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世界トップクラスのワインを生み出す銘醸地のひとつ、イタリア。毎年フランスとワイン生産量1、2位を争う、まさにワイン大国です。
古くからワインを造り続けてきたイタリアですが、その魅力はなんといっても多様性とコスパ。
本記事では、イタリアワインの基本、おすすめのイタリアワインを紹介していきます。ぜひ、イタリアワイン選びの参考にしてみてください。
イタリアワインの基本情報について、下記にまとめました。
それぞれ解説していきましょう。
イタリアワインの歴史は古く、紀元前2000年前に遡ることができるといわれています。温暖で乾燥した国であることからワイン栽培に適しており、古くより「ワインの大地」と称されていたともいわれるほどです。
そんなイタリアのワイン造りが本格化したのは紀元前8世紀頃。ギリシャ人のイタリア南部の植民地化が始まりと考えられています。
その頃にブドウ栽培がはじまり、ワイン醸造が広く伝えられたことでイタリア全土にワイン造りが広まり出しました。
さらに、中世の頃には修道院によってワインの品質が高まったり、ソムリエの先駆けと呼ばれるサンテ・ランチェリオが登場するなどワイン文化が花開き始めます。
また、1870年頃にはヴェッティーノ・リカーゾリによって現在のキャンティの構成が定められたり、コジモ三世による原産地呼称の先駆けとなる区分けが行われるなど、時代を経るにつれワイン文化が現代化。
現在においてもイタリアは世界トップクラスの生産量と品質の高さを誇る、素晴らしいワインを世に贈り続けているのです。
イタリアワインを知る上で押さえておきたいポイントを紹介します。まず、イタリアで栽培されているブドウは、ほとんどが土着品種であり、その数は2000を超えると考えられているところです。
シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなど国際品種も多く栽培されていますが、土着品種から生まれるワインがとくに評価が高いところが特徴といえるでしょう。
黒ブドウではサンジョヴェーゼ、白ブドウではトレッビアーノが最大の栽培面積を誇ります。
その他、イタリア国内のワイン生産量第1位はヴェネト州、第2位がエミリア・ロマーニャ州、DOPワイン生産量第1位はプロセッコ、第2位がアスティとされています。
イタリアは全20州でワイン造りがおこなわれており、主に北部、中部・南部といった形でスタイルが分けられています。
一般的には北部や中部が高級ワイン産地、南部がカジュアルなワインと考えられていますが、南部も近年では品質の高い高級ワインが多く見受けられるのでチェックすべきでしょう。
イタリアワインを一言で言い表すのは、ほぼ不可能でしょう。その理由は、上記でもお伝えしたように土着品種が多く、各州がそれぞれ個性を重視したワイン造りを行っているからです。
さらに高級ワインからカジュアルなワイン、スパークリング、甘口ワインなど、そのスタイルも多種多様であることも特徴といえます。
しかし、イタリアワインを全体的に捉えると、とある特徴を発見することができるでしょう。それが、「コスパの良さ」と「わかりやすい味わい」、「フードフレンドリーなワイン」といったところです。
まず、イタリアワインはフランスワインと比較してもかなりコスパが良く、1本1,000円台から2,000円台の上質なワインが多く見受けられます。
一部、バローロやアマローネといった高級ワインもありますが、全体を通して1万円を超えるワインは高級ワインの類いに入るため、良質なワインを手頃な価格で手に入れることができるでしょう。
次に、イタリアワインはわかりやすい味わいなので、初心者でも挑戦しやすいメリットがあります。もちろん、イタリア人の食生活としてワインはつきものであることから、料理に合わせやすいフードフレンドリーなワインが多いといったところも特徴ではないでしょうか。
ワイン産地としてのイタリアの特徴を下記にまとめました。
それぞれ解説していきましょう。
イタリアは北大西洋の暖流が影響していることから、温暖な気候が特徴的なワイン産地です。イタリア半島中央をアペニン山脈が通っており、半島の東はアドリア海、西側はティレニア海に囲まれています。
産地や丘陵地が多いことから、栽培品種や土地による方向性などに個性があるところも特徴でしょう。
北部ではバローロやアマローネ、フランチャコルタなど高級ワインが多く栽培されており、中部はキャンティなどが有名です。
南部はアリアニコなどを使用した赤ワインが有名ですが、全体的に白ワイン生産量も多く、よりわかりやすくイタリアらしい快活とした日常的なワインが造られています。
イタリアの20州の特徴を簡単にまとめました。
イタリア北西部に位置しているワイン産地で、爽やかなワインを造ります。
イタリア最大の港町ジェノヴァを有する、リグーリア州。
品質の高いクリーンなワインを生産していますが、日本にはあまり輸入されていない現地で有名な産地といえるでしょう。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州は白ワインが有名で、オレンジワインやオーガニックワインなど、ナチュラル系のワインが多く生産されています。
ピエモンテ州は、世界的にも有名な「バローロ」、「バルバレスコ」を生産する同国の主要産地です。
ネッビオーロから造れる高級ワインやシャルドネなどの国際品種を使用した白ワインなど、多種多様なワインを生み出しています。
また、バルベラやドルチェットといったカジュアルな赤ワインも人気です。
ロンバルディア州は、フランチャコルタの名産地であり、高級スパークリングワインを多く生み出します。
その他、甘口ワインのモスカート・ディ・スカンツォ、ヴァルッテリーナ・スペリオーレなども見られます。
ヴェネト州は、イタリアワイン生産量最大の産地です。カジュアルなものも多いですが、ヴァルポリチェッラ、バルドリーノ、白ワインのソアーヴェなど世界的に名を知られているワインを多く生産します。
その他、「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」は、高級ワインとして世界中から人気を誇るワインです。
イタリアの東北部に位置するフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州は、オレンジワインの生産地としても有名です。
フリウリの白というと、ナチュラル系のものが多く見られるなど、その品質の高さは世界的にも注目されています。
エミリア・ロマーニャ州は肥沃な土地が特徴で、国内でも大ブームを巻き起こした赤の微発泡ワイン「ランブルスコ」を生み出します。
生ハムやパルミジャーノチーズなどでも有名な産地です。
トスカーナ州は、イタリアでも最重要産地として知られている場所です。
「キャンティ」「キャンティ・クラシコ」、「ブルネロ・ディ・モンテプルチアーノ」をはじめ、スーパータスカンなどの高級ワインなども生産しています。
イタリア半島中部に位置するマルケ州では、「アンフォラ型ボトル」を利用したワインが有名です。
「ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ」は、白ワインとしても世界的に有名といわれています。
ウンブリア州は、海に囲まれておらず、「イタリアの緑の心臓」とも呼ばれる場所です。
サグランティーノ主体のモンテファルコ・サグランティーノをはじめ、オルヴィエートなどの白ワインに人気が集まっています。
ラツィオ州は、あのローマを首都に持つイタリアでも重要な産地です。
ワイン造りの歴史が古く、白ワインが多い傾向にあります。
モリーゼ州は、周囲をさまざまな州に囲まれているワイン産地です。
そのため、各州のワイン造りから影響を受けており、個性的なワインからカジュアルなものまで、幅広いスタイルに出会うことができます。
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ、トレッヴィアーノ・ダブルッツォなど、国内でも人気の高いカジュアルワインを生産している産地が、アブルッツォ州。
コストパフォーマンスに優れたワインを数多く生産していることでも知られている、魅力的な産地です。
カンパーニア州は、ナポリを首都に持つ有名なイタリアワイン産地です。
アリアニコから造られる赤ワイン「タウラージ」がとくに有名ですが、ほかにはスプマンテなども多く生産されています。
ヴェネト州に匹敵するワイン生産量を誇る一大ワイン産地、プーリア州。
ジンファンデルとしてアメリカで人気の品種は、じつはこの州で栽培されている固有品種プリミティーヴォのことです。
赤ワインがとくに有名ですが、白ワインなども多く存在しています。
バジリカータ州は、さまざまな州に隣接している州です。
世界遺産である「マテーラの洞窟住居群」が知られており、ワインでは「アリアニコ デル ヴルトゥレ」という赤ワインが名産です。
イタリアにおけるブーツのつま先に位置する、カラブリア州。ギリシャ人が最も愛した土地としても知られている、歴史的に重要な産地です。
ブドウ品種としては、黒ブドウがガリオッポ、白ブドウがグレーコ・ビアンコといった品種が知られています。「チロ」と呼ばれいる赤・白ワインがこの土地では最も有名なワインです。
エトナ火山で知られる、シチリア州。
酒精強化マルサラがとくに知られていますが、エトナ火山近辺で造られているワイン「エトナ」なども人気が集まっています。
果実の濃い白ワイン、甘口ワインも有名です。
サルデーニャ州はリゾート地として知られる場所ですが、ワイン生産量も多いことで知られています。
「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ」がとくに有名。カラスミ、コルクなど、ワインに関連するものも多く生産されています。
イタリアの主要品種で押さえておきたい数種を下記に記しました。
ピエモンテ州の主要品種である、黒ブドウがネッビオーロです。アントシアニンが少ないため色が淡いですがタンニンは多めで、長期熟成型のワインを生み出します。
バローロやバルバレスコといった高級ワインを生み出す、世界最高峰のブドウ品種といえるでしょう。
タンニンが控え目ながら、酸味と果実味の多い人気の黒ブドウ品種がバルベラです。ネッビオーロの影に隠れていますが、近年その味わいの良さから人気が集まり出しています。
ヴェネト州で栽培されている白ブドウ品種が、ガルガネガです。ソアーヴェに使用される品種としても知られており、豊富なミネラル感が特徴。スタイルも画一的ではなく、土壌によっても個性を変化させるおもしろい品種として注目されています。
ヴェネト州の高級赤ワインに使用されている人気品種が、コルヴィーナです。ヴェロネーゼなどとも呼ばれているなど、ヴェネト州と切っても切れない関係性です。
イタリアを代表する黒ブドウ品種のひとつが、サンジョヴェーゼです。イタリア全土で栽培されていますが、とくに中部トスカーナ州の品質が高く、キャンティやキャンティ・クラシコの主要品種として活躍しています。
サンジョヴェーゼ・ピッコロ、サンジョヴェーゼ・グロッソなどがあります。
イタリア全土で栽培されているトレッビアーノですが、トスカーナのトレッビアーノが、トレッビアーノ・トスカーノとなります。
カジュアルながら、品質の高い白ワインを生み出すことで知られているイタリアでもよく見かける品種です。
イタリア南部、カンパーニア州の主要品種として知られているアニアニコ。ギリシャに起源を持つブドウといわれており、長期熟成に耐える注目の黒ブドウ品種です。
果実味、タンニン、酸味のバランスがよく、カジュアルなものから高貴な味わいのワインまで幅広く対応します。
イタリアでは、一般的な辛口の赤ワイン・白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインだけでなく、さまざまなスタイルのワインが生産されています。
ここからは、イタリアで造られる特殊なワインを紹介していきましょう。
イタリアの一部では、収穫したブドウを陰干しするといった伝統があります。その陰干ししたブドウを乾燥させたものはアパッシメントと呼ばれており、乾燥させたことで糖度の高い甘口ワインが仕上がります。
もちろん、辛口ワインも存在しており、味わいが濃厚になるところが特徴です。
イタリアは、世界きってのグラッパ生産国として知られています。ブドウの搾り滓に加水、再発酵後に蒸留させるといった蒸留酒で、さまざまな個性を持つスタイルで仕上げられるところが特徴です。
樽熟成タイプも多いですが、すっきりとしたスタイルも多く見られます。
イタリアワインの楽しみ方を下記に記しました。
それぞれ解説していきましょう。
イタリアには、フランスのAOCと同じように原産地呼称におけるワイン法が定められています。各カテゴリを上位から紹介します。
中でも、DOCGはイタリアワインの最上位に位置する分類であり、その産地における最高峰のワインを示しています。
一方、DOCはフランスのAOCに当たるイタリア独自の呼称規制となっており、DOCGが新設された1984年前は最高位カテゴリとして扱われていました。
イタリアワインは、ワインによって品質が大きく変化することから、まず品質に安定感のあるDOCG、DOCワインを選ぶ必要があるでしょう。
イタリアワインは、上記でもお伝えした通りフードフレンドリーなワインが多いといった特徴があります。果実味が豊でありながら酸もしっかりと残し、赤ワインであればタンニンも強過ぎないため料理との相性が抜群です。
主に、トマトソースを使用した料理や肉類、オリーブオイル系との相性が抜群ですが、和食のような繊細なものとの相性がよいところも特徴でしょう。
すっきりとしたパルミジャーノチーズであればどんなイタリアワインでも合いますし、生ハムを使った料理も最高です。
イタリアワインを楽しむのであれば、単体よりも食事と合わせてみることをおすすめします。
イタリアは画一的なスタイルではなく、多種多様なスタイルのワインを生み出す生産国です。スパークリングワインであっても、柔らかな口当たりのプロセッコや赤の発泡「ランブルスコ」がありますし、食後酒としてアパッシメント、グラッパ、マルサラなども選べるでしょう。
バローロなどの高級ワインを楽しみたい時もあれば、キャンティのようにカジュアルなワインを揃えることもできます。
イタリアワインだから、「イタリア縛り」といったことではなく、幅広いスタイルを取り入れるだけでも生活が豊になるのではないでしょうか。
イタリアワインを楽しむ際、もっとも重要なのが「気負わずに飲む」ということです。イタリアで造られているワインは富裕層向けのものもありますが、9割が日常使い用といわれています。
イタリアの方は毎日のようにワインを楽しんでいますし、そこに特別な意味はありません。上記でもお伝えしているようにイタリアワインはコスパに優れており、カジュアルなものは数百円で日本でも購入できます。
毎日の食事に合わせる形で、ぜひイタリアワインを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ここからは、おすすめのイタリアワインを紹介します。ぜひ、お気に入りの1本を見つけてみてはいかがでしょうか。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
パルッソ | ネッビオーロ | 2015 | イタリア ピエモンテ |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
Donguriano | ネッビオーロ | 2016 | イタリア ピエモンテ |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
フェルゲッティーナ | シャルドネ | 2017 | イタリア ロンバルディア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
Bellenda(ベッレンダ) | グレーラ | NV | イタリア ヴェネト |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
コルテ・モスキーナ | ガルガネガ | NV | イタリア ヴェネト |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
マァジ | コルヴィーナ主体 | NV | イタリア ヴェネト |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
バディオロ | サンジョヴェーゼ、カナイオーロなど | NV | イタリア トスカーナ |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
チェッキ | サンジョベーゼ90%、他10% | NV | イタリア トスカーナ |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ガヤ | カベルネ・フラン60%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、プティ・ヴェルド10% | NV | イタリア トスカーナ |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
Montebello(モンテベッロ) | アニアニコ | 2013 | イタリア カンパーニア |
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