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七面鳥の描かれたラベルで知られるウイスキー「ワイルドターキー」。お酒に詳しくない方でも、名前を聞いたことがあると感じる方が多いのではないでしょうか?それもそのはず、ワイルドターキーは国内流通の多い銘柄で、バーボンといえばワイルドターキーと言われるほどの知名度があります。
今回はそんなワイルドターキーにフォーカスを当て解説していきます。ウイスキー好きの方はもちろん、これからトライしてみたいと考えている方も必見です。
目次
【ワイルドターキーの由来】
蒸留所オーナーのトーマス・マッカーシーは七面鳥のハンティングに出かける際、貯蔵庫からバーボンを持参。そのバーボンは好評を得、七面鳥狩りにちなみ、狩り仲間の1人がワイルドターキーを呼び始める。彼はそのニックネームが気に入り、後にブランド名へとなる。#TWLC pic.twitter.com/Agw7wjGRfg— DAICHI (@DonWhisky1997) April 9, 2020
ワイルドターキーはアメリカ・ケンタッキー州で作られるバーボンウイスキーの銘柄です。とうもろこしを主な原料とし、さらに大麦麦芽とライ麦も使用することで、重厚かつ香り高い味が表現されているのが特徴です。
ワイルドターキーといえば、七面鳥の描かれた独特なボトルデザインが有名です。これはブランドが誕生した当時、オーナーであったトーマス・マッカーシーの趣味である七面鳥狩りの際にお酒が振る舞われたことを由来としています。
そんなワイルドターキーは、アイゼンハワー氏、ルーズヴェルト氏、クーリッジ氏など数々のアメリカ大統領が愛したバーボンとしても知られています。世界的な知名度が非常に高く、日本にも非常に多くのラインナップが輸入されています。
ワイルドターキーを理解するためには、そもそもバーボンがどのようなお酒なのかを知っておきましょう。
バーボンは穀物を原料とする蒸留酒・ウイスキーの一種です。世界に数あるウイスキーの中でも、アメリカ・ケンタッキー州を中心に作られているものであり、原料の半数以上がとうもろこしで作られているのが特徴です。具体的には以下のような定義が定められています。
ちなみにウイスキーで有名なものには他にスコッチなどがあります。スコッチは大麦麦芽(モルト)を中心に作られたものが多く、長期熟成による円やかで豊かな香りが個性となります。それに対しバーボンはとうもろこしが含まれているため、インパクトのある甘さをダイレクトに感じ取ることができます。ワイルドターキー以外の銘柄では、「ジムビーム」や「メーカーズマーク」などがよく知られています。
ケンタッキー州アンダーソン郡、ローレンスバーグ近郊。
そこにワイルドターキーの信念を司る蒸留所がある。すべては、ここから生まれた。これまでの歴史も、そして、これからの未来も。 pic.twitter.com/5t1EyvFpQF
— wildturkey (@wildturkey_jp) May 6, 2022
ワイルドターキーの蒸留所は、もともと1869年にケンタッキー州・ローレンズバーグに建てられたリピー蒸留所を起源としています。
リピー蒸留所は歴史の中で何度もオーナーが入れ替わっていますが、1905年に創業者・トーマスの息子であった“リピー兄弟”が再び蒸留所を買い取っています。そこからは順調な経営が続き、1940年にウイスキー「ワイルドターキー」が誕生しています。ローレンスバーグの石灰石地質で磨かれた上質な水源は、カルシウムが豊富でバーボン造りに適していると言われています。ワイルドターキーも、この水を作って作られています。
その後の1954年には、3代目のディスティラーとなるジミー・ラッセルが入社しバーボン造りを牽引していきます。そして1970年になると、ワインや蒸留酒の製造・販売を手掛けていたオースティン・ニコルズ社がワイルドターキー蒸留所を買収しています。なお現在はイタリアのメーカーであるカンパリ・グループがワイルドターキーを買収しブランド運営を行なっています。
このようにたびたび経営権が移り変わっているワイルドターキーですが、「妥協しない、変わらない。」をブランドポリシーとしており、60年以上の歴史で培われてきた味はきちんと守られています。ワイルドターキーにはどのようなこだわりがあるのか、製法や味わいを次の項目で紹介していきます。
ワイルドターキーでは、味わいを守るために自家製酵母が使用されています。原料のトウモロコシや大麦麦芽、ライ麦に関しても年4回の品質検査を実施していて、検査合格したものしか使われていません。ちなみにトウモロコシはケンタッキー州インディアナ平野のもの、大麦麦芽はモンタナ州のもの、ライ麦はドイツ産のものがそれぞれ選ばれています。
ワイルドターキーの検査では品質が安全という大前提はもちろん、成熟度や水分含有率までチェックがなされている点にこだわりを感じます。自社で厳しい基準を設けることで確かなクオリティをキープしており、「キング・オブ・バーボン」と呼ばれる理由にもつながっています。
ワイルドターキー最大の特徴は、アルコール度数を抑えたオリジナルの製法にあります。バーボン造りでは蒸留時のアルコール度数が80%以下というルールが定められていますが、ワイルドターキーではこれよりも大きく下回る60〜65%という度数で蒸留を行います。さらに樽熟成に関しても、一般的な62.5%以下ではなく54〜55%という度数まで抑えているのがポイントです。
ウイスキー蒸留で高いアルコール度数になり過ぎてしまうと、原料が持つ豊かな風味が削ぎ落とされてしまう原因になります。ワイルドターキーは原材料由来の豊かな香りをしっかりとキープするために、低アルコールでの蒸留や熟成を徹底しているのです。
そして蒸留時・熟成時のアルコール度数が低いことで、ボトリングする際の加水量を減らすことができます。加水があまりされないことで、味や香りが薄まりにくく、素材本来の風味を堪能できるようになるのです。
こうして生まれたワイルドターキーの味わいは、とにかくガツンとしたバーボンらしい刺激に魅力があります。いわゆる辛口バーボンの部類に入り、ウイスキーらしい刺激と飲みごたえを求める人にピッタリな銘柄となっています。
ワイルドターキー8年はブランドのフラッグシップボトルとして長く愛される1本です。50%とウイスキーにしては高いアルコールであるものの、想像以上の繊細な味わいを堪能できます。重厚でパワフル感のあるフルボディの中に、心地よい甘味とコクを感じ取ることができます。
ワイルドターキー13年 ディスティラーズリザーブは、13年以上の熟成原酒を使用したプレミアム・バーボンです。熟成期間が長くなることで荒々しさが抑えられ、より円やかな風味がうまれています。洋梨やバニラのような甘さとフルーティーさがあり、非常に飲み心地が良いです。
ワイルドターキー スタンダードは、年数表記のない定番ボトルです。中には6年・7年・8年熟成の原酒がバランスよくブレンドされています。アルコール度数も40%に抑えられており、高い完成度で非常に飲みやすいです。
バーボンらしいバニラ香の中に鼻抜けする華やかさ、そしてスパイシーなキレがあります。
ワイルドターキー レアブリードのボトルは、カスクストレングス=加水なしボトリングのウイスキーです。加水をしないため、アルコール度数が58.4%と高くなっており、素材本来の味と香りもより濃厚になっています。
中には6年・8年・12年の熟成原酒がそれぞれブレンドされていて、高アルコールながらも刺激は強すぎず複雑な旨味を感じ取ることができます。
こちらはバーボンではなく、原料にライ麦を51%以上含むライウイスキーです。トウモロコシの甘味が強い通常のワイルドターキーに比べ、甘さ控えめのスパイシーでドライな味わいをしています。
ドライな中にも骨太な印象は消えておらず、キレ味とコクを堪能できます。そのままウイスキーとして飲むだけでなく、カクテルベースとしても人気があります。
ワイルドターキー ケンタッキースピリットは、1つの樽・シングルバレルによるプレミアムバーボンです。マスターディスティラーであるラッセル親子が、8年以上熟成した貴重な原酒樽の中から厳選しています。
樽からボトリングされた日付や貯蔵所、樽番号まで記載されるというこだわりで、ブレンドやヴァッティングを行わない世界に1樽だけの特別な味を堪能できます。
ワイルドターキー マスターズキープ リバイバルは、12〜15年熟成のワイルドターキーをオロロソシェリー樽で追熟したボトルとなります。
シェリー樽のフルーティーさに特徴があり、非常にリッチな味わいを堪能できます。価格もワイルドターキーシリーズの中では比較的高額となっています。
ワイルドターキー マスターズキープ コーナーストーンは、9〜11年もの長期熟成を経た秘蔵の原酒樽を、エディーラッセル氏が自ら厳選し仕上げたという特別なボトルです。“最も熟成期間の長く重厚感のあるライウイスキー”と紹介されており、ライウイスキーのドライさに滑らかさ、熟成感が加わっています。
ワイルドターキー101はワイルドターキーの8年もののボトルです。101は“101プルーフ”のことであり、アルコール度数50.5%であることを意味しています。
基本的に日本で発売されているワイルドターキー8年と同じものになりますが、海外ボトルには8年の表記がなく101と書かれています。細かな原酒の内容が異なるという噂もあるので、ワイルドターキーファンの方は8年ボトルと飲み比べてみても面白いかもしれません。
ワイルドターキー アメリカンハニーは、アルコール度数35%であり厳密にいえばウイスキーではなくリキュールになります。純粋な蜂蜜とワイルドターキーをブレンドすることによって生まれています。
蜂蜜の甘味とカラメル・オレンジのようなニュアンスが特徴で、ワイルドターキーの新たな一面を見つけることができます。ストレートのほかソーダ割りなども人気があるリキュールです。
ワイルドターキー13年をストレートでいただきます。
美味しい。
終売の噂もちらほらと。#ワイルドターキー #ウイスキー pic.twitter.com/4zxCOQPPyD— ひろ (@WhiskyHiro) April 5, 2022
人気ウイスキーのワイルドターキーですが、終売の噂もちらほらと確認されています。近年話題となっているのが「ワイルドターキー13年」の終売です。
こちらは元々2013年に、ワイルドターキー12年の終売を受けて日本でリリースされたボトルでした。しかし今度はこちらのワイルドターキー13年が、米国で生産終了となることが発表されています。すでに6月には生産終了しているとのことで、今後手に入れたい場合は現存する在庫を買い求めることになります。
終売の影響もあり、今後はワイルドターキー13年を定価で買えなくなる可能性が高まっています。すでにAmazonや楽天市場の価格を見ると、定価8,800円に対し1万円以上の価格が付けられているのも確認できます。
人気ブランドであるバーボン・ワイルドターキーは、終売ボトルなども存在しており、お酒買取市場でも安定した評価がつきやすいです。そのため未開封で飲まないワイルドターキーをお持ちなら、無駄にしてしまう前にお酒買取専門店を利用するのもおすすめです。
お酒買取専門店リンクサスは世界各国のお酒の買い取りに対応しており、特にバーボンなどウイスキーの買取に強みを持っています。業界最高水準の評価額を提示できるので、ワイルドターキーの買取査定を検討中の方はぜひ一度ご相談ください。
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今回はバーボンの中でも特に人気が高い「ワイルドターキー」を紹介しました。
ワイルドターキーにもさまざまなボトルがあり、熟成期間の長いリッチなもの、加水されていない刺激の強いものなど味の違いを比較し楽しむことができます。ワイルドターキーはネットショップや酒販店でも見かけることの多い銘柄なので、ぜひ気になる方は一度手に取ってみることをおすすめします。
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