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ウイスキーがお好きな方や詳しい方なら、おそらく誰でも「山崎」という名前は聞いたことがあるでしょう。実は山崎の中にも、定番品のほかスペシャルなボトルが存在することをご存知でしょうか?
今回紹介する山崎50年は、過去に250本のみ限定リリースされた特別な山崎です。今では何千万円という価値がつけられていて、その価格はますます高騰しています。
ここではそんな山崎50年の価格や価値について解説していきます。「いくらの値段がついているの?」「今はもう買えないの?」と気になる方は必見です。
目次
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シングルモルト山崎は、サントリーが世界に誇る人気のシングルモルトウイスキーです。サントリーの第一蒸溜所である山崎蒸溜所にて作られています。
山崎50年は、そんな山崎シリーズの激レアボトルになります。過去に数量限定でリリースされた特別な品であり、現行品ラインナップには含まれていません。販売された本数も非常に少なかったため、今では天文学的な価値がつけられているウイスキーとなります。
サントリーの山崎蒸溜所が設立されたのは1923年と、およそ100年も昔のことです。当時、サントリーの創業者である鳥井信治郎氏が「日本独自のウイスキーを作りたい」と願い、ウイスキーに最適な環境を求めて選び抜いた場所が京都の南西・天王山の麓に位置する山崎の土地でした。
この場所は良質な水と自然に囲まれた場所であり、ウイスキーの熟成にピッタリな湿潤な環境が整っています。最高の環境にて、清らかな地下水を仕込み水とし、たくさんの原酒を丁寧に作り分けていることが山崎の最大の特徴になります。
そんな山崎の原酒たちの中から、酒齢50年以上を超えるものだけを厳選・吟味して作られたのが山崎50年です。極めて稀少な超長熟モルトだけをヴァッティングすることで、通常のウイスキーには出せない優美さ、複雑さ、そして繊細さを表現しています。
スケールの大きさを感じさせる仕上がりで、凝縮感と贅沢に広がる香りを堪能できます。特に日本のウイスキーの個性とも言える「ミズナラ樽原酒」が使われているのがポイントで、香木の伽羅を思わせる香りや、熟した果実のような贅沢な香りが印象的です。
山崎50年は過去に3回だけ販売されています。ファーストリリースは2005年で、その時の販売本数はわずか50本でした。そこから2007年に50本のみ、2011年に150本のみが販売されています。つまり合計で250本のみしか発売されておらず、とにかく稀少なボトルであることがわかります。
2011年から先は復刻販売など行われていないため、現存するボトルは少なくとも250本以下ということになります。バーなどで山崎50年を開封したという報告も見受けられているため、実際にあるボトルはおそらくもっと少ないと考えられます。
発売から10年以上の時が経った山崎50年は、希少価値の高さと人気の高さから日増しに価格が高騰しているような状況です。ここから先は、そんな山崎50年の価格推移について解説していきます。
販売時(定価) | 100万円(税抜) |
2013年 | 約150万円 |
2015年 | 約400万円 |
2017年 | 約1,300万円 |
2018年 | 約3,250万円 |
2019年 | 約4,640万円 |
2022年 | 約7,755万円 |
2023年 | 約8,800万円 |
山崎50年はもともと税抜価格100万円で販売されていました。定価100万円のウイスキーと聞くと衝撃を受けるかもしれませんが、それでもウイスキーファンの間では「安い」と言われるほどでした。
当然限られた販売本数のボトルには、購入希望者が殺到していました。当時定価で購入できたのは、非常に倍率の高い抽選販売で当選できたラッキーな方のみに限られていました。
そんな山崎50年ですが、はじめから価格は上昇していたものの、その上がり幅は今に比べるとずいぶんと穏やかでした。販売から約1年後のネットオークションなどでは、まだ100万円台で買えていたという実績も残っています。
そこからじわじわと価格が上がり、2015年ごろには約400万円、2017年ごろには1,000万円を超えるほどの価値がつけられるようになっていきました。価格が上がるにつれ、ウイスキーファンはもちろん投資家たちからの注目を集めるように変化していきました。
そこから山崎50年の価格上昇は、ジャパニーズウイスキーの世界的な人気上昇の影響を受け一気に加速していくことになります。2018年1月には、香港のサザビーズオークションでおよそ3,250万円もの価格で落札されたという実績が残っています。さらに2019年のオークションでは約4,640万円、2022年のオークションでは約7,755万円という価格が付けられています。つまりここ5年ほどの間で、価格が何十倍にも膨れ上がったということになります。
昨日は久しぶりに銀座へ行ってきましたわよ。
私クラスになると、ザギンは庭みたいなものなんですが。(大嘘)
そこで見かけた、山崎(ウィスキー)の50年物。
半世紀も樽の中で眠っていたのか…すごいな!
…と感動したのも束の間、お値段に驚愕。
高級マンションや戸建てが買える価格やんかw pic.twitter.com/tPPBhnD8co— くろやっこ (@Kuroyakko_9685) October 7, 2023
現在の山崎50年の価値は未知数ですが、銀座のショップでは8,800万円で販売されているのを確認できます。またネット上のオークションを見ると、「1億円即決」と書かれているのも見受けられます。
山崎50年のような長熟ウイスキーが高い値段になるのには、はっきりとした理由があります。なぜ高額になるのか、その理由を見ていきましょう。
長期熟成ウイスキーは当然ながら製造に時間がかかります。例えば50年のモルト原酒を作るためには、樽の中で50年以上熟成をさせておく必要があります。
ちなみにウイスキーの“50年”といった表記は、熟成が50年というわけではありません。あくまでもこの年数表記は最低熟成年数であり、中には50年を超える熟成原酒も含まれているということになります。
また山崎のようなウイスキーは、熟成した原酒をただそのままボトルに詰めるのではなく、ヴァッティングという作業で混ぜ合わせてからボトル詰めされます。どの原酒をどのような比率で混ぜるのか、プロが何度もテイスティングを行い、吟味を重ねた上で作られているのです。
つまり50年表記の山崎を生み出すまでには、50年をさらに超える年月が必要なのです。時間も手間もかかるため、作られるウイスキーには高額の値段が付けられています。
長熟ウイスキーは生産量も限られています。なぜならウイスキーは熟成する間に量が目減りするため、長熟であればあるほど一樽からはわずかな量の原酒しか得られないからです。
樽熟成でウイスキーの量が減る現象は「天使の分け前」と呼ばれます。実際には蒸散しているため量が減っているのですが、“天使がウイスキーを飲んでいる”とたとえられているのです。
美味しいウイスキーを生み出すためには、天使の力が必要と言ったところでしょう。なお熟成の間、樽からは1年におよそ2〜3%ほどのウイスキーが蒸散しています。
天使の分け前によって量が減ってしまった長熟ウイスキーは、限られた本数しか商品化できません。そのため何十年クラスの長期熟成ウイスキーは、基本的に定番品ではなく数量限定発売となることがほとんどです。販売本数が少ないウイスキーには、希少価値からプレミアがつきます。
山崎50年も本数が250本のみと限られていたため、流通価格が定価の何倍にも膨れ上がるような状況となっています。
だれか持ってる人いたら山崎50年売ってください。
プレゼント用に手放してしまった、一生の不覚。 pic.twitter.com/q5Am9XmLOc— 萩原 清澄 (@KiyotoDrives) May 1, 2019
長熟ウイスキーが高値で売れるのには、「買い手がいるから」ということも関係しています。プレ値を払ってでも買いたいという人がいるからこそ、価格がどんどん増していくのです。
特にジャパニーズウイスキーは、国内だけでなく海外にも市場があることが大きなポイントです。中国や香港、ヨーロッパなど海外の大富豪たちが購入を競うため、何千万円と価値が跳ね上がっていくのでしょう。
実際に山崎50年に何千万円という値段が付けられているのは、すべて海外オークションの実績です。オークションで価値がついたということが話題になり、さらに高騰していくきっかけにもなっています。
爆発的な価格高騰を見せる稀少なウイスキーは、もはやただのお酒ではありません。「資産」「投資対象」として考える人も多く、実際に転売目的や投資目的で購入する方も増えています。
山崎50年も転売・投資対象アイテムとして注目を集めています。「再販予定がない」「賞味期限がなく半永久的に価値が保たれる」という点が、投資の対象として高い評価を集めるポイントになっています。
山崎50年が最後に発売されたのは2011年と10年以上も前のことなので、現状新品での購入は不可能となっています。再販予定も経っておらず、再販されたとしても争奪戦になることが確実なので、このまま待っているだけでは入手はほぼできないと言って良いでしょう。
どうしても山崎50年を手に入れたいという方は、プレ値での購入を狙うしか方法はありません。とはいえ置いているショップもほとんどないので、山崎50年を扱っている場所を探すところから始めなければならないでしょう。
日本国内で山崎50年を扱っているショップとしては、銀座にある「ウイスキー博物館」が一つの候補として挙げられます。博物館内には山崎50年のボトルが展示されており、値札も付けられていることが確認できます。
このほかの候補としては、ネットショップやオークションが挙げられます。流通量自体少ないため確実とはいえませんが、山崎50年がショップに出品されていることがあるのでチェックしてみましょう。
ただしネットショップやオークションで購入する際は、偽物品であるリスクに注意しなければなりません。取引は信頼のおける相手と慎重に行うべきです。
山崎50年はお酒買取でも高額査定の対象になるアイテムです。コレクション整理や遺品整理などで手持ちの山崎50年を処分しようと考えている方は、ぜひお酒買取専門店リンクサスにご相談ください。
リンクサスはお酒に特化した買取専門店で、ウイスキーの知識に詳しい査定員が多く在籍しています。海外市場を含めウイスキーの豊富な販売経路を確保しているため、山崎50年を業界最高水準の高価格で買取が可能です。
リンクサスのお酒買取査定は全国からの利用が可能で、手数料や送料、出張料なども一切かかりません。即日対応が可能でスムーズな取引ができるので、安心してお任せください。
山崎50年には外箱や特別な冊子が付いています。査定に出していただく際は、できるだけすべて揃った完備品の状態でお出しください。付属品の有無で買取価格は大きく変わります。綺麗な完備品の場合は査定額が上がりやすいです。
なおコレクション品として長期保管していた方は、外箱に汚れや埃が付着していないかをよくチェックしておきましょう。見た目のコンディションを綺麗に整えていただくことも、高額買取に繋がります。
また、お時間に余裕がある方は、相見積もりで価格を比較していただくこともおすすめしています。「まずは相場だけ知りたい」「おおまかな査定額が知りたい」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。リンクサスはオンラインや電話、LINEからの相談も随時受け付けております。山崎50年の買取に関してわからないことがある場合もお気軽にご相談ください。
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山崎50年は空き瓶も買取対象になります。クリスタル製、刻印付きのボトルは、それだけでコレクション品としての価値があるためです。
空き瓶の買取査定を検討中の方も、ぜひリンクサスまでご一報ください。個人の方はもちろん法人の方からの相談も受け付けているので、店舗に空き瓶が残っていると言った方もご相談くださいませ。
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山崎の限定品である山崎50年には、定番ボトルとは比べ物にならないくらいの価値がつけられています。世界のオークションでは数千万円以上の価格で落札されていて、今では1億に近いほどの価値が認められています。
簡単にお目にかかれるボトルではないので、もし持っている方がいれば非常にラッキーなことです。ぜひ注目の「山崎50年」をチェックしてみてください。
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