ミズナラ樽ウイスキーの特徴は?山崎やシーバスリーガル等人気7選

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ミズナラ樽ウイスキーの特徴は?山崎やシーバスリーガル等人気7選

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ミズナラ樽ウイスキーの特徴は?山崎シーバスリーガル等人気7選
数あるウイスキーの中でも、とりわけ希少価値が高く人気品であるのが「ミズナラ」のウイスキーです。ミズナラのウイスキーはサントリー山崎にある日本らしい味わいとして有名で、世界各国から高い評価を集めています。
今回はそんなミズナラのウイスキーについて解説していきます。ミズナラが個性のおすすめウイスキーも紹介しているので必見です。
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ウイスキーラベルに書かれる「ミズナラ」の意味

ミズナラ=ウイスキー樽の種類の1つ

ミズナラ=ウイスキー樽の種類の1つ
ウイスキーのラベルでしばしば見かける「ミズナラ」というワード。こちらはズバリ、ウイスキーの熟成にミズナラ樽が使われていることを表しています。例えば「イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ」や「山崎 ミズナラ」のようなボトルがあります。
ウイスキーは穀物を原料に作られた蒸留酒のことを指します。世界中で生産されているウイスキーは、味わいや香りがボトルによって大きく異なります。ウイスキーと聞くと原料や生産エリアの違いにばかり注目しがちですが、実は熟成に使われる樽の種類も、香りや味わいを特徴づける重要な要素の一つとなっています。

なお熟成樽には、樽材の定番である「アメリカンオーク樽」やヨーロッパで使用される「スパニッシュオーク」、シェリー酒の熟成に使用した「シェリー樽」などさまざまな種類があります。このうちミズナラ樽は、名前のとおりミズナラの木を使った樽のことを指しています。なおミズナラの木は日本に多く自生しているため、ミズナラ樽=ジャパニーズオークと呼ばれることもあります。日本らしい個性と捉えられることが多く、実際に日本のウイスキーにはミズナラ樽を使ったボトルが多く存在しています。

ミズナラはそもそもどんな木?

ミズナラはそもそもどんな木?
ミズナラは落ち葉広葉樹である楢(ナラ)の木の一種です。ナラの木の中でも水分量が多いのが特徴で、燃えにくいためミズナラと呼ばれています。日本全国に存在していて、特に北海道に多く生息しています
ミズナラは加工性や着色性にも優れていて、強度や重みがあります。そのため洋酒向けの樽だけでなく、家具や建築材に使われることもあります。日本人にとっては、非常に馴染みのある木と言えるでしょう。

ミズナラ樽の誕生と発展!サントリーが先駆け

サントリー山崎蒸留所
ミズナラ樽のウイスキーが誕生したのは、第二次世界大戦後であり比較的近年のことです。なおミズナラ樽をウイスキー熟成に初めて使ったのは、国内最大のウイスキー生産者であるサントリーです。
もともと戦前の日本のウイスキーは、スコットランドを参考にしていたためヨーロッパのシェリー樽で熟成や貯蔵が行われていました。しかし第二次世界大戦をきっかけにシェリー樽を輸入することが難しくなり、ウイスキー樽が不足する事態に陥ってしまいます。そこでシェリーオークの代わりに選ばれたのが、同じ楢(オーク)であるミズナラでした。つまりミズナラ樽が始まったきっかけは、あくまでも代用品的な位置付けであったのです。
ウイスキー
ミズナラ樽のウイスキーは、最初から人気を集めていたわけではありません。なぜならミズナラは加工が難しく、上質な樽にするのが困難だったためです。しかも新樽のままだと香りが強すぎてしまい、出来上がるウイスキーも上品さに欠けていたといいます。しかしそこで諦めず試行錯誤が繰り返されたことで、やがてミズナラ樽の個性と魅力が発見されていくようになります。
今ではミズナラ樽といえば、ウイスキーの中でも絶大な人気を誇る存在となっています。2000年以降には日本国内だけでなく、世界的な評価を集めるにまで発展を遂げています。ジャパニーズウイスキーブームが起こったのも、ミズナラ樽の存在があったからに違いありません。近年では価値のあるミズナラ樽を維持するために、ミズナラ林の保護や育成なども行われています。

ミズナラ樽ウイスキーの味わいと特徴は?人気の理由も解説

香木を思わせるオリエンタルで華やかな香りが特徴


ミズナラ樽で熟成されたウイスキーは、白檀(ビャクダン)や伽羅(キャラ)といった香木を思わせる独特の香りがあります。オリエンタルな香りで、甘く華やかと表現されることが多いです。
ちなみに白檀や伽羅はお線香に使われる香りなので、日本人にとっては馴染みが深いです。そのため強いニュアンスがあっても、比較的親しみやすいと感じる方が多いです。
そんなミズナラの個性はウイスキーのスモーキーな香りとも相性がよく、長期熟成することで香りに複雑さと長い余韻も生まれます。近年では初めからミズナラ樽熟成させたというウイスキーだけでなく、もともとあったウイスキー原酒の後熟にミズナラを使うというブランドも増えてきています。

コストがかかるため希少価値が高い

コストがかかるため希少価値が高い
ミズナラ樽のウイスキーは近年特に評価されています。しかし人気が高いにもかかわらず、生産量は限られているのが現状です。
なぜならミズナラの樽は前述した通り生産が難しく、ウイスキーの生産も手間がかかる分コストが発生してしまうからです。そもそもウイスキーに使えるミズナラの木は樹齢200年以上である必要があり、一般的なオーク樽よりもさらに高級だと言われています。
ミズナラ樽が主流であったのはあくまでも戦後しばらくの時期までであり、その後は輸入しやすくなった海外産のオーク材に代替が進んでいきました。そのためミズナラ樽で仕込まれた原酒はとにかく希少であり、それだけ価値も高くなっています。

ミズナラを堪能できるおすすめウイスキー7選

ここからはミズナラ樽の個性を発揮しているおすすめのウイスキーを紹介していきます。

1.イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ

  • ・ウイスキーの種類:ブレンデッドモルトウイスキー
  • ・生産元:ベンチャーウイスキー(日本)
  • ・アルコール度数:46%
  • ・価格:約15,000円

イチローズモルトは株式会社ベンチャーウイスキーのブランドです。ミズナラウッドリザーブは「リーフシリーズ」と呼ばれるボトルの1つで、黄色の葉っぱのラベルが目印となっています。
丁寧にブレンドされたモルト原酒を北海道産のミズナラ樽で追加熟成しています。ピートの強い原酒を使用し、さらにノンチルフィルター製法を用いて作っているため、甘味の中に複雑な深みと奥行きが表現されています。
このボトルはWWA(ワールドウイスキーアワード)のベストジャパニーズブレンデッドモルトに選ばれたこともあります。リーフシリーズの中でも特に人気が高くなっています。

2.山崎 ミズナラ

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  • ・ウイスキーの種類:シングルモルトウイスキー
  • ・生産元:サントリー(日本)
  • ・アルコール度数:48%
  • ・価格:約778,000円(リリース時25,000円)

山崎ミズナラは非常に希少なミズナラ樽で熟成したモルト原酒のみを使った特別な山崎です。2014年にリリースされて以来復刻しておらず、現在ではプレミアの品となっています。
ウイスキー山崎はもともとミズナラ原酒をブレンドに使っているのが特徴ですが、こちらのボトルはミズナラ原酒“のみ”を使用しているためより一層独特でオリエンタルな香りと風味を感じやすいです。あえて熟成度の異なるミズナラ樽原酒を混ぜているというのもこだわりで、強い個性がありながら非常に整ったバランスを保っています。
リリース時は25,000円程の価格で販売されていましたが、現在ではプレミア化していて、そもそも入手すら困難な状態です。ネット上で買える中古ボトルには、70万以上の値がついています。

3.シングルモルトウイスキー山崎 LIMITED EDITION 2022

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ノーブランド品
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  • ・ウイスキーの種類:シングルモルトウイスキー
  • ・生産元:サントリー(日本)
  • ・アルコール度数:43%
  • ・価格:約50,000円(リリース時11,000円)

山崎LIMITED EDITION2022は、2022年5月にリリースされたシングルモルト山崎の限定品です。こちらはさまざまな樽の原酒を組み合わせた山崎モルトで、原酒の中に酒齢12年以上のミズナラ新樽原酒が贅沢にブレンドされているのがポイントです。
山崎の通常ボトルに比べてミズナラ樽由来の芳醇な香りを感じやすくなっていて、生き生きとした果実の味わいも堪能できます。滑らかで厚みがあり、飲みごたえ抜群なシングルモルトに仕上がっています。
販売本数が限られていたこちらのボトルは、定価11,000円であったものの既に5万円近くまで高騰化しています。

4.シーバスリーガル 12年ミズナラ

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Chivas Regal (シーバスリーガル)
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  • ・ウイスキーの種類:ブレンデッドウイスキー
  • ・生産元:シーバスリーガル(スコットランド)
  • ・アルコール度数:40%
  • ・価格:約4,000円

ブレンデッドスコッチで世界的な知名度を持つシーバスリーガルが、“日本ファンのために”という目的で作ったボトルです。シーバスリーガル選りすぐりの原酒を日本産のミズナラ樽でフィニッシュさせ、ブレンドの一部に加えています。
シーバスリーガルの滑らかで飲みやすい味わいに、ほのかなスパイシーさがうまく調和しています。ブレンデッドウイスキーということもあり、比較的手の届きやすい価格帯で売られています。

5.シーバスリーガル 18年ミズナラカスクフィニッシュ

  • ・ウイスキーの種類:ブレンデッドウイスキー
  • ・生産元:シーバスリーガル(スコットランド)
  • ・アルコール度数:40%
  • ・価格:約12,000円

18年以上されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーを丁寧にブレンドしたのち、ミズナラ樽で熟成させたという特別な1本です。18年熟成らしいフルーティーでエレガントなシーバスリーガルに、ミズナラ由来のクリーミー、そしてスパイシーなニュアンスがプラスされています。
パッケージデザインまで工夫された1本で、スコッチのブランドでありながら和柄や漢字表記が加えられています。氷を加え、ロックスタイルで飲むのが特におすすめです。

6.アハマガン エディションNo.3 ミズナラウッドフィニッシュ

  • ・ウイスキーの種類:ブレンデッドモルトウイスキー
  • ・生産元:長濱蒸留所(日本)
  • ・アルコール度数:47%
  • ・価格:約7,600円

アハマガンは滋賀県にある長濱蒸留所のブランドです。ドイツ産のモルト、イギリス産のピートモルト、そしてアメリカのウイスキーイーストを酵母に採用したというベースのウイスキーに、さらに長濱蒸溜所のモルトをブレンドして作られるワールドモルトウイスキーです。
エディションNo.3のボトルはいわゆる第三弾の商品であり、もともとあったアハマガン エディションNo.1にミズナラ樽での後熟が加えられています。オレンジやリンゴのニュアンスがあり、果実香の中からミズナラらしいオリエンタルなニュアンスが顔を出します。
アハマガンはアルコール47%と高めに設定されているので、風味や個性を強く感じやすいです。

7.デュワーズ ジャパニーズスムース

  • ・ウイスキーの種類:ブレンデッドウイスキー
  • ・生産元:デュワーズ(スコットランド)
  • ・アルコール度数:40%
  • ・価格:約4,800円

デュワーズはスコッチウイスキーの銘柄で、ブレンデッドウイスキーとなります。ハイボールを誕生させたブランドとして世界的に有名で、特にアメリカではトップのシェアを誇ります。
デュワーズ ジャパニーズスムースのボトルは、8年熟成のデュワーズをミズナラ樽で6ヶ月後熟させているのがポイントです。後熟により、デュワーズの元々の個性であるヘザーとフローラルな香りがより一層強調されています。

余ったウイスキーはお酒買取がおすすめ

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ラインナップや特徴を見てわかるように、ミズナラのウイスキーは希少価値が高く定価に比べ高騰化が進みやすいです。特に山崎やイチローズモルトなど日本ブランドのミズナラボトルは、定価よりも遥かに高い値段で取引されている状態となっています。
そんなミズナラのウイスキーは、お酒買取市場でも根強い人気があります。レアなミズナラのウイスキーは、買取査定に出せば思わぬ値段がつくこともあります。
お酒買取専門店リンクサスでは、ミズナラウイスキーなどウイスキーの買取を只今強化しています。ここで紹介した人気のミズナラウイスキーはもちろん、記事で載っていない銘柄でも買取査定が可能なのでまずはご相談ください。
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まとめ

今回は「ミズナラ」のウイスキーについて解説しました。
ミズナラ樽で熟成されたウイスキーは独特のオリエンタルな香りを持つのが特徴で、他にない個性があると近年人気を集めています。華やかで甘やかな印象なので、これまでウイスキーをあまり飲んでこなかった方でも「飲みやすい」と感じられるかもしれません。
なおミズナラのウイスキーは人気に対して生産数が少なく、年々その価値が高まっています。ミズナラのウイスキーが気になっている方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

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