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高級酒の代表格である「ルイ13世」。飲んで美味しいお酒であるのはもちろんのこと、オリジナルのデザインボトルでコレクター人気も高い品として知られています。近年はホストクラブなど夜の街でも話題になっていて、価値は年々高まり続けている状況です。
今回はそんなルイ13世について、どんなお酒なのか、どのような種類があるのかを紹介します。気になる値段や買取価格もご案内するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「ルイ13世」は、レミーマルタン社が作るコニャックブランデーの一種です。レミーマルタンはさまざまなラインナップのブランデーを展開していますが、ルイ13世はその中でも最も高級で特別なコニャックになります。
もともとはレミーマルタン創業150周年を記念して1874年に生まれたのがはじまりで、そこから現在まで150年近く高級酒として愛され続けています。王室に献上されたこともあるほど特別なコニャックであり、安いものでも数十万、レアボトルになると数百万〜の価値がつくようなボトルも存在しています。
ルイ13世を知る上で理解しておきたいのが「レミーマルタン」についてです。レミーマルタンは1724年創業の老舗コニャックメーカーです。
コニャックは原産地呼称制度(AOC)で厳しいルールが定められている高級なお酒であり、特別な製法を満たしたものしかその名を名乗ることができません。レミーマルタンはそんなコニャックの中でも、ヘネシーと並び“2大巨塔”に君臨するほどの存在です。家族経営を続けている非常に珍しいブランドであり、特別なレシピのもとで等級の高い上質なコニャックだけを製造しているのが特徴です。
レミーマルタンは、数あるコニャックの中でも香り高くふくよかな味わいをしているのが個性にあげられます。レミーマルタンの最高級ブランドであるルイ13世は、通常のレミーマルタンよりもさらに上質なブドウを使い、何年もの長期熟成を経た上で作り上げられています。
コニャックの品質を決める上で重要なポイントとなるのが原料のブドウです。ルイ13世の製造には、「グランド・シャンパーニュ」のブドウのみが使われます。これは6つあるコニャックのランクの中でも最高級のものであり、出来上がるコニャックの品質が非常に高いことを意味しています。
上質なブドウから作られる原酒を1,200種ほどブレンドしているのがルイ13世で、複雑な香りが折り重なるのを堪能できます。フローラルな花の香りや果実の香り、そしてナッツやペッパーのようなスパイシーなニュアンスも中から感じ取ることができます。
ルイ13世は原料となるブドウだけでなく熟成樽にもこだわりを持っています。使われるのはフランス・リムーザン地方にて育まれた樹齢100年越えのオーク樽で、原酒は樽の中で何十年と熟成されてからブレンドされます。熟成された原酒の中には100年越えのものもあり、ルイ13世にしかない味わいを堪能できるのが魅力です。
丁寧な熟成を経てから生まれるルイ13世は、長持ちすると言われるブランデーの中でも特に高いポテンシャルを発揮します。今飲んでももちろん美味しいですが、大切に保管することで何年、何十年先でも楽しむことができると言われています。
ルイ13世といえば、独特な丸いシルエットのボトルも特徴です。バカラ社製のクリスタルボトルであり、ボトル自体にも高い価値が付けられています。
なおレミーマルタンの中には、特別なボトルや古い時代のボトルも存在しています。レアなボトルは現行品よりもさらに価値が高く、ボトルだけでも高価買取の対象となることがあります。
ルイ13世の定番品は700mlボトルでアルコール40%のコニャックブランデーです。こちらは限定品ではないので、比較的多く流通していて値段さえ出せば手に入りやすいです。価格は20〜30万円ほどで、ホストクラブなどで頼んだ場合は60〜200万円かかると言われています。
なおルイ13世には様々な時代のボトルがありますが、現行ボトルは四角形の赤い箱に入っており、中は観音開きの仕様になっているのが目印です。瓶と替え栓、冊子それぞれにシリアルナンバーが入っているのがポイントで、同じナンバーのものは存在しません。
また現行品ではなく少し古い時代のものになると、金キャップ・四角形の箱入りになります。製造時期によって違いがあるので、ぜひ比較してみましょう。
レミーマルタン ルイ13世 マグナムは、通常の2倍以上の量が入るビッグサイズのボトルです。中身は通常のルイ13世と同じものですが、ボトルが特殊なので価値が高いです。
ルイ13世は一般的なものに比べ巨大サイズのコニャックを展開しているのが特徴で、マグナムよりもさらに大きなサイズのボトルも限定品としてリリースされています。これはルイ13世が特別なコニャックで、スペシャルなパーティーなどに選ばれるお酒であることが関係しているのでしょう。
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ザ・ジェロボアムはマグナムの2倍量、3,000mlのボトルです。2011年より発売が開始したボトルであり、受注生産でしか作られていません。
ちなみにジェロボアムはデキャンタの大きさを表す言葉です。コニャック以外にも、シャンパンのボトルなどにも使われるワードです。
ランチ食べに行ったら
6ℓのルイ13世あった??希望小売価格
¥10000000(税抜き)らしいですホストだったら1億円ですね???#LOUISXIII#theMATHUSALEM#ルイ13世#マチュザレム pic.twitter.com/XZ2NBLwRBW
— 万里一空 ?PINK 総支配人 (@IkkuBanri) March 5, 2020
ザ・マチュザレムはジェロボアムの2倍量、6,000mlのコニャックが詰められたボトルです。20人を超える職人が集まり、一つ一つ手作業で作られている特別な品になります。またボトルにはデキャンタからコニャックを抜き出すためのピペット、そしてクリスタル製のグラスや専用トレイなどが備え付けられています。もちろんシリアルナンバーも入っています。
丸の内のバカラショップに期間限定で展示されるなど、ブランドを象徴する一本となっています。価格は日本円で税抜1,000万円と価格も超スペシャルな点に注目です。
ルイ13世。
ブラックパール、サルマナザール(9リッル)、タイムコレクション。 pic.twitter.com/nrdwlmzq4a
— Kazuhiro Chii (@ChiiChii1975) May 18, 2022
2018年に限定発売したサルマナザールは、マチュザレムよりもさらに大きな9Lボトルです。総重量15kgとなっており、日本円にすると約4,900万円の値段がつけられているほどの特別な一本です。
現存するレミーマルタンの中でも最も巨大なボトルです。
ベリーオールド(VERY OLD)と書かれたルイ13世は、70年代以前に流通したボトルです。時代によって様々なボトルがあり、八角形のパッケージやクリアなパッケージのものが存在しています。また通常はバカラ社製ボトルで知られているルイ13製ですが、中にはSaint Loiuis製のボトルもあります。古い原酒が使われたレアなボトルで、希少価値から高い値段がつけられています。
あなたのご家庭にも1本いかかでしょうか?
レミーマルタン
ルイ13世 ブラックパール 100万円東京 某ホストクラブ 1本5300万⬅️?
俺は飲めないので残念ですが遠慮しときます? pic.twitter.com/VX1mW1u4of— 燃やすゴミの日? (@cb400sb_NC42) June 6, 2023
ブラックパールのルイ13世は、レミーコアントローの会長職についていたHeriard Dubreuil氏のプライベートストックをブレンドして作られた特別なコニャックです。2007年に世界786本限定で作られた商品で、日本には60本ほど流通しています。
シルバー色のボトルは光の角度で黒やクロムのように色が違って見えるのがポイントです。コレクター人気が高いルイ13世のボトルの一つです。
そういえば新人の頃、
お客様から初めて指名頂いてすぐ
これ卸して欲しいって言うて
ずっと煽ってたなぁ✨待ち受けにもしてたし
毎日ラインで送りまくってたなぁ。笑#ブラックパール#マグナム pic.twitter.com/mzpvhlGsP4— わっしょいつかさ (@wasshoi_tks81) December 3, 2020
こちらはブラックパールのマグナムサイズボトルです。2008年に世界358本限定でリリースされました。黒真珠色のクリスタル素材が印象的で、一つ一つ職人によって手作業で作られています。
非常にレアなボトルということもあり、なかなかお目にかかることはできません。
プレミアムコニャック「ルイ13世」、リミテッド・エディション「ブラックパール AHD」を発表 https://t.co/Ozz5Y1zLcz pic.twitter.com/ydBtvPSErV
— PR TIMESグルメ (@PRTIMES_GOURMET) February 12, 2019
ブラックパール AHDは通常ブラックパールのハーフサイズのボトルです。2019年に1,498本限定でリリースされました。限定品ということで、少量にも関わらず通常サイズよりも高い約140万円の価格で発売されているのが特徴です。
発売からまだ数年、そして他の限定ボトルよりも発売本数が多いということもあり、夜の街など日本でも多く見かけることができます。ただし今後、希少価値が高まっていくことは確実でしょう。
世界で775本しかリリースされないコニャック「ルイ13世ブラックパール アニバーサリーエディション」をグラスで飲める、数少ないバー「Mandarin-Bar マンダリンバー」日本橋 https://t.co/GukpcN16uP pic.twitter.com/a7UM1TWNqg
— GQ JAPAN (@GQJAPAN) April 19, 2016
ルイ13世が生まれて140周年の2014年には、限定品のルイ13世 ブラックパール アニバーサリーエディションが発売されました。このコニャックにはレミーマルタンのファミリー用リザーブの一つである容量572Lの特別な「ティエルソン(リザーブ樽)」からボトリングされたものが入っています。
ブラックパールのコルクに“アニバーサリーエディション”の文字も入っていて、特別な一本であることがわかります。
ルイ13世レア カスク http://t.co/NuQq3rcGJ8
— ♪☆りゅー様☆♪ (@riyu_pyon) April 28, 2014
こちらはルイ13世のレアカスクシリーズと呼ばれるものです。このボトルにはレミーマルタンのセラーマスターであったピエレット・トリシェ氏が2004年に発見した特別な樽による原酒が含まれています。アルコール度数も43.8%と通常のルイ13世よりも高く、芳醇で豊かな味わいのコニャックが詰められています。
入口にルイ13世レアカスク42.6が鎮座していた。左トナリは、あのトゥール・ダルジャン。間違って左の入口を入らないように。ホテルニューオータニ東京のメインバー「カプリ」は右です。
#オーセンティックバー #ホテルのメインバー pic.twitter.com/Hr4Q72M16q— 秋山満夫 Michio Akiyama (@inada536) January 30, 2015
こちらはレアカスクシリーズの第2弾で、2013年に限定発売されました。このコニャックの中にはピエレット・トリシェ氏が2009年に全ての樽をテイスティングした上で決定した原酒がブレンドされているとのことで、“最高傑作”と名高い一品です。アルコール度数は42.6%に設定されており、こちらも芳醇な味であることが期待できます。2009年にリリースされたレアカスク第1弾よりも価格が高く設定されていて、ルイ13世の高騰化が進んでいることもわかります。
こちらは1874年に初めてリリースされたルイ13世のボトルをイメージして作られた限定品です。2017年に発売されました。
バカラ社製ではなくSaint-Louisのクリスタルボトルが採用されていて、コレクター人気も高いです。
こちらはタイムコレクションのシリーズ第2弾として発売されたもので、こちらもSaint-Louis製のクリスタルボトルとなります。1900年は万国博覧会にてルイ13世が最高賞を受賞した年であり、当時のパリの街に敬意を表して作られました。
デキャンタの形や栓の形も通常ボトルとは違い、特別な1本であることが一目でわかります。
ここまでたくさんの種類のルイ13世を紹介しましたが、2024年には更なる特別なボトルがリリースされるとファンの間で噂されています。なぜなら2024年はレミーマルタンにとって300周年という節目の年であり、さらにルイ13世の初リリースから150周年の年でもあるためです。
ルイ13世が節目を大事にしながら限定品を多くリリースしてきた歴史を踏まえると、2024年にはこれまでの中でも最もスペシャルなルイ13世のボトルが限定発売されるのではないかと予想できます。もしかしたらブラックパールのさらに特別な品や、これまで以上に大きなサイズの特別なデキャンタが発表されるかもしれません。ルイ13世が気になるという方は、ぜひリリースに関するニュースをチェックしておきましょう。
ちなみにルイ13世の作り手であるレミーマルタンは、現在レミーコアントローが保有するブランドとなっています。レミーコアントローには日本法人もあり、レミーコアントロージャパン株式会社が酒類の輸入販売を正規で行なっています。レミーマルタンやルイ13世に関する詳しい情報も、おそらく同社から発表されると考えられます。
高級コニャックとして名高いルイ13世は、お酒買取シーンでも人気を集めるボトルの一つです。ボトル一つ一つに価値があるため、高額での買取が期待できます。状態が良ければ10万円以上の価値がつけられるのは基本で、限定品になると更なる高値での買取が期待できます。もし自宅に余っているルイ13世のボトルがあるなら、ぜひお酒買取の査定に出してみましょう。
なおルイ13世のような人気コニャックは、ブランデー買取やコニャック買取を得意とするお酒の買取専門店に査定依頼をすることをおすすめします。お酒買取専門店リンクサスでは現在ルイ13世の買取を強化しているので、ぜひお気軽にご相談ください。
レミーマルタンの中でも高価買取になりやすいのは、現行品ではないレアボトルと呼ばれるものです。例えばベリーオールドと書かれたものや金キャップのボトルは高値がつきやすいです。また通常ボトルではなくブラックパールのルイ13世は、高値で売れやすいです。ボトルの違いがわからないという方も、まずはリンクサスにぜひお問い合わせください。
なお査定時は、ボトルだけでなく箱や外箱、替え栓、冊子などの付属品を合わせてお持ちいただくのが高価買取のコツです。全てシリアルナンバーが揃った状態のものは“完備品”と呼ばれ、査定額が一気にUPします。
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今回はルイ13世について、どのようなラインナップがあるのかを紹介しました。なおここで紹介したのは一部のボトルであり、ルイ13世にはこれ以外の限定品も存在しています。
いずれも高級なコニャックブランデーであり、お酒としてはもちろんコレクションアイテムとしての高い価値がつけられています。これからさらに高騰することも予想されているので、ルイ13世が気になるという方はぜひ今のうちにチェックしておきましょう。
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