い打ちをかけるようにフィロキセラ禍が蔓延するなど、ドイツワインは紆余曲折の時代を歩み続けてきました。
しかし、その厳しい時代をどうにか生き抜いてきたドイツワインの生産者たち。甘口ワインのイメージが強いドイツでしたが、今は辛口ワインで世界的に高く評価されるワインを多く生産するワイン大国になりました。
ドイツは、白ワインを多く生産する国として知られています。全体の6割以上が白ワインであり、さらに全体の3割強が甘口ワインです。
ドイツの主要品種はリースリングと呼ばれるブドウ品種で、辛口からも、甘口からも素晴らしいワインを生み出す高級品種として知られています。
ドイツワインは、辛口は繊細なタッチとピュアなアロマ、オーガニック系のワインも多く、フルボディというよりは軽快なものが多い印象です。
赤ワインは、ピノ・ノワール(シュペート・ブルグンダーと呼ばれている)を原料としたものも多く、ミディアムからライトボディのすっきりとした味わいのものが多い特徴があります。
また、ドイツワインを語る上で欠かせないのが上記でお伝えした甘口ワインでしょう。詳しくは後述しますが、ドイツは収穫時のブドウの糖度や状態によって甘口ワインの格付けが存在しており、最高レベルのトロッケンベーレンアウスレーゼは、世界三大貴腐ワインのひとつとして重宝されています。
とはいえ、ドイツワインの多くはカジュアルな価格でありながら、高い品質のコストパフォーマンスに優れたワインが多く揃っているところも特徴です。
甘口ワインから辛口までコストパフォーマンスの高いワインが幅広く揃う、ワイン生産国。それが、ドイツの特徴といえるのではないでしょうか。
ドイツワインを知る上で重要なのが、ドイツ独特の品質区分です。
ドイツワインは他国のワイン以上にワインが厳しく統制されており、甘口ワインに対する独特の格付けなども存在しています。
また、ローカルコントロールセンターなどを区分する公的検査合格番号による制度、さらにドイツワインの6つの区画区分など、それらを全て覚えることは非常に困難を極めます。
下記では、まずドイツワインを楽しむ上で知っておきたいドイツワインの品質分類をまとめました。ぜひ、ドイツワインを楽しみたいと考えている方は、チェックしてみてください。
ドイツワインには、大きくわけて「地理的表示なし」と「地理的表示あり」といった二つの分類が存在しています。
「地理的表示なし」は、以前のターフェルワインに相当するもので、ドイツ国内で認可されている畑の、認可されたブドウ品種のブドウを使用したワインが名乗れるシステムです。地理的表示はできませんが、ヴィンテージや品種名を表示することは可能です。
一方、地理的表示付きのワインを下記にまとめました。
ラントヴァインは、26の指定地域のブドウを85%以上使用したもので、その産地をラベルに表記することができます。一方、Q.b.A(クヴァリテーツヴァインとも呼ばれる)とプレディカーツヴァインは、1つの指定産地のブドウを100%使用していることが条件であり、なおかつ細かな規定が多く定められています。
プレディカーツヴァインの、プレディカーツは肩書きといった意味で、まさに等級といった意味合いでいくつかのカテゴリが用意されています。
最低アルコールや収穫時のブドウの糖度などによって、その等級が決まる仕組みです。
プレディカーツヴァインの等級を、下位から紹介していきます。
プレディカーツヴァインの中で最も糖度の規定が低いカテゴリ。軽快なワインで、低アルコールといった特徴があります。
一般的な完熟ブドウを1週間ずらして収穫した糖度の高いブドウを使用したもの、やや重厚なワインになる傾向です。
厳選された完熟ブドウを使用したワインで、上記の2つのカテゴリより高級ワインとなります。
貴腐ブドウ、または過熟のブドウのみを使用したワインで、非常にフルーティーで濃厚な甘口ワインが仕上がります。
マイナス7度以下で自然にブドウ樹の上で氷結したブドウを収穫し、その氷結状態で圧搾した天然濃縮果汁からつくられる甘口ワイン。
高級甘口ワインであり、世界的にも大変珍しいワインとなります。
プレディカーツヴァイン最高峰のランクが、トロッケンベーレンアウスレーゼ。貴腐ブドウのみを使用してつくられる貴腐ワインで、世界三大貴腐ワインのひとつとしても知られています。
白ワインといったカテゴリで、数百万円といった世界最高値を記録したワインとしても知られています。
ここからは、おすすめのドイツワインをいくつか紹介していきます。
ドイツワインの初心者から上級者まで楽しめるラインナップになっているので、ぜひチェックしてみてください。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
エゴン・ミュラー | リースリング | 2017 | ドイツ・モーゼル |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ライヒスラート フォン ブール | リースリング | 2001 | ドイツ・ファルツ |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
SMW(SAAR-MOSEL-WINZERSEKT) | リースリング | NV | ドイツ・モーゼル |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
MADONNA(マドンナ) | リースリング 、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナー、ケルナー | NV | ドイツ・ラインヘッセン |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
LANGGUTH(ラングート) | シルヴァネール、ケルナー、ミュラートゥルガウ | NV | ドイツ |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
トーマス バルテン | リースリング | NV | ドイツ・モーゼル |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
デクスハイマー | ジーガーレーベ | NV | ドイツ・ラインヘッセン |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ディール ブレス | シャルドネ80%、シルヴァーナ20% | 2018 | ドイツ・ラインヘッセン |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ヨーゼフ ビファー | リースリング | 2018 | ドイツ・ダイデスハイム |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
SMW Saar-Mosel-Winzersekt | エルプリング | 2019 | ドイツ・モーゼル |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
Donguriano | オルテガ、他 | 2020 | ドイツ・ラインヘッセン |
ドイツには、さまざまなカテゴルのワインが存在しています。それを知ることも、ドイツワインを楽しむためのポイントです。
下記に、ドイツのユニークなワインをまとめています。ぜひ、チェックしてみてください。
ボージョレー・ヌーヴォー(フランスの新酒)の解禁日ですが買い忘れのためデア・ノイエ(ドイツの新酒)です pic.twitter.com/PfbKrnV7pP
— ✈️ぶんちゃん? (@Bunchan_Flute) November 19, 2020
ボージョレ・ヌーヴォーのように、ドイツにも新酒を意味するワインが存在しています。それが、デア・ノイエです。
主に、ブドウの収穫年に瓶詰めされた、“ラントヴァイン(原産地呼称で最も緩いランク)”のワインに名付けられています。
野菜の天ぷら4種盛り(新生姜、トウキビ、椎茸、万願寺唐辛子)と、ドイツ·ラインヘッセンのモリオムスカートを使ったパールヴァイン(微発泡ワイン)を。 pic.twitter.com/eOwY9prlPU
— ????????? ??? ?????????? (@Culter_vinum) July 8, 2021
発泡性ワインの中でも、とくに微発泡性ワインのものをパール・ヴァインと呼びます。規定としては、20℃で1から2.5程度の気圧となっています。
安いドイツワインをスプリッツァーで?
ひんやりさっぱり美味い? pic.twitter.com/i68Fqjz1rL
— 舌切たかも (@hidetotaka) April 22, 2021
ドイツで夏場よく飲まれている、白ワインとソーダ割りのワインカクテルがスプリッツァーです。“シュプリッツェン”といった、ドイツ語ではじけるを意味した言葉が語源となっているといわれています。
非常に爽やかな印象を楽しめる、普段使いしやすいワインといえるでしょう。
ドイツワインの主要品種を解説します。ドイツには、どんな品種が栽培されているのか知りたい方は、ぜひ下記の説明をチェックしてみてください。
ドイツワインを語る上で外すことができないのが、リースリングです。栽培面積は、同品種における全世界の約60%を占めるともいわれているなど、まさにドイツの顔といっても過言ではないブドウといえるでしょう。
リースリングは、果皮が非常に薄いことから貴腐菌などがつきやすく、甘口も多くつくられる品種です。辛口ワインは、熟成させるとペトロール香と呼ばれる灯油のようなオイリーな香りを放ち、その香りが強い白ワインは優れた仕上がりになります。
リースリングを親に持つ交配から生まれた白ブドウが、ミュラー・トゥルガウです。スイス人の植物学者であるヘルマン・ミュラーによって交配され、ドイツ国内でも栽培面積が多い品種です。
中甘口から辛口など、幅広いスタイルのワインがつくられています。
シルヴァーナーは、ドイツワインの中でも非常に重宝されている白ブドウ品種です。19世紀頃に広まったといわれる新しい品種ですが、フランケンやラインヘッセンでは素晴らしいワインを生み出すことで知られています。
酸味が穏やかなので、初心者でも飲みやすいワインです。
ドイツワインの中でもとりわけ人気が高い白ブドウ品種が、ケルナーです。トローリングとリースリングを交配してつくられた品種であり、ファルツといった産地ではケルナーのワインが多く生産されています。
甘みを感じる繊細な果実味と穏やかな酸が特徴で、辛口から甘口まで幅広いスタイルのワインです。
シュペート・ブルグンダーは、一般的にピノ・ノワールと呼ばれる黒ブドウ品種のドイツ版です。ピノ・ノワールは、フランスが有名ですが、ドイツでも1000年以上前から栽培されていることで知られる、主要品種です。
フランスと比較してより明快かつ、ピュアな味わいの赤ワインを生み出すため、赤ワインが苦手といった方でも大変飲みやすい仕上がりになるところが特徴でしょう。
1955年に誕生した交配品種で、近年ドイツの赤ワインの中でも人気を集めている品種です。ドルンフェルダーは、酸味やタンニンがやや穏やかであり、飲みやすい赤ワインを生み出します。
熟成も可能なので、カジュアルなワインからリッチな味わいのワインまで、幅広い味わいが楽しめるでしょう。
ドイツワインの主要産地を下記にまとめています。ドイツワインと一口にいっても、その産地によってワインの個性はさまざまです。
ドイツ最大のブドウ栽培面積・ワイン生産量を誇る、ラインヘッセン。ナーエ川とライン川に接する産地であり、ブドウ栽培に適した産地としても知られています。
シルヴァーナーの栽培面積がとくに大きく世界最大です。
ドイツ最南端のワイン産地であり、赤ワインも多く生産されています。冷涼なドイツの中でも、貴重な産地のひとつです。
ドイツにおける高級ワインを多く生産する産地が、モーゼル。モーゼル川、ザール川、ルーヴァー川の支流に広がる産地であり、その多くはリースリングが栽培されています。
モーゼルにある畑の多くが急斜面であることで知られており、栽培者は非常に過酷な環境でブドウを育てています。
棒仕立てと呼ばれる特殊な栽培方法もモーゼルならではですが、世界最高峰のワインなどがこの地から生み出されているなど、ドイツワイン生産者の憧れの場所です。
旧西ドイツにおいて、もっとも東に位置するワイン産地がフランケンです。Q.b.Aと呼ばれる品質区分以上のワインは、ボックスボイテルと呼ばれる扁平のユニークなボトルに詰められています。
シルヴァーナー、ミュラー・トゥルガウなどの品種の栽培で大変有名です。
ドイツきっての高級ワイン産地が、ラインガウです。有名生産者も多く存在しており、リースリングやシュペート・ブルグンダーから、高級辛口ワインがつくられています。
この場所からも、世界最高峰のドイツワインが生み出されています。
ドイツにおける赤ワインの一大産地が、アールです。ライン川支流のアール川沿いの産地で、ドイツ国内の中でも平均気温が多く、その特性から赤ワインが多くつくられます。
ドイツワインの中では、“赤ワインの楽園”と称されるなど、品質の高い赤ワインが多く生産されている銘醸地です。
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ドイツワインは、フランスやイタリア、スペイン、また新世界ワインと比較すると、まだまだ知名度が低い存在です。しかし、甘口ワインをはじめ、辛口ワインも非常に優れたものが揃っていますし、コストパフォーマンスも抜群です。
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