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お酒が好きな方の中には、二日酔いに悩まされた経験がある方も多いかと思います。そもそも飲みすぎないことがベストですが、飲み会や付き合いがあると、なかなかそうはいかないのも現実です。
そこで今回は、二日酔いの緩和や防止に役立つ食べ物を集めてみました。二日酔いが起こるメカニズムや、NG行為にも触れているのでお酒好きの方はぜひ参考にしてください。
目次
二日酔いの定番とも言われるのが「しじみ汁」。しじみにはオルニチンが豊富に含まれていて、肝臓の働きをサポートしてくれると言われています。オルニチンは血液中に残った毒素を分解するとも言われていて、頭痛など二日酔いの症状を緩和してくれます。
さらにしじみ汁には、オルニチンのほか「タウリン」や「アラニン」「メチオニン」「グルタミン」といった有効成分も豊富に含まれています。ミネラルや塩分もうまく摂取できるため、脱水症状なども緩和してくれます。
しかもしじみ汁はさっぱりと飲めるので、二日酔いでも無理なく摂取がしやすいです。自分で作るのは面倒という方は、コンビニなどで購入できるインスタントのしじみ汁を用意するのもアリです。
肝臓の働きをサポートするタンパク質は、肉や魚、大豆などに豊富に含まれています。肉料理や魚料理はボリューミーなので二日酔いの朝に摂取しづらいですが、豆腐ならさっぱりと食べられるのに加え、簡単に準備ができるのでおすすめです。
また豆腐はアレンジがしやすく、さまざまな料理に使えるので飽きずに食べられるのも魅力です。冷奴としてそのまま食べるほか、お味噌汁に入れるのも二日酔いにはちょうど良いでしょう。
大豆製品といえば納豆も人気です。納豆は特にタンパク質が豊富であり、しかも独特の粘り気が胃粘膜を保護してくれるという報告もあります。
また納豆菌にはビタミンB2が含まれていて、こちらも肝臓の働きをサポートすると言われています。
納豆はそのまま食べるほか、同じタンパク質である卵や豆腐と組み合わせて食べるのもおすすめです。
豚肉には二日酔いに効くと言われる「タンパク質」と「ビタミンB1」の両方が豊富に含まれています。二日酔いの後に食べるだけでなく、飲み会中に食べておくことで二日酔い防止につながるかもしれません。
なおビタミンB1の吸収力をより高めるためには、玉ねぎやニンニクと組み合わせるのがおすすめです。玉ねぎと一緒に炒めたり、ニンニクで味付けしたりしておつまみを作ると満足感もUPです。
玄米や胚芽米などの未精製の穀物にはビタミンB1が含まれます。豚肉だとコッテリし過ぎてしまう方は、玄米ごはんなどでビタミンB1を摂取してみましょう。
胃腸に不快感を感じている場合は、ごはんではなくお粥・雑炊にして食べることもできます。二日酔いの日だけでなく日頃から玄米を食べていることで健康な体づくりにもつながります。
二日酔いには果物・フルーツもおすすめです。果物はブドウ糖やビタミン、ミネラルが豊富であり、朝からでもさっぱりと食べやすいので二日酔い向きです。
中でも特におすすめしたいのが「柿」です。柿には渋味成分の一つであるタンニンが豊富に含まれていますが、このタンニンには解毒作用があり、アルコールの有害な作用を抑えてくれるという説があります。
ただし柿は食べれば食べるほど良いわけではないので注意しましょう。柿の1日の摂取量は1〜2個程度と言われています。大量に食べ過ぎると胃石ができ、胃潰瘍などの症状を引き起こす原因となる場合があります。
飲み会の後や二日酔い時に、ふとラーメンが食べたくなるという方も多いのではないでしょうか。実はラーメンは二日酔いに効く食べ物だと言われていて、二日酔い時にラーメンが食べたくなるのも自然なことであるといえます。
ラーメンは糖質や塩分が豊富で、低血糖や脱水症状の緩和につながります。特にしじみやはまぐりなどの魚介系だしラーメンはおすすめできます。
カレーも意外なことに二日酔いに効くと言われる食べ物の定番です。カレーは糖質など二日酔いに効くと言われる成分が豊富です。
またカレーには「ターメリック」というスパイスが含まれています。ターメリックは秋ウコンのことであり、肝臓の解毒作用を高める効果があると言われています。
ただしカレーやラーメンはカロリーが高いので気をつけておきましょう。食べ過ぎると肥満の原因になることもあるので、特にダイエット中の方は量に注意です。
二日酔いによる頭痛がひどい方は、コーヒーからカフェインを摂取するのもおすすめです。先ほども述べたようにカフェインには血管収縮の作用があり、頭痛を和らげてくれる効果が期待できます。
二日酔いの朝は何も食べたくない……と感じる方も多いかと思いますが、コーヒーなら手軽に飲めるので胃がもたれてる時にもおすすめできます。
ただし胃が弱っている時にブラックコーヒーを飲むと、刺激を感じすぎてしまう場合があるので注意です。胃へのダメージが気になる方は、牛乳を入れてミルクコーヒーにして飲むのが良いでしょう。
魚介類にはタウリンが多く含まれます。タウリンはアセトアルデヒドの分解を助けるほか、肝臓の細胞を保護したり、脂肪肝を予防する効果が期待できると言われています。特にイカやタコ、エビ、帆立といった魚介にはタウリンが豊富に含まれているのでおすすめです。
二日酔いとは、お酒を飲み過ぎた翌日に起こる体調不良のことです。吐き気や胸焼けのほか、頭痛など不快感のある症状が二日酔いと呼ばれます。
基本は飲んで寝て起きた後の朝に症状を感じる場合が多いですが、ひどい時は翌日の夜まで不快感が続くといったケースもあります。
二日酔いの原因は一言でいうと「飲み過ぎ」です。お酒を飲み過ぎた時に発生する有害物質の分解が間に合わず、翌日まで残ってしまうことで症状が発生します。
お酒に含まれるアルコールは、肝臓でまず「アセトアルデヒド」という物質に変わります。さらにそこからアセテート(酢酸)に変わり、最終的には水や二酸化炭素といった物質に分解され体外に排出されていきます。
このアセトアルデヒドというのはヒトの体にとって有害物質であり、吐き気や頭痛を引き起こす原因と言われています。お酒を飲み過ぎることでこのアセトアルデヒドが大量発生してしまい、場合によっては翌日まで体内に残り、二日酔い状態となってしまうのです。
お酒の強さは人によって差があります。そのためどれだけお酒を飲むと酔っぱらい、どれだけ飲むと二日酔いになるのかには個人差があります。
有害物質アセトアルデヒドは、体内にあるALDH(アルデヒド脱水素酵素)で分解が進みます。しかしこのALDHの活性量は人によって違い、ALDHの活性が弱いとそれだけお酒が弱いということになります。特にALDHの中でも、アルデヒドが低濃度の時に働く「ALDH2」の活性量には注意です。ALDH2がの活性が弱い=お酒に弱いということになりますが、日本人は相対的にALDH2の活性が弱い方が多く、お酒に弱い人種と言われています。
ALDH2の活性が強くお酒に強い方でも、二日酔いにならないとは限りません。むしろお酒に強い方の方が、ガブガブとお酒を飲み過ぎてしまい、二日酔いになる場合があります。
アルコールの分解には時間を要します。そのためお酒に強い方でも、許容量を超えて飲んでしまうと当然酔っぱらってしまい、翌日には二日酔いとなります。
また体調によっても酔いやすさは変わってきます。体調がすぐれない時にお酒を飲み過ぎてしまうと、脱水症状や低血糖、胃腸障害などを引き起こされ二日酔いになりやすくなります。
二日酔いになった場合は、二日酔いを解消するような栄養素を摂取しましょう。二日酔いの症状緩和には、「水分」や「ビタミンB1」、「糖質」、「カフェイン」、「タンパク質」などが効果的と言われています。
水分は体内のアルコール濃度を下げるのに役立ちます。またアルコールで脱水症状が引き起こされるのを防ぐ効果もあります。飲酒中は水分をできるだけ飲んだ方がいい、と言われていますが、二日酔いになってしまった後からでも水をしっかりと飲むことは有効です。
またビタミンB1には代謝を促す働きがあります。アルコール分解が進みやすくなると言われているので、積極的に摂取するようにしましょう。ビタミンB1は疲労回復効果も期待できます。
そしてアルコール分解には糖質も必要になってきます。ぼんやり感やだるさを感じている方は、低血糖による二日酔いとなっている場合があります。低血糖を起こさないためにも、糖質は積極的に摂取するようにしましょう。
このほか、意外かもしれませんがカフェインも二日酔いに効くと言われています。特に二日酔いで頭痛になっている方にはおすすめです。二日酔いの頭痛はアセトアルデヒドの血管拡張作用によって引きおこされていることが多いですが、カフェインには血管収縮作用があるため頭痛緩和が期待できます。
タンパク質はアセトアルデヒド分解を促進する働きのほか、弱ってしまった肝臓を修復する効果もあると言われています。タンパク質に含まれるアミノ酸は、アルコール分解酵素を活性化させてくれます。
二日酔いを緩和したい時は、まずはしっかりと水を飲みましょう。水分を補給することで、体内のアルコール濃度を低くし、脱水症状を防ぐことができます。
またミネラルウォーターのほか、イオン飲料である経口補水液や、糖分を含むスポーツドリンクなども二日酔いにはおすすめです。このほかタンニンを含む緑茶や紅茶を選んでも良いでしょう。
これらのドリンクはペットボトルで購入ができるので、お酒好きの方は常備しておくと安心です。
食べ物でアルコールを和らげるだけの栄養素を摂取するのはなかなか難しいかもしれません。「お腹いっぱい」「気持ち悪くて食べられない」というときは、サプリメントやドリンクで栄養分の摂取をしてみるのも良いでしょう。お酒に効くと言われるサプリメントやドリンクは、ドラッグストアやコンビニなどで購入ができます。
二日酔いはいわゆる体調不良の一つです。飲みすぎた翌日は無理をせずに、まずは体をしっかりと休めるようにしましょう。
二日酔い時に無理をしてしまうと、気持ち悪さが続くだけでなく別の体調不良につながる可能性もあります。次の日が仕事など予定がある場合は、そもそも飲みすぎないように気をつけておきましょう。
ここまで二日酔いにおすすめの食べ物を紹介しましたが、一方で食べてはいけないものもあるので覚えておきましょう。二日酔い時は「辛いもの」や「油っこいもの」は食べてはいけません。
なぜなら二日酔いの時は、胃腸や肝臓が弱った状態です。そこに刺激物を入れてしまうと、体調をさらに悪化させたり、吐き気を増幅させたりする結果につながります。
特にスナック菓子や揚げ物などは避けておきましょう。またおすすめ食べ物で紹介した「カレー」や「ラーメン」も、辛過ぎるものや油の浮きすぎているものを選ばないようにしましょう。
二日酔いの時は、体にアルコール成分が残った状態です。たとえ飲酒から数時間経過していても、飲酒運転になる可能性があるため車の運転はしてはいけません。
飲酒運転は正確には酒気帯び運転のことであり、呼気中のアルコール濃度が0.15mg/L以上の状態ことを指します。二日酔い症状がある場合、こちらが該当する可能性があります。
二日酔いの時は、脱水症状を起こしていたり、血管が拡張されていることが多いです。この状態のままサウナに入ってしまうと、脱水症状や血管拡張をさらに進めてしまう可能性があるので気をつけましょう。
サウナのほか岩盤浴や長風呂もNGです。二日酔いで気持ち悪くさっぱりとしたいという場合は、シャワー程度にとどめておきましょう。
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お酒の飲み過ぎで引き起こされる「二日酔い」の症状は、アセトアルデヒドの分解が間に合わないため起こると言われています。頭痛や吐き気などが主な症状となるので、飲み過ぎには気をつけておきましょう。
二日酔いになってしまった場合には、水分やビタミンB1、タンパク質などを摂取するのがおすすめです。「しじみ汁」や「豆腐」「納豆」などの食べ物が効くと言われているのでぜひ試してみてください。
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