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ジャパニーズウイスキーの世界的なブームが訪れたことをきっかけに、日本には新しいウイスキーブランドがたくさん登場しています。「日の丸ウイスキー」もその一つで、茨城県初のジャパニーズウイスキーブランドとして大きな注目を集めています。
日の丸ウイスキーはただ新しいブランドであるだけでなく、廃棄する予定であった大麦をウイスキー作りに役立てるなど新しい取り組みをしていることでも知られています。そんな新興ウイスキーである日の丸ウイスキーに今回は注目してみました。
目次
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日の丸ウイスキーを製造しているのは、茨城県にある木内酒造です。ウイスキーのブランドとしては新しいですが、酒造の歴史は1823年と200年以上昔にまで遡ります。
江戸時代末期に創業を開始した老舗の木内酒造は、清酒である「菊盛」といった日本酒ブランドを中心に展開し栄えてきた歴史があります。また日本酒だけでなくビール事業を展開していることも有名で、フクロウのマークが目印の「常陸野ネストビール」は世界35カ国以上にも出荷されるほどの人気を誇ります。
日の丸ウイスキーはもともとビールに使われていた大麦が廃棄処分になってしまうのを、「もったいない」と考えたことから生まれたとされています。またここ最近は若者のビール離れが顕著であることから、新たな酒事業としてウイスキー製造を始めたこともきっかけとなっています。
最初はビール醸造所の一画でウイスキーを作り始めていたそうですが、現在では蒸溜所を新設するなど事業の規模も大きくなっています。
最初にウイスキーが作られたのは額田醸造所で、ここは2006年に設立されたビールの醸造所でした。額田蒸溜所は現在も国内で最大級のクラフトビール工場という位置付けですが、ここに10年近くの設備投資を行い、ウイスキー製造も試験的に行えるようにしたそうです。
また2020年からは八郷蒸溜所の稼働を開始し、本格的なウイスキーづくりに取り組んでいます。ここはもともと古い公民館だった場所をリノベーションして作られている蒸溜所であり、ここにも「もったいない」からの精神が強く感じられます。
なお石岡の土地にあった旧・小幡地区公民館は、東日本大震災にて被災したことから使用が不可となっていました。使えなくなってしまった公民館を買取りリノベーションすることで、新しいウイスキー作りに挑戦して行ったのです。
日の丸ウイスキーは製法にこだわりを持って作られています。新しいウイスキーブランド、そして新しい蒸溜所ということもあり、とにかく充実した設備が用意されています。
特に発酵方法に関してはさまざまなパターンが用いられ、原酒の味にもバリエーションが生み出されています。ヨーロピアンオークのミックス材などを原料とする木製の発酵槽は、重厚さ・フルーティーさをもちあわせるウイスキーを生み出します。またステンレス製の発酵タンクもあり、こちらはアルコール度数の高くすっきりとした味わいのウイスキーが生まれるのが特徴です。
ちなみに日の丸ウイスキーは、このような蒸留設計を外部に依頼せずに自分たちで行なっていることも大きなポイントです。木内酒造で長いあいだ日本酒製造やビール造りに携わってきた技師たちが、経験を活かしポットスチルや樽などの設備を選び抜いています。
日の丸ウイスキーは蒸溜の設備だけでなく酵母にもこだわります。通常ウイスキー作りで用いられる酵母は種類が限られていますが、ここでは木内酒造でのノウハウを活かし日本酒用の酵母なども積極的に採用しています。
そんな日の丸ウイスキーのラインナップの中には、清酒酵母のみを使って作られているものも存在します。まさに木内酒造だけが生み出せる、唯一無二で特別なウイスキーであると言えるでしょう。
ここ最近では2023年夏より、石岡市にある製麦施設で独自の麦芽づくりを始めていることも特徴です。地元茨城産にこだわりながら、今もなお進化し続けているのが日の丸ウイスキーです。
こうして作られる日の丸ウイスキーの味わいは、独自の醸造技術が生み出すフルーティーなコクが印象的です。バニラやココナッツのような甘い香りのウイスキーであり、飲む人を虜にしていきます。
日の丸ウイスキーは新しいブランドでありながら、非常に高い評価を得ていることでも知られます。日本国内はもちろん、海外からも注目されている実力派ウイスキーとなります。
例えば2022年には、「日の丸ウイスキー ブレンデッドニューボーン2022」がTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)にて金賞を受賞しています。銘柄を伏せた状態で審査される品評会での受賞は、日の丸ウイスキーの確かな実力を表していると言えます。
さらに2023年には海外でも名誉ある賞を受賞しています。アメリカ・サンフランシスコにて開催されたSFWSC(The San Francisco World Spirits Competition)では「日の丸ウイスキー ポートカスクフィニッシュ」「日の丸ウイスキー The 1st Barrels」といったボトルが金賞や銀賞を獲得しています。
2024年にはイギリスで行われるWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて、「日の丸ウイスキー KOME」「日の丸ウイスキー The 1st Barrels」「日の丸ウイスキー Sherry Cask 5年」の3本がそれぞれ賞に選ばれています。毎年のように賞を受賞している日の丸ウイスキーは、これからの動向にも期待がかかっています。
商品 | 画像 | shop | ポイント | 価格 | 原材料 | 蒸溜所 | アルコール度数 | 内容量 | 販売方法 | |||
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日の丸ウイスキー ブレンデッド ニューボーン 2022 |
リンクサス酒販 | – |
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ウイスキー買取 | 2つの蒸溜所のモルトにグレーンを混ぜて作られるニューボーンブレンデッド。2022年限定発売。 | 5,500円 | モルト・グレーン | 額田蒸溜所・八郷蒸溜所 | 48% | 700ml | 数量限定品 | |
日の丸ウイスキー The 1st Edition |
リンクサス酒販 | – |
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ウイスキー買取 | 記念すべき1stエディションで2つのモルトが使われる。シェリー樽熟成による香りがポイントに。 | 5,500円 | モルト・グレーン | 額田蒸溜所・八郷蒸溜所 | 48% | 700ml | 数量限定品 | |
日の丸ウイスキー The 1st Barrels |
リンクサス酒販 | – |
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ウイスキー買取 | 2つの蒸溜所でそれぞれ初めて蒸留されたモルトがブレンドされる。額田蒸溜所は2016年、八郷蒸溜所は2020年蒸溜。 | 13,200円 | モルト・グレーン | 額田蒸溜所・八郷蒸溜所 | 48% | 700ml | 数量限定品 | |
日の丸ウイスキー シェリーカスク |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 額田蒸溜所モルトをシェリー樽にて5年以上熟成したシングルモルト。シェリー由来の複雑で深い香り。 | 33,000円 | モルト | 額田蒸溜所 | 48% | 700ml | 数量限定品 | |
日の丸ウイスキー ポートカスクフィニッシュ |
リンクサス酒販 | – |
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ウイスキー買取 | ポートワインの樽で追加熟成して作られるモルトウイスキー。希少な額田蒸溜所モルトを使用した高級品。 | 33,000円 | モルト | 額田蒸溜所 | 48% | 700ml | 数量限定品 | |
日の丸ウイスキー さくらカスク |
リンクサス酒販 | – |
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ウイスキー買取 | ノンピーテッド麦芽で作ったモルト原酒を国産さくら樽にて熟成。自然の中で作るシングルカスクのウイスキー。 | 33,000円 | モルト | 額田蒸溜所 | 48% | 700ml | 数量限定品 | |
日の丸ウイスキー Signature 1823(シグネチャー1823) |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 八郷蒸溜所のモルトで作られるこだわりのウイスキー。バーボン樽、ラム樽、シェリー樽が使われる。 | 8,800円 | モルト | 八郷蒸溜所 | 48% | 700ml | 通常商品 | |
日の丸ウイスキー Sakura Ra(さくら・ら) |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 八郷蒸溜所のモルトを使い作られる、さくらをイメージしたウイスキー。さくらの甘く華やかなフレーバーが特徴。 | 9,900円 | モルト | 八郷蒸溜所 | 48% | 700ml | 通常商品 | |
日の丸ウイスキー KOME |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 酒米を含んだもろみを使って作られる。米由来のフルーティーな香りが印象的。 | 8,800円 | モルト、米 | 八郷蒸溜所 | 48% | 700ml | 通常商品 |
額田蒸溜所、ポットスチルの八郷蒸溜所それぞれで蒸留したモルト原酒、茨城県産の小麦を一部用いたグレーン原酒を、筑波山の東麓の自然のなかで熟成させた「日の丸ウイスキー ブレンデッド ニューボーン 2022」が抽選販売
8月1日12時から応募受付開始 pic.twitter.com/Lq7ZeB4LLa— トッポ (@ToppoWhisky) July 28, 2022
“日の丸ウイスキー”の名を冠し2022年にリリースされたニューボーンウイスキーは、木内酒造の新たな試みとしてリリース直後から大きな注目を集めました。こちらは額田蒸溜所のコラム式スチル、八郷蒸溜所のポットスチルでそれぞれ蒸留したモルト原酒に、茨城県産小麦を用いたグレーン原酒がブレンドされています。
こちらはTWSC2022の洋酒部門にて受賞したお酒であり、さらにジャパニーズニューメイクのカテゴリーウィナー賞も獲得しています。
発売当時はWEB限定販売で、さらに数量も限られていました。すでにリリースから数年経っていることから、今では入手が難しくなっています。
日の丸ウイスキー The 1st Edition
若くてフレッシュ スッキリハイボール 暖かい季節にぴったり#昇れ日の丸ウイスキー pic.twitter.com/9eNs745cCE— さとう sugar_salt (@dear_m) September 3, 2022
木内酒造さんの日の丸ウイスキー The 1st Edition 仕入れました?
木内酒造さんの新しい試み、八郷蒸留所で熟成された、日の丸ウイスキーのはじまりの一滴、是非どうぞ? pic.twitter.com/x8hzWCsbx7
— 割烹旅館 肴屋本店 (@sakanayahonten) August 22, 2022
こちらはTWSC2023年に受賞歴のある日の丸ウイスキーのファーストエディションです。額田蒸溜所モルト、八郷蒸溜所モルトがそれぞれ使われているブレンデッドウイスキーで、シェリー樽にて熟成が行われています。
異なる2つの蒸溜所のウイスキーがブレンドされているのは、新しいウイスキーとしてはかなり珍しい存在です。こちらも数量限定販売で、今では希少価値が高いです。
木内酒造 日の丸ウイスキーから
The 1st Barrels
入荷いたしました。額田蒸溜所産モルトと八郷蒸溜所産グレーンをシェリー樽で熟成、ブレンドいたしました。
ぜひお試しください。#barselene #水戸 #ウイスキー #カクテル #セレーネ #木内酒造 #日の丸ウイスキー #バー pic.twitter.com/bbidtjwUI7— SHO TAMURA (@barselene) June 26, 2023
2016年蒸留の額田蒸溜所モルト、2020年蒸留の八郷蒸溜所モルトと両方の蒸溜所で最初に蒸留されたモルト原酒が使われるウイスキーで、2つの蒸溜所が生み出すハーモニーを感じられるボトルです。日の丸ウイスキーの歴史を感じたい方にピッタリな仕上がりです。
2023年のSFWSCや2024年のWWAなど世界の品評会で複数回受賞経験のあるウイスキーであり、国内外からの評価が高いです。ハチミツのような香りがリッチなムードを漂わせています。
額田蒸溜所のモルトをシェリー樽で5年以上熟成させたという、日の丸ウイスキーのラインナップの中でもかなりリッチな位置付けの1本です。こちらはグレーン原酒は混ぜられていないシングルモルトウイスキーで、濃厚で複雑な味わいが魅力です。
化粧箱入りの限定品なので、ギフトや贈答品にも相応しい存在です。特にシェリー樽系のウイスキーがお好きな方にはピッタリです。
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こちらのウイスキーは額田蒸溜所で2016年に蒸留しシェリー樽にて熟成をしたモルト原酒を、さらにポートワイン樽にて追加熟成させたシングルモルトウイスキーです。ポートワイン樽にて追加熟成をすることで、特有の濃厚なフレーバーが生み出されています。
奥行きのある熟成香とコクのある濃厚な味わいは、シングルモルトウイスキーのファンにおすすめです。
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こちらはさくらカスクの名の通り、熟成に国産のさくら樽が使われていることが特徴です。なお使われるのは額田蒸溜所のうち、ノンピート麦芽で作られたモルト原酒になります。
赤みを帯びた液体のウイスキーであり、見た目から華やさを感じます。筑波山東麓の自然の中で熟成させたことによる、日本らしさを堪能できる味に注目です。
シグネチャー1823と名付けられたこちらは、200年以上の酒造りの歴史を誇る木内酒造のこだわりが詰まった1本です。原料には常陸野で栽培された大麦麦芽が使われていて、地元への愛を感じます。
八郷蒸溜所で蒸留が行われたモルト原酒のみが100%使われたウイスキーで、バーボン樽・ラム樽・シェリー樽と3つの熟成原酒がブレンドされています。日の丸ウイスキーは限定品ボトルが多いですが、こちらは通常販売品となります。
こちらも桜をイメージした作りのウイスキーで、日本らしい味わいに定評があります。複数のモルト原酒がブレンドされているのがポイントで、ベースにはバーボン樽原酒が選ばれています。
バーボン樽原酒をベースにさくら樽、チェリーブランデー樽、シェリー樽、ワイン樽などが複雑にブレンドされていて、甘く華やかな香りを楽しめます。
こちらのウイスキーには、酒米を30%配合して作られたもろみを蒸留した“ライスグレーンウイスキー”が使われます。ライスグレーンウイスキーにモルト原酒をブレンドし、味わいに深みを出しています。
お米由来のフルーティーな香りが特徴で、酒造が手掛けるウイスキーならではの魅力を堪能できます。2024のWWAにて銀賞を受賞した実力派ウイスキーでもあります。
日の丸ウイスキーは限定販売品が多く、取り扱い店も限られています。定価で購入したいという方は、直営店をまずチェックしてみましょう。直営店は茨城県内や東京都などにあります。
また木内酒造のオンラインショップや楽天市場でも取り扱いがあるので、遠方から購入したいという方はこちらから探してみましょう。
ただし通常商品は「日の丸ウイスキー Signature 1823」「日の丸ウイスキー Sakura・Ra」「日の丸ウイスキー KOME」といったボトルに限られていて、残りのボトルはあくまでも数量限定品になります。すでに完売しているケースがほとんどで、入手が難しいので注意しておきましょう。
また通常商品に関しても、すぐに購入できるわけではなく予約手続きが必要な場合があります。
日の丸ウイスキーは取扱店が少ない希少なウイスキーです。そのためお酒買取専門店の買取査定においても人気が高く、高額買取となるケースが多いです。未開封で今後も飲む予定のないウイスキーをお持ちの方は、ぜひお得なお酒買取を活用してみましょう。
リンクサスのお酒買取なら、飲まない日の丸ウイスキーをすぐに現金化できます。手数料や査定料は一切かからず、宅配買取など遠方からでも利用できるサービスがあるのでぜひチェックしてみてください。
なお買取査定の際は、箱付きの綺麗な品である方が価格が高くなりやすいです。付属の箱がある場合は必ず合わせて査定にお出しください。
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老舗である木内酒造が手掛ける「日の丸ウイスキー」は、日本産、地元産の原料にこだわって作られる個性派ウイスキーです。2020年以降に登場した新しいブランドでありながら、すでに多くの賞を獲得している実力派でここからますます人気が上がると期待されています。
日本らしいお米を使ったウイスキーや、桜をモチーフにしたウイスキーなどもありお土産にもよく選ばれています。ウイスキーがお好きな方は、ぜひ注目してみましょう。
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