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近年、ウイスキー業界は大きな盛り上がりを見せています。ウイスキーは世界のあらゆる場所で製造されていますが、やはり本場のウイスキーといえばスコットランド産の“スコッチ”が有名です。
今回は数あるスコッチの中でも、世界中にファンの多いグレンファークラスという銘柄について解説していきます。グレンファークラスの歴史や製法を知り、ウイスキーを楽しむのにぜひ役立ててください。
目次
グレンファークラスとは、スコットランドで造られるスコッチウイスキーの銘柄の一つとなります。スコットランドの中でも“スペイサイド”と呼ばれるエリアのウイスキーであり、フルーティーな味わいと香り高い爽やかさが特徴です。
グレンファークラスという名には、ゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」という意味があります。その名が表す通り、緑を感じさせる爽やかなアロマが特に目立ちます。シェリー樽が造り出す甘さとスパイス感のバランスが良く、万人受けしやすい味でもあります。
グレンファークラスは世界的にも認められたスコッチであり、数々のコンペで賞を獲得しています。その人気はスコットランドだけにとどまらず、“鉄の女”と呼ばれたイギリスのサッチャー元首相にも愛飲されていたことでも知られています。もちろん日本国内にもファンが多く、ストレートのほかハイボールにして楽しむファンも多くいます。
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ここで、スコッチウイスキーの6つの産地について少し解説していきます。一言で“スコッチ”といっても、スコットランドではあらゆる地域でウイスキーづくりが盛んに行われており、産地によって味わいが異なります。産地ごとの違いを知れば、自分好みのウイスキーをより見つけやすくなるでしょう。
スコッチウイスキーには大きく分けて6箇所の産地があり、それぞれ以下のような特徴があります。
グレンファークラス蒸留所! pic.twitter.com/jZCk61VEHm
— 虎助 (@everyday_kosuke) June 29, 2018
スコットランド北部にあるスペイ川の周辺地域を指します。決して大きなエリアではないものの、たくさんの蒸留所がありスコッチの代表的な産地となっています。
スペイサイドのモルトは、華やかな香りや風味を持つものが多いです。非常にバランスの取れたウイスキーが多く、この記事で取り上げている「グレンファークラス」もそのうちの1つとなります。
グレンファークラス以外では、高級酒として知名度の高いザ・マッカランやグレンリベット、グレンフィディックなどがあります。
スコットランド北部の非常に広いエリアで、スコッチを創る蒸留所の1/3がこのエリアに属しています。地域が広いぶん、ウイスキーも明確な特徴はなく幅広いタイプのものがあります。どちらかというと落ち着いた印象の銘柄が多いです。
かつてウイスキー造りが栄えた港町です。ただし現在は3つの蒸留所のみしか稼働していません。稼働している蒸留所の残りは個性が強く、ファン人気の高い銘柄が多いです。キャンベルタウンで造られるウイスキーは、ほんのりとした塩気と甘味が特徴です。
スコットランドの南側に位置する地域です。モルトだけでなく、グレーンウイスキーの多くがこの地域で造られています。ライトで穀物っぽさの感じられるウイスキーが多い傾向にあります。
アイラ島を除く、スコットランドの島々を一つの地域とした産地です。蒸留所ごとに個性が異なり、幅広いタイプのウイスキーが造られています。タリスカーなど、日本人気の高い銘柄も多い地区です。
スコットランドの西側に位置するアイラ島は、スコッチの聖地と呼ばれています。銘柄数こそさほど多くないものの、どれも個性的で熱狂的なファンがいます。他の地区のウイスキーにはない強いピート香が特徴で、塩っぽい味わいもあります。
こうして比較すると、スペイサイドのウイスキーは数あるスコッチの中でも非常に“リッチさ”を味わえる、フルーティーで華やかな特徴を持つことがわかります。グレンファークラスはスペイサイドの特徴をそのまま再現したウイスキーで、特に爽やかさの目立つ味わいとなっています。スコッチの中でも飲みやすくバランスの良い銘柄を探しているという方に、特におすすめです。
グレンファークラス蒸留所は、200年近い歴史を持つ老舗の蒸留所です。設立は1836年、ロバート・ヘイによって行われたと言われていますが、ほかの説によるとその前の1790年ごろからすでに同地に蒸留所があった、とも言われています。
蒸留所の場所はスペイ川の中域ののどかな田園地帯であり、周辺には標高814mのベンリネス山もあります。山からの上質な雪解け水である軟水を、ウイスキーの仕込み水としています。
私が初めてスコットランドの蒸留所に行ったのは #グレンファークラス でした。ちょっと奮発してマネージャーが案内してくれるツアーに参加して68年のグレンファークラスをドボドボと注いでくれ「グレンファークラスは朝食に丁度いい」と言われたことを覚えています。またスコットランド行きたいな。 pic.twitter.com/ywYRFLeCAS
— BAR鶴亀 (@BarTsuruKame) May 5, 2021
ちなみにグレンファークラスの蒸留所は、歴史の中で何度か経営権が変わっています。1865年に設立者のロバート・ヘイが他界した際には、もともと周辺で農業を営んでいたグラント親子が蒸留所を購入しました。しかしその後は一度、グレンリベットの創始者の息子であるジョン・スミスに蒸留所がリースされ、運営が委任されています。
その後1870年に再度グラント親子に経営が戻され、組織的な蒸留所の運営がスタートします。そこからはグラント氏達の家族経営となり、代々に渡ってウイスキー造りが継承されていきました。グレンファークラスはスペイサイドの蒸留所には珍しく今でも家族経営を守り続けているブランドであり、伝統から生み出される安定した質が高い評価につながっています。
なお、今でこそ有名なグレンファークラスですが、常に順風満帆というわけではなかったそうです。歴史の中では深刻な資金難になったこともあり、ストックしていたウイスキーを担保に入れたりして破産を逃れたこともあるほどです。そんなグレンファークラスが世界的に有名になったのは1968年のことで、スコットランドで初めての“カスクストレングス”のボトル発売で話題を集めたのがきっかけでした。このカスクストレングスのボトルは、のちの主力商品である「グレンファークラス105」の元にもなっています。
グレンファークラス蒸留所の特徴は、スペイサイドの中でも特に大きなポットスチルを使用していることです。地域で最大級と言われるクラスのポットスチルを、計6基も採用しています。そして多くの蒸留所がスチームによる蒸気熱に製法を切り替えてしまった中、グレンファークラスでは伝統的な直火焚き製法を守り続けています。
そして最大のポイントと言えるのが、熟成にオロロソ・シェリー樽を使用していることです。ファーストフィル・セカンドフィルのシェリー樽を使用していることで、コクのある味わいになります。シェリー樽の扱いに長けているグレンファークラスでは、樽の違いでボトルごとに味わいを変えています。シリーズを飲み比べてみるのも面白いので、ぜひ試してみてください。
グレンファークラスには熟成年数の違いなどで、いくつかのボトルがあります。ここからはそれぞれのシリーズについて、味わいの特徴などを紹介していきます。
グレンファークラスは花のような香りが特徴のシングルモルトウイスキーです。素材の良さをそのまま堪能するのであれば、やはり「ストレート」でまずは飲んでみるのがおすすめです。ただしグレンファークラスはアルコール度が40%以上と、非常に強いお酒です。口当たりこそ華やかで飲みやすいですが、一気に飲んでしまうと酔いが回ってしまうので注意しましょう。
ストレートで楽しむ際は、ショットグラスに注ぎ少しずつ飲むようにしましょう。この際、チェイサーを準備しておくのも忘れないようにしてください。
また強いアルコールが苦手な方は、氷を入れてロックにしたり、炭酸水を加えてハイボールにするのもありです。グレンファークラスの華やかな香りは、炭酸で割っても失われることなく、より一層花開くでしょう。ハイボールにすると軽快さが増すので、食中酒としても飲みやすくなります。お好みでレモン汁を数滴入れるのもありです。
グレンファークラスは、華やかな香りのウイスキーです。そのためおつまみを合わせる際には、「なるべく香りを損なわないもの」「甘すぎないもの」で探すとバランスが良いです。
例えばほんのり塩気のあるハード系のチーズや、ピスタチオ・アーモンドといったナッツ類は相性が良いです。そのほかレーズンなど、甘さが控えめのドライフルーツを合わせるのもありです。ぜひ色々試して、自分に合ったバランスを探してみてください。
グレンファークラスはスコットランド・スペイサイドを代表する人気のウイスキーです。
家族経営による伝統の味わいで、安定した質の高さがあります。シェリー樽由来の華やかさがあり、それでいて軽快なため飲みやすく、ウイスキー初心者の方にもおすすめです。
熟成年数の違いなどでいくつものシリーズがあるので、ぜひチェックしてみてください。
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