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品薄や高騰化が話題となるジャパニーズウイスキー。中でもサントリーの響は、香り豊かで飲みやすいことから国内だけでなく世界から大きな注目を集めています。
今回はそんな響シリーズの中から、激レアボトルである「響12年」について紹介します。
響12年は滅多にお目にかかることのできないウイスキーであり、ウイスキーファンはもちろんコレクターや投資家の方からも人気です。いったいどこで買えるのか、価格はどれくらいなのかといったポイントについて解説していきます。
目次
サントリーはさまざまな銘柄のウイスキーを製造していますが、中でも「山崎」「白州」「響」の3ブランドは世界的に有名です。山崎と白州が単一の蒸溜所のモルトのみを使って作られるシングルモルトウイスキーであるのに対し、響は複数のモルトにグレーンを混ぜ合わせたブレンデッドウイスキーであるという点が個性にあげられます。
なお響のブレンドには、山崎蒸溜所モルト、白州蒸溜所モルト、そして知多蒸溜所のグレーン原酒が使われます。複数の原酒から最適なものだけを吟味してブレンドすることにより、シングルモルトにはないバランスの良さ、口当たりの良さ、そして飲みやすい味わいがうまく表現されています。
響という銘柄が誕生したのは1989年のことです。最初に発売されたボトルは「響17年」でした。
1989年はサントリー創業90周年という節目でありました。節目を記念し、国産ブレンデッドウイスキーの最高峰という位置付けでリリースされたというのが響の歴史の始まりです。
やがて2000年を過ぎる頃には、ジャパニーズウイスキーが世界で流行することとなり、響にも大きな注目が集まります。そこで2009年に海外市場を意識した上で作られたのが「響12年」のウイスキーでした。
当時は日本に先駆けヨーロッパで先行発売され、やがて日本でも展開されるようになっていきました。
響12年の売り上げは最初から順調で、2012年には前年対比で売り上げ2割り増しという実績も残しています。人気が高かったためさまざまなボトルが販売されるようになり、最初の700mlボトルのほか、500mlボトルや免税店限定の意匠ボトル<花鳥風月>といったボトルも展開されるようになります。
そんな響12年ですが、今では手に入りにくいプレミアムウイスキーとして扱われています。どのボトルも非常に希少価値が高いので、持っている方は非常にラッキーと言えるでしょう。
響はヴィンテージ・年数表記ごとに原酒のブレンド比率や味わいが変えられています。響12年の特徴としては、「梅酒樽貯蔵モルト」が使われていることが挙げられます。梅酒の樽を使って熟成させたモルト原酒が混ぜられることで、華やかな香りとマンゴーのようなフルーティーさが表現されています。ハチミツやカスタードクリームのような甘み、そしてスパイシーな余韻もあります。
また響12年の中には、12年の原酒にとどまらず超長熟モルトも加えられています。熟成期間が30年を超えるようなモルトも加えられており、12年表記のウイスキーとは思えない程の奥行きや厚みも生まれています。バニラのような香り、深い木のような香りと例えられることもあり、非常に飲みやすい味わいに仕上がっています。
昨晩は友達と地元のダイニングバー。響12年様。初めてまともに飲んだかも。ジャパニだけどミズナラ感はなくて、ハチミツの甘さと若干のモロコシ感。ソコはやはりブレンデッド。混合はド素人だけど、兎に角バランスが良くて単純に美味しいと思った。 pic.twitter.com/vnJAM3IIKJ
— アルピャカ (@arupyaka) September 6, 2015
響12年、ストレート。飲んだらぶるぶるぶるっとくる山崎と違って、ふわっ、スーっと優しい感じ。美味しい。個人的には毎晩一口楽しむのは山崎ですが。 pic.twitter.com/kGZy2IbC7v
— Chemis (@Chemis_twit) December 26, 2014
響12年はどんな味わいなのか、口コミによる評価を調べてみました。響12年を飲んだ感想には「美味しい」という声が非常に多く、人気のウイスキーであることがわかります。
特に口当たりの良さ、飲みやすさに対する評価が高いことが見て取れます。バランスの良い味わいで、山崎などのシングルモルトとはまた違った魅力を感じることができます。
なお飲み方としては、ストレートが圧倒的に人気でした。響12年はアルコール度数43%とかなり濃いお酒に分類されますが、角のないまろやかな味わいであるため高い度数でも飲みやすいと評価されています。またウイスキー:水=1:1で割るトワイスアップの飲み方も人気のようでした。
久しぶりに飲んだ響12年
華やかなで甘い香り
例えるならちょっとすっぱい桃とチョコ
味は桃のぽい洋梨?から後から穀物感がありながらもちょっぴりズパイシー
こんな美味しいウィスキーが四千円台で買えたなんて今では考えられない
終売前にあるだけ買っておいてよかった#ウィスキー #響 #響12年 pic.twitter.com/ODixgrSkJU— タンバリン (@TANBARINverL) January 22, 2019
あぁ。美味い。響12年。。コストパフォーマンス最高。今やウィスキーはJAPANがNo.1で美味しい!あぁ。。 pic.twitter.com/v4Y6mKLpu6
— 井俣太良 Taira Imata (@TAIRANT1975) November 5, 2014
また過去の口コミに遡ると、響12年はコストパフォーマンスに優れていたという声も多く上がっています。もともと響12年は何万円もするようなウイスキーではなく、ボトル1本が4,000円台で買えていたという報告がなされています。
しかし今では高騰し、昔のような価格では飲めなくなっているのが現状です。昔からのファンだという方には、高騰し手に入りにくくなったため残念だと感じている方もいらっしゃるようです。
響12年は国内の一般ユーザーだけでなく、海外のウイスキーのプロからも高い評価を受けています。ISC、IWSCなどで金賞を獲得した実績があり、2012年にはSWSCの最優秀金賞も獲得しています。
SWSCはサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションのことで、世界的に権威のあるウイスキーの品評会となります。SWSCはブラインドテイスティング(銘柄などを隠した状態で行われるテイスティング)で審査が行われるのが特徴で、ブランド力だけでなく響12年の味わいや香りそのものが純粋に評価されていることがわかります。
昨夜は響12年を。
終売してしまっていますが、響12年を惜しむ声を多く聞くような気がします。
お客様のお気に入りの逸品の最後のひと口を一緒に堪能させていただき、感謝でいっぱいです。
ありがとうございます?♀️ pic.twitter.com/CEuBks38Gf— サントリーバー山崎大宮店 (@suntorybar_yama) September 10, 2020
評判の高い響12年ですが、残念ながら現在では終売となっています。復刻に関する情報もないので、見かけることすら難しい、レアウイスキーとなってしまっているのが現状です。
2009年にリリースされた響12年ですが、実際に販売されていたのはわずか7年間で、2015年には生産終了・終売が発表されています。終売となった理由は決して不人気からではなく、「原酒不足」によるものだということがわかっています。
2014年ごろから国産のウイスキーは世界的に需要が高まり、供給量が追いつかない状態となっていました。特に製造に時間を要する熟成ウイスキーは売れたからといって急に生産量を増やせるものではないため、常に品薄の状態が続いていました。
原酒不足から生産が難しくなった響12年は、ファンから惜しまれつつも販売が終了することとなりました。今ある響の定番ラインナップは「響ジャパニーズハーモニー」「響ブレンダーズチョイス」「響21年」「響30年」といったボトルのみで、響12年は生産されていません。
定価 | 6,000円(税抜) |
2014年 | 約4,000円 |
2015年 | 約6,000円 |
2016年 | 約12,000円 |
2017年 | 約16,000円 |
2018年 | 約30,000円 |
2019年 | 約39,000円 |
2020年 | 約45,000円 |
2021年 | 約85,000円 |
2022年 | 約88,000円 |
2023年 | 約78,000円 |
響12年はもともと700mlボトルが定価6,000円(税抜)でリリースされていました。終売前の2014年ごろまでは非常に手に入りやすく、お店によっては定価未満の4,000円ほどの価格で販売されていたようです。終売となる2015年までは、定価でも簡単に買えるウイスキーの一つでした。
しかし終売以降は価格が徐々に高騰し、数万円単位で取引されるようなウイスキーに変わっています。特に2018年以降の価格高騰は顕著です。
2018年には響12年だけでなく、響17年も生産中止(休売)となることが正式にアナウンスされました。響17年の休売情報を受け、響がよりレアなウイスキーとなると考えた層が、一気に購入に走ったことが価格高騰に繋がったのではないかと考えられています。
また2021年には8万超えと、急激な高騰を見せています。コロナ禍などの影響から世界の経済情勢が変わり、ウイスキーの投資や転売に注目した方が増えたため、価格がさらに上がったと考えられます。
なお今の段階で存在する響12年は全て新品ではなく古いボトルになるため、ボトルによっても価値は変わってきます。ネット上で取引されている響12年は6〜8万円前後の価格のものが多く、定価に対して10倍以上の値がつけられているような状況であることがわかります。
かつてはコスパの良いウイスキーと言われていた響12年ですが、現在定価で買うことはほぼ不可能です。なぜなら終売から10年近く経っていて、現存するボトルにはプレミアがついているためです。
響12年はそもそも購入すら困難な状況と言えるでしょう。新品ボトルを見つけるのには時間や手間がかかるということを覚えておきましょう。
どうしても響12年が欲しいという方は、プレ値での購入を検討してみましょう。酒屋に並んでいることはほぼありませんが、ネットショップやオークションなら未開封の中古ボトルを探すことができるかもしれません。
ただしネット上で取引する場合は、「傷んでいる商品でないか」「偽物でないか」といったポイントをよく確認しておく必要があります。信頼のできる相手やショップから購入するようにしましょう。
響12年を飲んでみたいという方は、ボトルで探すのではなくショットで飲めるバーやレストランを探すのも一つの手です。ウイスキーに強いバーなどを探せば、響12年を飲めるお店が見つかるでしょう。
ただし現在の価格高騰を考えると、ショット1杯(30ml)で数千円〜する場合もあります。お店によって価格が大きく変わってきます。
数万円越えのプレ値がついている響12年は、お酒買取市場でも高額査定の対象となるアイテムです。コレクション等の整理をお考えの方は、ぜひお得なお酒買取を利用してみましょう。
リンクサスのウイスキー買取なら、響12年を市場最高水準の価格で買取ができます。スピーディーかつ安心対応の査定を即日でご利用いただけますので、ぜひご相談ください。
今存在している響12年は、どのボトルも古いものになります。できるだけ状態の綺麗なものの方が、査定額は高くなりやすいです。コレクションを保管しておく際は、ウイスキーが傷まないように直射日光などを避け丁寧に管理しておくようにしましょう。飾っていて埃や汚れがついてしまった響12年を査定に出す場合は、さっと拭いて綺麗にしておくと、査定額が高くなりやすいです。
また外箱や冊子がある場合は、全て合わせて査定にお出しください。付属品まで揃った響12年は、「完備品」となり高額査定になります。
ウイスキーの価値は味わい・元値だけでなく、希少性によっても大きく変わります。響12年を売るなら、終売となっている今がチャンスです。
リンクサスは買取を検討中、まだ迷っているという方からの問い合わせも随時受け付けています。何か気になる点があればぜひお問い合わせください。
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響12年は700mlボトルのほか、500mlボトルや50mlのミニチュアボトルも査定対象になります。また意匠ボトル<花鳥風月>のようなレア品は、より一層高額で買取が可能です。
響12年 意匠ボトル<花鳥風月>は、かつて免税店限定で販売されていたボトルであり、国内では正規販売されていませんでした。そのため通常ボトルよりもさらに希少であり、高値での買取が期待できます。通常の響シリーズとは見た目が違い、外箱やボトルに特別な柄が施されているのが特徴です。
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響12年は終売から年月が経つ希少なウイスキーです。今やノンエイジ品だけでなく、響17年や響21年といったボトルよりも珍しいかもしれません。定価での入手はほぼ不可能ですが、ネットショップやオークションなどでプレ値を払えば購入できる可能性があります。
そんな響12年は、今では6〜8万円の価値がついており、買取市場でも人気のアイテムです。簡単に見つかるボトルではありませんが、ウイスキーがお好きな方はぜひチェックしてみましょう。
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