ルイ13世、 最高級コニャック 代名詞的存在といっても過言ではない「レミーマルタン」。
厳選された素材のみを使用した高級感のある味わいは、お酒が好きな方なら一度は飲んでみたいと思ったことがあるはずですよね。
そこで今回の記事では、さらにレミーマルタンを知りたいと考えている方に向けて、世界各国の著名人が愛するレミーマルタンのラインナップや歴史をたっぷり紹介します。
お酒が好きな人なら、知っておいて損がない情報ばかりです。是非最後まで読んでみてください。
目次
レミーマルタンは、ブランデーの一種で、コニャックブランデーとしては最高級の銘柄です。
そもそも「コニャック」とは、最高ランクの畑で十分な栄養を与えられて育てられたぶどうを使用し、製造されたブランデーのことです。
レミーマルタンは、その最高ランクの畑の中でも特に環境が整えられた グランド・シャンパーニュ畑とプティット・シャンパーニュ畑からのみ収穫されるブドウを使用して造られています。
グランド・シャンパーニュ畑、プティット・シャンパーニュ畑は、どちらもブドウの樹木が100年以上にも登る一級品。
そうして収穫されたブドウを、一流の職人の手で醸造させているので、製造過程の全てに引けを取りません。
その結果、レミーマルタンは最高級のコニャックブランデーとして世界中にから支持を集めるようになったのです。
コニャック (Cognac) は、高級ブランデーの1種でフランスのシャラント県にある町から名付けられています。またフランスには数多くのブランデーがありますが、なかでもコニャックは、フランス三大ブランデーの1つとして歴史と品質に裏付けられた由緒あるブランデーなのです。しかも、その生産方法やコニャックのブランデーと定義される厳格な基準が設けられています。
アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレは、コニャックなどのブランデーを含めフランスの農業製品、フランスワイン、チーズ、バターなどに付与される認証です。この認証基準は、法律でも定められており基準を満たさない場合には認証されず販売することすらできません。
これらの厳しい基準をクリアした、フランス国のお墨付きのブランデーこそがコニャックとしてはじめて認められるのです。
AOCの規定基準
生産地域 その産地内でできたブドウ100%で造られている。 品種 ブドウの品種に関しても使用の可否に規定があるので、それが守られていること。 最低アルコール度数 収穫期のブドウの糖度にも規定がある。 最大収穫量 1ヘクタール当たりの最大収穫量が規制されている。ワインの品質は、単位面積当たりの原料ブドウの収穫量が少ないほど高くなる(多いほど低くなる)傾向があるので、面積あたりの生産量を増やしすぎることはワインの品質低下に直結する。このため、高い品質を維持するには、ブドウの花の開花の段階で調整し結実させる房の数を減らす必要がある。 栽培法 ブドウの樹齢が5年を経過していること、など。 剪定法 ブドウの樹の種類を考慮し、産地によっても異なる。 醸造法 ミュスカデ、ロゼワイン、シャンパーニュなどの発泡ワインには特別に規定がある。産地によって異なる。 熟成法 ボジョレー・ヌーヴォーの発売日や、発泡ワインの熟成法は、特に厳密に定められている。 試飲検査 AOCワインのすべてが、試飲検査を受けなければならない。
ワインだけではなく、コニャックのブランデーもまた上記の基準により認証の検査を受けます。
レミーマルタンは豊富なラインナップを展開しており、代表的なものだけでも5種類あります。
今回は、その代表的な5種類のレミーマルタンの歴史や風味、価格をそれぞれ詳しく紹介します。
今現在流通しているレミーマルタンの中でも、最もポピュラーなのがこのレミーマルタンVSOP。
平均熟成年数4~10年のコニャックをブレンドし、口に含むとバニラやヘーゼルナッツ、オーク、リコリス(甘草)といったまろやかで芳醇な味わいが口いっぱいに広がります。
フルーティーで軽やかな風味のため、「コニャックを飲んだことがない」という方でも親しみやすいのが、世界中で最も愛される理由です。
また、価格も3000円~購入できるので、ブランデー初心者の方にもおすすめです。
レミーマルタン ルイ13世は、レミーマルタン一族が1874年に初めて製造したコニャックです。
グランド・シャンパーニュ畑の最高品種のブドウを100%使用して造られていることから、1600年にフランスのブルボン朝で第2の国王である「ルイ13世」の名前がそのまま付けられました。
レミーマルタン ルイ13世は、その他のレミーマルタンと違い、製造に使用される樽が限られています。
その樽の中で50~100年以上寝かせ、さらに1200種類以上の原種をブレンドさせたレミーマルタン ルイ13世は、フローラルな風味の後にブラックペッパーのような辛味も感じられ、複雑でありながらストレートでも飲みやすい美味しさを楽しむことができるのです。
もちろん価格はそれ相応に高く、30万円以上の値段で購入されることも少なくありません。
「ナポレオン」とは、ブランデーのランクの中で熟成が最高ランクのものに対して付けられます。
コニャックであるレミーマルタンは、グランド・シャンパーニュ畑で収穫された最高品質のブドウを 7~30年熟成させたものがこれに当たります。
レミーマルタン ナポレオンは特に希少価値が高く、インターネットでは6000~3万円で取引されるほどです。
長い熟成年数で薫り付けられた風味を楽しむため、常温のままストレートでゆっくりと味わうのが最も美味しい飲み方だと言われています。
レミーマルタン XOスペシャルは、一時期日本でもよく飲まれていたボトルです。しかし、現在は終売し、代わりにレミーマルタン XOエクセレンスが流通しています。
そのため、レミーマルタン XOエクセレンスが700mlで1万2000円程で出回っているのに対して、レミーマルタン XOスペシャルは1万4000円と僅かながら高い値段で取引されています。
レミーマルタン XOスペシャルは終売品のため、買取に出す場合は希少価値が上がるのを待つ人が多く見受けられます。
しかし、ブランデーに限らずお酒は保管方法をしっかりと行っているつもりでも、長年放置していれば多少なりとも劣化してしまいます。
今よりも高額で取引されるのを待つのも良いですが、できれば早いうちに買取に出すのをおすすめします。
レミーマルタン 1738は、平均熟成年数4~20年のコニャックをブレンドした、複雑な味わいが特徴的な1本です。
レミーマルタン家で発見された、最古のボトルデザインを再現しているため、コニャックそのものの味だけではなく、視覚的にも味わい深さを感じることができます。
レミーマルタン 1738は6000円~取引されていることが多く、まろやかさとブランデーらしい味の濃さのちょうど中間をとったようなバランスの良い味なので、プレゼントとして選ばれることも多くあります。
コニャックは、このように限られた地域でかなり厳格な基準によって定められた生産方法などで造られたものだけが”コニャック”を名乗り最高級ブランデーとして市場に出回ります。そして、そんなコニャックのなかでも生産される地域やその畑の土壌によってもランクが明確に分けられています。
まずコニャックの生産エリアからご紹介しましょう。コニャックは、主にシャラントとシャラントマリティームのボルドーの北約100 kmのコニャック地方でのみ生産されます。
19世紀半ばに、地質学の教授である アンリ・コカン (Henri Coquand) という教授が、この地域の土壌を研究し、オー・ド・ヴィ(2回目の蒸留で得られる透明な生命の水)の品質に基づいて土壌分類を開発しました。それから時代の流れとともにコニャック地方の中でも、各エリアごとにそれぞれの土壌が造り出すことができました。これが、コニャックの地域ごとの種類を作った起源と言われています。
※ワインを原料とするいわゆるブランデーのことを「オー・ド・ヴィー・ド・ヴァン」と呼びます。
グランド・シャンパーニュは、コニャック地方の最高峰クリュと位置付けられており、このグランド・シャンパーニュで造られるブランデーは最高品質とされています。その理由は、土壌にあります。グランド・シャンパーニュの土壌は石灰質で水分が非常に少なく 「糖度が低く、酸度が高い」葡萄が育つことが決め手のようです。
ワインなどであれば、逆に「糖度が高く、酸度が低い」葡萄が育つことがより高品質であるとイメージされますが、コニャックでは糖度が高いと、長持ちしないため熟成が出来なかったり蒸溜の際に、アルコール度数が高くなりすぎるなどコニャック造りには適さない葡萄なのです。
またグランド・シャンパーニュの葡萄は、成熟に達するために非常に長い熟成期間が必要です。グランドシャンパーニュオードヴィーの中には、オーク樽で1世紀以上熟成してピークに達するものもあるほどでこれがまた最高のコニャックを生み出すために必要な大きな要素ともなっています。
このような点から、グランド・シャンパーニュのエリアはコニャック造りに最適でベストな”酸度が高い”葡萄が安定して生産が出来るため最高品質のコニャックにはグランド・シャンパーニュの葡萄が欠かせないとされています。最高級のブランデー・コニャックは、長い年月を経て生み出される発酵、蒸留、熟成、ブレンドという工程を経て造られる点から見てもグランド・シャンパーニュの葡萄は欠かせないものであることは間違いないでしょう。
実際にブランデーの最高峰とされる、 「ポールジロー トレ レール (35年) グランドシャンパーニュ コニャック」 などを見ればそれが良く分かります。35年もの熟成を経て造られるためには、最適な葡萄が必要なのです。
※ シャンパンで有名な「シャンパーニュ地方」 と誤解される方が多いですが全く別の地域です。
Day 6: The Land. ? Rooted in the exclusive regions of Grande + Petite Champagne, our spirit is a class apart. The grapes grown from our vineyards’ unique soil age beautifully to create the smooth, complex flavors that set Rémy Martin apart. Join us for #NationalCognacDay June 4. pic.twitter.com/qm0qXEig2D
— Rémy Martin Cognac US (@remymartinUS) May 30, 2018
グランド・シャンパーニュに似ていますが、柔らかい白亜質の部分はより深く、多孔性が低いため、植物が栄養を受け取る方法が変わります。 その土壌の違いもあり、プティット・シャンパーニュで造られる葡萄はグランド・シャンパーニュに比べ熟成期間は早く、高級で上質なコニャックであることは、間違いありませんがグランド・シャンパーニュに次ぐ最高峰コニャックとされています。
レミーマルタンの高級コニャックの全ては、このプティット・シャンペーニュとグランド・シャンパーニュのブレンドで造られておりこれらのオー・ド・ヴィー(原酒)のブレンドされたコニャックをフィーヌ・シャンパーニュ・コニャックと呼びます。
フィーヌ・シャンパーニュは、50%以上がグランド・シャンパーニュの オー・ド・ヴィー(原酒)で構成されておりレミーマルタンもまた最高峰コニャックに仕上げるため最高のブレンド比率で造られており、商品化されるフィーヌ・シャンパーニュの80%がレミーマルタンから市場に流通しているというのが現状です。つまりは、最高峰コニャックの大きなシェアをレミーマルタンが持っているというわけです。
レミーマルタンが最高級コニャックであることは、その歴史と愛飲者の方々の声から既に実証されています。
実際に最高級コニャックと呼ばれるだけの理由があるからこそ、300年近い創業の歴史があり今なお栄華が衰えることなくブランデー界に君臨しています。
レミーマルタンの創設者であり、お酒の名前ともなっている”E.レミー・マルタン”氏がフランス南西部のシャラント県 ルイヤック (Rouillac)で誕生します。この時代は、レミーマルタンの名前でも用いられていますがルイ13世の長子でもある、ルイ14世はルイ13世が41歳で亡くなった後、わずか4歳で王位に即位しました。
そして、1695年のレミーマルタン創設者の誕生した時期はルイ14世の絶頂ともいえる時期でもありヨーロッパ、フランス国内外での影響力は非常に大きくフランス語が広く他国でも用いられるほどでした。文化面でも、ベルサイユ宮殿を代表として美術や文化といった華やかな生活が盛んな時代でした。
そして、当然ながらそこにはお酒・アルコールはもちろん嗜好品として人々の日常には欠かせないモノでした。
ルイ14世の侍医は、「歯は全ての病気の温床である」という事からルイ14世の歯を12回もの手術の上、1本残らず抜いてしまったことでも有名ですがそんな侍医は、ルイ14世に身体に良いということで赤ワイン(ブルゴーニュワイン)を取り寄せて飲ませたことがフランスワインが全土に流通しフランスワインが確立されたキッカケとも言われています。
酒縁かかしより(゚∀゚ゞ)
【レミーマルタン250周年記念ボトル1974】が開封されましたよ!!#レミーマルタン#250周年記念ボトル#1974年 pic.twitter.com/e2QzDym2yA
— 酒縁かかし 店主 (@yasokichi0626) July 21, 2020
↑レミーマルタン250周年記念限定の貴重なコニャック
1724年の創立250周年を祝うレミー・マルタンの特別限定版。80からおよそ100年(1724-1974)のコニャックのブレンド。
1724年、ブドウ栽培業やワイン醸造業の傍らでコニャックの取引所を開業したことがレミーマルタンの始まりであると言われています。
幼い頃からワインの醸造技術を培っていたレミーは、その技術を活かしてコニャックの土地でブランデー造りを開始します。
創業者のレミーマルタンは、1773年に亡くなってしまいますが、同名の孫がその事業を引き継ぎ、途絶えることなくレミーマルタンの製造を続けました。
In 1858, Paul Emile Rémy Martin created his prestigious CoupeFineChampagne. #RémyMartinFacts pic.twitter.com/ohcBAVFP5s
— Remy Martin India (@RemyMartinIndia) November 24, 2014
1841年には、ポール・エミール・レミー・マルタンが事業の大方を担い、この頃を皮切りにブランドは大きく成長。レミーマルタンは一躍有名な高級ブランデーとして日の目を浴びることができたのです。
ポール・エミール・レミー・マルタンは、レミーマルタンの味だけではなく、より世間に強い印象を与えようと、そのパッケージにもこだわりました。
レミーマルタン自身が射手座ということから、ボトルやケースの表面にはギリシア神話のケンタウロスのブランドロゴを記載しました。
これにより、益々レミーマルタンは世間に広く知れ渡り、まさにケンタウロスの如く「勇ましく、果敢な」高級コニャックへと成長しました。
1927年、最初の VSOPフィーヌ・シャンパーニュを発売した頃には、海を渡り世界中でレミーマルタンの販売を開始しました。当時事業の中心的存在であった商人・アンドレ・ルノーの主導により、世界を相手にした商売も難なく成功を収めました。
アンドレ・ルノーの死後は、 アンドレ・エリアール・デュブレイユがレミーマルタン商会の代表に就任。
その息子たちも次々と事業に携わるようになり、中でも娘のドミニク・エリアール・デュブレイユは、1988年にゼネラル・マネージャーになり2年後には父のエリアール・デュブレイユと同じ代表に就任しました。
現在は4代目のセラーマスターのもと、創業当初と変わらぬ製法で最高級コニャックとしての地位を守り抜いています。
レミーマルタンの強みは、その味わいや歴史だけではなくそのマーケティング手法にもあります。その一部をご紹介します。レミーマルタンは、早い段階から積極的にWEBマーケティング・SNSや若者のインスタ映えに応えるためにどうするかという視点から改善を重ねていきました。
またそれ以外に、多くの海外セレブやパーティーでのスポンサー協賛などを見ても良く分かります。
こちらは男性ラッパーの代表格ともいえるT.I.ですが彼を起点として、レミーマルタンの多くのコニャックブランドのプロモーションはもちろんながら音楽やイベントから認知を広げてブランディングしていくという戦略が見えてきます。
Exclusive ⚡️ @BigSean and DJ @Mustard team up with Rémy Martin to find the next super producer. https://t.co/fMWHYS6OBX pic.twitter.com/NDCHrxqBfQ
— Complex Music (@ComplexMusic) May 8, 2018
こちらは、ビッグ・ショーン (Big Sean)と昨年2018年夏にNY(ニューヨーク)で開催されたイベントです。やはりお酒のブランディングといえば、音楽イベントは欠かせないということでT.I.を始めとして多くのミュージシャンやアーティストとのコラボを実現しており今後も目が離せません。
Ferronnier Steaven Richard reveals architectural metalwork for Rémy Martin – Wallpaper* https://t.co/LSHF1xMOqW pic.twitter.com/smv0iX0tar
— beep_R_A.K. (@beep_roadrunner) May 30, 2019
スティーブン・リチャード(Steaven Richard)は、フランスを代表する金属細工職人のプロでありアーティストとしても広く知られています。そんなスティーブンとコラボし造られたのが『レミーマーティンXO xスティーブンリチャード』です。
レミーマルタンの人気や、ブランド力はこのような歴史に依存せずに常に進化と変化をいとわない姿勢があるからこそでしょう。
いかがでしたか?
レミーマルタンは、創業当初の製法を忠実に守りながら、常に最高ランクの味わいを世界中に届けているブランドです。
もし、家の中にレミーマルタンがあり、「もう今後飲む予定がない」という方は、思い切って買取に出すことをおすすめします。
ブランデーは慎重に保管しないと味が劣化してしまう上に、レミーマルタンならお酒買取市場でも高く取引されているので、宝の持ち腐れしないことが大切ですよ。
レミーマルタン買取詳細ページはコチラ
お酒買取は、その業界の裏事情や買取の仕組みなど知らないで買取査定をすると大きな損をしてしまう場合があります。『お酒買取バイブル』では、そんなお酒買取の仕組みやお店選びの方法など10年以上業界で法人から個人までの買取をおこなっており買取・仕入れ力に自信がある横浜を拠点として全国から宅配買取もやっているお酒買取専門店リンクサスのベテランスタッフが記事作成しております。
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