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沖縄県で作られる古酒(くーす)は、泡盛を長期熟成させて作られる独特の香りと旨味が特徴です。特に古酒の中でも、熟成期間が長い「かねやま古酒」という銘柄があります。
かねやま古酒には15年・20年・25年・40年そして50年などの長熟ボトルがあり、市販で買える古酒の中では最も古いとされています。
今回はそんなかねやま古酒に関して解説をしていきます。酒造のこだわりやラインナップを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
2022年元旦1発目の泡盛は!
古酒と言えば本部町八重岳の麓にある「山川酒造」さんの「かねやま」43度20年貯蔵を見つけて、即購入!
山川酒造さんの限定秘蔵酒です。「かねやま 1967年」、「かねやま 15年貯蔵」&「やまかわ 15年貯蔵」に続いて、ようやく20年貯蔵古酒をゲットです〜嬉しい〜♬ pic.twitter.com/bNy5LZ5qyJ
— PATI (@AIiCjNDcmnkHSCe) January 1, 2022
かねやま古酒は沖縄県で作られる泡盛の銘柄です。名前に”古酒”と入っているように、熟成タイプの泡盛となります。
かつての琉球王朝時代、古酒と呼ばれる長熟の泡盛は当たり前に作られていたと言います。200年もの古酒が存在していて、琉球王国の伝統品として親しまれていました。しかし第二次世界大戦で首里に多くの砲撃が降り掛かり、残念ながらほとんどの酒造所、そして残っていた古酒は消失してしまいました。そのため普通の泡盛は多く流通しているものの、熟成タイプの泡盛はとにかく貴重な存在となっています。
かねやま古酒はそんな琉球の古酒の消失を受け、「もう一度100年古酒を世に送り出したい」という意志のもと作られ始めました。今やっと50年熟成の古酒が誕生した頃で、今もなお熟成が続けられています。現在リリースされているかねやま古酒には、15年、20年、50年といったボトルがあります。古酒であるからこその熟成感と重厚感が、かねやま古酒の最大の魅力となっています。
泡盛の長期熟成酒は古酒(くーす)と呼ばれます。
そもそも泡盛とは沖縄県で作られる蒸留酒で、九州でよく作られている焼酎に近い存在です。実際に酒税法では単式蒸留焼酎にカテゴライズされています。しかし泡盛は原料にタイ米が使用されていたり、黒麹菌を使用していたりと本土の焼酎とは異なる個性があります。製法に関しても、泡盛は焼酎とは一線を画す特別な存在となっています。
例えば泡盛は原料の米を全て米麹にした後、水と酵母を加えて発酵させるという全麹仕込みで作られます。また一般的な焼酎が減圧蒸留で作られることが多いのに対し、泡盛はほとんどの銘柄が常圧蒸留となっています。常圧蒸留で作られる泡盛は、原料の個性が強く出やすくインパクトのある味わいになります。濾過をあえて簡易的に済ませているのも、泡盛の大きな特徴です。
泡盛に個性派の味わいが多い理由には、古酒の存在が挙げられます。一般的な焼酎は飲みやすくフルーティーな味わいを目指して作られているのに対し、泡盛はそもそも長期熟成させて古酒にするということをベースに作られているという違いがあります。現代において商品としてリリースされている泡盛には熟成なしで飲みやすいボトルも増えてきていますが、それでも泡盛の中には古酒を育てるための酒造りを継承しているものが多く、かねやま古酒はまさにその一番手と言えます。
ちなみに泡盛における古酒は「泡盛を3年以上熟成させたもの」と定義されています。古酒という名前がついた泡盛は、希少価値が高いため高値で取引されることが非常に多いです。つまり数ある泡盛の中でも、古酒は高級ランクに該当するお酒となります。泡盛の熟成には時間も手間もかかるので、熟成期間が長い=それだけ泡盛としてのランクも高いということになります。
貯蔵タンク!
泡盛は長期間貯蔵し、熟成させればさせるほど芳醇でまろやかな味わい深い酒になります。
By aging Awamori over an extended period of time, it will become rich, full-flavored and mellow, the longer you let it mature. #泡盛 #古酒 #熟成 #okinawa #tanks #Awamori #aging pic.twitter.com/bRr6YY2wK8— 山川酒造【公式】RYUKYU AWAMORI DISTILLERY (@yamakawa_shuzo) October 10, 2020
泡盛「かねやま古酒」を製造しているのは沖縄県国頭郡本部町にある山川酒造です。山川酒造は終戦翌年の1946年に創業した酒造となります。
山川酒造はとにかく古酒づくりに大きなこだわりを持っています。もともと酒造を創業したのも、沖縄の文化であった古酒を復興させ伝えていくという目的だったとのことです。決して目先の利益にとらわれたような泡盛づくりではなく、1970年に焼酎ブームで泡盛が脚光を浴びた際にも、静かに泡盛を寝かし続けるほど古酒製造にプライドを持って取り組んでいます。
寝かせているだけの泡盛は、当然ながら利益にはつながりません。むしろ寝かせるための設備投資など、古酒の製造には経費ばかりが発生し酒造運営は赤字となります。そのような厳しい状況下でも、山川酒造は絶えず古酒作りを行なってきています。これは創業者の「どんな時でもとにかく頑張って古酒を寝かせておきなさい。いずれは古酒の時代になるから」という言葉を守り続けてきたからです。
やがて苦難の時期を乗り越え、山川酒造の古酒は脚光を浴びるようになります。現代では山川酒造の“かねやま古酒”の50年ものが、市販されている古酒の中では最も古いと言われています。そんな山川酒造への古酒のこだわりは地域の人々にも認められていて、酒造は親しみを込めて「古酒のやまかわ」の通称でも呼ばれています。
古酒作りでは、泡盛の成分をしっかりと残すことが大切だと考えられています。山川酒造では、泡盛に成分が残るように割り水を最小限に留め、熟成前の泡盛のアルコール度数を44%に保つように努めています。ちなみに泡盛作りの規定では、アルコール度数は45.1%未満である必要があります。なぜならアルコール度数が45.1%を超えてしまうと、酒税法上でスピリッツに分類されてしまうからです。
山川酒造では規定上でギリギリのアルコール度44%を目指して泡盛を作ります。成分を多く泡盛に残すことで、寝かせた時に古酒の甘みや香りが生まれやすくなります。またさまざまな成分が複雑に絡み合うことにより、味の深みや奥行きも増します。山川酒造のかねやま古酒は、ただ熟成期間が長いだけでなく、熟成により完成された深い甘みと味を堪能できる点が評価のポイントにつながっています。
山川酒造は、さまざまな熟成年数の古酒を商品としてリリースしています。比較的短い熟成期間の古酒もあれば、何十年以上など超長期熟成のボトルも存在しています。熟成期間によって古酒の名称を分けているのが特徴で、15年以上熟成させた古酒に”かねやま古酒”というブランド名称をつけています。
かねやま古酒 15年貯蔵は、古酒らしい華やかな香りととろけるような甘味が印象的です。深い味わいで、一度味わったら忘れられないほどのインパクトもあります。年間限定本数のみのリリースなので、存在自体が希少です。それでも定価なら1万円台と、かねやま古酒の中では比較的手が届きやすい価格帯になっています。
20年熟成のかねやま古酒は、15年ものよりも複雑さや濃厚さが増しています。熟成による甘やかな美味さは、カカオに例えられることもあります。木箱入りで2万円越えの価格のため、お歳暮やお中元、そして特別な日の贈り物として人気です。こちらも数量限定ではありますが、それでも高騰化が進んでいる訳ではないのでインターネットなどでも探しやすいです。
かねやま古酒の25年ものを葛飾北斎の絵が描かれた特別なボトルに封入したという非常にレアなボトルです。こちらは琉球放送とのタイアップで生まれた1本となります。
年代ものの古酒なので、強いアルコールを感じさせないまろやかさがあります。化粧箱付きでボトル自体にデザインがあるため、コレクションアイテムとしても需要が高いです。
かねやま40年古酒268.000円 瑞穂40年古酒89.800円
瑞穂20年古酒10.800円
どんな味がするのでしょうか?
忠孝の50年クースを1度頂いたのですが、米の味のする水でした。継ぎ足し製造は先人の知恵です。♯沖縄 pic.twitter.com/AcLKPRdt25— kinjo (@kintaro11111) July 4, 2016
40年という熟成の古酒は、決して1代だけでは作ることができません。かねやま古酒の40年ものであるこちらのボトルは、何代にも渡って泡盛作りの伝統を守ってきた山川酒造だからこそ生み出せる至極の1本です。
カカオのような濃厚なコク、とにかく奥が深く複雑な味わいを楽しむことができます。なお40年ものになると一気に希少価値が高くなり、価格も1本で30万円にまで跳ね上がります。
『沖縄本土復帰50周年記念 限定秘蔵酒かねやま50年古酒』
まだ残ってるから、誰か僕に買っておくれ‼️?#かねやま #山川酒造 #泡盛 #古酒 #沖縄本土復帰50周年 pic.twitter.com/ZaXTFUhIz4— hajime。 (@beniryu1) September 7, 2022
戦後から沖縄の発展に合わせて歴史を育んできた山川酒造が、本土復帰50周年のタイミングでリリースしたのがかねやま古酒 50年です。現在リリースされている市販の泡盛古酒では、最も熟成が長いと言われています。
かねやま古酒 50年貯蔵のボトルは琉球ガラスの特別製で、名工・池宮城善郎氏 主幹 煌工房が手がけています。中の古酒はとにかく香り高く、甘酸っぱいドライフルーツやカカオのような香ばしさ、バニラを思わせる甘い香りと続いていきます。
ボトルも中身も希少なかねやま古酒50年は、コレクターアイテムとしても人気です。1本あたり55万という高額販売のボトルでもあります。
山川酒造で”かねやま古酒”と名付けられているのは15年以上の熟成ボトルのみです。熟成期間が満たない泡盛は、「珊瑚礁」の名でリリースされています。
珊瑚礁 30度は年数表記のない若い泡盛です。沖縄北部の泡盛に多いスッキリ目の味わいで、甘い香りが印象的です。適度な加水がなされているため飲みやすく、価格面からもトライしやすいボトルとなっています。
珊瑚礁の10年熟成ボトルは、家飲みにも取り入れやすい10年熟成の古酒です。コクのあるふくよかな香りと味わいで、かねやま古酒が気になっている方にもおすすめできる1本です。
熟成された珊瑚礁の濃厚な味わいはロックにすると特に美味しく、チョコレートやバニラアイスのような甘味のあるスイーツとも相性がいいです。なおアルコール度数43%のこちらのボトルのほか、加水多めの30度ボトルもあります。
かねやま古酒の価格はボトルによって変わります。例えば15年貯蔵のボトルは1本¥11,770(税込)ですが、50年まで熟成期間が長くなると1本で¥550,000(税込)の価格になります。長期熟成であるほど、それだけ手間がかかるため価格もUPします。
ちなみに近頃のお酒は定価に対し異なる価格で売られているケースも多いですが、かねやま原酒はネット購入でも定価とほぼ同じ値段で購入が可能です。山川酒造公式オンラインショップのほか、Amazonや楽天市場にも出品されています。ネット購入なら、沖縄にわざわざ訪れなくとも送料を払えば購入ができるのでおすすめです。
古酒は製造の特性上、未開封であればほぼ永久的に保管ができます。希少なかねやま古酒の未開封ボトルは高額取引の対象になるので、飲む予定がないボトルをお持ちの方はぜひ買取査定の利用を検討してみましょう。
ただしかねやま古酒のような泡盛は、高級ワインや有名ウイスキーに比べ価値を正しく理解できる方が少ないです。買取を依頼する際には、リサイクルショップのようなお店やフリマではなく泡盛買取に強い専門店を選ぶようにしましょう。
お酒買取専門店リンクサスなら、対応できるお酒ジャンルが広く泡盛や古酒の買取も受け付けています。かねやま古酒を業界水準の価格で買取可能なので、買取依頼先をお探しの方はぜひ一度ご相談ください。
お酒買取専門店リンクサスは、かねやま古酒など泡盛・古酒を高額買取するコツなどもお伝えしています。査定や相談後に必ず取引する必要もないので、古酒に限らず売ってみたいお酒がある、聞きたいことがあるという方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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かねやま古酒は、山川酒造が長年の時をかけてじっくりと作り上げてきた最高級の古酒です。泡盛らしい甘味と旨味、そして古酒だからこその濃厚さと奥行きを堪能できます。
ここ最近では50年熟成ボトルがリリースされたことも話題になっているブランドです。泡盛に興味がある、古酒が知りたいという方はぜひチェックしてみてください。
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