【ウイスキー買取】ホワイトボウモア 1964 43年を買い取りさせて頂きました!!ボウモアは人気の高いシングルモルトです。身近でお値段もそれほど、という位置づけなのですが“ブラック”と“ホワイト”という逸品が高値で取引されています。単にブランドに頼るものではなく、背景がその理由を支えています。買取価格は130万円。しかしご理解いただけると思います。
項目 |
価格など |
弊社買取価格 |
1,300,000円~ |
通常価格 |
不明 |
他社買取価格 |
要相談 |
再販価格 |
1,800,000円以上 ※ヤフオク・メルカリ |
ボウモアとは
ボウモアはウイスキーとの聖地と言われるアイラ島で作られています。人口4000人弱の小さな島ですが、ボウモアやラフロイグ・ラガブーリン・アードベッグなど有名なウイスキー蒸溜場が8個もあることから、多くのウイスキーファンが訪れます。どの蒸溜場も昔ながらの方法で作っていて、その素朴なライフスタイルと荒涼な自然がアイラ系と言われるウイスキーの個性になっています。
海に面した蒸溜場で作られるため磯臭いニオイが染みついています。泥炭で燻すのでヨード臭がとれません。好き嫌いは分かれますが、クセのある味わい一度体験すると忘れられないものになります。昨今のウィスキーブームを受けて、今回の商品のように“古い時代のボウモア”が酒買取の市場では高値で取引されています。価格の高いものなど買取相場を調べてみました。
ボウモアの買取相場
ブラックボウモア
今回の商品“ホワイト”に対して“ブラックボウモア”も有名なタイトルで、ラフロイグの双璧を成す存在と言ってもいいでしょう。製造年は1964年、この年にラフロイグ社では蒸溜設備を入れ替え、初めて作ったのが“ブラック”と“ホワイト”として熟成されます。ブラックはシェリー樽を使って熟成され、1993年・1994年・1995年に限定出荷され現在60万円ほどで取引されています。
しかし2007年64年熟成ものが世界で約800本出荷され、日本では90本が割り当てられました。空前の高値がついていて“要相談”扱いが続いています。
1963 30年
ボウモア30年は1963年に蒸溜され30年間熟成させた商品です。旧来の設備で蒸溜された最後のボウモアという希少性と30年熟成という時間に高値がついています。何より1963年蒸留モノは出来がいいという愛好家が多いようです。“ブラック”“ホワイト”程ではありませんが、付属品がついた完品であれば30万円以上の査定がつくこともあります。
12年 旧ボトル
ボウモアは事業が安定せず、思うようなに製造できない苦しい時代を過ごした経緯があります。オーナー企業が何度か変わっていますが、1994年からはサントリーがオーナーとなり設備を整備、またマーケティングを強化しています。
そうなると旧来の商品が見直されるようになり、定番商品なのですがラベル表記が違う、年次が違うという理由で高値がつくようになっています。12年ものの現行品は2,000円程度の買取価格ですが、旧ボトルは10,000円以上に跳ね上がります。
他タイトルの買取価格は以下の通り ※状態、業者によって変動あり
商品名 |
買取価格 |
ボウモア ダーケスト シェリーカスク |
18,000円~ |
ボウモア ダスク ボルドーワインカスク |
18,000円~ |
ボウモア 10年 デビルズカスク |
6,000円~ |
ボウモア 16年 1989 |
18,000円~ |
ボウモア 21年 1973 |
70,000円~ |
ホワイトボウモア 1964 43年とは
画像でもわかるようにdistilled 1964 と表示されています。なんと前回の東京オリンピックの年に製造されたものだと分かります。 “ブラック”でも説明しましたが、新しい設備で蒸溜されたボウモア原酒なのです。
そして“ブラック”はシェリー樽で、一方“ホワイト”はバーボン樽で熟成されます。43年の時間を経て、2007年わずか732本だけがボトリングされ出荷されました。シェリー樽で熟成すると、独特の甘い香りがボウモアのクセを緩和させてくれます。バーボン樽は甘さだけでなく、ボウモアのクセを鎮めて奥深い味わいを醸します。ボウモアの双璧を成すだけの個性を持った逸品と言える存在です。
ホワイトボウモア 1964 43年が高値の理由
前項と重複する記述がありますが、高値の理由について整理してみます。
製造年について
1964年に蒸溜されたということがポイントです。新しい設備に入れかえて初めて製造された原酒です。“ブラック”同様記念すべき年次だと言えます。
熟成年数について
ウイスキーは製造年の古いもの、そして熟成期間の長いものほど価値がつきます。2020年現在56年前に蒸溜・製造され、2007年まで43年間熟成を重ねたた“ボウモア”が注目されないはずはありません。大きな喝采とともに高値から取引が始まったようです。
その他 バーボン樽での熟成
相性の問題はありますが、アイラ系のシングルモルトにはHOGSHEADと言われるバーボン樽を改良したもの、またはバーボン樽そのものを使うケースが多いようです。HOGSHEADよりバーボン樽の影響を受けやすく、風味が増すため愛好家の高い支持を得ています。どの要素が欠けても“ホワイト”にはなりませんでした。計算か偶然かは判断できませんが、高値で取引されていることが答えなのでしょう。
お酒買取専門店 リンクサスが高値取引できる理由
お酒買取専門店 リンクサスは、その商品を欲する売り先つまり市場とネットワークを構築しているためです。そしてその市場は日本国内だけでなく、世界に広がっています。常に情報を共有しているため、どこの市場がどのような商品をいくらで欲しいのを把握しています。価格交渉に時間差が少ないと言えるでしょう。見つけたら、すぐ連絡が欲しい、というバイヤーが多数控えています。
特に今回のような限定品を探しているマニアからのリクエストは毎日のように届きます。中国市場だけではありません。お酒買取専門店 リンクサスは欧米、中東そしてウイスキー需要の高いインドやアジア諸国の富裕層とのネットワークも大切にしています。そうした流れを的確に捉えることで、適切な選択が可能になるのです。
まとめ
高値で取引されている理由や背景をいくつか整理してみましたが、ご理解していただけたでしょうか。アイラという土地柄、取り巻く荒涼な環境、ボウモアが生まれた場所で、もっとも相応しい季節に、このウイスキー“ブラック”を開けることができれば、130万円という価格も納得できるのかも知れません。こうした商品を扱わせていただいた幸運に感謝します。