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スコッチウイスキーは世界に存在する数あるウイスキーの中でも本場の味わいと言われ、世界中で愛されています。中でも「スプリングバンク」という銘柄は、モルトの香水という異名まで付けられ、ウイスキー通の中で大きなブームを迎えています。
今回はそんなスプリングバンクにフォーカスを当てて、特徴やラインナップなどを紹介していきます。高騰化の状況についてもお伝えしていくので、ぜひ目を通してみてください。
目次
スプリングバンク蒸留所#AMS#アナミュー pic.twitter.com/UA6SfM6zWr
— ルーサーかっきぃー!(西日本垢) (@soulfulstation1) August 22, 2021
スプリングバンクを作るスプリングバンク蒸留所は、1828年に建てられた歴史の長いウイスキー蒸留所です。フロアモルティング製法など伝統的なウイスキー造りを守りながら、愛される味わいを現代まで保ってきました。
しかしそんなスプリングバンク蒸留所も、ずっと順調だったわけではありません。200年近い歴史の中では、世界恐慌や世界大戦の影響から経営が困難になり、蒸留所が一時閉鎖に追い込まれてしまったこともあるほどです。
それでも多くのファンの声を受け、閉鎖と再開を繰り返しながら現在も経営は続けられています。今ではキャンベルタウンに残る数少ない蒸留所としての誇りを持ち、世界に愛される上質なウイスキー作りに励んでいます。
スプリングバンク蒸留所は、原料を製麦するところから糖化・蒸留・熟成、そして樽出しとボトリングまで全ての工程を蒸留所で管理しています。これは現代の蒸留所では非常に珍しいケースといえます。自分たちの力でこだわりを持ってウイスキー作りに取り組んでいるからこそ、上質な味わいが生まれているのです。
またスプリングバンクの製造過程では、2.5回蒸留という特殊な方法を採用しているのも大きな特徴です。通常のスコッチは2回蒸留で作られますが、スプリングバンクでは蒸留ののち、原酒の一部をまた蒸留するという工程が加えられています。この一手間が、スプリングバンク独自の香りやオイリーな口当たりにつながっています。他のスコッチとは明らかに異なる個性を楽しめるので、ぜひ飲み比べてみてください。
スプリングバンクの高騰本当におかしいでしょ…
2,3年前は7000円で買えたのに今は3万って…— HIRO (@HIRO54544509) August 18, 2022
個性派スコッチとして人気の高いスプリングバンクですが、人気があるが故に価格が高騰化しているのが現状です。最近では数年前に比べ価格が2〜3倍になってしまったという報告もあるほどです。
スプリングバンクが高騰化してしまったのは、それだけ注目が集まり、ボトル自体が品薄になってしまったからです。いわゆる“プレミア化”という現象が起きていて、スプリングバンクの定価購入は非常に難しくなっています。
スプリングバンクは生産数がそもそも少ないです。生産数はトータルで年間60万Lほどと言われていて、そのわずかな量を世界で分けることになります。当然需要に対し供給量は間に合わず、リリースされるボトルはすぐに完売状態になってしまいます。
また日本は物価の面からも流通本数が限られているので、品薄が常に続いておりスプリングバンクを入手するのが非常に難しい状況です。円安やインフレといった経済状況を考えると、今後さらに高騰化が進む可能性が高いです。
先月に引き続き、またも定価で出会えました?✨
最近スプリングバンク波が来てるかも⁉️?✨
この調子で15年……18年が手に入ったりしないかなぁ~!! pic.twitter.com/QUyEWrIxOQ— リョウガ (@i_am_ryooga) June 19, 2022
高騰化が常に話題になるスプリングバンクですが、決して定価で買えないわけではありません。定番ボトルと言われる「スプリングバンク10年」なら、比較的安価で購入しやすいです。実際にTwitterなどの購入報告を見ると、スプリングバンク10年を定価で手に入れることができたという方が多く見受けられます。
ちなみにスプリングバンク10年の定価は約6,600円(税込)です。定価でも1本5,000円超えの高級品ではありますが、それでも近年のウイスキー事情を鑑みると、10年ものを1万円以下でトライできるのは安心の価格設定と言えます。もしも定価で出会うことができたなら、ぜひゲットしておくことをおすすめします。
なおスプリングバンクは「やまや」「ビッグカメラ」といった店舗の店頭にはなかなか並んでくれません。確実な購入を狙うなら、店頭販売ではなく抽選販売に申し込むのがおすすめです。抽選販売は百貨店などで定期的に開催されているので、まずは自宅の近くから応募できるものがないか調べてみましょう。
スプリングバンクには熟成や製法の違いで複数のボトルが存在しています。ここからはスプリングバンクのおすすめラインナップについて紹介していきます。
スプリングバンク10年は10年熟成タイプのシングルモルトです。ラインナップの中ではスタンダードな位置付けであり、比較的入手がしやすいです。それでもAmazonなどネット市場では高騰化していて、約7,000円のボトルが25,000円に近い価格で取引されています。
定番ということもあり、スプリングバンクらしい味わいにトライしたいならまずこのボトルを飲んでみることをおすすめします。モルトの香水と言われる程の香り高さは、バニラ、洋梨のような上品さがありエレガンスを感じます。
味わいには塩気があり、舌を刺激するようなスパイシーな辛さを堪能できます。加水しても割り負けしない個性があるので、ストレートのほかロックはハイボールでも楽しめる1本となっています。
ローカルバーレイが届いた? pic.twitter.com/l6lgCmcyP2
— Cafe & Malt Bar Orkney (@tahisyun17) March 25, 2020
スプリングバンク ローカルバーレイは限定ボトルとしてリリースされる商品です。発売されるたびに内容は異なり、ラベルデザインも変わってきます。
限定品というだけあってコレクション人気が非常に高いボトルであり、価格高騰がとても激しいです。例えば2022年の限定ボトルは10年熟成ものでしたが、市場価格は10万円越えと定番の10年ものに比べ大幅に高騰しています。スプリングバンクの中でも特に希少なので、転売やウイスキー投資の目的でも注目されているシリーズとなっています。
スプリングバンク15年は、酒齢15年以上のモルトで作られた熟成タイプのウイスキーです。シェリー樽原酒を100%贅沢に使用しているのが特徴で、樽熟成が生み出すダークチョコやブラウンシュガー、トフィーのような甘く香ばしい香りが魅力です。
味わいには塩気がありつつも、熟成により深みが増しており辛いだけではない円熟さを感じ取ることができます。10年ものよりも凝縮感が強めで、甘味と塩味のハーモニーを楽しめるようになっています。
スプリングバンク18年はディープな甘味とコクを堪能できるスペシャリティーな1本です。原酒の8割以上がシェリー樽熟成で、バニラやブラックベリー、ミルクチョコのような甘みを感じられます。
18年ものになると流通価格は12万円を超えてきます。ボトル自体が希少なので定価購入は難しく、そもそもお目にかかれること自体がレアになってきます。
スプリングバンク21年は極小生産しかされない特別な熟成ボトルです。一度1990年代にリリースされしばらくは休売状態でしたが、2012年より再び生産がスタートしています。
さまざまな樽の原酒をヴァッティングさせて生まれる奥深さと調和がポイントで、ヴァッティングの比率や味わいはリリースされる年によって異なります。年間本数は多くても4,000本弱までに限られているため、入手そのものが困難であり価格は一本で25万円近くまで高騰しています。
スプリングバンク25年飲み比べ。左から2015、2019、2020年ボトル。フィニッシュに使う樽の影響か、近年ほど甘くなるね? pic.twitter.com/g9HCgSMaY6
— kousuke (@kousuke_k54) June 25, 2022
スプリングバンク25年は不定期でリリースされている非常に希少な1本です。数年に1回しかリリースされないレベルで、最後に発売されたのは2020年のボトルとなっています。
2020年のスプリングバンク25年はシェリー樽原酒が50%、バーボン樽原酒が50%の比率になっています。華やかさと潮っぽさ、そしてバタースコッチのような濃厚さとコクの全てが完璧なまでのバランスで存在しています。
ちなみにスプリングバンク25年はネット購入すら困難であり、新品ボトルを探すのに苦労します。メルカリやヤフオクなどに出品されているボトルを見ると、流通価格は30万円を超えるような状況になっています。
スプリングバンク蒸留所は、スプリングバンク以外にも「ロングロウ」「ヘーゼルバーン」という銘柄のウイスキーを製造しています。これら3つのウイスキーは、ピートの量に大きな違いがあります。
蒸留所の名前でもあるスプリングバンクというウイスキーは、軽めのピートで程よいスモーキーさを堪能できます。それに対しロングロウはヘビーピート、ヘーゼルバーンはノンピートといった差があり、それぞれ味わいや製法も変わってきます。
スプリングバンクの味わいが好きな方やウイスキー通の方は、ロングロウやヘーゼルバーンも併せて飲み比べてみると良いでしょう。スプリングバンクと同様にレアで希少性が高いボトルではありますが、ぜひチェックしてみてください。
ヘーゼルバーン 2004 14年 オロロソシェリーです‼️? pic.twitter.com/mE50YCATwG
— Craic (クラック) (@craic20041) August 28, 2019
ヘーゼルバーンはノンピート麦芽100%で作られるウイスキーです。3回蒸留されていて、クセが少なくすっきりした味わいで飲みやすいです。軽快というよりも柔らかく穏やかな印象で、スプリングバンクとは異なる特性を楽しめるのも魅力と言えます。
なおヘーゼルバーンには10年、18年、20年などの限定ボトルがリリースされています。いずれもスプリングバンク同様に希少なボトルなので、出会えた方は非常にラッキーです。
高騰化の激しいシングルモルトウイスキーは、お酒買取の市場で高い評価額がつきやすいです。特にスプリングバンクは品薄で希少なため、高額査定が期待できる銘柄です。もし未開封ボトルを持っていて今後も飲む予定がないのであれば、ぜひお酒買取専門店の買取査定に出してみましょう。
スプリングバンクを安心・安全に売るなら、お酒買取に精通した業者である「リンクサス」の買取査定をぜひご活用ください。リンクサスなら業界最高水準の価格でスプリングバンクを買取可能です。
なおリンクサスのお酒買取は店頭のほか出張買取・宅配買取にも対応しているので、お近くに店舗がない方でも安心です。手数料や査定料も一切発生しないので、スプリングバンクの買取査定にご興味をお持ちの方はぜひ一度ご相談ください。
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モルトの香水とまで言われるスプリングバンクは、希少なキャンベルタウンモルトであり品薄・高騰化が話題になっています。オイリーな口当たりと独特な塩辛い味で、一度飲んだら虜になってしまうかもしれません。
スプリングバンクはどのボトルも貴重なので滅多に出会えることはありませんが、見かけることができたら非常にラッキーです。ぜひ一度チェックしてみてください。
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