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ワイン選びでは、作り手や畑のほかに「当たり年」であることも重要な要素となります。当たり年のワインは非常に人気が高く、市場でも高額取引されている傾向にあります。
この記事ではそんなワインの当たり年にフォーカスを当てていきます。
「当たり年はどうやって決まるの?」
「ブルゴーニュやボルドーの当たり年が知りたい」
「当たり年以外のワインは美味しくないの?」
このように気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもワインの当たり年とはどのように決まるのか、まずはそこから覚えていきましょう。
当たり年のワインは原料となるブドウの出来栄えが良い年に生まれます。ヴィンテージワインの特権であり、当たり年のワインは「グレートヴィンテージ」と呼ばれることもあります。
複数の年のブドウを混ぜて作られるマルチヴィンテージのワインとは違い、ヴィンテージワインには単一年のブドウのみが使われます。しかしブドウは天候や日照、気温の影響を受けやすい果実であり、年によって味わいが大きく異なります。
そのためブドウの味わいが非常に豊かになる年もあれば、そうでもない年も生まれてしまいます。条件が揃い、最高の状態でブドウが収穫できた時には、作られるワインも上質なものになります。
豊かな日照と適度な温度のもとで生まれたブドウは、糖度が上がり非常にジューシーな味わいになります。ワインにした時にも高いポテンシャルを持つようになるため、美味しい高級品として扱われるようになります。
先ほども述べたように、ワインの当たり年は天候や日照条件が良い時に訪れます。作られるエリアによって当たり年は異なるので、まずは「ワインがどこの産地のものであるのか」「何年に作られたものであるのか」を確認してみましょう。
地域ごとのヴィンテージチャートと照らし合わせることで、ワインの当たり年がわかります。
特にフランス・ブルゴーニュの赤ワインは超高価なことで知られていますが、使われるブドウ品種はピノ・ノワールが中心であり、繊細なブドウであるためヴィンテージによる差が色濃くでやすいです。
またフランス・ボルドーも長熟ワインが多く、ヴィンテージチャートには毎年大きな注目が集まっています。
生産地 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 | 2009 | 2008 | 2007 | 2006 | 2005 | 2004 | 2003 | 2002 | 2001 | 2000 | 1999 | 1998 | 1997 | 1996 | 1995 | 1994 | 1993 | 1992 | 1991 | 1990 | 1989 | 1988 | 1987 | 1986 | 1985 | 1984 | 1983 | 1982 | 1981 | 1980 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ブルゴーニュ(フランス) | ◎ | ◎ | ▲ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ▲ | ★ | ◎ | ▲ | ◎ | ▲ | ★ | ★ | ▲ | ▲ | ◎ | ★ | ▲ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ★ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ★ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ▲ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
ボルドー(フランス) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ★ | ★ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ★ | ★ | ○ | ◎ | ◎ | ★ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ★ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ★ | ◎ | ○ | ▲ | ▲ | ★ | ★ | ◎ | ▲ | ★ | ◎ | ▲ | ★ | ★ | ◎ | ○ |
※↑横スクロール
★傑出した年、◎とても良い年、○平均的、▲冷涼・雨がちだった年
生産地 | 代表的な当たり年 |
---|---|
シャンパーニュ(フランス)
|
2019、2013、2012、2008、2002、1996、1995、1990、1988、1985
|
ローヌ北(フランス)
|
2020、2019、2017、2016、2015、2010、2009、2003、1999、1990
|
ローヌ南(フランス)
|
2019、2016、2015、2010、2007、2005、2001、2000、1998、1990、1989、
|
ボジョレー(フランス)
|
2017、2016、2009、2005、
|
アルザス(フランス)
|
2019、1989
|
ピエモンテ(イタリア)
|
2019、2016、2013、2010、2007、2006、2001、1996、1990、1989、1985、1982
|
トスカーナ(イタリア)
|
2019、2016、2015、2013、2010、2007、2006、2004、2001、1999、1997、1990、
|
リオハ(スペイン)
|
2021、2010
|
リベラ・デル・ドゥエロ(スペイン)
|
2020、2016、2010、2004、2001
|
プリオラート(スペイン)
|
2010、2001
|
カリフォルニア(アメリカ)
|
2021、2019、2007、2002、1997
|
ドイツ
|
2019、2015、2005、2001、1990
|
ポルトガル
|
2017、2011、2007、2000、1994、1992
|
チリ
|
2017、2015、2013、2011、2010
|
アルゼンチン
|
2021、2019
|
南アフリカ
|
2017、2015、
|
オーストラリア
|
2021、2018、2010、2005
|
ニュージーランド
|
2019、2014、2013
|
山梨(日本)
|
2017、2014、2013、2012
|
当たり年のワインは、ブドウそのものの出来栄えが良いことが大きな特徴に挙げられます。そのためどの作り手のワインを選んでも安定して品質が高く、ワイン選びで失敗しにくいというメリットがあります。
例えば初めて飲む作り手のワインでも、評価の高い当たり年ならハズレが少なく、安心して挑戦ができます。凝縮された果実味豊かな味わいのワインばかりで、プレゼントにも喜ばれやすいです。
当たり年ワインは長期熟成に向いているのも大きなポイントです。ワインの質やブドウ品種にもよりますが、グレートヴィンテージのワインの中には何十年と飲み頃が続くようなボトルも存在します。
なおワインは瓶内でも熟成が進みます。熟成することで堅牢なワインも、渋みや角が取れてまろやかな味わいに変化していきます。
長熟後のワインの豊かでスペシャルな味わいは、当たり年だからこそ楽しめるものでもあります。
当たり年のヴィンテージワインは、時間が経てば経つほど価値があがりやすいです。何年も寝かせておくことで、購入時の2倍以上になるようなワインも存在しています。
そんなレアワインは、コレクションアイテムとしても高い人気を集めます。ワインの中には特定のヴィンテージだけ爆発的に値上がりしているようなものもあり、当たり年ワインの人気の高さが伺えます。
なお当たり年の人気ワインは、価格高騰しやすくお酒のオークションやお酒買取においても高い需要があります。
オーパス・ワンはカリフォルニアワインの頂点と言われるブランドです。フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とロバート・モンダヴィ氏という2大巨匠が手掛けたワインで、ワイン愛好家からの注目度が非常に高いです。
ナパワインらしい複雑さと重厚感がありながらも、繊細で美しい仕上がりです。余韻も長く、飲む人を強く魅了していきます。
そんなオーパスワンの当たり年には、ロバート・パーカー氏も98点をつけた「2018ヴィンテージ」などがあります。ブラックベリーやカシスのような豊かさの中に、すみれや白胡椒のニュアンスが美しく広がります。
シャトー・マルゴーはパリ万博で格付け第一級に選ばれた超有名シャトーです。テイスティングで唯一100点の評価を受けたワインであり、女性的でエレガントな味わいに定評があります。
シャトー・マルゴーの当たり年の一つである「2015ヴィンテージ」は、建物が200周年を迎えたスペシャルな年でもあり、ラベルがブラックラベルになっているのが特徴です。ハイレベルな味わいと特別なエチケットのワインは、コレクション人気も高く価格が高騰していく予想です。
シャトー・ディケムは甘口貴腐ワインの最高峰です。ソーテルヌの格付けにおいて、唯一プルミエ・クリュ・シュペリュールという上位に選ばれています。
ポテンシャルが高く飲み頃が10年以上、長ければ100年ほど続くと言われるワインでもあります。通常でも数万円するワインですが、秀逸な「2001ヴィンテージ」は10万円超えで販売されるほど高騰しています。
3,000円前後の低価格でありながら、非常に美味しいと高い評価を受けているボルドーワインです。2000年ごろまでは無名であったものの、ワイン漫画「神の雫」で登場したことから人気が急上昇しました。
評価が上がっても価格はまださほど上がっておらず、狙い目のワインとも言えます。「2020年ヴィンテージ」など、近年のものが特に評価が高いです。
メドック格付け第一級に選ばれる王者のようなワインです。5大シャトーの一つであり、中でも力強く荘厳なスタイルで知られています。
ラトゥールのワインにはいわゆるハズレの年はほとんどなく、全てのヴィンテージが高い評価を受けています。中でも「2009ヴィンテージ」や「2003ヴィンテージ」は、パーカー・ポイントで100点満点を獲得するほどの高い品質を誇ります。
当たり年のワインを覚えてしまうと、そうではないヴィンテージは美味しくないのではと感じてしまうかもしれません。しかし当たり年以外の「外れ年」と言われるワインの中にも、隠れた名品があります。
当たり年のワインはよくも悪くも、ブドウの味わいをそのまま活かしたものが多いです。そのためどの作り手も安定した品質ですが、個性は感じにくいです。
それに対して外れ年のワインは、美味しくなるように作り手の工夫やこだわりを感じることができます。それぞれの作り手が持ち前の技術を活かして作るワインは、個性たっぷりで素晴らしいものが存在します。
当たり年以外のワインはハズレというよりは、オフヴィンテージと呼ばれることが多いです。グレートヴィンテージに比べて人気が落ち着いているため、お手頃価格で入手ができるのも特徴です。
また飲み頃が遅くに訪れる当たり年ワインに比べ、早く飲み頃を迎えるためすぐに楽しめるのも魅力の一つに数えられます。よりカジュアルにワインを楽しみたいという方には、外れ年のワインも十分におすすめができます。
市場人気の高い当たり年ワインは、お酒買取査定においても高額買取が期待できます。特に少し古いヴィンテージのものだと、流通本数が少なくなっており、希少価値の高さから価格も高くなりやすい傾向にあります。
当たり年ワインを未開封で余らせてしまっているという方は、ぜひお得なお酒買取の利用を検討してみましょう。ワイン1本に何千円、何万円という価値がつくこともあります。
なおワインは、日に日に性質が変化します。保存状況や保存方法によっても味わいが変わってしまうので、不安な方はできるだけ早めに買取査定や買取の相談をしていただくことをおすすめします。
お酒買取専門店リンクサスでは、フランス・ブルゴーニュやフランス・ボルドーをはじめスペインやイタリア、ドイツ、カリフォルニアなど世界中のワインを買取査定しています。当たり年の価値なども見極めた上で高額査定を行いますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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ワインの当たり年についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
なおここで紹介したヴィンテージチャートは、あくまでも目安になります。ワインの品質は生産地・年数によって変わるだけでなく、作り手によっても変わってきます。
気になるワインがあれば、生産地や年数表記を見ながら口コミなどを比較してみましょう。
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