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ワインは美味しいけれど、太るのではないか。
そういった心配をされている方は意外に多いかもしれません。
ワインはブドウを原料につくられているお酒であり、場合によっては甘みを感じるため太るといった印象があるお酒です。
本記事では、ワインは太るお酒なのか、その真実を解説していきたいと思います。
目次
冒頭でお伝えしているように、ワインはブドウを原料にしたお酒です。
ブドウ自体は甘く糖分を含むため、大量に摂取すれば当然太る可能性はあるでしょう。
しかし、ブドウと同様にワインを飲んだら太るといった考え方は、短絡的かもしれません。まず、ワインが出来上がるまでの工程のひとつ、「アルコール発酵」について考えてみましょう。
ワインはブドウに含まれている糖分を酵母が分解した上で、アルコールと二酸化炭素を生成します。
市場に多く出回っているワインは辛口ワインですが、これらはブドウに含まれている糖分(足りなければ補糖)を酵母が使い切っているため、ブドウ由来の糖分は無くなってしまうのです。
つまり一般的な辛口ワインの場合、カロリーや糖分はブドウそのものより含まれていません。
カロリーの過剰摂取は太る要因になります。ダイエット中の方であれば、できるだけカロリーが低いお酒を選びたいところでしょう。
ここからは、ワインのカロリーについて解説していきます。
ワインと一口にいってもその種類はさまざまです。上記でお伝えしたような辛口ワインもありますし、糖分を残した甘口ワインもあります。
ワインが太るか否か、まずはこれらのワインの種類を考えた上で選ぶ必要があるでしょう。下記に、一般的なワイン別のカロリーについてまとめてみました。
これらを見ると、赤ワインや白ワインと比較してロゼワインや甘口ワインのカロリーが高いことがわかります。
もちろん、世界中のワインがこのカロリーとは限らず、品種や醸造方法によって違いがでてくるでしょう。
甘口ワインであっても、極甘口ワインはさらにカロリーが高い傾向です。仮にカロリーを気にされる方であれば、辛口ワインを選ぶことをおすすめします。
ワインが太るか否か確認する上で、ほかの酒類のカロリーとの比較も重要になります。
そもそも、「赤・白ワイン=およそ75カロリー/100ml」とお伝えしていますが、これをワインフルボトル(750ml)に換算すると約560カロリーとなるため、やや高い印象かもしれません。では、ほかの酒類はもっとカロリーが低いのでしょうか。
これらを見る限り、ワインが特別高カロリーなお酒とは言い切れません。
そもそも、ウイスキーやブランデーは、750mlでおよそ1700カロリーになるため、ワインの3倍です。このように、ワインだけが特別カロリーが高いお酒ではない、ということを理解しておきましょう。
「カロリーが低ければ、ワインを飲んでも太ることはない」と思った方もいるでしょう。しかし、ワインを含めたお酒で注目すべきは、「糖質」です。まずワインの糖質について下記にまとめました。
他酒類の糖質についても下記にまとめました。
焼酎をはじめとした蒸留酒は糖質が一切なく0gです。その一方、アルコール由来のカロリーが高い傾向となります。
一方、辛口の赤・白ワインは最大でも2g程度であることから、日本酒と比較すると低い傾向です。
ちなみに、ビールの糖分は日本酒と同程度であることからも、甘口ワインは別として、一般的な辛口ワインは太りやすいお酒ではないことがわかるのではないでしょうか。
ここまでお伝えしている中で、「蒸留酒はカロリーが高いのに、なぜ糖質0でヘルシーなお酒と言われているのか?」と疑問に感じた方もいるでしょう。
じつは、ここには「エンプティカロリー」と呼ばれる秘密があります。ワインが太るか否かについても重要なポイントなので、ぜひチェックしてみてください。
カロリーというと、摂取したら全てそれらが太る要因になるといったイメージを抱くかもしれません。
しかし、カロリーには「エンプティカロリー」と呼ばれるものがあり、上記で想像するカロリーとは少しニュアンスが変わってきます。エンプティカロリーのエンプティは空を意味するため、一説には“太らないカロリー”といった意味合いで捉えられているようです。
このエンプティカロリーは、以前は脂肪にならず消費されるカロリーということで、いくら摂取しても太ることはないと思われていたカロリーです。
例えば上記でお伝えしているように、アルコール由来のカロリーがそれに当たります。
蒸留酒はエンプティカロリーが高いものの糖質0でヘルシーといった印象を与えているのは、このカラクリが関係しているのです。
しかし、近年このエンプティカロリーのエンプティは、「栄養が空っぽ」といった意味合いで捉えられるようになっており、エンプティカロリーも太る要因として捉えられるようになりました。
そのため、糖質が0ではあるがカロリーがとても高い蒸留酒よりも、ワインの方がある意味ではヘルシーなお酒といえると結論付けられるのではないでしょうか。
「ワインを飲み出したら太ってしまった」という方がいた場合、下記の理由が考えられます。
それぞれ解説します。
ワインには辛口ワイン・甘口ワインが存在しています。
甘口ワインの中には糖分を添加するものもありますが、本来ブドウ由来の糖質を残した上でアルコール発酵を止めているもので、結果的にカロリー、糖分ともに高くなる傾向です。
ワインを飲んで太ってしまったという方の中には、甘いワインが美味しいからといった理由で、そればかり飲んでいる可能性もあるでしょう。辛口ワインをチョイスするだけでも、太りにくくなるので検討してみてください。
ワインをはじめ、アルコールの1日あたりの摂取目安量はおよそ20gと厚生労働省が示唆しています。これを一般的な辛口ワインで換算すると、約200ml(グラス2杯程度)です。
上記で、ワインのカロリーを「赤・白ワイン=およそ75カロリー/100ml」とお伝えしていますが、最大1日150カロリー程度であれば、太る要因として指摘しにくいところでしょう。
さらに赤ワインはポリフェノールも豊富である上に白ワインも抗酸化作用が高いため、脂肪燃焼効果、脂肪分解効果ほか、食欲抑制効果も期待されています。
仮に、ワインを飲んでかなり太ってしまったという方の場合、ワインを大量摂取している可能性がないか確認してみましょう。
「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」と言われるように、どんなものでも大量摂取すれば、それ相応の弊害があります。
絶対的な摂取量を守れとは言いませんが、必要以上の飲酒は太るだけでなく、健康問題にも発展するため注意しましょう。
ワインに限らず、お酒が太る原因といわれているのが合わせる食事内容です。中でもワインは、脂質が多い食事が合うといわれているため、カロリー過多になりやすい傾向です。
脂分たっぷりの肉、クリームやバターをたっぷりと使った料理など、こういったものを日々ワインに合わせながら楽しんでいれば、ワインとは関係しないところで太ってしまう恐れがあるでしょう。
さらにワインを飲んだ後にラーメンやパスタ、リゾットなどシメを食べていれば、当然カロリーや糖質の過剰摂取に繋がります。ヘルシーなチーズやナッツ、シンプルな味付けのおつまみなどをチョイスしながら、適量のワインを嗜みましょう。
ワインをヘルシーに楽しみたいといった方であれば、「ナチュラルなつくりのワイン」がおすすめです。
ナチュラルなつくりのワインとは、糖分添加はもちろん、人的介入を排除した原料ブドウのポテンシャルを重視したワインのことです。
いたずらに糖分を高めたワインや、甘みを添加しないピュアなワインであることから、カロリーや糖分も低めでとてもヘルシーです。
ダイエットなどを考えた上でワインを飲みたい方は、ぜひこれらワインをチョイスしてみましょう。
ワインを飲んでも太りたくないといった方におすすめの、ヘルシーなワインを下記で紹介します。ぜひ、気になるワインがある方はチョイスしてみてはいかがでしょうか。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ファウスティーノ | テンプラニーリョ | NV | スペイン |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
テッレ デイ ブース | グレコ90% ラポーゾ10% | NV | イタリア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ノーブランド品 | マスカット・プティ・グレン30%、ピノ・グリ30%、ソーヴィニヨン・グリ20%、クレレット10%、ピクプール・ド・ピネ10% | NV | フランス |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
Bodegas Neleman(ボデガス ネレマン) | 50% カベルネソーヴィニヨン 50% ボバル | NV | スペイン |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ノーブランド品 | マルヴァジア | NV | イタリア |
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ワインは太るといったイメージを持たれている方も多いですが、ワインの選び方などを知れば、ダイエットにも活用できるお酒であることがお分かりいただけたと思います。
何にせよ、飲み過ぎや合わせる食事の食べ過ぎには注意です。ぜひ、本記事を参考にした上でワインを上手に飲みましょう。
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