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世界4大スピリッツの1つである「ジン」、誰でも一度は名前を耳にしたことがあるお酒なのではないでしょうか。ボタニカルで香り付けされたジンは、そのまま飲んでもカクテルベースに使っても美味しいと幅広い世代から愛されています。特に
近年では「クラフトジン」のブームもあり、さまざまなジンの銘柄が発売されています。
ここでは、
ジンは一体どのようなお酒なのか、起源や魅力、そしてどんな銘柄が人気なのかを解説します。
ジンとは?グレーンスピリッツにボタニカルを加えているのが特徴
ジンはウォッカやテキーラ、ラム酒と並んで世界4大スピリッツに数えられるお酒です。スピリッツとは、醸造してできたお酒からアルコールを蒸留して造る蒸留酒であり、醸造酒よりもアルコールが濃縮されて強くなっているのが特徴です。
その中でもジンは大麦やライ麦などの穀物を原料としたグレーン・スピリッツであり、そこに「ボタニカル」と言われる香草・薬草を加えて香り付けしています。
使われるボタニカルの種類によってさまざまな表情を見せるジンの味わいは、銘柄やシリーズごとに大きな個性があります。
ジンの歴史について。もともとは薬用酒として誕生
ジンの歴史は古く、なんと
350年以上も昔に造られていたと言われています。
もともとは飲料用のお酒ではなく、薬用酒つまり薬として開発された歴史があります。
今わかっているのは、1660年にオランダ医学教授が開発した利尿剤が起源となったのではないかということです。利尿効果のある薬草をアルコールに浸して蒸留した利尿剤は、「ジュニエーブル」の名で利尿・解熱剤・健胃剤として大きく広まり人気を集めました。
やがて
ジュニエーブルはオランダ商人によって世界中に広まっていき、特にイギリスで大ブームを起こしました。その際にジュニエーブルという名称が略され、「ジン」と呼ばれるようになったのです。
当時の蒸留酒は粗末なポットスチル(単式蒸留器)を使用していたため、雑味も多かったそうです。しかし19世紀になると連続式蒸留器が誕生し、雑味の少ないドライなジンが生まれるようになりました。
現在のジンのベースになっているのは、この頃英国で生まれた「ドライ・ジン」と呼ばれるものです。
一方で、元々のジュニエーブルが生まれたオランダでもジンの文化は発展していきます。
オランダ製のジンは「ジュネバ」または「オランダ・ジン」と呼ばれています。イギリスのドライ・ジンとはまた違った個性で、ドライ・ジンと合わせ2大ジンの一つに数えられています。
ウォッカ・ラム・テキーラとの違いは?
ジンはしばしばウォッカ・ラム・テキーラと比較されます。同じスピリッツであるこの4種には、どのような違いがあるのでしょうか。製法や味の特徴を比較してみました。
【ジン】
先ほど紹介した通り、
ジンは大麦やライ麦を中心とした穀物に、ボタニカルを加えて造ったスピリッツとなります。そのためほかの
スピリッツに比べ、香草・薬草由来の爽やかな香りがついているのがポイントです。口当たりもドライな辛口のものが多く、飲んだ時にはすっきりとした印象を受けます。
雑味が少なくすっきりしたジンは、「ジン・トニック」などのカクテルベースとしてよく使われています。
【ウォッカ】
ウォッカはジンと同じく
ライ麦や大麦、とうもろこしなどの穀物を原料としています。ジンとの違いはボタニカルを加えず、代わりに「白樺の炭」でろ過しているのがポイントです。
炭によってろ過されることで、無味無臭に近いクリアな味わいをしています。
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【ラム】
ラムは
サトウキビから作られる蒸留酒です。ジンやウォッカに比べて甘く、カクテルにした時も甘いお酒になるため女性や若い世代からも人気があります。またカクテル以外にも、ラムレーズンなどのお菓子作りに取り入れられることが多いです。
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【テキーラ】
テキーラは他のスピリッツよりも歴史が浅く、18世紀半ばごろに誕生したと言われています。
サボテンやアロエのような見た目をした竜舌蘭という植物を原料にしています。
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ジンの主な産地と種類について
先ほどジンには「ドライ・ジン」や「オランダ・ジン」など種類があることをがあることをお伝えしました。ジンは比較的自由度の高いお酒であり、起源となったジュニパーベリーというボタニカルを必ず加える以外は、色々な製法で自由に造ることができます。そのため国ごとに特徴が違い、味も異なります。
ここからは
ジンの種類について、産地別に紹介します。
イギリス【ドライ・ジン】
世界中のジンのスタンダードとなっているものです。連続式蒸留器で造られるため純度が高く、雑味の少ないクリアな味わいです。天然ボタニカルしか使われず、香料や着色料も加えられていません。そのため柑橘系の爽やかな香りを感じやすいです。
オランダ【オランダ・ジン】
ジュネバとも呼ばれるジンで、発祥地であるオランダで誕生したものです。単式蒸留器で造られているのがポイントで穀物の風味を活かしています。日本の焼酎に近いようなイメージで、甘口で濃厚な味わいのものが多いです。
イギリス【オールド・トム・ジン】
イギリスでドライジンが生まれる前、単式蒸留器で製造されていた甘口のジンです。現在は連続式蒸留器を使い、砂糖などから造られるスピリッツを用いて甘味を表現しています。
ドイツ【シュタインヘーガー】
ドイツのシュタインハーゲン村にて生まれたジンです。ジュニパーベリーを発酵させてポットスチルで蒸留し、さらにグレーンスピリッツを加え再蒸留して造られます。やや控えめな香りが特徴です。
新世代の「クラフトジン」や「プレミアムジン」に注目
ジンの中でも
今話題となっているのが「クラフトジン」と呼ばれるものです。大手メーカーではなく小規模な蒸留所が造ったジンのことで、原料や製法にこだわりがあり、個性豊かな味わいに仕上がっているという特徴があります。
日本でも多くのクラフトジンが造られています。その中には
桜花や煎茶、玉露など日本らしいボタニカルで個性を出したものもあります。複数のボタニカルを組み合わせたものも多く、その分複雑な香りや奥深い味わいも楽しめます。
そのほか
原料や品質にこだわり、ランクを上げた「プレミアムジン」も存在しています。例えばちょっと特別な日に飲んだり、贈り物にしたりとその用途はさまざまです。
ジンの人気銘柄15選!味の特徴も紹介
1.ボンベイ・サファイア
BOMBAY SAPPHIRE(ボンベイ・サファイア)
¥2,326
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サファイア色の綺麗なボトルが特徴のジンです。世界各国から集めたという10種類のボタニカルが使われていて、深く華やかな香りと味わいに仕上がっています。アルコール度数は高めですが、水のような透明感がありフレッシュで飲みやすいです。
原産国:イギリス
アルコール度数:47度
2.サントリー 翠(すい)
サントリースピリッツ
¥1,716
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サントリーが手がける国産ジンです。柚子や緑茶、生姜など日本のボタニカルを使うことで、爽やかな味わいを表現しています。アルコール度がそこまで高くないので、ジンをあまり飲んだことがない方にもおすすめできる銘柄です。
原産国:日本
アルコール度数:約40度
3.桜尾ジン
SAKURAO(桜尾)
¥2,198
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2018年に誕生した、比較的新しいジンです。レモンや柚子、そして広島らしい牡蠣殻、桜尾の象徴である桜をボタニカルに使用しています。フレッシュなアロマが魅力の、日本人の舌に合うジンです。
原産国:日本(広島)
アルコール度数:47度
4.タンカレー
Tanqueray(タンカレー)
¥2,091
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ロンドンで造られるプレミアムジンの銘柄です。1830年に創業された歴史ある蒸留所にて製造されていて、なんとそのレシピは世界で6人しか知らないというまさにプレミアムです。キレがよくてクセが少ないため、カクテルベースとして人気があります。
原産国:イギリス
アルコール度数:48度
5.ヘンドリックス ジン
ヘンドリックス・ジン
¥4,126
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スコットランドのウイスキーメーカーが手がけるプレミアムジンです。11種類のボタニカルに加え、薔薇の花びらやきゅうりのエキスが加えられている珍しいものです。
本場ではきゅうりを添えて提供されることも多いです。
原産国:スコットランド
アルコール度数:44度
6.季の美
KI NO BI(季の美)
¥3,997
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京都で造られるクラフトジンの銘柄です。今年で5周年の比較的新しいジンであり、お米から作るライススピリッツに玉露や柚子といった日本ならではの素材を取り入れています。海外の方へのお土産としても人気があります。
原産国:日本(京都)
アルコール度数:37〜50度前後
7.ゴードン
GORDON'S(ゴードン)
¥1,746
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ジントニックを生み出したと言われるブランドのジンです。デイリーからちょっと特別な日まで、さまざまなシーンで楽しまれています。なんと愛飲している国は世界180ヵ国にものぼると言われるほど、スタンダードなジンです。
原産国:イギリス
アルコール度数:43度
8.ウィルキンソン ジン
ウィルキンソン
¥1,257
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ニッカウヰスキーが製造するジンです。ドライジンですがアルコール刺激は少なめで、比較的飲みやすいのが特徴です。アルコール度が低めの37度タイプもあり、そちらも人気があります。
原産国:日本
アルコール度数:47.5度
9.モンキー47
モンキー47
¥5,898
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47という名の通り、47種類ものボタニカルを組み合わせて造られたプレミアムなドライジンです。複雑で奥行きのある味が人気です。高級感のあるボトルで、ギフトとしても人気があります。
原産国:ドイツ
アルコール度数:47度
10.ボルス
ボルス
¥4,145
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ジンの生まれた国とされるオランダ生まれのスピリッツです。ウイスキーのような芳醇さや滑らかさがあり、豊かな味わいが楽しめます。トニックだけでなく、コーラで割るのも美味しいです。
原産国:オランダ
アルコール度数:42度
11.ビーフィーター
BEEFEATER(ビーフィーター)
¥1,571
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レモンの香りがする、酸味が強めのジンです。ウッド系の香りもあり、個性は強めです。芳醇で力強く、炭酸で割った時のバランスが良いです。
原産国:イギリス
アルコール度数:40度
12.エンプレス 1908
エンプレス
¥4,164
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インディゴブルーの見た目をしたジンです。トニックウォーターを加えると、見た目がピンク色に変化するという非常に面白い特徴を持ちます。グレープフルーツやオレンジのような優しい柑橘系の香りに加え、シナモン系のスパイシーさも感じられる味わいです。
原産国:カナダ
アルコール度数:42.5度
13.ザ・ボタニスト
THE BOTANIST (ザ・ボタニスト)
¥4,128
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スコットランドのアイラ島の野生ボタニカルを使用したジンです。柑橘系の香りとハーブの香りが強く、余韻も長いのが特徴です。
原産国:スコットランド
アルコール度数:46度
14.アルケミエ
複雑なボタニカルを感じる、豊かなクラフトジンです。希少価値が高く、値段が上がっている傾向にあります。
炭酸やトニックウォーターとの相性が良く、ジントニックにするのが人気です。
原産国:日本
アルコール度数:45度
15.サントリー ROKU<六>
ROKU(ロク)
¥4,059
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桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子の6種類をボタニカルとして使用した、スムースな口当たりのクラフトジンです。ほんのり桜のような香りを感じられる、奥行きのある味わいです。国産ジンの中では値段も比較的リーズナブルな点で人気があります。
原産国:日本
アルコール度数:47
ジンの美味しい飲み方
ジンはアルコール度数が40度前後とやや強めのお酒です。そのため飲みやすくするには、ソーダで割ったりカクテルにして楽しむのが良いでしょう。特にトニックウォーターで割る「ジントニック」は、世界中で愛されている飲み方です。ジンは比較的クリアな味わいなので、そのほかの割りものとも相性が良いです。
またお酒が好きな方は、ストレートやロックで楽しんでみるのもありです。ジンはボタニカルを感じられる香りの高いお酒なので、割らずに飲むことでより一層個性を感じやすくなります。ただしアルコールが強いので、ストレートで飲む場合はショットグラスなど小さなグラスで少しずつ飲むのがおすすめです。
ジンベースのおすすめカクテルレシピ
【ジントニック】
・ジン:トニックウォーター=1:3程度
・レモンまたはライム少量
氷を入れたグラスにジンを注ぎ、レモン(もしくはライム)を絞ってからトニックウォーターを注げば完成です。
【ジンバック】
・ジン:ジンジャエール=1:1
・レモンジュース適量
氷の入ったグラスにレモンジュースを注ぎ、ジンとジンジャエールを注ぎます。お好みでジンジャエールやレモンジュースの配分を変えてOKです。
【マティーニ】
・ジン:ドライ・ベルモット=3:1
・オリーブ
ジンとベルモットを合わせグラスに注ぎ、オリーブを飾って完成です。お酒しか使わないシンプルなカクテルのため、アルコール度数は高めです。
【ギムレット】
・ジン:ライムジュース=3:1
・ライム
材料を合わせてシェイクしたのち、冷えたグラスに注いでライムを添えれば完成です。
飲まないジンは買取査定に出してみよう
日常で愛されてきたジンですが、ここ数年でその人気は高まっています。特に希少価値の高いプレミアムジンと呼ばれる銘柄や、生産数の少ないクラフトジンは高い値段で取引されていることもあります。そのため買取専門店でも高額査定となるケースがよくあります。
もし自宅に不要なジンが余っていれば、買取専門店の査定に依頼してみるのも一つの手です。ジンは蒸留酒であり自宅保管でも痛みにくいため、未開封であれば買い取ってもらえることが多いです。捨ててしまうよりもお得なので、ぜひ依頼してみると良いでしょう。
もちろんリンクサスでもジンの買取相談に対応しています。お酒の知識に詳しい専門スタッフがきちんとジンの価値を査定するので、安心してお任せください。
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まとめ
ジンは世界中で愛されているスピリッツです。ボタニカルを使用しているため香り高いのが特徴で、造られる国や銘柄ごとに特徴が異なるという個性的なお酒です。カクテルベースとして使われることが多く、バーやレストランでも人気のあるお酒です。
そして今、クラフトジンやプレミアムジンの台頭によりジンの価値が高まっています。もし不要なジンがあれば査定で値段が付く可能性が高いので、ぜひ買取専門店を利用してみましょう。