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淡麗辛口日本酒の代表格として、全国的な知名度を誇る「久保田」という日本酒をご存知でしょうか?
久保田には千寿や万寿といったシリーズがあり、それぞれ製法や味わいが異なります。久保田の味が好きで、より久保田を堪能したいなら、ぜひシリーズごとの違いについても知っておきましょう。
今回は日本酒「久保田」の魅力や味わい、シリーズについて解説していきます。
目次
久保田で有名な朝日酒造。田舎町に唐突に現れる巨大工場。
瓶詰め施設等の見学は予約無で見れるので嬉しい?
売店・試飲スペース充実しており、蔵限定酒とか朝日山、久保田、500円前後でリーズナブルに飲みくらべできます。
普段高くて手出しにくい久保田萬寿無濾過生原酒が美味すぎて失心しかけた? pic.twitter.com/vtrh4pqEpo— べき (@becky_sake) August 1, 2021
久保田は、日本酒の銘柄の一つです。手がけているのは朝日酒造で、新潟県のお酒になります。創業時の屋号が「久保田屋」であったことから、久保田という名が付けられました。
久保田は全国で知名度の高い超有名酒であり、老若男女を問わずに人気があります。人気の秘訣は飲みやすさにあり、柔らかな口当たりと、あっさりしながらも感じられる深み旨味とキレ味に定評があります。
久保田を製造する朝日酒造では、「酒の品質は、酒米の品質を超えられない」と考えられています。つまり美味しいお酒作りをするためには、美味しいお米が必須になるのです。朝日酒造は、“酒造りは米づくりから”という合言葉のもと、酒米作りにも力を入れています。
新潟県産の酒米にこだわり、「有限会社あさひ農研」という組織を設立し酒米の品質向上や新種の栽培・研究まで手がけています。地元農家と連携しながら、最高のお酒のための米づくりに取り組んでいるのが久保田のおいしさの秘訣です。
酒米のほか、次に重要だと考えられているのが水です。水質は日本酒の口当たりや味わいに直結します。朝日酒造では、久保田の仕込み水として朝日地内を流れる地下水脈の軟水を採用しています。この軟水は雑味が少なく、穏やかな発酵を促すため口当たりの良いお酒が生まれやすいという特徴があります。
また朝日酒造では、この地下水脈を守るための自然環境の保全にも力を入れています。その一つとして有名なのがホタルの保護活動です。朝日酒造のある新潟県長岡市は、ホタルの飛び交う里としても有名になっているほどです。
久保田にはさまざまなシリーズ品があり、それぞれに味わいや特徴、そして値段が異なります。ここからは久保田のラインナップを紹介しつつ、味などについても解説していきます。「久保田を飲んでみたいけれど、どのボトルを選んだらいいかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1986年にリリースされた久保田の中でも上位ランクの純米大吟醸酒です。記念日を彩るような、特別なシーンで飲めるお酒として長年親しまれています。
深みのある味わいと香りの調和が感じられるお酒で、精度を高めた麹作りで生まれる膨らみと柔らかさが最大のポイントです。また火入れの際に温度を上げた後に急冷し、貯蔵温度を従来よりも5度下げるという製法をとっていて、これにより上品で華やかな素材由来の味わいをそのまま堪能できる仕上がりとなっています。
いわゆる久保田の原点で定番のボトルと言える日本酒で、食事と楽しむことができる吟醸酒として評価を集めています。淡麗辛口のお酒であり、綺麗で雑味が少なく誰でも飲みやすい味わいであるのが特徴です。低温で制度の高い発酵にこだわり、喉を通るキレ味を表現しています。ほのかな余韻や甘みも美しく、冷酒でもぬる燗にしても美味しいバランスの取れた味わいが魅力です。
「上質をカジュアルに」をコンセプトとした、モダンでシャープな味わいの純米大吟醸種です。上品で華やかな純米吟醸らしい香りの中に、甘さと酸味が調和、さらに久保田らしいキレ味の良さが感じられます。
久保田の純米吟醸酒にしては手頃な価格で購入しやすいこともあり、ちょっとした気取らないプレゼントとしても人気があります。
乳酸菌の持つ力を最大限に引き出す、山廃仕込みの製法で作られた久保田の純米大吟醸酒です。山廃仕込みで作られたお酒は、どっしりとした重厚感のある旨味が生まれます。そこに久保田らしい軽やかなキレ、シャープな酸味もあります。
碧寿の深い味わいは、炙り系の料理など香ばしい料理に合わせても負けることがありません。冷酒だけでなく、ぬる燗まで温めても美味しく飲むことができます。
辛口で飲み飽きしない、ドライさが魅力の特別本醸造酒です。香りの主張は控えめに、膨らみのある辛味や酸味を堪能できます。シンプルな味わいであり、軽いおつまみやお酒だけでも飲みやすいので晩酌に人気です。熱燗派の方にもおすすめです。
酸味と辛味の調和を感じられる、甘やかでありつつドライな風合いの純米吟醸酒です。若々しいバナナや青リンゴのような、清涼感のある吟醸香が特徴です。久保田らしいキレ味もあるので、甘やかなだけのお酒は苦手な方にもおすすめしやすいです。
久保田シリーズより4〜9月に限定出荷される特別なボトルです。加熱殺菌を一切しない、生酒タイプの大吟醸酒です。低温貯蔵で若々しさ・華やかさを保っていて、上品な甘みと軽やかさを感じ取ることができます。生酒なので冷蔵保存必須であり、飲み頃のうちにできるだけ早く飲んでしまうのが理想です。特定の時期にしか楽しめないという特別感も、人気の理由の一つです。
スノーピーク社とコラボして作られた「アウトドアで日本酒を楽しむ」をコンセプトにした山廃仕込みのお酒です。山廃らしい懐の深い旨味は、アウトドアの豪快な料理との相性が抜群です。冷やすことでシャープで軽快な酸味と旨味が現れ、温めると甘みやまろやかさが際立つようになります。7・9月の限定出荷品となります。
米・米麹に炭酸ガスを合わせたスパークリング日本酒です。きめ細かな炭酸がマスカットのような香りとうまくマッチし、軽やかな爽快感を楽しむことができます。
甘酸っぱい味わいの中にも久保田らしいキレ味が保たれていて、爽やかな喉越しを堪能できます。マリネや生ハムなどと合わせながら、ワイングラスで乾杯するのがおすすめの飲み方です。
久保田が誕生したのは1985年(昭和60年)のことです。開発ネームは「東京X」であり、もともと新潟だけのお酒でなく首都圏の消費者などを視野に入れて開発されたお酒であることがわかります。
久保田を手がける朝日酒造は、1830年から酒造りを行っていた老舗でした。すでに久保田のリリース前から有名な酒造であり、「朝日山」という銘柄で新潟県内最多数量を誇っていました。しかしその当時日本全体で人気があったのは、酒造が手がけるこだわりのお酒ではなく、あくまでも大手メーカーが手がけるような安酒だったのが事実です。
当時の朝日酒造の社長であった平澤亨氏は、この日本酒が取り巻く環境に危機を覚えていました。そして新潟県醸造試験場の嶋悌司場長を工場長に呼び、新しく品質にこだわった上質な酒の開発への取り組みを開始しました。これが久保田のスタートで、1984年のことでした。
久保田はキレ味が特徴のお酒です。純米大吟醸から特別本醸造酒までラインナップ豊富に揃っているため飲み方もさまざまですが、久保田らしいキレ味を堪能したいならまずは5〜15度くらいに冷やした冷酒として飲むのがおすすめです。
よく冷やすとシャープな輪郭がはっきりとしやすくなります。特に定番として愛されている「久保田 千寿」や生酒タイプの「久保田 碧寿」は、よく冷やして飲むと魅力を感じやすくなります。
冷酒の中でも冷やしすぎない10〜15度程度の温度帯であれば、日本酒の香りが膨らみやすくなります。そのため「久保田 萬寿」や「久保田 純米大吟醸」などは、あえてキンキンに冷やさず適度な温度帯を保つのが良いでしょう。
もしぬる燗など温かい日本酒で飲みたいのであれば、特別本醸造である「久保田 百寿」や山廃仕込みである「久保田 碧寿」などがおすすめです。まずは千寿などの定番ボトルを冷酒で飲んでみて、味わいが気に入ったという方は選ぶシリーズや飲み方を工夫してみると良いでしょう。
キレ味の良い久保田は、食中酒として合わせやすいのもメリットの一つです。比較的どのような食事やおつまみに合わせても、楽しめるのが久保田のポイントと言えるでしょう。
その中でも、特にお刺身などの海鮮系や、鰻の蒲焼き、牛すじ煮込みなどは相性がいいです。手軽に準備できるおつまみであれば、冷奴や枝豆なども人気があります。
なお日本酒に合わせる料理やおつまみというと、どうしても和食を思い浮かべがちです。しかしキレ味の良い久保田は、マリネ系やさっぱりとしたテリーヌ、チーズ系など洋風テイストのおつまみを合わせるのもありです。ぜひ試してみてください。
「久保田 萬寿」などを筆頭に、久保田のお酒は人気が高く買い手もつきやすいです。もし未開封のまま余ってしまった久保田があれば、無駄にしてしまう前にお酒買取専門店の買取査定に出してみましょう。お酒買取専門店リンクサスでも、久保田などの日本酒買取を受け付けているのでぜひご相談ください。
ただし日本酒はウイスキーや焼酎などと違い、飲み頃が早めに設定されているアルコールです。そのため時期を過ぎてしまうと、買取ができないこともあるので注意しましょう。久保田などの日本酒を売りたい方は、できるだけ早めにご相談していただくことで買取できる可能性が高まります。
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萬寿や千寿を筆頭に、久保田にはさまざまなシリーズがあります。酒米からこだわって作られたというだけあり、どれも飲みやすく安定した人気があります。
ご自宅用はもちろん、ギフトとしても評価の高い久保田のお酒をぜひチェックしてみてください。
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