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アルコールが強くインパクトのあるお酒として有名な「
テキーラ」は、ショットグラスで楽しんだりカクテルベースに使ったりと人気が高いです。しかしよく飲まれているにもかかわらず、テキーラがどのようなお酒なのかはっきりと理解している人は少ないです。
テキーラにはどんな種類があるのか、そしてテキーラのアルコール度数や熟成期間について知っていれば、よりテキーラを美味しく飲めるようになるでしょう。
この記事では
テキーラの種類についてお伝えしながら、テキーラおすすめの銘柄をいくつかピックアップして紹介します。ぜひ参考にしてください。
テキーラとは?メキシコ産のお酒で世界4大スピリッツのひとつ
テキーラはスピリッツ(蒸留酒)と呼ばれるお酒の一種です。ジン・ラム・ウォッカと並んで「世界4大スピリッツ」とされるアルコールであり、世界での消費量が非常に多く人気があります。4大スピリッツの中でもメキシコで作られていることが特徴で、多肉植物である「アガベ」「竜舌蘭」と呼ばれる植物を原料に造られています。
※↑竜舌蘭
テキーラは
アガベ由来の青みのある甘みが特徴であり、カクテルベースとして使われることも多いです。また樽によって熟成されることがほとんどであり、熟成期間によって色味や味わいが変わるのが大きなポイントとなっています。
テキーラの度数は高い?ウイスキーに比べてどう?
ショットグラスで勢いよく飲むイメージが定着しているテキーラ。アルコール度数が強そう・・・と敬遠している方が多いかもしれません。
しかしテキーラの度数は、実はウイスキーと同じくらいのアルコール濃度であり、極端に高いわけではありません。認定期間の規則で定められているテキーラのアルコール度数は35〜55%です。主流は40%前後であり、アルコール度が55%を超えるような強いアルコールのテキーラはそもそも存在しません。ビール(約5%)や日本酒(約16〜17%)に比べるとテキーラのアルコールは高いものの、同じ蒸留酒の中では他のスピリッツなどに比べると比較的控えめなアルコール度数になっています。
なおテキーラのアルコールが高いというイメージが浸透しているのは、おそらく“テキーラはショットで飲む”という飲み方の印象によるものです。そのためウイスキーのようにゆっくり嗜む飲み方をすれば、急激に酔いが回るのもある程度防ぐことができます。強いアルコールが苦手な方は、カクテルにして飲むという方法もあります。
テキーラと呼ばれるための定義・条件
テキーラはメキシコ政府が管理する原産地呼称制度によって定義が決められており、
条件を満たすものだけしかその名を名乗ることができません。テキーラと呼ばれるためにはさまざまな条件がありますが、代表的なものを挙げると以下のような規定があります。
- ・ハリスコ州・グアナファト州・タマウリパス州・ナヤリ州・ミチョアカン州で栽培されたブルーアガベを使用すること
- ・テキーラ村とその周辺で蒸留されたものであること
- ・原料のアガベを51%以上使用すること
- ・蒸留は最低2回行うこと
- ・最終アルコール度数が35%~55%であること
- ・人体に有害なメタノールが3mg/ml以下であること
- ・水以外に加えるメローイングの量は1%以下であること
引用元:テキーラ – Wikipedia
テキーラ造りでは、まずブルーアガベを収穫し、そこからアガベジュースを作り糖化を進めます。そのジュースを発酵させ、最低2回の蒸留を経てからろ過し樽熟成させてテキーラが造られます。
原料となるブルーアガベの産地や量、そして蒸留の場所や方法まではっきりと決められており、これを守っているものだけが「テキーラ」と呼ばれることとなります。このように明確な条件を定めることで、テキーラの味や品質を保っているのです。本場の美味しいテキーラを見分けるためには、まずはラベルにテキーラという記載がはっきりあるかどうか、そしてNOMと呼ばれるテキーラならではの製造者番号が記載されているかどうかを調べてみると良いでしょう。
テキーラの歴史と背景
テキーラ造りの発想ができた背景にはさまざまな説があり、「
山火事の焼け跡で発見した焦げた竜舌蘭」が起源とするものや、「
竜舌蘭の幹をかじっているハツカネズミの巣穴に溜まっていた液体」を起源とするという噂があります。
はっきりとテキーラそのものが造られたとわかっているのは1600年代のことです。この頃に初めてのテキーラ工場がメキシコに建てられ、その後1873年にはヨーロッパへと出荷されたという事実が記録上に残っています。そして、
1893年に開かれたシカゴの鑑評会でテキーラ産のブランデーが受賞したことや、1968年に開かれたメキシコオリンピックなどの影響を受け、テキーラは世界的に大きく流行することとなりました。
また2004年には日本とメキシコが経済協力協定を結んだことにより、日本でのテキーラという原産地呼称が保護されるようになりました。さらに2006年には「テキーラの古い産業施設群とリュウゼツランの景観」が世界遺産として登録されており、このこともテキーラが世の中に認知される大きなきっかけとなっています。
このように
テキーラは、400年以上の歴史をかけてじっくりと世界にその魅力が伝わっていったアルコール飲料です。今もなおファンを魅了し続けており、今後も発展が期待できるお酒でだと言えるでしょう。
テキーラの種類について
テキーラは原料の使用率によって、2つの種類に分かれています。
プレミアムテキーラ(テキーラ100%・デ・アガベ)
原料となるブルーアガベを100%使用し、他のものは混ぜずに造ったテキーラのことです。ボトルに「100%アガベ」と書かれているのが目印です。
プレミアムテキーラはアガベ由来の味わいや風味を感じやすく、深い印象がありコアなファンが多いです。テキーラの中でも高級ランクの位置付けです。
ミクストテキーラ
ミクストテキーラはブルーアガベを51%以上と、さらに糖蜜など副原料を使用して造ったテキーラのことを指します。プレミアムテキーラよりも素直な甘さを感じやすいのが特徴で、飲みやすいため初心者の方やお酒にあまり強くない方にも人気があります。
テキーラの熟成期間による違い
テキーラは原料だけでなく、熟成期間の長さによっても種類が分かれます。
熟成期間による違いは、大きく分けて4種類となります。
ブランコ(Blanco)
ブランコは樽熟成を行っていない、もしくは熟成60日以内の若いテキーラのことを指します。熟成されていない分液体は透明であり、その見た目から“シルバー”の愛称で呼ばれることがあります。香りやクセは弱めであり、ハーブ系の味で初心者に人気があります。
ホーベン(Joven)
ホーベンは樽熟成したテキーラをブランコにブレンドしたり、ブランコにカラメルで着色することによって造られます。クリアな味わいのブランコに程よく熟成したテキーラを加えることで、口当たりの良さはそのままに香りと旨味が増しているのが特徴です。
レポサド(Reposado)
レポサドは60日〜1年の間、樽熟成させたテキーラを指します。黄色がかった色味をしていて、“ゴールド”の愛称で呼ばれることも多いです。熟成により旨味が引き出されており、アガベの持つ甘味とスパイス感をしっかりと感じられます。
アネホ(Anejo)
アネホは1年以上3年未満、オーク樽で熟成させたテキーラです。アネホはスペイン語で“熟成した”という意味を持ちます。独特のバニラのような香りと、オーク樽の燻製のような香りを楽しめます。
エクストラアネホ(Extra Anejo)
エクストラアネホは3年以上の長期熟成をしたテキーラのことです。手がかかっている分、非常に濃厚で飲みごたえがあります。高級品の位置付けであり、高いものだと数十万するような銘柄もあります。
テキーラのおすすめ人気銘柄10選
1.タランチュラアズール
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シトラス風味のフレーバードタイプのテキーラです。爽やかなブルーの見た目をしていて、女性人気が非常に高いです。タランチュラはアズールのほか、ピンク色の見た目が特徴的なストロベリーフレーバーのテキーラ、さらに「タランチュラ レポサド」や「タランチュラ100プラタ」といった本格プレミアムテキーラも展開しており、人気があります。
アルコール度数:35度
2.クエルボ 1800 アネホ
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クエルボは1795年からの歴史を持つ、人気のテキーラ銘柄です。その中でも高級シリーズとして人気のある「クエルボ 1800 アネホ」は、オーク樽で1年以上熟成させた濃厚さが魅力です。芳醇な香りであり、味わいのバランスが良く飲みやすいです。比較的コスパも良く人気があります。
アルコール度数:40度
3.パトロン レポサド
パトロン
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メキシコのパトロン蒸留所で造られる人気のプレミアムテキーラです。高級テキーラのブランドであり、特にアメリカで高い人気を誇ります。
蜂蜜のようなリッチさがあり、程よい熟成感を堪能できます。
アルコール度数:40度
4.ポルフィディオ スーパー・ハリスコ アネホ
ポルフィディオ
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サボテンの柄が特徴のテキーラブランドです。単式蒸留を3回行うことで、雑味を取り除いたアガベ本来の旨味を感じられるボトルです。手焼きされたホワイトオークの新樽を使うことにより、上品かつ円熟した旨味を再現しています。
アルコール度数:39.3度
5.サウザ シルバー
SAUZA(テキーラサウザ)
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定番テキーラとして人気のある「サウザ」のシルバーテキーラです。安価で手に入れやすく、カジュアルに楽しめます。ミクストタイプのテキーラであり、バランスが良く初心者でも飲みやすいのが魅力です。
アルコール度数:40度
6.オレンダイン ブランコ
Orendaine
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アガベアスールを70%使用して造られたミクストテキーラです。スッキリした爽やかな印象で、青っぽいフレッシュさがあります。オレンダインはメキシコのトップシェアを有するテキーラブランドであり、本場の味を手軽に楽しみたい方におすすめです。
アルコール度数:40度
7.エラドゥーラ アネホ
エラドゥーラ
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高級テキーラの一つで、重厚な風味と深い味わいが特徴です。フルーティーな中にもスパイシーさがあり、まろやかなのにドライというバランスが良い1本です。ウイスキーのような感覚で楽しむことができる、コクと味わいが美味しい高級テキーラです。
アルコール度数:40度
8.ドン・フリオ アネホ
Don Julio(ドン・フリオ)
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ドンフリオは高級テキーラとして非常に有名なブランドです。その中でも最低1年半以上熟成させて造ったのがこちらのアネホシリーズです。辛口よりの味ですが、コクや蜂蜜のような甘さも感じられる贅沢な1本です。
アルコール度数:38度
9.カサ・ノブレ アネホ
有機農法で栽培されたブルーアガベのみを使った、こだわりのプレミアムテキーラです。スパイスやバニラ、そしてチョコレートやドライフルーツといった複雑さを楽しめる、繊細かつ濃密なテキーラです。ボトルのお洒落さも相まって、ギフト等に人気があります。
10.テキーラローズ
アメリカで誕生した、テキーラベースのストロベリーリキュールです。ほんのりとピンクがかった見た目で、甘いイチゴの香りがします。イチゴミルクのような味わいで飲みやすいと女性人気が高く、インスタ映えなどを意識して購入する方も多いです。
アルコール度数:15%
テキーラのおすすめの飲み方
テキーラは「ショットグラス」で一気に飲み干すのが定番です。本場のメキシコでも、ショットで楽しむ方法が伝統とされています。正しくは「カバジート」を呼ばれる縦長のショットグラスにテキーラを注ぎ、塩とライムを添えて飲むのが正当な飲み方です。
ただしテキーラは必ずしもショットで飲まなければならない、という決まりはありません。例えば
他のお酒と混ぜたり、ジュースで割ってカクテルにしたりと飲み方はさまざまです。
なお
ショットグラスで飲む場合、そしてカクテルで飲む場合どちらにおいても、飲み過ぎには注意です。テキーラはアルコール度数が40度と比較的高く、一気に飲んでしまうと悪酔いしてしまう危険性があります。
特にパーティーシーンなどでテキーラが振る舞われる場合、周りの空気に流されずにあくまでも自分のペースで飲むことが大切です。そしてテキーラを楽しむ際は必ずチェイサーを用意し、こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。
テキーラを使用したカクテルレシピ
【テキーラサンライズ】
- ・テキーラ・・・45cc
- ・オレンジジュース・・・適量
- ・グレナデンシロップ・・・小さじ2程度
氷を入れたグラスにテキーラとオレンジジュースを順に注ぎ、グレナデンシロップを入れて完成です。好みによってフルーツを添えてもOKです。オレンジジュース系の味わいで飲みやすいため、お酒が苦手な方にもおすすめのカクテルです。
【パロマ】
- ・テキーラ・・・30cc
- ・グレープフルーツジュース・・・30cc
- ・トニックウォーター・・・適量
- ・塩・・・少々
氷を入れたグラスにテキーラとグレープフルーツジュース、トニックウォーター、塩を入れる工程で完成です。さわやかな味わいで飲みやすく、海外人気の高いカクテルです。
【マルガリータ】
- ・テキーラ・・・30cc
- ・ホワイトキュラソー・・・15cc
- ・ライムジュース・・・15cc
- ・塩・・・少々
テキーラとキュラソー、ライムジュースを良くシェイクし、グラスに注ぎます。グラスのフチに塩をつければ完成です。人気のあるカクテルで、バーでも準備している所が多いです。ライムの代わりにレモンを使用しても良いです。
不要なテキーラは買取査定に出してみよう
テキーラは比較的ボトル1本が高く、プレミアムテキーラや熟成年数が長いアネホのテキーラでは数万円を超えることがあります。中には日本で入手しづらい銘柄もあり、テキーラの人気は今後も続くことが予想されています。
もし自宅に飲まないテキーラのボトルがある方は、買取専門店の査定に出してみるのも一つの方法です。なぜならテキーラは蒸留酒であり自宅保管でも痛みにくく、未開封であればそれなりの値段で売れることが多いためです。
なおリンクサスでもテキーラの買取の相談に対応しています。お酒に詳しいプロの査定員がきちんと銘柄やシリーズの価値を査定するので、安心して査定依頼をしてみてください。
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まとめ
パーティーシーンやカクテルの材料として、老若男女問わず愛されているのがテキーラの魅力です。テキーラにも種類があり、熟成年数や色合い、そして材料の比率などで味が変わってきます。
テキーラの種類と違いを知れば、より一層テキーラが楽しめるでしょう。なお飲まずに保管しているボトルは査定依頼もできるので、ぜひ利用してみてください。