高木酒造の作る「十四代」は、もっとも高騰しているプレミア日本酒のブランドとして知られています。実はそんな十四代には、日本酒だけでなく「焼酎」もあることをご存知でしょうか。
十四代の作る焼酎は、清酒蔵ならではの綺麗な酒質と豊かな香りで人気を集めています。日本酒と同様に非常に評価が高く、焼酎好きの方にも日本酒好きの方にもおすすめできるブランドとなっています。
ここではそんな十四代の焼酎について、どんな特徴があるのか、日本酒とは何が違うのかといったポイントを解説していきます。
目次
十四代を手掛ける高木酒造は、山形県にあります。山形県の中でもほぼ中央の位置にある村山市に蔵を構えていて、200年近い酒造りの歴史を誇っています。
高木酒造は元々は日本酒蔵として、朝日鷹というお酒を作っていました。十四代というブランドが誕生したのは1994年(平成4年)と比較的最近のことで、有名日本酒の中でも先進的で新しい銘柄という位置付けになっています。
そんな高木酒造が日本酒づくりの技術を活かして作り上げたものが焼酎「十四代」となります。原料にお米を使う米焼酎であり、米由来の甘みや旨み、フルーティーな香りと味を堪能できる仕上がりです。
十四代の焼酎は、日本酒と同じように低温発酵でじっくりと作られることが特徴です。ゆっくりと時間をかけて発酵を進めていくため、すっきりとした味わいでありながら吟醸酒のような豊かな香りを持ち合わせています。
クセや雑味が少なくキレ味も抜群なので、焼酎初心者の方にもおすすめしやすい銘柄となっています。
十四代といえば、プレミア付きのお酒で価格が高騰していることでも有名です。十四代の中でも高級とされる純米大吟醸酒「十四代 龍泉」などは、1本に40万円以上の価値がつけられているような状況です。
もちろん焼酎に関しても、日本酒と同様にプレミアがついている状況です。生産量が少ないこと、ブランド人気が高いことなどから、焼酎1本に何万円という価格がつけられています。
また十四代の焼酎はそもそも販売されている場所が少なく、入手自体が困難です。高木酒造は公式ホームページなどを運営しておらず、十四代は非常に謎の多いブランドとなっています。
プレミアがついていて入手が困難ということも、さらに人気を後押ししている理由となっているでしょう。そんな焼酎「十四代」は、特別なギフトや記念品にも選ばれる銘柄として知られています。
十四代の日本酒は、今では日本酒界の伝説ともなっています。フルーティーな旨口の日本酒として、今まさに絶大な人気を誇っています。
もともと十四代がデビューした平成初期の頃は、日本酒といえば淡麗辛口のものが主流でした。香りは控えめですっきりとした味のものが多く、現在のようにフルーティーな甘口酒は流行ではありませんでした。
そのような流れの中、十四代はあえて芳醇で旨口であることを意識して作られます。酒質にこだわり、大量生産ではなく丁寧で時間をかけたお酒造りにもこだわります。
また十四代は山形のお酒ですが、地元だけで売られるのではなく東京に進出を図ります。この“こだわり”と“商品ブランディング”が成功し、瞬く間にトップの日本酒として認識されるようになります。
なお、今でこそ高額なイメージがある十四代ですが、実は当初はコスパの良いお酒としても知られていました。
このような背景を持つ十四代は、平成のフルーティーな旨口酒のブームを牽引していくことになります。純米大吟醸酒を多く展開し、みずみずしく透き通るような酒質と華やかな香りで絶大な人気を集めます。
十四代の焼酎は、そんな高木酒造のこだわりを日本酒ではなく「焼酎」という形で表現した商品となります。焼酎といえばツンとした刺激の強いお酒を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、十四代の焼酎は一般の焼酎にはない美しい酒質を感じられる仕上がりです。
日本酒
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焼酎
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日本酒と焼酎の両方を作っている十四代ですが、両者の違いがあまりわからないという方も多いことでしょう。ここからは日本酒と焼酎の違いについて、解説をしていきます。
日本酒と焼酎は、そもそもお酒の作り方が異なっています。日本酒は「醸造酒」であるのに対し、焼酎は「蒸留酒」となります。
醸造酒は果物や穀物をアルコール発酵させることで作るお酒になります。例えば日本酒の場合は、お米を発酵させて醪にし、醪を搾ることで作られています。
なお醸造酒にはこのほかビールやワインなどが挙げられます。ビールは麦芽を発酵させる、ワインはブドウを発酵させることにより作られています。
一方で蒸留酒は原料を発酵させた後に、蒸留の工程があることが特徴です。醸造したお酒を蒸留することで、アルコールと香りの成分を抽出しています。
焼酎には麦や米、芋といった原材料が選ばれます。これらの原料を発酵させ醪を作り、そこからできたものをさらに蒸留していることが大きな違いです。
こうした作りの違いから、焼酎は日本酒に比べアルコール度数も高くなります。十四代の場合も日本酒のアルコール度数は15〜16%前後となっていますが、焼酎になるとアルコール度数は25%と高くなります。
なお度数の高い焼酎は日本酒と違い、ストレートだけでなく水割りやお湯わり、ソーダ割りなど色々な飲み方で楽しめるというところもポイントです。
さらに焼酎の場合は、日本酒とは違い蒸留されていることから長く日持ちがしやすいです。未開封で直射日光などを避けながら正しく保管していれば、半永久的に日持ちするとも言われています。
そして焼酎は日本酒とは違い、糖質が含まれていないことも大きなポイントです。日本酒の糖質が気になる、ダイエット中に向いているお酒が飲みたいという方には、焼酎は特におすすめできます。
ただし十四代の日本酒は何十種類とあることに比べ、焼酎のラインナップはさほど多くありません。
ここからは代表的な十四代米焼酎の特徴や味わいについて紹介していきます。十四代の焼酎が気になるという方は、ぜひ参考にご覧ください。
十四代の秘蔵乙焼酎は、綺麗な米の味を感じられる高級焼酎です。十四代の日本酒と同様に、「桜清水」という仕込み水が使われます。
特殊単式蒸留機を用いてじっくり時間をかけて低温で蒸留されるのが特徴で、クセのない飲みやすい味わいと、吟醸酒のようなフルーティーな香りが印象的な1本です。
日本酒に近いと表現されることも多く、日本酒好きの方にもおすすめできます。
十四代の焼酎の中では比較的手に入りやすい1本です。とはいえ希少価値は非常に高く、特に箱付きのボトルは贈答品にも選ばれているため人気が高いです。
十四代 乙類焼酎 隼も、やはり特殊な単式蒸留機にて作られます。蒸留ののちに長期間熟成、貯蔵が行われていて、米の旨みや甘みがしっかりと引き出されています。
なお「隼」と大きなロゴの入ったボトルは、かつて山形県内にて限定発売されていたボトルとなります。現在は十四代秘蔵乙焼酎とブランド統一されていて、隼の大きなロゴ入りボトルは終売となっています。
非常に希少な焼酎で、現在はほとんど流通していません。1本に25,000円近い価値がつけられています。
鬼兜 蘭引は、スパニッシュオーク樽熟成の米焼酎です。ウイスキーやブランデーのような深い香りと香ばしさ、コクが特徴で、アルコール度数も40%と高くなっています。
「らんびき」は江戸時代に用いられた蒸溜方法のことを指します。三段重ねの陶器製の鍋で加熱するというこだわりの製法です。
日本酒の十四代がお好きな方というよりも、高級なウイスキーなどがお好きな方にふさわしい1本です。なお度数は高いですが、まずはストレートで味わうことをおすすめします。
十四代の焼酎は、通常の酒屋の店頭ではまず手に入りません。なぜなら十四代は非常に数が少なく、どこにでも流通しているお酒というわけではないからです。
ネットショップなどで探すことは可能ですが、価格は高騰しています。数千円のボトルが数万円以上で売られているような状態で、定価の5倍以上に高騰していることもあります。
そんな十四代の焼酎ですが、正規販売を行う特約店を狙えば定価購入できるチャンスがあります。まずは十四代を取り扱う酒屋を探し、購入の機会を狙ってみましょう。
ただし希少な十四代の焼酎は、特約店であっても常に取り扱いがあるというわけではありません。入荷のタイミングが限られていて、お店によってはお得意様限定での販売となっているケースもあるので注意しましょう。
十四代の焼酎を買うためには、特約店に通い顧客になっておくことが重要です。特約店に中には、お酒の購入金額やポイントに応じて十四代を販売するというショップも存在します。
また抽選販売の形式で十四代を取り扱うようなショップもあります。正確な購入方法や入荷のタイミングなどは、利用したい特約店に問い合わせてみましょう。
ちなみに「隼」ロゴの十四代米焼酎など、中にはすでに終売となっているボトルも存在します。隼のほか鬼兜のボトルもリニューアルが行われており、古いボトルは正規店での入手が難しく、希少価値が上がっています。
十四代はプレミア日本酒のブランドとして知られていますが、米焼酎にも非常に高い価値がつけられています。もちろんお酒の買取査定においても、十四代の焼酎は高額買取の対象になります。
十四代の焼酎が飲まずに余ってしまっているという方は、ぜひ便利なお酒買取査定の利用を検討してみましょう。お酒買取専門店リンクサスなら、日本酒や焼酎の買取も得意としているため、十四代の米焼酎に高い査定額をつけることが可能です。
なお十四代の焼酎を買取査定にお出しいただく際は、できるだけボトルの状態を綺麗にしておくことをおすすめします。特に外箱などの付属品がある場合は、全て揃った状態で査定にお出しください。
なお十四代の米焼酎には、鬼兜 蘭引酒や隼など複数のボトルが存在します。発売された時代でボトルデザインが異なる場合がありますが、全て買取査定の対象になります。
リンクサスの買取査定では、ボトルの種類や時代の違いなどもきちんと見極めた上で査定額をおつけしています。中には古いからこそ価値がつくようなボトルもございます。
査定はお酒に詳しいスタッフが担当するので、銘柄がよくわからないという方や初めてのご利用の方も安心してお任せください。電話やLINE、オンラインからの相談も随時受付中です。
十四代の米焼酎は、まるで日本酒のような美しい香りと透き通るような飲みやすさで人気を集めています。またラインナップの中には、ウイスキーやブランデーのような熟成タイプのボトルもあります。
日本酒と同様に全てプレミアがついている状態で、希少価値が高く価格も高くなっています。なかなか簡単に見掛けられるお酒ではありませんが、日本酒が好きな方、焼酎が好きな方はぜひチェックしてみてください。
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