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「お酒をストローで飲むのはダメ」
「ストローで飲むと悪酔いする」
このようなウワサを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
たしかにストローをつかってアルコールを飲むと、なんだか酔いが早く回ったような気持ちになることがあるかもしれません。しかし果たして、本当に酔いやすいという根拠はあるのでしょうか?
ここではお酒をストローで飲むと酔いやすいと言われる理由や、ストローで飲んだらダメと言われる理由について解説していきます。
目次
結論から述べると、ストローでお酒を飲むと酔いやすいというのは正しい情報ではありません。なぜならお酒の酔いやすさは含まれるアルコールの量で決まり、これはグラスで飲んでもストローで飲んでも変わることはないからです。
そもそもお酒を飲むと酔ってしまうのは、アルコールが体内にめぐり、分解が間に合わず脳が麻痺したような感覚になることが原因です。酔いやすい、酔いにくいというのは、単純なアルコールの量に加え、飲む本人のアルコールに対する耐性や体調などで決まってきます。
ストローを使うことで酸欠になる、顔の筋肉が動くから酔いが回るという説も唱えられていますが、ストローでお酒を飲むのは長くても5秒程度になるのであまり現実的な説ではありません。ストローでお酒を飲んで酔ったと感じたのであれば、それはストローのせいではなく、単純に許容範囲を超えてアルコールを摂取しているからでしょう。
ストローで酔った気がする、悪酔いが気になると言う方は、まずはアルコールへの向き合い方をよく考え直すところからはじめてみましょう。悪酔いを防ぐためには「ペースを落として飲む」「水分をしっかりと摂取する」といったことが有効的です。
良いやすさに科学的な根拠こそないものの、ストローでお酒を飲むのはダメ、やめとけと言われることも多いです。ストローでお酒を飲むのがダメだと言われるのには以下のような理由が考えられます。
ストローを使ってお酒を飲むと、勢いよく吸ってしまい結果として大量のアルコールを摂取することに繋がる場合があります。
度数の高いお酒には日本酒や焼酎、ウイスキー、ブランデーなどがありますが、いずれもツンとしたようなアルコールの刺激が強いものが多いです。そのため通常グラスから飲む場合は、ゆっくり・チビチビと時間をかけて飲むことになるかと思います。
しかしストローを使うことで、グラスよりも勢いよく口に入ってくることがあります。つまり単純に摂取量が増えるため、酔いが回ってしまうと考えられます。
また缶や不透明のコップにそのままストローを刺して飲むと、中身のお酒がどれだけ減ったのか見えないということもあるでしょう。目で飲んだ量を確認できないと、ついつい実感のないまま飲酒量が増えてしまうということもあります。
お酒にはいわゆる定番の飲み方があります。ワインならワイングラスで香りを楽しむ、日本酒ならお猪口やグラスで少しずつ飲むといった具合です。特に高級酒の場合は、香りを感じながら飲むべきだとされているお酒が多いです。そのためストローで飲むのは勿体無い、マナー的にもNGだと言われることがあります。
乾杯シーンや飲み会シーンでお酒にストローを入れて飲んでいると、「飲み方をわかってない」と言われてしまうことがあるかもしれません。一方近年はストローで飲むカクテルや、缶チューハイにストローを入れて飲むという飲み方も若者の間では流行っています。お酒の種類やシーンに合わせて、ストローの有無を選択してみるのも良いでしょう。
リキュールやアルコールにジュースなどを混ぜ合わせて作る“カクテル”の場合、種類によっては中身がきちんと混ざっていないことがあります。混ざっていないカクテルをそのままストローで飲んでしまうと、アルコール度数の高い部分だけを飲んでしまうことがあり、結果として酔いが回ってしまうことになります。またカクテルに限らず、ハイボールや水割りなど、もともと濃いアルコールのお酒を割りもので割っている際には気をつけておきたいポイントです。
特に細いストローが添えられているカクテルの場合は注意です。カクテルに添えられている細いストローはステアリング・ストローと呼ばれるもので、飲むためではなくカクテルを混ぜるために使われるのが基本です。細いストローの入ったカクテルが出てきた場合は、ストローを使って飲むのではなく、しっかりと中身を混ぜてからグラスに口をつけて飲むようにしましょう。
カクテルの中にはステアリング・ストローではなく、通常の太いストローが使われているものもあります。この場合は、実はストローで飲むことはNGではありません。ジュースやお水をストローで飲む時のように、そのまま口をつけて飲んでしまってOKです。
“やめとけ”と言われるのは、NGという意味ではなく「飲み過ぎ注意」という意味です。飲むためのストロー=ドリンキング・ストローの使われるカクテルにはジュースのように飲みやすい味わいのものが多いので、何もわからずどんどん飲んでいると急にアルコールが回ってしまうことが考えられます。
飲みやすいからといってどんどん飲むのではなく、休憩を入れたり、途中でお水を飲んだりしながら、飲むペースを守るように努めましょう。
「ストローでお酒を飲んだら酔ってしまう」というのは、思い込みによる影響も大きいです。いわゆるプラシーボ効果というものです。
お酒に対する酔いの感じ方には、飲み会のムード・雰囲気も大きく影響してきます。緊張している時は酔いにくく、リラックスしている時は酔ってしまうという経験がある方も多いことでしょう。
これと同様に“ストローは酔いやすいからダメ”と感じていると、実際にいつもより早く酔いが回ったように感じてしまうことがあります。
酔いやすいと言われるストローでの飲酒ですが、実は流行した理由やメリットもきちんと存在しています。ではなぜストローでお酒を飲む方がいるのか、その理由について確認してみましょう。
ストローを使うと、口にスムーズにお酒が入ってきます。例えばクラッシュド・アイスのカクテルなど細かな氷の多いお酒の場合、氷が口の中を邪魔するのを防いでくれます。氷以外にも、ストローを使えば不純物や澱などを防いでくれる効果が期待できます。
実はストローは、もともとビールを飲むために開発されたという話もあります。古代メソポタミア文明ではシュメール人がビール作りを行っていましたが、古い時代は浮遊物を避けてビールを飲むため、細長い筒状の物体を液体に入れて飲んでいたそうです。
職場の同い年の友達がかわいい色合いのガラスストローをくれたのでストゼロストローやってみた???
メンヘラの象徴みたいになってるけど口紅が取れないようにお酒にストローを挿したことが始まりなんだってね…まわりが早いので合理的な面もあるのかも? pic.twitter.com/IMe9pqbcXA— おくるみ (@okurumi30) July 1, 2023
ストローを使ってお酒を飲むと、グラスで飲む場合に比べリップや口紅が落ちにくいです。メイクをキープしたいという方にとっては、魅力に感じる部分と言えるでしょう。
近年歌舞伎町の女の子を中心に流行した、ストロングゼロにストローを刺して飲む「ストゼロストロー」も、もともとはメイク崩れを防止するという目的から始まっています。缶から直接がぶ飲みするよりもストローを使ったほうが可愛らしく見えるというのも、女子を中心にストロー飲みが流行った理由に挙げられます。
今日は最後のコラボに行ってきました。
ストローくださいと言ったらこのカクテルはストローをさしているのはノンアルコールなんだって。
知らなかった?
本日も美味しくて楽しい時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございます。
第3回のコラボをお待ちしています? pic.twitter.com/jq0fkGG0VS— サキア (@sakia_zigzag) May 11, 2022
バーやレストランの中には、ノンアルカクテルにだけストローを使用する場合があります。ノンアルカクテルとはノンアルコール・カクテルのことで、カクテルのような雰囲気を演出しつつ、アルコールが含まれていないもののことを指します。
ノンアルカクテルはストローを使えばジュースのような感覚でスイスイ飲むことができるでしょう。ストローの有無で、ノンアルとアルコール入りカクテルの見分けがつきやすいというのも大きなメリットです。
またお店によっては、ノンアルコールをストロー1本、アルコール入りを2本と使い分けているケースもあります。
あのね、カクテル頼んでストローが2本入ってても、2本使って飲むということじゃないからね。
フローズン系はマドラーの代わりの他に予備として使ったり。
(2本のストローは細いので、ストローが詰まってしまい飲めなくなる場合のスペアの意味もあるのです。)2本で飲んじゃだめよ。 pic.twitter.com/4gJ6pAnudu
— ののか姉 (@argato9999999) September 10, 2023
パイ?
昨日飲んだ生パイナップル?入りカクテル。ストロー2本なのはパイナップルが詰まった時用らしい。現在は第三のビール飲んでますナウ?#アナミュー#アナミューでカンパイ pic.twitter.com/x6dwSbGzz6— とーろーやま町の?MURA? (@MURA36056105) October 30, 2022
バーでカクテルを注文すると、ストローが1本ではなく2本刺されていることがあります。これはカップル用や2人用ということではなく、スペアのストローという意味合いを持っています。
クラッシュドアイスを使用したカクテルや果肉の多く含まれるお酒の場合、ストロー1本では詰まってしまい飲めなくなることがあります。とろみのあるカクテルでもスムーズに飲めるように、あらかじめストローが2本刺されているというわけになります。またマドラーとしてストローを使用する場合も、2本あればお酒をかき混ぜやすいです。
そして飲む際には2本同時に使って飲むと、グラスで飲む時と同じくらい勢いよく飲むことができます。ストロー1本で飲む場合に比べて、お酒の味や風味をしっかりと感じやすくなります。
コロナリータ??
映えしてるぅ?w
グラスの底にマルガリータが
入っててストローでクルクル
すると???コロナビールが
下がってくる仕組み✨
理科の実験みたいな??
コリアンダーのフリット☘️?
平たく言うとパクチーの
天ぷら? 美味しかったぉ?#カクテル #コロナビール pic.twitter.com/joF4gTtY1T— puppi 1ヶ月程お休み致します。リムらないでね?プーコ? (@Corydorasfiw) May 23, 2019
コロナリータはコロナビールを使ったフローズンカクテルの一種です。フローズンマルガリータをベースに、コロナビールが瓶そのままで逆さ向きに刺されているのが特徴です。メキシコ発の斬新なカクテルで、陽気な見た目とフローズンのとろみ・甘みで人気を博しています。
フローズンマルガリータにストローが刺されているので、ストローを使って少しずつチューチューと吸うように飲んでみましょう。こうすることで、とろみのあるフローズンマルガリータにコロナビールのニュアンスが混ざっていきます。
スプリッツ
イタリアの定番カクテル
イタリア、ヴェネト州で作られるスパークリング、プロセッコを使う
各材料を1:1:1で混ぜる
本当はここにオレンジスライスを添えてストローを指す
レシピはいろいろあってカンパリの代わりにアペロール使ったりするみたい pic.twitter.com/ycC5jE6MQc— 青月(Seigetsu)☂️ (@fav_bm) August 5, 2020
スプリッツはイタリアのスパークリングワインである「プロセッコ」を使って作るカクテルです。プロセッコにアペロールなどのリキュールなどを加えて作ります。濃さをソーダで調整しつつ、オレンジスライスを飾りストローを指せば完成です。ストローは飲むのに使ってもよし、マドラーとしてお酒を混ぜるのに使ってもよしです。
なおイタリアでは、スプリッツの他プロセッコのボトルにそのままストローを刺して飲むのもブームになっています。
おうちでカクテル
ミント・フラッペグリーンミントリキュール適量
クラッシュドアイス適量ビルド
完全に夏向きのカクテル。
ストローが2本あるのは、クラッシュドアイスがストロー内で詰まった時のため。
残念ながら、ミントリーフが新鮮さを失っています。見苦しくて申し訳ない。 pic.twitter.com/vRpRHBcuJZ— 彷鷹 (@ho_yo_t_a) September 1, 2023
ミントフラッペは、ミントリキュールを使って作る緑色の爽やかなカクテルです。クラッシュドアイスを使った夏向けのカクテルで、こちらもストローで飲みます。
ミントリーフとストローが添えられたカクテルは、バカンス気分を楽しめるような見た目で愛されています。ストローを使って飲めば、クラッシュドアイスに邪魔されず、カクテルの味をダイレクトに楽しむことができます。
【Eggs’nThings 】の夏限定パンケーキ、Summer Fruits Pancakes????
ハワイアンカクテルのマイタイはオレンジリキュールとラムのカクテル?夏らしいイベントは何も出来なかったけど、夏を感じさせてくれる食事にありがとう。 pic.twitter.com/HxoBmxICfl
— †tetsuya† (@boys_life_tetsu) August 29, 2020
マイタイはオレンジリキュールやホワイトラムを使って作るカクテルです。これらの材料の他、キュラソーやパイナップルジュース、レモンジュースなどもMIXされています。
柑橘系の爽やかな味わいとオレンジ色の華やかな見た目で、南国ムードを楽しめる“ハワイアンカクテル”です。なおハワイアンカクテルと呼ばれるものには、ストローを刺したものが多いです。
ストローの刺されたハワイアンカクテルは、リゾートやビーチで楽しみたい時にもピッタリです。ストローがあれば、リゾート地にて片手で飲んでもお酒をこぼしにくいです。
夏が亡霊化しないように、ちゃんとやり残したことを成仏してる。フローズンピニャコラーダのためだけに、あるミキサー。
←これを
こう→ pic.twitter.com/ORp6CLRJlb— とりゅふ (@Savoy_truffe) August 21, 2022
ピニャコラーダはスペイン語で裏ごししたパイナップルを意味します。このカクテルはカリブ海で生まれたものになります。ココナッツミルクなどをプラスし、クラッシュアイスを加えフローズンにします。
フローズン系のカクテルは、通常のお酒に比べとろみがあります。バーで注文すると、ストローが添えられていることも多いです。独特な食感は太めのストローで飲むと美味しく感じます。
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ここまで解説したように、ストローで飲むと酔いやすい、ダメだと言われる説もありますが、こちらはあくまで噂にすぎません。酔いやすいことに科学的な根拠はないので、ストローを使ってお酒を飲んでも構いません。
中にはストローをシーンや飲みたいスタイルに合わせながら、自分好みの方法でお酒を楽しんでみましょう。酔いやすいと気になる方は、お水もしっかりと飲むことを意識してみましょう。
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