世界的なブームの到来で、ますます成長する日本のウイスキー文化。2大ウイスキーとしてはサントリー・ニッカウヰスキーが有名ですが、キリンもウイスキー事業を展開しており、多くのウイスキーを世にリリースしています。
ここではそんなキリンのウイスキーについて触れていきます。こだわりや特徴、ラインナップが知りたいという方はぜひ参考にしてください。
キリンはもともと1885年に、ジャパン・ブルワリー・カンパニーとして設立されました。「キリンビール」というブランドを発売し、麒麟麦酒株式会社として発展していったという歴史があります。ビールやジュースなどの製造・販売で成長していった老舗の企業であり、現在はキリンホールディングスとして数々の事業を展開しています。国内でもかなり大手の飲料メーカーであり、大手ならではの技術力、マーケティング力を活かした商品展開を得意としています。
そんなキリンが1971年に新しく始めたのがウイスキー事業でした。1971年に輸入ウイスキーの販売を開始し、そのすぐ後に「キリンシーグラム社」の設立を行いウイスキー製造を行ったことがキリンウイスキーの歴史の始まりです。
キリンシーグラム社時代のロバートブラウンを開栓( *´꒳`*)
安めだったので味は期待してなかったけど、ストレートでもハイボールでもなかなか美味しいぞ?
今度行った時に残ってたらもう一本買っておこうかな?#TWLC pic.twitter.com/M7JobxdmNp— Tom? (@tomwhiskey1) March 3, 2021
ちなみにキリンシーグラム社は、麒麟麦酒に加え米国JEシーグラム社、英国シーバス・ブラザーズ社と3国共同の3社合弁にて設立されたという背景を持ちます。ウイスキー製造を得意とする海外企業の力を借りることで、設立後すぐに大きく事業を展開していったのです。
そこからキリンは1973年に富士御殿場蒸留所を完成させ、数多くのウイスキーブランドを手掛けてきました。当時の主力は「ロバート・ブラウン」という銘柄で、スムーズな口当たりと香りの高さから数多くのファンに愛されていきました。今でもこの銘柄はキリンのラインナップに残っており、伝統的な味わいで愛され続けています。キリンのウイスキーの根底にある魅力を知りたいという方は、ぜひ一度試してみると良いでしょう。
ただしキリンのウイスキーは常に順風満帆であったわけではありません。昭和のウイスキーブームが衰退するとともに、銘柄のほとんどは生産が停止となり、ウイスキー事業も縮小していきました。3社合弁による難しさもあり、なかなか理想のウイスキーが作れない状況が続きました。有名ブランドのウイスキーに比べて、今一歩及ばないというイメージを持たれることも多くありました。
このように不遇の時代が続いたキリンのウイスキーですが、2000年以降から徐々に復活の兆しを見せていきます。2002年にはシーグラム・シーバスブラザーズを全身とするペルノ・リカール社との合弁を解消し、キリンシーグラム社から社名を「キリンディスティラリー」へと変更します。
解消とともにウイスキー作りにも変化が現れ、「富士山麓」のような人気ブランドを作り上げることに成功します。
近年のキリンはコストパフォーマンスに優れた「陸」やフラッグシップとなるジャパニーズウイスキー「富士」といった銘柄を中心に、多くの人気ウイスキーを生み出し人気を集めています。サントリーやニッカウヰスキーに次ぐような国産ウイスキーブランドとして、今後も更なる期待が集まっています。
キリンのウイスキーにはさまざまな商品がありますが、全体的に樽香が美しく飲みやすい味わいのウイスキーが多いことが特徴に挙げられます。日本の食文化に合うクリーン&エステリーな味わいで、ウイスキー初心者の方にもおすすめできるボトルが多くあります。
キリンのウイスキー原酒作りの工程では、180Lと通常よりも小さなサイズの樽がメインに使われます。小さいサイズの樽はウイスキーに対し触れる表面積が大きくなるため、短い熟成期間でも樽香が濃くでやすいという特徴を持ちます。
一方でキリンのウイスキーは、ピートの強いものは少ないです。これは富士御殿場蒸溜所において、ノンピート麦芽がメインで使用されているためです。そのため仕上がるウイスキーはスモーキーさが少なく、穏やかな設計になっています。ピート香がお好みの方には物足りなく感じるかもしれませんが、独特の臭みはなく、まろやかで甘やかに仕上がっているため飲みやすさを求める方にはぴったりです。
またキリンのウイスキーには、アルコール度数50%のように度数が高めに作られているものが多いこともポイントです。炭酸や水で割っても美味しく飲めるというのが特徴で、幅広い世代に愛される存在となっています。ハイボールがお好きな方も、ぜひチェックしてみると良いでしょう。もちろんストレートやロックで飲むのもおすすめです。
キリンのウイスキーは「富士御殿場蒸溜所」にて作られる原酒がベースになっています。富士の麓という特別な環境で生まれる質の高い原酒が、キリンウイスキーの要になっていると言えます。
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蒸溜所では富士の伏流水を使ってウイスキーが仕込まれます。火山灰や溶岩層を通り磨かれた富士の清らかな伏流水は、非常にクリアな性質であり、出来上がるウイスキーも澄んだ味わいになるのが特徴です。この水を使って仕込むことで、独特の果実や花のような綺麗な香りが現れやすくなります。
また水だけでなく、蒸溜所を取り巻く自然環境もウイスキーの質に大きく影響します。海抜620mという位置にある富士御殿場蒸溜所は年間平均気温13℃と涼しい環境で、さらに湿度も高く霧に覆われていることがほとんどです。冷涼な気候下でじっくりと緩やかに熟成が進むことで、原酒にぎゅっと旨みが凝縮されていくのです。
富士御殿場蒸溜所といえば、原酒の作り分けにもこだわっていることも有名です。蒸溜所では「モルトウイスキー」だけでなく、「グレーンウイスキー」も作られています。製法や原料を変えながら数種類のウイスキーを一つの蒸溜所で作るというのは、全世界的に見ても非常に珍しいです。
モルト原酒の仕込みにはマッシュタン、グレーン原酒の仕込みにはクッカーと呼ばれる仕込み釜が使われます。原料の特長を大切にしながら最適な仕込みの条件を設定するという、プロフェッショナルたちの技が光ります。
特にグレーンウイスキーの製造にはかなりの定評があります。ワールド・ウイスキー・アワードというウイスキーの品評会では、通算4度に渡り「ワールドベスト・グレーンウイスキー」という世界最高賞を受賞しています。「富士」や「陸」といったブランドのウイスキーでその素晴らしさを体感できるので、気になる方はぜひ飲んでみましょう。富士御殿場蒸溜所まで訪れ、現地で楽しむのもおすすめです。
商品 | 画像 | shop | ウイスキーの特徴 | 価格 | 種類 | アルコール度数 | |||
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キリンウイスキー シングルグレーンジャパニーズウイスキー富士 |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 富士御殿場蒸溜所で作られるグレーンだけを使ったウイスキーで、世界で認められる品質。 | 6,600円 | グレーン | 46% | |
キリンウイスキー シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | キリンが誇るシングルモルトで、とろみのある甘さが魅力。樽の香りをしっかりと感じられる。 | 6,600円 | モルト | 46% | |
キリンウイスキー シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 華やか、調和という言葉がぴったりなブレンデッドウイスキー。ジャパニーズウイスキーの表示基準を満たしている。 | 6,600円 | モルト、グレーン | 46% | |
キリンウイスキー 陸 | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 樽由来の旨みをしっかりと感じられるブレンデッドウイスキー。甘さと後味のキレが特徴的。 | 約1,518円 | モルト、グレーン | 50% | |
キリンウイスキー 富士山麓 Signature Blend(シグニチャーブレンド) |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | 富士山麓買取 | 熟成のピークを迎える原酒をバランスよくブレンド。しっかりとした旨みを感じる1本。度数がやや高め。 | 5,500円 | モルト、グレーン | 50% | |
キリンウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50度 |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | 富士山麓買取 | 樽熟原酒の魅力がぎゅっと詰まった一本で、モルトの旨みを感じる。すでに終売となっていて、価格が高騰。 | 約2,380円 | モルト、グレーン | 43% | |
キリンウイスキー ロバートブラウン |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | キリンの歴史あるウイスキー銘柄。多数の原酒がブレンドされている。フルーティーで甘みを感じる仕上がり。 | 約2,000円 | モルト、グレーン | 43% | |
キリンウイスキー オークマスター 樽薫る |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 内側を焦がしたオーク樽で熟成した原酒が使われる。香ばしい香りと穏やかな味わいでオン・ザ・ロックに◎ | 約1,100円 | モルト、グレーン、スピリッツ | 40% | |
キリンウイスキー オークマスター 森の風薫る |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | 商品名が表すように、爽やかでフレッシュな味わい。甘みもあり、ハイボールにすると美味しい。 | 約1,100円 | モルト、グレーン、スピリッツ | 37% | |
キリンウイスキー オーシャンラッキー ゴールド |
リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | ウイスキー買取 | ハイボール需要に合わせて作られたウイスキーで、割り負けしない味。大容量でコスパ重視の方に。 | 約2,600円 | モルト、グレーン、スピリッツ | 37% |
富士は富士御殿場蒸溜所で作られる原酒のみを使った、ジャパニーズウイスキーのブランドです。こちらはグレーン原酒のみを使って作られるシングルグレーンウイスキーとなります。
多彩なグレーン原酒の作り分けで表現される味わいは、ほんのり甘く華やかでフルーツのような香りと柔らかな口当たりが印象的です。樽熟香も美しく、世界に認められる品質で多くのファンがついている1本です。
こちらは富士ブランドのシングルモルトウイスキーです。富士御殿場蒸溜所で作られるモルト原酒のみが使われます。とろみのある口当たりと贅沢な熟成感で、「富士の美しさ」を感じるのにぴったりな一本です。
クレームブリュレのような甘い香りと白桃のようなジューシーなフルーツ香が絶妙にマッチしています。
富士御殿場蒸溜所のモルトとグレーンのみを使って作られるブレンデッドウイスキーです。“ジャパニーズウイスキー”の条件を満たすボトルで、確かな品質を誇ります。
ブレンデッドウイスキーならではのバランスの良さ、飲みやすさが特長で、ほんのりとバーボンのようなニュアンスもあります。
ジャパニーズウイスキーとしては流通価格が抑えめで、狙いやすいボトルでもあります。
キリンウイスキー陸は富士御殿場蒸溜所の原酒をベースに、海外原酒をブレンドしたバランスの良いブレンデッドウイスキーです。樽由来の甘さを感じられる仕上がりで、後味のキレも素晴らしいです。
度数が50%とやや高めで、水割りハイボールなど自分に合う飲み方を探しながら楽しめます。かつて販売されていた「富士山麓 樽熟(たるじゅく)原酒50度」の後継ボトルのような位置付けで、コスパやクオリティに対する評価が高いです。お得な4,000mlパッケージもあります。
富士山麓 Signature Blend(シグニチャーブレンド)もブレンデッドウイスキーです。富士御殿場蒸溜所の原酒に海外原酒が一部加えられています。“熟成のピーク”を迎える原酒が選ばれており、贅沢な旨みが詰められています。
陸に比べモルトの比率が高めで、甘みと熟成感を感じる仕上がりになっています。程よいスモーキーさもあり、香りに対する評価も高くなっています。
富士山麓 樽熟原酒50度は、ノンチルフィルタード製法で作られる樽の旨みを生かしたウイスキーです。50%と高いアルコール度数で、樽熟原酒のダイレクトな美味しさを堪能できます。
すでに終売となってしまったボトルであり、流通価格は高騰しています。後継品としてはキリンウイスキー 陸がありますが、陸に比べモルトの印象が強くなっています。
ロバートブラウンは20種類近くの原酒をブレンドして作られるウイスキーです。キリンの代表銘柄であり、歴史あるブランドでもあります。
ブレンドのうち8〜9割に国産の原酒が使われているため、ジャパニーズウイスキー好きの方にもぴったりです。フルーティーで芯の強い甘さがあるので、甘いウイスキーがお好みの方に特におすすめです。
オークマスター 樽薫るは、炎で焼かれたオーク樽にて熟成されたウイスキー原酒を使って作られるお酒です。原酒の特長から、華やかな薫香を持つことが特徴に挙げられます。
アルコール感が穏やかで飲みやすいためロックで美味しく、さらに割り負けしない味があるのでハイボールにも向いています。
オークマスター 森の風薫るは、新緑のような爽やかな原酒から作られるウイスキーです。フレッシュでみずみずしい味わいは、特にハイボールと相性が抜群です。
あっさりとした味わいでありながら、ちょうど良い甘みもあります。コストパフォーマンスに優れていると評価が高い1本です。
オーシャンラッキー ゴールドはハイボール向けに作られたキリンのウイスキーです。大容量ボトルであり、コスパよくハイボールを楽しみたい方に向いています。
炭酸で割っても味が負けにくく、樽熟原酒のニュアンスを楽しめる設計になっています。
キリンのウイスキーは近年評価が一気に高まっています。ジャパニーズウイスキーや国産ウイスキーの人気が高まるにつれて、流通価格もどんどんと高くなっている状況です。
そんなキリンのウイスキーは、お酒買取査定においても査定の対象となるアイテムです。もし未開封で今後も飲む予定がないボトルをお持ちであれば、ぜひリンクサスのお酒買取をご活用ください。
お酒に特化した買取専門店であるリンクサスなら、キリンの各種ウイスキーを業界最高水準の価格で買取ができます。査定は無料で利用可能なので、お気軽にお問い合わせください。
リンクサスの査定なら、お酒やウイスキーに詳しくない方でも安心してご利用いただけます。キリン以外のウイスキーやその他のお酒も査定が可能なので、ぜひ併せてご利用ください。
ビールや清涼飲料水のイメージが強いキリンですが、近年は「富士」や「陸」といった人気ウイスキーを多く展開しています。ラインナップの中には終売で入手困難となったボトルもあり、これからますます希少価値や価格が高まっていくことが予想されています。
樽香がしっかりとしていて飲みやすい味わいのウイスキーが多いので、ぜひチェックしてみてください。
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