日本酒買取はこちら
日本酒の中には、人気の高さから入手が困難な銘柄があります。「田酒」も人気銘柄として名高いブランドであり、青森県でこだわりの酒造りを行っています。日本酒の原点と言われる味わいで、老若男女に愛されているのが特徴です。
今回はそんな田酒の魅力に触れながら、おすすめの田酒のボトルをランキング形式で紹介していきます。
目次
幻の田酒頂きました!#青森居酒屋いい友 pic.twitter.com/xLIP2jJJmf
— ꫛꫀꪝ汰ッチ (@nitta801) May 28, 2022
田酒は“でんしゅ”と読みます。青森県の老舗である西田酒造店によって作られる日本酒の銘柄です。
田酒は名前の通り、田んぼから生まれたお酒です。日本の田んぼで作られるお米だけを主原料にしているお酒であり、「日本酒の原点に振り返り、風格のある本物のお酒を作りたい」という考えのもと作られています。昔ながらの手作りによる日本酒で、お米が持つ旨味を最大限に引き出しているのが特徴です。
そんな田酒のブランドが生まれたのは1974年で、当時は日本が高度成長期の頃でした。この時代はビールやウイスキー、ブランデーなどが台頭してきた頃であり、日本酒の消費量が下がっていた時期でもあります。そのような時代背景の中、日本酒の本来の良さを改めて知ってもらうという目的で作られたのが田酒だったと言います。
田酒はラインナップ全てが米・米麹のみから作られる純米酒です。醸造アルコールや醸造用の糖類などは加えられていません。
醸造用のアルコールを添加せずにお米を醸して作られる田酒の味わいは、米の旨味がふくよかに広がるのがポイントです。吟醸酒・大吟醸酒のラインナップも多く、上品で華やかな立ち香を持っています。メロンやリンゴのようなフルーティーな香りが特徴で、口に含むとじんわりと旨味が広がっていきます。
なお田酒は日本酒度で見ると±0〜+3程度のものが多く“中口〜やや辛口”に分類されますが、口当たりの良さと香りの上品さから甘やかな印象を受けます。後味はすっきり目で雑味が少ないので、食事に合わせても楽しめるお酒であります。
合わせる食事によって味の感じ方が変わるのも田酒の特徴であり、甘味のある煮付けに合わせるとさっぱりとした辛口に、反対に酸味や辛味のある料理に合わせた時は米由来の甘味を感じるようになります。
田酒を製造しているのは、青森県にある西田酒造店です。青森県唯一の蔵元であり、1878年創業と140年以上の歴史を持ちます。
ちなみに田酒の誕生は1974年ですが、西田酒造店ではそれ以前から、お米の旨みに特化したお酒造りが行われていました。醸造アルコールを極力使わない「喜久泉(きくいずみ)」を定番商品として展開している酒造としても有名で、長い歴史の中で安定した人気を誇っています。
西田酒造では、青森県産米にこだわりを持ち、厳選して日本酒作りを行っています。
特に代表的なのが、青森県で開発されたオリジナルの酒造好適米「華想い」を使用したお酒です。これは「山田錦」と「華吹雪」を掛け合わせて開発された吟醸酒用の酒米であり、ミネラルが多くタンパク質が少ないという特徴を持ちます。雑味のないふくよかな味わいに仕上がりやすく、高級酒向きと言われています。
また華想いだけでなく「古城錦」という酒米のお酒も有名です。この酒米は1968〜1980年に生産されていたもので、1980年からは生産がストップしていたため幻の酒米と言われていました。西田酒造店はこの「古城錦」を復活させ、田酒のラインナップの一つに加えています。
一般には蔵見学を実施していない田酒の西田酒造さんの蔵見学を、あおもりの地酒アンバサダーとして西田社長アテンドの元、見学させていただきました☆
確立した人気に胡座をかくことなく常に美味しいお酒を追求するその姿にただただ感動です! pic.twitter.com/gb8QdeCQdm
— NARUMI🍎🍶 (@naru_litan) November 18, 2021
西田酒造ではクラシックで伝統を感じられる美味しい日本酒が生み出されています。しかし伝統を大事にしているからといって、ただ古いままの酒造ではありません。伝統製法を大切にした上で、常に成長をしているのが西田酒造が人気となっている秘訣と言えます。
その一つが「活性炭ろ過の廃止」です。活性炭ろ過は通常日本酒の製造工程において、日本酒の透明度を上げるために行われます。透き通った色を作り雑味を取り除くことを目的としますが、一方で米そのものが持つ旨味まで減らされてしまうというデメリットがあります。西田酒造は田酒の製造において、あえて“活性炭ろ過”を廃止し、旨味を残す工夫をしています。田酒の雫の色がほんのり自然に色づいているのはそのためです。
田酒は製法や酒米の種類により、豊富なラインナップが展開されています。田酒ブランドの中から特におすすめのボトルを、ランキング形式で紹介していきます。
田酒 特別純米酒は、田酒の中でも最も定番なボトルです。田酒を初めて飲むという方は、まずはこちらからトライしてみましょう。通年販売ボトルであるため、田酒の中では比較的入手しやすいです。
原料米に青森県産酒造好適米である華吹雪を使用していて、角のたつような酸味は少なく、旨味とコクがあり飲み飽きしない味わいとなっています。後味はすっきりとしていて重くないので、料理と合わせても相性がいいです。和食だけでなく洋食とのマリアージュも楽しめます。
伝統的な山廃仕込みで作られた特別純米酒は、通常ボトルよりも深みのある味わいがポイントです。メロンやバナナのような果実香に力強い味が相まって、飲みごたえ抜群な1本です。
温度帯で表情が変わるのもポイントで、冷やすとキリリとした酸味が現れ、常温で飲むと濃厚な甘味が際立つようになります。11月出荷で冬シーズン向けということもあり、おでんなど温まるような料理に合わせたい味わいをしています。
ちょっとリッチな気分を味わいたいときは、純米大吟醸の田酒がおすすめです。酒米最高峰である山田錦を40%までよく磨いて作られたこのお酒は、お米本来の香りとまろやかな旨味を堪能できます。気品ある華やかな香りに山田錦の旨味が加わり、後味はキレがあります。
飲みやすく万人受けしやすい味わいなので、贈り物・プレゼントとしての人気も高いです。
青森県の酒造好適米である華想いで作られた、非常に珍しい日本酒です。毎年5月にのみ出荷されるボトルで、希少価値が高いです。「百四拾」という名前は、酒米“華想い”の名前が決定していなかった頃、系統名で“青系酒140号”と呼ばれていたことに由来します。
田酒シリーズの中でもトップクラスの人気を誇るこちらの日本酒は、雑味の少なさと華やか・フルーティーな吟醸香でリッチな飲み心地を体感できます。贅沢な気分を味わいたい時にぴったりな1本です。
ちなみに田酒の百四拾シリーズには、一夏熟成してから出荷される“紅葉ラベル”という商品もあります。
四割五分とは、精米歩合が45%であることを表しています。雑味になりやすいお米の部分を丁寧に取り除くことで、活性炭ろ過をせずとも非常に美しく、旨味のある仕上がりとなっています。山田錦らしい旨味、そして純米大吟醸酒ならではのフルーティーな香りは、非常にバランスに優れています。
「田酒 純米大吟醸」と同じく10月のみの限定出荷であるため時期を逃さないように注意です。
この投稿をInstagramで見る
「古城錦」と呼ばれる幻の酒米を復活させて作った田酒です。古城錦は青森県初の酒造好適米であり、この酒米による日本酒が飲めるのは実質“田酒”だけです。青リンゴを思わせるようなみずみずしさ、そしてマスカットのような酸味のあるフルーティーさが魅力です。
夏向けのお酒ということもあり、しっかりと冷やして飲むのがおすすめです。白ワインに近い感覚で、ワイングラスに注ぎフレンチやイタリアンと合わせて堪能するのもありです。
この投稿をInstagramで見る
兵庫県産の幻の酒米「辨慶(べんけい)」を使って作られるお酒です。辨慶は山田錦がブームとなる1936年より前の古い大正末期に栽培されていたお米です。
多くある田酒の中でも、特にフルーティーさや甘味が特徴的な1本です。生産本数が少なく希少であり、元値に対し大幅に高騰しているボトルでもあります。
この投稿をInstagramで見る
田酒 純米吟醸 彗星は、赤いボトルが目印となった印象的なお酒です。北海道の酒造好適米「彗星(すいせい)」を原料に作られています。純米吟醸を名乗るお酒であるが、純米大吟醸並のスペックがあります。
淡麗で華やかなフルーティーさがあり、非常に美しい飲み心地を堪能できます。田酒シリーズの中でも爽快感・軽快感が特徴的です。定価であれば非常にコストパフォーマンスも良いため、人気があります。
田酒の中でもプレミアムな1本である、山廃仕込の純米大吟醸酒です。手間暇をかけて作られる手作業ならではの味わいは、気品のある吟醸香と山廃ならではの厚みがあります。
11月に出荷される限定ボトルであり、年末シーズンの贈り物やお祝い酒としても人気です。
斗壜取とは醪からお酒を絞る際に、外圧をかけず自重で滴り落ちる雫をそのまま瓶に集め、その後オリを引いて火入処理をしたお酒のことです。鑑評会出品されるためのお酒であり、純米大吟醸の中でも上級ランクに当たります。
華やかな吟醸香と透明感のあるような旨味があり、雑味が全くなく非常に飲みやすいです。後味はすっとキレがよく、完成度が非常に高いです。
その後、再度八食センターまで乗ったタクシーを降りる際に、ダメ元でドライバーに田酒の大吟醸販売店を尋ねるとなんと知っているとのこと!しかも連れてってくれるとの激アツ展開。 pic.twitter.com/1suEnmOWTa
— けんけん@INTEGRAL (@KWinter1014) November 16, 2021
田酒は人気のお酒であり、流通量が少ないです。特に通年ボトル「田酒 特別純米」以外はほぼ季節限定品のため、一般的なスーパーなどに出回ることはほぼありません。田酒を購入したいのであれば、特約店である酒屋を探す必要があります。
ただしレアなお酒ではあるものの、全く手に入らないというわけではありません。なぜなら特約店が多く、中にはネット販売を行うショップもあるためです。タイミングさえ狙っておけば、田酒を定価で購入することも十分に可能です。信頼のおける田酒の購入先を調べておくようにしましょう。
ちなみに田酒の限定品は、ボトルによって販売時期が異なります。夏シーズンのお酒・冬シーズンのお酒と分かれているので、見落としがないようにチェックしておきましょう。
田酒はAmazonや楽天市場などにも出品されています。しかしこれらのネット通販では、定価よりも高い値段が付けられていることが多いので注意しましょう。田酒はプレミアがついているので、定価の2〜3倍の価格で売られていることも多いです。
特に季節限定ボトルは、販売時期から時間が空くと値段が高騰しやすいです。11月出荷のアイテムがお正月シーズンに高くなるといったケースも多いので、ネット購入を検討されている方は相場と比較し、お財布と相談してみましょう。
田酒は一般的なお酒コーナーでの取り扱いが少なく、特約店などで狙って購入する必要があるようなプレミアムな日本酒です。ネットでは相場が高騰していて、特に季節限定ボトルは定価購入が難しいです。
そんな田酒はお酒買取市場でも人気があります。未開封ボトルの田酒なら、状態が良ければ高値での買取も期待できます。もし田酒を余らせている方がいれば、ぜひお酒買取専門店リンクサスの無料査定を利用してみてください。
ただし田酒は日本酒であり、ウイスキーや焼酎などのお酒に比べると、時間経過で味わいが劣化してしまうこともあるので注意です。古くなったボトルは買取対象外となる恐れもあるので、早めに買取相談していただくことをおすすめします。お酒買取専門店リンクサスなら「売るかどうか未だ迷っている」「とりあえず相場だけ知りたい」といった方も利用いただけるので、質問・疑問がある方もぜひ一度ご連絡ください。
田酒買取はこちら
青森県で作られる日本酒「田酒」は、素材である米にこだわった、旨味を感じられる日本酒です。ラインナップが豊富で、製法や酒米による違いを堪能できるのも田酒の魅力です。
SNSなどでも購入報告が多く、老若男女問わず人気を集めている日本酒ブランドでもあります。ぜひ気になっている方は、田酒を探してトライしてみてはいかがでしょうか。
ブランデー買取はこちら ランディというコニャックの名前を聞いたことがある方はいるでしょうか? ランディは[...]
ウイスキー買取はこちら 勢いの止まらないウイスキーブーム。およそ25年間続いた不遇の時代を抜け、今ウイス[...]
ウイスキー買取はこちら ロンドン発のラグジュアリーブランドとして、世界的な人気を誇る「バーバリー」。バー[...]
ウイスキー買取はこちら ここ数年~10年余りで人気が急上昇したウイスキー。プレミアが付くような希少品も多[...]
ウイスキー買取はこちら 高級ウイスキーの代表格であるサントリーの「山崎」。店頭では簡単に買うことができず[...]