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今回はサントリーの高級ウイスキー「ローヤル」について解説します。
このウイスキーはサントリーの高級ボトルとして1960年代からリリースされたシリーズで、現代までにさまざまなボトルが発売されてきました。この記事では、ローヤルにどのような種類のボトルがあるのか、なぜ人気なのかといった点について触れていきます。
現行品とオールドボトルの違いについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
もともとローヤルは、サントリーの前身であった“壽屋60周年”を記念して1960年に作られました。サントリーの創業者であり初代マスターブレンダーである鳥井信治郎氏の最高傑作と呼ばれており、“サントリーオールド”よりもさらに上位モデルのプレミアムウイスキーとして注目を集めていました。
特に60〜70年代の頃には、銀座のクラブなどに置かれ社長や重役クラスの人たちが愛するウイスキーとして人気を誇っていました。いわゆる憧れのウイスキー的な立ち位置であり、ローヤルをオーダーすることや所持していることが一種のステータスのように捉えられていた時期もあるほどです。
そんなローヤルも時代の流れとともに、比較的手の届きやすい価格帯となっていきました。しかしそのクオリティの高さや人気は健在で、今もなお人々に愛されるウイスキーとして注目され続けています。
サントリーローヤルといえば、独特の角ばったボトルが特徴です。これは酒の器を意味する「酉」という形をイメージして作られたそうです。またボトルキャップは鳥居をイメージして作られています。ボトルの見た目がおしゃれなことも、サントリーローヤルが人気を集めている理由の一つです。
なおローヤルは初登場が1960年ですが、それから何度もラベルデザインが変更されていきました。現行品の他にもさまざまなローヤルのボトルがあり、ウイスキーマニアやコレクターたちから注目を集め続けています。
アポストロフィ ’ のついている
‘60のサントリー ローヤル は
山崎の原酒が使われています🎵
☝😄 pic.twitter.com/sgBlx1pNUN— S.マ-チン (@S35109684) April 20, 2022
「60」と書かれたサントリーローヤルは初代のボトルです。創業60周年、そして1960年発売ということで、“60”という表記がデザインされました。当初はサントリーという社名ではなく、壽屋という屋号でウイスキーを販売していました。そこから現在のサントリーという社名に変わったのは1963年のことです。
はっきりと樽感を感じられるブレンデッドウイスキーで、カラメルやバナナのような濃厚な甘さ、レーズンのようなビターな甘みも感じることができます。適度なアルコール感もありつつ、全体的にバランスよく仕上がっているのが特徴です。
残念ながら初期のボトルはすでに販売終了済で、こちらはかなり希少なものになっておりローヤルのコレクターの方はぜひ注目したい1本となっています。
SRの表記のローヤルは1980年代中期にリリースされました。これまでの60からのラベル変更であり、SRというのは“SUNTORY ROYAL”の略称になります。
SRのボトルが発売されていた時代は現在と酒税法が異なっており、中には“特級”と表記されたウイスキーも存在します。SR時代には「向獅子」のボトルや「金枠向獅子」「金枠響」などマークの変化もあり、いずれもコレクターから人気を集めています。
こちらもすでに終了済みのボトルで、60のボトルと同様に希少価値が高くなっています。
サントリーローヤルプレミアム12年ブルーラベルは、「青のローヤル」と呼ばれ発売されたボトルになります。販売期間は1995年〜1997年のわずか2年で、ローヤルシリーズの中でも特に希少です。
このボトルは12年表記の熟成ウイスキーとして販売されています。しかしこの時代は現代に比べ長熟のウイスキー原酒が豊富であり、実際のところは12年よりもさらに長い熟成の原酒が使われていたとも言われています。
プラムやヘザー、カカオ、ダークベリーのような香りをもつウイスキーで、熟成による深みを感じることができます。通常のローヤルに比べてベリーの要素が強めな印象で、ファンの多い1本です。
なお2年しか発売されなかったのは、決して不人気だったわけではなく、1997年にラベルの再リニューアルがありブルーラベルが格上げされたためです。
サントリーローヤル12年のブラックラベルは、1997年のリニューアルの際に発売された12年表記のボトルです。ローヤルの歴史を受け継ぎ作られた高級ボトルで、日本人の味覚に合う仕上がりとなっているのが特徴です。
スムースな口当たりで飲みやすく、バニラやレーズンのような甘みも印象的です。ロックやソーダ割りで飲むのも美味しく、熟成感を堪能できます。
現在は終売となっており、こちらも希少なボトルです。しかしプレミアム12年に比べると入手がしやすく、オールドボトルの中では挑戦しやすい1本といえます。
サントリーローヤルプレミアム15年は、1997年のリニューアルの際に発売されたローヤルの上級ボトルです。ローヤルの中でも最も熟成年数表記が長いラベルで、高級ウイスキーの代名詞とも言える存在です。
シェリー樽熟成原酒を多めに使うことで表現される華やかな香り、濃厚な甘みが印象的です。リッチな味わいをお求めの方にぴったりなウイスキーとなっています。
ゴールドラベルの15年表記ボトルは、12年ブラックラベル、プレミアム15年ブルーラベルとともに1997年のリニューアル時にリリースされました。もともと発売されていたプレミアム12年ブルーラベルの後継として発売されたもので、こちらは2007年まで約10年間販売されていました。
樽感強めのブレンデットウイスキーで、ドライレーズンやブラックベリー、プラムといった要素を併せ持っています。サントリーが誇る山崎のウイスキー原酒の魅力を活かした作りで、質の高さで人気を集めていたボトルになります。
サントリーローヤル12年シルバーラベルは、12年ブラックラベルの後のローヤル12年であり、2002年より登場しました。メタリックなラベルで高級感があり、かつて表記されていた“SR”の文字が復活しているのが特徴です。12年SRと呼ばれることもあるボトルです。
このころのボトルになると竹炭濾過原酒が使われるようになり、かつてのローヤルよりも味がすっきりめに変化しています。現行品に近い味わいの、いわゆる飲みやすいウイスキーで、万人受けする味といえます。
ローヤルの現行品は、2008年よりリリースされました。甘く華やかなローヤルの個性は残しつつ、すっきりとした心地よい余韻で飲みやすい仕上がりになっています。こちらは年数表記なしのボトルで、複数の原酒がバランスよくバッティングされたブレンデッドウイスキーとなります。
現行品のため入手がしやすく、3,000円台で買えるウイスキーのため手軽なプレゼントとしても人気があります。
ローヤルの現行品は2種類で、先ほどの「サントリーローヤル」に加え、こちらの「サントリーローヤル スリムボトル」が存在しています。名前の通りスリムなボトルデザインで、こちらはバーなどで並べやすいことを考慮して作られた商品になります。
中身は通常の現行品ローヤルと変わりありません。そのため自宅で楽しみたい方、ボトルデザインにこだわらない方にはこちらがおすすめです。
サントリーローヤルは、リッチな味わいのブレンデッドウイスキーでストレートからロック、ハイボールまでさまざまな飲み方ができます。ラベルやボトルの違いで味わいも変わってくるので、自分好みの飲み方を探してみましょう。
ここからは、おすすめの飲み方の一例をご紹介します。
せっかくだからローヤル15年のストレート
かなりフルーティ
若干トゲがあるかもだけどあまり気にならない
酸味だけじゃなく、甘みもある
バニラ感もある数滴加水で酸味が少しマイルドになってバニラの甘さがわかりやすくなった
ちょっとシナモン感出た? pic.twitter.com/XXUGI6igWG— ともひで (@junky04) May 7, 2023
ストレートは名前の通り、ウイスキーをそのままの状態でダイレクトに楽しむ方法です。15年熟成の高級なローヤルは、まずはこちらの飲み方でぜひ試してみましょう。常温のままお気に入りのグラスに注ぎ、香りを堪能しながらゆっくり飲み進めるのがおすすめです。
なおローヤルはアルコール度数43%と高めなので、ガブガブと一気に飲むのはおすすめしません。チェイサーを用意して口の中を適度にリセットさせながら、ゆっくりと飲み進めていきましょう。
氷をきらしてしまったので、ローヤルをトワイスアップにしました。
フルーツパウンドケーキは最近のお気に入りです。 pic.twitter.com/PvvFHk5cJr— エルWS (@WW52211853) June 17, 2022
トワイスアップはウイスキー:水=1:1になるように加水して飲む方法になります。水を加えることでウイスキーの華やかな香りが引き立つようになります。60表記やSR表記のオールドボトルでぜひ試してみると良いでしょう。
オールドボトルのローヤルは、現行品に比べ濃厚で華やかな香りが強めです。トワイスアップにすることで、さらにバランスがよくなります。
今日はローヤルをロックで頂きます😁🥃👍✨つまみは皮付カシューナッツで😊特級のSRは普通に美味い☺️15年GOLDはメチャクチャ美味い‼️😆 pic.twitter.com/XaJePpyXvk
— HJMANIA (@HJMANIA4) March 16, 2021
オン・ザ・ロックは通称ロックと呼ばれる飲み方で、ロックグラスに大きめの氷をいれウイスキーを注いで飲む方法になります。ウイスキーの濃い味や香りは活かしつつ、口当たりがすっきりとなるので非常に飲みやすくなります。暑い夏の季節には特におすすめです。
年数表記のローヤルを飲む場合はもちろん、現行品を楽しみたい時にもぴったりの飲み方です。
ハイボールは今大人気の飲み方で、ウイスキーを炭酸で割って飲む方法になります。炭酸が加わることでキレのある印象になり、食中酒としても合わせやすくなります。現行品ローヤルのすっきりな味わいには、まさにぴったりな飲み方と言えるでしょう。
ローヤルの価格は、ボトルによって異なります。現行品のローヤルは700mlボトルで定価3,360円(税込)であり、流通量が多いため基本的には定価で購入することができます。ちなみにスリムボトルはさらにコスパがよく、660mlを2,920円(税込)の定価で購入ができます。
一方で60表記ボトルやSR表記ボトル、プレミアムなど旧ボトル(オールドボトル)と呼ばれるローヤルは、希少価値の高さから現行品より値段が高くなっています。ボトルの種類によって値段が異なっており、5,000円程度で買えるものから数万円の値段がつけられているようなボトルもあります。
オールドボトルはコレクションとしての価値があるだけでなく、中身の原酒にも違いがあります。同じローヤルでも味わいが異なっているため、それだけ高い値段がつけられているのです。なおオールドボトルは同じものが再販されることはないので、これからもさらに価格が高騰していくと考えられます。オールドボトルを見つけた方は、ぜひ今のチャンスに狙ってみると良いでしょう。
ローヤルはオールドボトルや長期熟成ボトルを中心に、希少なウイスキーであり高い値段がつけられています。プレゼントとしての需要も高いので、お酒買取市場では高額査定となりやすいウイスキーの一つでもあります。
そんなサントリーローヤルの買取査定を検討中の方は、お酒買取専門店リンクサスにぜひお任せください。リンクサスはお酒買取に特化した専門店で、ローヤルのような高級ウイスキーの査定を得意としています。
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かつて高級ウイスキーとしてその地位を築いてきた“サントリーローヤル”。今でも安定した人気のあるウイスキーで、おしゃれなボトルデザインからギフト用にも選ばれています。
そんなローヤルはオールドボトルの種類も多く、コレクターやウイスキーマニアからも注目を集めています。今後さらに価値が上がっていくウイスキーの一つなので、ぜひチェックしてみてください。
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