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ロングセラーのバーボンとして人気を集めている「アーリータイムズ」。近年は終売や高騰化も話題となっています。
今回はそんなアーリータイムズの魅力や特徴を解説していきます。製法のこだわりポイントやラインナップ、価格なども解説しているのでぜひ参考にご覧ください。
目次
ちなみにバーボンウイスキーはアメリカンウイスキーの一つで、とうもろこしなどの穀物を主原料に作られています。独特の琥珀色をしているのが目印で、原料由来の甘みが感じられるのがバーボンの魅力です。
アーリータイムズはまさにバーボンの魅力を最大限に表現してあるウイスキーといえます。フルーティーな甘みがあり、なめらかで芯のある味わいを楽しめるブランドです。ストレートだけでなく、ハイボールにしても美味しいウイスキーとして人気を集めています。
アーリータイムズはかなり歴史あるバーボンで、初めて蒸留されたのは1860年と150年以上も昔のことです。この頃はアメリカの西部開拓時代真っ最中であり、蒸留所にも「アーリータイムズ」の名がつけられました。
なおアメリカといえば、1920年に禁酒法が施行されたことで知られています。この法律は「ウイスキーなどアルコール飲料全般について、製造・販売・輸送・輸出入を禁止する」という非常に厳しいものであり、多くのウイスキー蒸留所がこの法律で閉鎖を余儀なくされました。
しかしアーリータイムズは、「医療用ウイスキー」として認められたことで法律の適用を免除されます。禁酒法から生き残ったことで、やがてアメリカのウイスキーの市場を独占するほどの銘柄にまで成長して行きます。
そしてアーリータイムズは、世界に向けて出荷されるまでになりました。現代までには蒸留所の名称変更や所有者変更という変化もありましたが、今でも愛されるウイスキーであるということには変わりはありません。
アーリータイムズは、バーボン熟成にかつての所有者であったブラウンフォーマン社の自社製樽のみをバーボン熟成に採用しています。自社製の樽を使うことで、中の焦がし具合などを細かく調節しています。ケンタッキー州の中でも自社製樽を採用しているのはアーリータイムズだけであり、こだわりを感じることができます。
アーリータイムズは原料にもこだわりを持っています。使われるのはインディアナ州産のとうもろこしやライ麦、大麦といった穀物になります。そしてケンタッキー州の地層を通ってきたライムストーンウォーターを使って、ウイスキー製造を行います。
濾過には活性炭を使っており、不純物をしっかりと取り除いています。こうすることで原料由来の甘さを保ちながらも、雑味がなくすっきりとした後味に仕上がるのがアーリータイムズの特徴です。バニラのような香りをもち、舌触りがなめらかで美味しさを感じられる味わいです。
ここまでアーリータイムズはバーボンウイスキーだと紹介してきましたが、実はこれは正確ではありません。アメリカ国内では、アーリータイムズはバーボンではなく「ケンタッキーウイスキー」として販売されています。
もともとバーボンにはルールがあり、“内側を焦がしたホワイトオークの新樽のみ”を使って熟成させなければなりません。しかしアメリカ市場で販売されているアーリータイムズには、20%ほど新樽ではなく再利用の焦がしオーク樽が使われています。そのためアメリカ国内用のアーリータイムズは、バーボンではないのです。ラベルにもケンタッキーウイスキーと表示されています。
一方で輸出向けに生産されるアーリータイムズは、焦がしたホワイトオークの新樽が採用されています。バーボンウイスキーの条件を満たして作られており、実際にもバーボンウイスキーとして販売されています。日本に輸入されているアーリータイムズも基本的にこちらとなります。アーリータイムズをいくつか飲み比べてみるのも、面白いかもしれません。
アーリータイムズには、もともと「イエローラベル」や「ブラウンラベル」という商品が存在していました。イエローラベルがスタンダードボトルで、長年愛されてきたロングセラーのボトルとなります。
しかし人気品であったにも関わらず、2022年6月には日本での取り扱いが終了となってしまいました。アメリカでの製造そのものも終わっており、完全なる終売状態となっています。
またブラウンラベルの方も2021年にすでに終売となっており、現在は販売されていません。
なおアーリータイムズ自体には「ホワイトラベル」というボトルが存在しており、ブランド自体が終わったわけではありません。しかし入手できるボトルには限りがあるので、アーリータイムズを狙っている方は注意しておきましょう。
アーリータイムズ イエローラベル
バーボン特有のエステリー臭は控えめ、後味はどこか黒砂糖のような…フォアローゼズに比べて難解な味かも。 pic.twitter.com/xrMMsLTDas— 邁進するピクちゃん? (@pick_chan_) March 21, 2018
アーリータイムズのイエローラベルが終売となったのは、決して不人気が理由ではありません。人気の中でも終売になってしまったのには、いくつかの原因があります。
考えられる理由としては、まずは「原酒不足で製造が難しくなってしまった」ことが挙げられます。近年はウイスキー人気が高まっており、人気ブランドはどこも原酒不足状態が続いているのが現状です。
またアーリータイムズは、終売より少し前2020年の時期にブランドがブラウンフォーマン社からサゼラック社へと売却されています。このブランド売却が、アーリータイムズのイエローラベル終売に大きく関係していると考えられます。
アーリータイムズには終売品も含めていくつかのラインナップが存在します。ここからは各ボトルの特徴について紹介していきます。
アーリータイムズのホワイトラベルは、2022年9月より新たに発売されたボトルです。全世界に先駆けて、日本で先行発売されました。こちらは明治屋から発売されているもので、アーリータイムズの中では入手しやすいです。
なめらかな味わいが魅力で、はちみつやキャラメル、バニラのような甘みが印象的です。飲みやすく、ハイボールなどにも向いています。
イエローラベルはかつてアーリータイムズのスタンダードボトルとして発売されていたものです。現在では終売となり、入手が難しくなってきています。
アルコール度数40%のベーシックなバーボンで、ライトな口当たりと芳醇な香りが特徴です。フルーティーな香りは洋梨のようで、ビターな香りやスパイシーなキレもあります。
アーリータイムズのブラウンラベルは、かつて販売されていたボトルで日本向けに作られていた品になります。イエローラベルに使われていた原酒のなかに、ブラウンラベル専用原酒をヴァッティングして作られます。
スモーキーな味わいのボトルで、日本人の舌にもうまくマッチします。コクのある味わいはストレートで飲むのにもおすすめです。
【アーリータイムズ】354
フルーティーで少しワックス、オイリーな香り、杏、少しベリー、弱めの粘土の香り。
鼻から抜ける甘い香りと舌に残る甘味と旨味、優しく角がない柔らかい旨味がゆったりと残るウイスキーです。No.2122#アーリータイムズ#アゲハ酒 pic.twitter.com/dLAjxd634b
— アゲハ (@engaaebaaou) September 1, 2023
アーリータイムズ354は、4年熟成されたタイプのバーボンウイスキーです。バナナやレモンを思わせる甘くフレッシュなウイスキーで、とっても華やかです。甘いバーボンをお求めの方におすすめしたい1本です。
ちなみに354というのは、蒸留所の“連邦許可番号”に由来します。クラシックなデザインのラベルがオシャレと人気です。
「アーリータイムズ ブラインドアーチャー」が登場!アーリータイムズをベースに、青リンゴとシナモンの風味が感じられる、爽やかな味わいが特長です!目隠しをして息子の頭の上のリンゴを射抜いたウィリアム・テルの伝説に由来してるんですよー! pic.twitter.com/D1LPOj0GXW
— アサヒビール ASAHIBEER (@asahibeer_jp) March 4, 2015
アーリータイムズ ブラインドアーチャーは、青リンゴやシナモンのフレーバーが加えられたシリーズです。いわゆるフレーバードウイスキーと呼ばれるものですが、アルコール度数が低いことから日本の酒税法ではウイスキーではなくリキュールに分類されています。
ブラインドアーチャーは直訳すると“目隠しした弓使い”という意味であり、スイスの言い伝えに登場する弓の名手ウィリアム・テルに由来します。
ここからは、アーリータイムズを美味しく飲むおすすめの方法をご紹介していきます。飲む機会がある方はぜひ挑戦してみてください。
本日のお酒は、『アーリータイムズ イエローラベル』のストレート。
チロルチョコのピスタチオが美味しい。
甘くまろやかなバーボンにはチョコが良く合う。#お酒 #ウイスキー #アーリータイムズ #TWLC pic.twitter.com/MnSmcGPcHi— 琴音 響@休肝日 (@cassis0331) May 19, 2023
アーリータイムズの味をダイレクトに感じたい場合は、ストレートがおすすめです。甘みが強めのバーボンで、ストレートのままで飲むことにより高い香りを感じ取ることができます。常温のままお気に入りグラスに注ぎ、ゆっくりと堪能するように飲み進めてみてください。
ただしアーリータイムズはアルコール度数が40%と高いので、ストレートで飲む際は酔い過ぎに注意です。チェイサーを用意して、水分補給をしながら飲むようにしましょう。
アーリータイムズ ブラウンラベルをロックで。
これです、大人な飲みごたえ。
終売が残念でなりません。 pic.twitter.com/wFwfPeQMxn— Teppy (@PinH1ZAfRRPR0PR) November 13, 2022
アーリータイムズの味はロックにしても美味しいです。ロックとは“オン・ザ・ロック”のことで、大きい氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ飲む方法となります。
ロックは徐々に氷が溶けていくので、味の変化を楽しめるのもポイントです。水が溶けて加水が進んでいくと、香りも華開いたような印象に変化していきます。
今話題?のバーボンと牛乳のカクテル カウボーイ
アーリータイムズ ブラウンラベルを使いました
ちゃんとシロップとか入れたらちゃんと女の子のカクテルになりそう pic.twitter.com/oVx9ip0tMf— にしぽりん なう (@lightning199601) May 1, 2020
アーリータイムズはフルーティーで甘みのあるバーボンなので、ジュースで割ってカクテルにしたり、炭酸で割ってハイボールにしたりするのもおすすめです。自分らしいアレンジをぜひ探してみてください。
難しいカクテルを作らなくとも、例えばジンジャエールで割ったり、コーラで割ったりするだけでも味が変わり美味しさが増します。ストレートのウイスキーには抵抗があるという方にもおすすめの飲み方です。
アーリータイムズは、定番であるイエローラベル700mlがもともと定価1,760円(税込)にて販売されていました。しかし先ほど述べたように終売してしまっており、現在は市場の価格が高騰してしまっています。
例えばAmazonなどのネット通販では、6,000〜7,000円前後の価格で取引されているような状況です。完全終売となっている状況を考えると、今後さらに価格が高騰していくと考えられます。
同じようにブラウンラベルも高騰しています。ブラウンラベルはもともと1,300円前後で販売されているコスパの良いウイスキーでしたが、現在はAmazon価格が5,000円以上にまで上昇しています。
一方でホワイトラベルは、現在もリリースされていて安価で購入できます。
イエローラベルなど高騰化が進むアーリータイムズは、お酒買取の市場でも人気があります。アーリータイムズの飲まないボトルを持っているという方は、無駄にしてしまうのではなくお酒買取の利用もぜひ検討してみましょう。
アーリータイムズの買取を検討中の方は、お酒買取専門店リンクサスにぜひご相談ください。リンクサスはお酒に特化した買取専門店で、ウイスキーなど人気アルコールの高額買取を得意としています。
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今回は人気バーボン・アーリータイムズについて解説しました。甘いニュアンスの味わいが人気のアーリータイムズですが、これまで定番だったイエローラベルはすでに終売となり、手に入りにくくなってきています。
アーリータイムズが気になっているという方は、見かけたその時がチャンスです。ストレートのほかロックやハイボールなど様々な楽しみ方ができるウイスキーなので、ぜひトライしてみてください。
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