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ウイスキー富士を筆頭に人気を集めるキリンビールのウイスキー。世界的なウイスキーブームの中で50周年という節目を迎えたことで、いま非常に大きな注目が集まっています。
節目には「富士 50th Anniversary Edition」という限定品も発売されています。
ここではそんなキリンウイスキーの50周年について、そして限定品がどのようなものかについて解説をしていきます。
目次
キリンという名を聞くと、どちらかというとビールのイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。しかし実はキリンはウイスキー作りの歴史も長く、製造開始から50年以上の年月が経過しています。
キリンのウイスキー事業はもともと1972年に「キリン・シーグラム社」を設立したことから始まっています。第二次世界大戦が終わり日本にウイスキーが本格流通しだしたころ、アメリカの「シーグラム・オーバーシーズ・セールス・カンパニー」の製品の販売をスタートさせ、米英2社との合弁会社を設立したのです。
白州蒸溜所からの富士御殿場蒸溜所でした。運転手だったので、お連れさんが試飲。炭酸を買えるのが嬉しい。50周年が美味しそうでしたが、3万6千円で手が出ませんでした。 pic.twitter.com/P4ZpK2Uf94
— 酒クズ (@hiro_hiro012) March 23, 2024
その後、キリンは静岡県御殿場市に初蒸溜所である富士御殿場蒸溜所を建設し、1973年より稼働を開始しています。そこからは「ロバート・ブラウン」などのウイスキーを筆頭に、数々のウイスキーを発売してきたという歴史があります。
ただしキリンの50年間のウイスキーづくりは、決して順風満帆と言えるものではありませんでした。昭和のウイスキーブームが去るとともに、いくつもの銘柄が生産中止に追い込まれてしまったこともあります。
しかし近年はジャパニーズウイスキーの注目度も高まり、「富士」や「陸」といったブランドが登場したことからキリンのウイスキーに大きな注目が集まるようになりました。特にプレミアムな価格帯である「富士」は3年の間で国内外で約10倍に成長するほど、ブランドとして非常に大きな伸びを見せているような状況です。
2023年にはキリンの富士御殿場蒸溜所が50周年を迎えています。節目を迎えた蒸溜所からは、「ジャパニーズウイスキー富士」の限定品もリリースされています。
富士御殿場蒸溜所はその名の通り、霊峰・富士の見えるエリアにあります。富士山の伏流水に恵まれ、ウイスキー作りに適した環境が揃ったこの土地では、キリンが理想とするウイスキー作りが常に行われています。
富士御殿場蒸溜所の最大の特徴は、モルトとグレーンどちらの原酒も作られているという点にあります。さらに仕込みからボトリングまでの作業を一貫して蒸溜所内で行なっているのもポイントで、これは世界の蒸溜所を見ても非常に稀であることがわかります。
そんな富士御殿場蒸溜所の魅力を表現したシリーズが「ジャパニーズウイスキー富士」です。蒸溜所のフラッグシップである富士ブランドには、シングルモルト、シングルグレーン、シングルブレンデッドと蒸溜所の原酒だけで作られる3種の定番ウイスキーが存在します。
3つともそれぞれ異なる個性を持ち合わせていて、いずれのボトルも高い評価を集めています。サントリーやニッカのジャパニーズウイスキーに比べ手に入りやすいウイスキーであるというのも、注目を集める大きなポイントになっています。
キリンの富士御殿場蒸溜所の50周年を記念する限定品は「ジャパニーズウイスキー富士」の特別バージョンです。50th Anniversary Editionと名付けられたこのシリーズは、2023〜2024年夏までに3種のボトルが登場しています。
富士御殿場蒸溜所へ
50周年ボトルモルトは樽由来の複雑な味わい
ブレンデッドは初めおやおや…?だったけど少し置いたらグレーンが落ち着いてモルトより多層性が出てきてかなり美味しい1杯になりました pic.twitter.com/Cz6dvnWgjx— よっしー (@yosshii_1018) November 25, 2023
キリン50周年記念の富士シリーズ第一弾としてリリースされたのが「シングルモルトウイスキー」の限定品です。2023年5月には現在の定番品であるシングルモルト富士も登場していますが、定番品と50周年記念品は中身の原酒が異なっていて、味わいにも差が生まれています。
50周年記念ボトルのシングルモルト富士には、蒸溜所操業開始の年である1973年蒸留の原酒が使われます。さらに1970年代〜2010年代までの各世代の選りすぐりのモルト原酒が使われていることも特徴で、富士御殿場蒸溜所の歴史を感じられる設計です。
希少な超熟原酒がもたらす奥深い香り、繊細な味わい、そして富士らしいフルーティーさとモルトの香味が高いバランスで組み合わさっています。カスクストレングスでボトリングされている点も大きく、加水してもそのままでも強さと深みを感じるような仕上がりです。
そんなシングルモルト富士の限定品は、2023年5月に3,000本のみ限定でリリースされており、今では希少な1本となっています。定価は21,780円(税込)でしたが、今では流通価格が2倍以上になっていて、そもそも入手自体が困難な状況です。
富士の50thブレンデッドは500円の有料試飲。今後もイベントで飲む機会はありそう。ストレートでのキャラクターは素晴らしく、ジョージTスタッグの様な濃厚なグレーンさを感じられる。加水した時の変化が大きい。 pic.twitter.com/ZYPaUdfPGk
— メルシャンのウィスキーフリーク (@WhiskyBottlePk) December 7, 2023
富士シリーズの限定品第二弾は「シングルブレンデッドウイスキー」です。こちらは2023年11月の発売で、第一弾からおよそ半年後のリリースとなっていました。
こちらもシングルモルトの限定品と同じく、1973年操業当時のモルト原酒が贅沢に使われていることが大きな特徴です。またそこに各時代のモルト、そしてグレーン原酒も混ぜられており、見事な調和が表現されています。
そんなシングルブレンデッドウイスキーの限定品は、モルトの限定品よりもさらに高額で36,080円(税込)という価格がつけられていました。しかし定価が高額であるにも関わらず即完売となるほどの人気で、今では希少価値からさらなる高値がつけられています。
こちらも限定本数は3,000本と限られていて、今後さらに価値が上がると見込まれています。すでに完売であるため、公式サイトなどからはもう購入ができないレアウイスキーとなっています。
それにしても富士の50周年はまじで美味しかったな。
時間かけて飲むのを推奨します。キリンの本気を出したウイスキーです! pic.twitter.com/ZILeJwC1PJ
— タカサキ@ (@takasaki_wh) July 3, 2024
富士シリーズの限定ボトル第三弾として登場したのが「シングルグレーンウイスキー」の50周年ボトルです。モルトと同じ工場でグレーン原酒を作り、そしてそれをシングルグレーンとして売り出しているブランドは非常に珍しいです。
ブレンデッドウイスキーの原料にするだけでなくグレーンウイスキーそのものをリリースしているという点から、キリンのグレーン原酒への自信を感じ取ることができます。50周年記念のボトルには操業当時の1970年代蒸留の原酒から、バーボンタイプ・カナディアンタイプ・スコッチタイプという3つのタイプのグレーン原酒が全て選ばれ使用されています。
さらに各年代のグレーンをブレンドすることで、甘く複雑な熟成香を生み出しています。超熟ウイスキーの複雑さを持ちながらも、シングルグレーン特有の飲みやすさで高いクオリティを発揮しています。
こちらは今までの限定品とは異なり、本数が6,000本とやや多めに設定されています。とはいえ人気は高く、争奪戦となっているため高騰化することは間違いないでしょう。
これまでに3種類のウイスキーがリリースされてきた富士シリーズの限定品ですが、いずれのボトルも発売箇所が決まっていました。当然、通常の酒屋やスーパーなどでの展開はなく、買える場所は「富士御殿場蒸溜所売店」もしくは「抽選販売」と限られていました。
富士御殿場蒸溜所売店では発売日と同時に登場しており、非常に多くのウイスキーファンが集まる結果となっていました。例えば第一弾であるシングルモルト富士の限定リリース時には、蒸溜所に200人を超えるような来客があったそうです。
富士50th、皆さんはどれがお好みでした?
あえて順番を付けるなら、シングルグレーン、ブレンデッド、シングルモルトですかね❓
キリンの技術力を結集して作った渾身のグレーン、コースターの柄その物の複雑なテイストで美味しい。
個人的にはストレート推し?
前回欠品のタンブラーもGET? pic.twitter.com/w6XRbZEIDo
— まぐろうまいにゃ (@prowinder) July 2, 2024
富士御殿場蒸溜所では蒸溜所ツアーを実施、さらにディスティラリーショップや有料テイスティングなどがあり、いずれも予約をすることで利用ができます。ただし限定品のリリース時は特に予約が集中しやすく、申し込みすら難しくなっているのが現状です。
また蒸溜所以外では、キリンオンラインショップDRINXにて限定ウイスキーの抽選販売が行われていました。抽選に当選した方のみが買えるという仕組みであり、発売日よりも前に告知がなされ、抽選が行われていました。
例えば2024年6月25日(火)発売の「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」の場合、抽選は2024年5月28日(火) 12:00~2024年7月2日(火) 15:00という日程で実施されていました。
現在は限定品3種とも抽選販売や蒸溜所での販売は終了していて、正規ルートでの入手は非常に難しくなっています。ここから富士シリーズの50周年限定ボトルを狙う場合は、高騰化している流通品を購入するか、酒屋などが独自に開催する抽選販売を狙う必要があります。
ここまで紹介したように、富士ブランドは2023〜2024年にかけて、50周年を祝う限定品を合計3種類リリースしてきました。いずれのボトルも現在は購入が非常に難しくなっていて、市場での流通価格も定価以上に高まっています。
そんな富士の50周年記念ウイスキーは、お酒買取においても高値が付きます。富士 50th Anniversary Editionのシングルモルトやシングルグレーン、シングルブレンデッドなどをお持ちの方は、ぜひお得なお酒買取査定の利用を検討してみましょう。
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ジャパニーズウイスキーのブームとともに、キリンのウイスキーにも大きな注目が集まっています。キリンのウイスキーはなんと50年以上の歴史があり、近年は「ジャパニーズウイスキー富士」が特に大きな成長を見せています。
2023〜2024年にかけては、富士シリーズの限定品も登場しています。富士 50th Anniversary Editionと書かれたボトルが目印なので、ぜひ情報などをチェックしてみてください。
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