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九州を中心に作られる焼酎、中でも大分県産の麦焼酎は飲みやすいと評判です。大分にはいいちこや二階堂など定番味の麦焼酎が多いですが、その中で異色の存在として知られるのが四ッ谷酒造の「兼八」です。
今回はそんな兼八にフォーカスを当てて解説していきます。個性派と言われる所以やプレミアとなった理由も解説していくので、焼酎比較の際にぜひ参考にしてみてください。
目次
兼八の個性といえば、とにかく香ばしい香りです。その香りは「お菓子の麦チョコに近い」と喩えられるほどです。実際に兼八の香りを嗅いでみると、甘さの中に炒ったような香ばしいニュアンスを感じ取ることができます。
ちなみにこの香ばしさは、「裸麦」という特別な麦を使っていることで生まれています。裸麦は通常の麦焼酎に使われることの多い二条大麦・六条大麦に比べ、香ばしさが強めという特徴を持ちます。
なお兼八は香りこそ圧倒的であるものの、口に含んだ時にはそれほど甘味は強すぎず、まるで麦茶のようにスイスイと飲めてしまう印象です。豊かな香り・なめらかなコクがあるのに口当たりは麦焼酎らしくさっぱりめなので、焼酎初心者にとっても親しみやすい銘柄になっています。
宇佐の四ッ谷酒造さんにきました‼︎ pic.twitter.com/bozk4RqTLs
— 森本龍之介|酒ハウスモリモト三代目@徳島 (@ryunosuke040312) August 25, 2022
兼八を製造しているのは大分県宇佐市にある四ッ谷酒造です。四ッ谷酒造は約100年前の1919年に四ッ谷酒造場として創業されたのが始まりです。四ッ谷酒造の創業者は四ッ谷兼八氏で、彼の名前がそのまま焼酎の銘柄名に使われています。
100年前の創業から、四ッ谷酒造は一族によって伝統を守られながら歴史が続いていきます。時には女手ひとつで酒造を守り抜いていた時代もあったほどで、酒造の焼酎作りへの熱い思いを感じることができます。そんな蔵の伝統は、現在も自家製常圧源留器を用いた手を込めた蒸留に受け継がれています。
なお家族経営で守られてきた兼八ブランドですが、決して伝統だけに頼り切っているわけではないところもポイントです。兼八は伝統を守りつつも、常に新しい挑戦をしているブランドでもあります。
四ッ谷酒造5代目である四ッ谷岳昭氏は、「1000人に1人が好きならいい」という考えのもとで焼酎作りに取り組んでいます。そしてクセを抑えた没個性の大分麦焼酎に留まってしまうのではなく、良いところ=個性を伸ばした焼酎作りにフォーカスを当てていったとのことです。
こうして生まれたのが今の「兼八」の香りと味わいです。常圧蒸留機を活かした香ばしい作りの兼八は、個性派の麦焼酎としてじわじわと人気を集めていくことになります。
兼八がプレミア焼酎と言われる理由は、単純に人気に対して供給数が圧倒的に少ないからです。簡単には手に入りにくいので、魔王や森伊蔵といった有名焼酎と並び「プレミア焼酎」と呼ばれています。
供給数が少ない理由は、生産に手間がかかるからです。そもそも兼八に使われている裸麦は珍しく、焼酎作りにおいては扱いも難しいとされています。四ッ谷酒造ではそんな裸麦の魅力を最大限に引き出せるよう、慎重に手間暇かけて焼酎作りをおこなっています。
現在の兼八は、定価購入が難しい焼酎の代表格です。取り扱う酒屋すら少ない状況で、中には販売時期が限られたボトルまであるため入手できた方は非常にラッキーといえます。
近年では兼八の人気に目をつけたバイヤー・コレクターもいます。兼八はこれからさらに価格が上がる可能性もあります。
東京駅の地下、はせがわ酒店で兼八をお安く購入。
氷で薄まるのがもったいないのでストレートで飲む。
ミュシャ展も行ってきた。
渋谷まで…ビーサンで…超疲れた… pic.twitter.com/u7R3p0yBWd— マサル (@masaru_don) September 7, 2019
兼八の個性を思う存分に楽しみたいなら、まずはストレートでそのまま飲んでみましょう。ゆっくりと飲み進めることで、兼八らしい麦チョコ感のある香ばしい甘みを堪能できます。
そのままではアルコールが強いと感じる方は、しっかり冷やしてちびちびと飲むのもおすすめです。なおストレートの場合は個性が強めなので、食中酒というよりも軽いおつまみに合わせてバランスを取るのが良いでしょう。
兼八のトワイスアップ、です。 pic.twitter.com/tmLuiaTaxG
— チョチョリーナ (@ohanamidaisuki) September 6, 2014
トワイスアップはお酒:水=1:1で割る方法です。焼酎というよりもウイスキーで定番とされる飲み方です。兼八を飲む場合、ロックや水割りももちろんありですが、トワイスアップなら香りが引き立つのでより一層の個性を感じやすくなります。
麦焼酎である兼八は、トワイスアップにするとさらに飲みやすくなりスイスイ飲めてしまうようになります。あくまでも度数の高い焼酎なので、美味しさのあまりついつい飲みすぎないように注意しましょう。
兼八のお湯割りでいいよな?(´∀`) pic.twitter.com/7ujRMYB84n
— 月影に紛れる隠者 (@wiggin_YHWH) May 3, 2019
焼酎は季節や合わせる料理によって飲み方を変えることができます。寒い季節にホッと一息つきたいなら、焼酎をお湯で割って飲むお湯割りもおすすめです。
お湯割りにすると兼八の甘みがより一層引き立ちます。兼八:お湯=6:4程度のバランスで作るのが、お湯割りを上手に仕上げるポイントです。
四ッ谷酒造には兼八だけでなく、複数のラインナップがあります。では一体どんな銘柄があるのか、それぞれピックアップして紹介していきます。
四ッ谷酒造の代表銘柄である兼八は、ここまで紹介した通り香ばしい麦の香りが特徴的な本格派の麦焼酎です。代々受け継がれてきた伝統的な常圧蒸留で麦本来の香り・味を最大限引き出していて、既存の麦焼酎とは一線を画すほどの存在感を放っています。
個性がありつつも飲みやすさもある焼酎で、ストレートから水割りまで幅広い飲み方に対応してくれます。
兼八を蔵内そのままの状態で瓶詰めした原酒タイプの焼酎です。加水をしていないので、アルコール度も42%と非常に高いです。原酒特有のガツンとくる味わい、そして凝縮された麦の甘さ・香ばしさを感じることができます。
冷蔵庫でしっかりと冷やしておき、ロックや水割りで楽しむのがおすすめです。ストレートでも美味しく、原酒らしいトロッとした独特な味わいを堪能できます。
伝統的な製法で作られた焼酎の原酒を、小楢のゆりかごで熟成させたという熟成タイプの焼酎です。兼八らしい甘味が熟成により広がりを増していて、より贅沢な仕上がりになっています。アルコール度数は34%と高めですが、熟成により刺激は和らいでいて濃厚な印象を受けます。
こちらは限定品の扱いで、兼八シリーズの中でも特に入手困難な一本です。
従来の裸麦ではなく、大分県農林水産指導センター・大分県酒造協同組合が共同研究開発したという焼酎用大麦新品種「トヨノホシ」を原料に作られた兼八です。酵母にも大分県の特産品カボスから抽出した「焼酎用大分酵母」を使っているという特徴があります。
いつもの兼八に比べ、香ばしさはそのままに甘さが若干控えめになっています。酵母由来の爽やかな印象が際立つ、ニュータイプの兼八です。
常圧蒸留である兼八に対し、減圧蒸留で作られたのが「宇佐むぎ」です。個性派の兼八とは異なり、味と香りの調和が非常に大事にされていて、気品のある優しいバランス味に仕上がっています。
過度の濾過を行わず油分を取り除いており、旨味が上手に閉じ込められています。そもそもの製法が異なるので、飲み比べて兼八との違いを楽しんでみるのもおすすめです。
商品 | 定価(税込) | Amazon価格 |
---|---|---|
兼八 1,800ml | 2,970円 | 約4,500円 |
兼八 原酒 720ml | 3,520円 | 約4,800円 |
森のささやき兼八 720ml | 3,520円 | 約5,800円 |
トヨノホシ兼八 1,800ml | 2,970円 | 約5,200円 |
宇佐むぎ 1,800ml | 2,530円 | 約4,000円 |
プレミア焼酎や幻の焼酎と言われる兼八ですが、決して終売となった焼酎ではありません。そのためきちんと購入方法を理解していれば、定価で買うこともできます。
兼八はずばり四ッ谷酒造の特約店で定価販売されています。特約店は北海道から九州にまで点在しているので、まずは近くに兼八特約店があるかどうかを公式サイトから調べてみましょう。
ただし特約店だからといって、いつでも兼八の在庫があるとは限りません。特に森のささやき兼八のような限定リリース品は、売り切れまでが早いので気をつけておく必要があります。特約店に通いながら、兼八リリースの情報をこまめにチェックしておきましょう。
また特約店の中には、単品販売ではなく別の焼酎との抱き合わせ販売をしてくるところもあります。兼八を狙っている方は、送料や交通費、そして抱き合わせ価格などを踏まえた上で、どの方法で買うのが自分にとって得なのかをよく吟味してみましょう。
定価に比べ数千円の値上がりを見せている兼八。特にここ最近で人気が高まっている銘柄で、お酒買取市場でも注目度が上がっています。未開封の兼八ならお酒買取に出せば高額買取も期待できます。
なお兼八は通常ボトルのほか、「兼八 原酒」や「兼八 トヨノホシ」といったボトルも買取対象になります。お酒に詳しくない方も、余っている兼八のボトルがあればぜひお酒買取専門店に相談してみましょう。
お酒買取専門店リンクサスなら買取できるお酒のジャンルが広く、兼八のような焼酎も最高水準の価格で買取できます。まずは相談だけの利用も可能、兼八以外のお酒ももちろん買取受付中なので、ぜひ一度ご連絡ください。
ちなみに兼八のような麦焼酎はいわゆる蒸留酒に該当するので、自宅保管がしやすく古いものでも腐らないため半永久的に飲むことができます。そのため売却の際も、「この兼八は売れそうにない」と自己判断するのではなくプロ査定員に依頼することをおすすめします。
なお最近はメルカリやヤフオクを使ったお酒売買もよく見受けられますが、即現金化したいならお酒買取専門店がおすすめです。買取専門店ならプロが状態を見た上で査定額を付けるので、取引後のトラブルの心配もありません。
兼八の買取はこちら
兼八(かねはち)は大分県宇佐市で製造される個性派の麦焼酎です。クセが少ないと言われる麦焼酎でありながら、麦チョコのような香ばしさと甘さで多くの人を魅了し続けています。
現在は「プレミア焼酎」の一角に数えられるほどであり、完売状態が続く入手困難な焼酎でもあります。見かけた方はラッキーなので、ぜひ酒販店や特約店でチェックしてみてください。
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