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シャンパンにはさまざまな作り手(メゾン)があります。
メゾンごとに作られるシャンパンに違いがあるので、好みのシャンパンを知るためにはどのような個性があるのかをぜひ知っておきましょう。
今回は芸術とも称されるルイナールのシャンパンについて解説します。
ルイナールの歴史やシャンパンのラインナップや流通の値段や価格等にも触れているのでぜひ参考にしてください。
目次
ルイナールはフランス・シャンパーニュ地方のランスで活躍するメゾンの一つです。
メゾンの歴史は非常に長く、1729年にニコラ・ルイナールによって創設されたのが始まりです。公に販売を認められた初のシャンパンであり、「世界最古のシャンパン」と呼ばれることもあります。シャンパンの歴史を語る上では欠かせない存在と言えるでしょう。
当時、修道士であったドン・ティエリー・ルイナールは、泡立つワインの“シャンパン”に将来性を感じ研究を重ねます。そして甥であるニコラ・ルイナールに、シャンパン作りに対する強い意志を託します。
ニコラ・ルイナールはもともと繊維商として活躍していましたが、意志を次いでシャンパン造りに尽力することとなります。繊維商の顧客相手にシャンパンを配り、そこから本格的にシャンパン造りの道を歩んでいきました。
ドン・ティエリーの時代から研究されていたルイナールのシャンパンは、瞬く間に人気を集め事業が成長していきます。メゾンの創設からわずか数年後には、シャンパン事業のみで大きな利益を得られるほどに育っていたといいます。
そんなルイナールのシャンパンは、とにかくエレガントで素晴らしい作りであることが特徴です。洗練されたブドウの個性を最大限に引き出したシャンパンで、現代でも多くの美食家・シャンパン愛好家の舌を唸らせています。
Have you ever wanted to discover more about the elaboration of champagne? Come and visit us in Reims!
Maison Ruinart combines nature and culture, art and savoir-faire, gastronomy, and wine. Immerse yourself at the very origins of champagne and explore behind the scenes. pic.twitter.com/y2NliiWN6B— Ruinart (@MaisonRuinart) February 18, 2022
ルイナールはシャルドネの洗練にこだわりを持つ、「シャルドネのエキスパート」です。ルイナールの生み出すシャンパンは、しばしばシャルドネの芸術とも称されています。
シャルドネ種は白ワインの女王と呼ばれるブドウ品種であり、このブドウから作られるシャンパンはすっきりとしたエレガントな仕上がりになるのが特徴です。特にシャンパーニュ地方は冷涼な気候のエリアであり、スマートで上品な味わいのシャルドネが多く生み出されます。
なおルイナールのシャンパンに使われるシャルドネには、大きく分けて「コート・デ・ブラン」「モンターニュ・ド・ランス」と2つの地区のものがあります。
コート・デ・ブランはシャルドネの聖地と言われる場所で、石灰質の土壌からミネラルたっぷりのシャルドネが育ちます。シャンパンにすると非常に優雅な仕上がりになります。
一方でモンターニュ・ド・ランスは、もともとピノ・ノワール種で有名な地区になります。ここで育つシャルドネは、骨格のはっきりとした芯のある仕上がりになるのがポイントです。
ルイナールでは異なる個性のシャルドネをアッサンブラージュ(ブレンド)することで、複雑で奥行きのあるシャンパンを作り出しています。
シャルドネにこだわった「ブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%)」のシャンパンもあるのでぜひチェックしてみましょう。
Weekend tip: Even though far beneath the ground, the crayères of Ruinart can give you a feeling of transcendence. Plan a visit when you’re in the area.#Ruinart #cellars #crayères #Champagne #Reims pic.twitter.com/S1EilH6EFU
— Ruinart (@MaisonRuinart) February 7, 2020
ルイナールはシャンパンの熟成にもこだわりを持ちます。ランス地区の地下にある「クレイエル」という貯蔵庫を使用しています。
クレイエルは2000年前、ガリアローマ時代に存在していた石切り場跡にあります。地下およそ30mの深さにある貯蔵庫で、温度や湿度がちょうどよく、シャンパンの熟成や保管に最適な環境だと言われています。
現在はクレイエルを貯蔵庫として使用するメゾンも増えてきています。2015年にはクレイエルがユネスコ世界遺産にも認定されています。
Danish Artist Jeppe Hein’s Multi-Sensory Ruinart Commission Is All About Being ‘Right Here, Right Now’—and It’s About to Be Everywhere https://t.co/ytqTvuocU6 pic.twitter.com/SPuURv1Pr3
— Randy Morehall ? (@RandyMorehall) April 6, 2022
まもなく300周年を迎えようとするルイナールですが、伝統を守りながらも革新的な取り組みに積極的にチャレンジしています。その代表とも言えるのが、著名なアーティストとのコラボレーションです。
ルイナールは毎年、国際的に活躍するアーティストをメゾンへ招き入れ、作品を制作するという“カルト・ブランシュ”を行っています。例えば2022年には、デンマーク出身のアーティストであるイェッペ・ハインとのコラボも行われました。
またルイナールは世界で行われる年間30以上のアートフェアにも多くの協賛をしています。アートとルイナールのシャンパンは、切っても切れない関係性にあるのです。
通常、高級なシャンパンといえば化粧箱や木箱が付属しているのがスタンダードとされていました。しかしルイナールはこの概念を覆し、新たなパッケージに包まれたシャンパンをリリースします。
箱ではなく、ボトルを包み込むスーツのようなパッケージ。こちらは「SDGs」を目指すセカンドスキンパッケージとして作られていて、従来の箱よりも約6割二酸化炭素をカットされているのが特徴です。
サステナブルなパッケージでありながらも、きちんと光の透過を防ぐ素材になっているため品質には問題ありません。スタイリッシュな見た目も両立していて、メゾンのこだわりを感じられます。
このように環境に配慮するというメゾンの姿勢も、世界から大きな注目を集めています。
ルイナールのシャンパンには、味わいの違いやパッケージの違いで複数のラインナップが存在します。
特徴や価格をまとめたので、ぜひシャンパン選びの参考にしてください。
ルイナール ブラン・ド・ブランはシャルドネ100%で作られるシャンパンで、ブランドを代表する1本です。
淡く美しい黄金色の見た目が印象的で、グラスに注ぐときめ細やかな泡が立ち上る様子を確認できます。
シャルドネならではの上品さ、すっきりとした酸味で非常に飲みやすい仕上がりです。柑橘類を思わせる爽やかでフルーティーな香りもします。
万能なシャンパンでさまざまな料理に合わせることができますが、特に和食・海鮮とは相性が抜群に良いです。
ルイナールの作るロゼシャンパンがこちらです。ほんのりとオレンジがかった美しいピンク色の見た目で、みる人を虜にするような魅力を持ちます。
もちろん味わいも最高で、チェリーやラズベリーのような赤い果実のニュアンス、そしてトロピカルフルーツとロゼならではの豊かさが広がっていきます。
白のシャンパンとはまた違った骨格のある味わいで、仔羊や仔牛などの料理によく合います。見た目がピンク色でキュートなので、女性への贈り物としても人気があります。
アール・ド・ルイナールはピノ・ノワールとシャルドネ、ムニエから作られるバランスのいいシャンパンです。およそ40〜50種類ものクリュのブドウが贅沢に使われています。
シャルドネ由来のフレッシュさに加え、洋梨やりんごのような果肉・果実感もあります。エルダーフラワーやコリアンダーシードなどに例えられる複雑さも併せ持っています。
かつて存在していたブリュット・トラディションというシャンパンを引き継ぐボトルであり、ルイナールの伝統的な味わいを楽しめる1本です。
シャルドネ100%のブラン・ド・ブランとの飲み比べを楽しむのも良いかもしれません。
\昼下がりにシャンパーニュを?/
ブラン・ド・ブランの最高峰シャンパーニュ「ドン・ルイナール 2010」が紹介制の和食店「#八雲茶寮」とコラボレーション。
なかなか行けない名店を訪れるチャンスです!
(編集部より)https://t.co/08vZjnNHHV— LEON (@web_LEON) June 23, 2023
ドン・ルイナール ブラン・ド・ブランは、メゾンの中でもトップキュヴェに当てはまるボトルです
初代ドン・ルイナールの名を冠した偉大なるシャンパンで、良質なブドウが取れた年にのみしか作られないヴィンテージものになります。熟成期間もノンヴィンテージより長く、9〜11年の期間をかけてじっくりと育てられていきます。
代表的なボトルには2010ヴィンテージや2007ヴィンテージがあります。ミネラル感と優雅さ、上品な酸味が際立つ1本で、熟したピーチのような果実味や長い余韻も感じ取ることができます。カルパッチョやシーフードに合わせて贅沢に堪能しましょう。
トップキュヴェ、ドン・ルイナールのロゼバージョンになります。こちらも当たり年にだけ作られる特別なヴィンテージシャンパンで、2009ヴィンテージや2007ヴィンテージなどがリリースされています。
シャルドネをベースとした中にピノ・ノワールの赤ワインが加えられており、エキゾチックなアロマと芯のあるストラクチャーを体感できます。
一般的に発売されているロゼシャンパンよりもシャルドネの比率が高いのが特徴で、シャルドネの芸術と言われるルイナールの個性を存分に感じることができます。
スパイシーなニュアンスもあるので、エスニックや中華料理のお供にもおすすめです。
MHDモエヘネシーディアジオは、4月2日納品分からシャンパーニュやコニャックなどの一部商品を値上げする。対象は、「ドン・ペリニヨン」「クリュッグ」「モエ・エ・シャンドン」「ヴーヴ・クリコ」「ルイナール」「ヘネシー」の6ブランド106品目。値上げ幅は2~5%程度。
— 日本食糧新聞 (@foodjournal2) February 6, 2018
近頃は物価高や輸出入のコストアップの影響から、価格が値上げされるシャンパンが増えています。実際にルイナールのシャンパンも、ここ数年で価格が高騰しています。
ルイナールを取り扱うモエ・ヘネシー・ディアジオは、2022年4月にルイナールの値上げを発表しています。かつては11,000円前後で販売されていたボトルが、近頃は15,000円近くまで値上がりしているような状況です。
またルイナールの中には、ドン・ルイナールのようにヴィンテージ表記のあるシャンパンも存在します。シャンパン用語でミレジメと呼ばれる年数表記のあるボトルは、古いものほど希少価値が高くなり、価格も高くなる傾向にあります。
実際にルイナールの中にも、1本で10万円を超えるボトルが存在しています。2010など比較的新しいヴィンテージが5万円前後であるのに対し、1988年など過去のヴィンテージには倍以上の価格が付けられているような状況です。
このような背景から、ルイナールのシャンパンは買取査定においても高値で売れるようになっています。かつてよりも高い査定額がつきやすく、特にヴィンテージものの古いボトルなら高額査定の対象になります。
コレクションでルイナールのシャンパンを大切に保管していたという方は、ぜひ今一度、現在の価値に注目してみましょう。
ルイナールは2023年、これまでのシャンパンとは異なる新作キュヴェも発表しました。「ブラン・サンギュリエ(Blanc Singulier)」と名付けられたシャンパンで、準備は2015年ごろから進んでいたといいます。
このキュヴェはルイナールのブラン・ド・ブランと同様に、シャルドネ100%にて作られます。ただし収穫や醸造・熟成が分けられており、ルイナール ブラン・ド・ブランとは全く異なるシャンパンとして位置付けされています。
このシャンパンが生まれた背景には地球温暖化の影響があります。
温暖化の影響を受けたシャンパーニュ地方のシャルドネは、一部生育サイクルの変化が見られるようになりました。年によっては香味が異なるシャルドネが生まれることもあり、こちらを分けて醸造・熟成したものがブラン・サンギュリエとしてリリースされます。
なお毎年生産されるわけではなく、暑い年限定で作られるとされています。毎年作られる定番のシャンパンに比べ、希少なものになることは間違い無いでしょう。
例えばシリーズ初期のシャンパンには「ブラン・サンギュリエ エディション2018」があります。2018年は収穫が8月に早まり、ジューシーな風味を楽しめるワインが出来上がりました。
このワインを基準に作られたのがエディション2018になります。ただしこのブラン・サンギュリエは完全なる2018年ヴィンテージではなく、基準年となるベースワイン80%に対し、リザーブワインが20%加えられていることもポイントです。
さらにブラン・サンギュリエは通常のルイナールのブラン・ド・ブランに比べ、熟成期間が3年と長いことも特徴です。またドサージュ量も調整されていて、エディション2018はドサージュなしのブリュット・ナチュール(極辛口)として作られています。
こうして作られる新しいシャンパンがブラン・サンギュリエです。通常とは異なる気候が生み出すシャンパンで、ブドウの熟成を楽しめる仕上がりです。
ルイナールのような高級シャンパンには、飲み頃と言われる最適な温度があります。やや冷やしすぎないのがポイントで、できれば日頃からシャンパン用のセラーに入れておくのが好ましいとされています。
温度はノンヴィンテージの「ルイナール ブラン・ド・ブラン」や「ルイナール ロゼ」の場合は5〜8℃ほどが目安になります。どうしてもセラーがなく冷蔵庫で冷やす場合は、飲む前に冷蔵庫外に出し、室温でやや馴染ませておくと良いでしょう。
ヴィンテージの「ドン・ルイナール」シリーズの場合は、熟成感を堪能できるよう10〜12℃とややぬるめにしておくのがポイントです。温度帯を少し上げることで、香りが膨らんでいくのを体感できるでしょう。
ルイナールはすぐに飲まない場合、どのように保管しておくかも重要になります。なぜならシャンパンは繊細な飲み物なので、正しく保管をしていないとすぐに劣化してしまうからです。
未開封の状態では、冷暗所で静かに保管しておくのが基本です。ルイナールのボトルはコルク栓になるので、ボトルを横向きに寝かせ、コルクが乾かないようにしておくのがコツです。
この際、冷暗所で保管をしておくように努めましょう。特に直射日光の当たるような場所や、匂いの強いものがそばにある場所はNGなので覚えておきましょう。
開封後のシャンパンは、できるだけその日のうちに飲み切ってしまうのがベストです。なぜなら空気に触れることで炭酸がぬけ、酸味も増していくためです。
どうしても次の日まで保管しておきたい場合は、シャンパンストッパーなどを活用し瓶内の空気を減らしてきちんと栓をしておきましょう。栓をした場合も、2〜3日中には飲み切るように努めましょう。
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1729年に創業したルイナールは、2029年にメゾン設立から300周年を迎えます。この記念すべき節目を迎えるにあたり、ルイナールでは2019年よりカウントダウンプロジェクトをスタートしています。
ルイナールのカウントダウンプロジェクトでは、アートとのコラボや革新的な取り組みなどさまざまなコンテンツが用意されています。前述した「セカンドパッケージ」というサステナブルな取り組みも、そのうちの1つと言っていいでしょう。
このほか全世界にて多くのイベントなども開催されています。2023年には、「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」にてルイナールを五感で楽しめるテイスティングイベントも実施されました。
ここまでの精力的な活動を見ると、ルイナールの今後にはますますの期待ができます。
これから2029年に向けて、もしかしたら記念ボトルのルイナールなどが発売されるかもしれません。おそらく限定のルイナールが発売された場合、非常に希少なボトルになることが予想されます。
「ルイナールのシャンパンが余ってしまっている」
「コレクションの整理をしたい」
このように、ルイナールを手放すことをお考えの方もいらっしゃるかと思います。ルイナールのシャンパンをもし手放す場合は、そのまま無駄にしてしまうのではなくお得なお酒買取を利用してみましょう。
ルイナールのような質の良いシャンパンは、未開封で正しく保管をしていれば何年と日持ちします。昔に買ったボトルでも売れることがあり、中には古いからこそ価値がつくようなボトルも存在しています。
ルイナールをどこに売るべきかわからないという方は、ぜひお酒買取専門店リンクサスまで一度ご相談ください。
リンクサスにはワインやシャンパンの買取に詳しいプロの査定員がいるので、安心して買取査定をご依頼いただけます。業界最高水準の価格とスピーディーな取引対応で、お客様の大切なシャンパンをお取引させていただきます。
もちろん査定にかかる費用は0円なので、お気軽にご利用ください。
シャルドネを使ったシャンパンで有名なルイナール。実は世界で初めて公に認められたシャンパンであり、その歴史はなんともうすぐ300年に差し掛かろうとしています。
ルイナールのシャンパンにはブラン・ド・ブランをはじめ複数のボトルがあります。高額でレアなシャンパンですが、ぜひ手に取る機会があればチェックしてみてはいかがでしょうか。
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