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近年、ハイボールブームの影響や健康志向でビールからシフトする方が増え、ウイスキーへの注目が集まっています。ウイスキーの中でも特にスコットランドのスコッチは、日本人の舌にマッチしやすいと人気です。
今回はそんなスコッチウイスキーの中から「グレンモーレンジ」について紹介します。味の特徴やおすすめシリーズを紹介するので、好みのウイスキーを探している方はぜひチェックしてみてください。
目次
グレンモーレンジとは、スコットランドで造られるスコッチウイスキーの銘柄の一つです。
スコットランドの中でも「ハイランド」と呼ばれる地区にて製造されているシングルモルトであり、数あるスコッチの中でも飲みやすいのが大きな特徴です。
スコッチウイスキーは世界中のウイスキーの中でも、独特なスモーキーさを持つことで知られています。しかしグレンモーレンジはスモーキーさが主張しすぎず、フルーティーで華やかな味わいです。そのためウイスキー初心者や女性でも飲みやすく、幅広い世代からの人気を集めています。
“すてきに、デリシャス”を謳い文句としたクオリティの高いウイスキーは、日本にもよく流通しておりファンが多いです。製造方法や熟成年数の違いにより、さまざまなシリーズのボトルがリリースされています。
グレンモーレンジ蒸留所見学の後、今夜は付属のグレンモーレンジハウスに宿泊します。シグネットに使われる麦畑の中にある田舎風一軒屋ですが、中は予想以上に豪華でした。一人で来る所では無いですね笑。 pic.twitter.com/yOjPCbshvx
— Rum and Whisky,Kyoto (@KyotoRum) August 28, 2019
グレンモーレンジは創業から170年以上という長い歴史を持つ老舗のブランドです。もともとは1738年に建てられたという古いビール工場を、1843年に改修し「グレンモーレンジィ蒸留所」としてスタートさせたのがきっかけです。
蒸留所は設立後からすぐの1849年より、シングルモルトウイスキーの製造を始めています。歴史の中で伝統と新しい技術を組み合わせながら、常にハイクオリティのウイスキー造りを目指しているブランドです。
最高級の品質で世界にも認められており、近年2007年以降の国際的コンクール“IWSC”では、シングルモルトスコッチの中でもトップクラスである、多数のゴールドメダルを受賞しています。
現在グレンモーレンジは、フランスのコニャック地区にある「モエヘネシー」の傘下となっています。長い歴史で身につけてきた伝統の力、そして最先端の技術・ブランド力を身につけたグレンモーレンジの人気は、今後も長く続いていくと予想されています。
グレンモーレンジといえば「完璧すぎるウイスキー」と呼ばれることでも有名。それだけ評価されるには、大きな理由があります。
なぜグレンモーレンジが高い評価を得ているのか、他の蒸溜所とはどんな点が違うのかをまとめてみました。
今週もお疲れ様でした。さて今夜のウィスキーは柑橘香るウィスキー”グレンモーレンジ”です。世界一首の長いポットスチルを使用している事でも有名なスコッチですね☺️ pic.twitter.com/6Kx6BSoOqw
— MASAMiN (@MASAMiN_WHISKY) June 18, 2021
グレンモーレンジの大きな特徴は「ポットスチル」にあります。ポットスチルは蒸留の際に使われる機器のことで、単式蒸留器のことを指します。
グレンモーレンジでは、もともとジンの蒸留に使われていたポットスチルを採用しています。高さおよそ5.14mというキリンの首ほどに長い特殊なポットスチルは、グレンモーレンジの最大の特徴である“フローラルな香り”を造るのに役立っています。
長いネックの中でゆっくりと、ピュアな蒸気のみが抽出されることで、非常になめらかかつエレガントな味わいに仕上がるようになっています。
グレンモーレンジでは独特なポットスチル以外にも、原料そのものにもこだわりを持っています。
蒸留所の周りの土地まで全て保有しているため、ミネラル分豊かなターロギーの泉の湧水を原料とすることができます。通常、スコッチウイスキーは軟水を使って仕込まれることが多いですが、グレンモーレンジに使われるターロギーの湧水は硬水であることが特徴です。
この水が、グレンモーレンジの味わいに奥行きや複雑さをもたらします。さらに使用する大麦麦芽も、スコットランド原産ものに決めています。
グレンモーレンジといえば、樽の魔術師とも言われるほど。出来上がった原酒を、1段階の熟成ではなく追熟させていることもグレンモーレンジの大きな特徴と言えます。
グレンモーレンジでは「シェリー酒」「貴腐ワイン」「マディラワイン」といった異なる材質の樽を豊富に使い、原酒に追加熟成の工程を加えています。しかもカスクは2回までしか使用しないという、徹底したルールも決めています。
こうして生まれるグレンモーレンジの味わいは、追熟が与える厚みと複雑さがポイントです。さまざまなカスクで生み出されるフルーティーな味わいは、飲み比べも楽しめるようになっています。
では実際に、グレンモーレンジにはどのようなボトルがあるのでしょうか?ここからはグレンモーレンジの代表的なボトルと、その特徴を解説していきます。
熟成年数の違いや樽熟成の違いを比べながら、比較してみてください。
商品 | 画像 | shop | ポイント | 価格 | 熟成年数 | アルコール度数 | 内容量 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
グレンモーレンジ 18年 | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | 15年の熟成ののち、シェリー樽などを使い3年の追加熟成。エキゾチックな果実の香りが魅力的。 | 19,360円 | 18年 | 43% | 700ml | |
グレンモーレンジ オリジナル10年 | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | 定番のグレンモーレンジといえばやっぱりコレ。コストパフォーマンスに優れた初心者にもおすすめの一本。 | 6,545円 | 10年 | 40% | 700ml | |
グレンモーレンジ シグネット | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | チョコレートモルトが使われた贅沢なグレンモーレンジ。カカオのような芳醇さにベルベットのような感覚。 | 30,800円 | – | 46% | 700ml | |
グレンモーレンジ ネクター・ドール ソーテルヌカスク | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | 甘口貴腐ワイン「ソーテルヌ」の樽にて追加熟成。濃厚でありつつも滑らかな舌触り。 | 10,560円 | – | 46% | 700ml | |
グレンモーレンジ エックスバイグレンモーレンジ(グレンモーレンジX) | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | ハイボールやカクテルに向けて作られた仕上がり。割っても負けないインパクトがある。 | 5,665円 | – | 40% | 700ml | |
グレンモーレンジ19年 | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | 免税店限定ボトル。伝統的な製法を用いて作られており、18年との飲み比べでも楽しめる。 | 約20,000円 | 19年 | 43% | 700ml | |
グレンモーレンジ キンタルバン 14年 | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | ルビーポートワイン樽にて追加熟成。チョコにミントのような香りが広がるウイスキー。 | 9,570円 | 14年 | 46% | 700ml | |
グレンモーレンジ デュタック | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | 免税店向けシリーズ「レジェンド・コレクション」の一つ。マーマレードのような甘くてスパイシーな香り。 | 約8,500円 | – | 43% | 1000ml | |
グレンモーレンジ ラサンタ シェリーカスク12年 | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | オロロソシェリー樽による追加熟成。12年もののウイスキーでエレガントかつ瑞々しい。 | 8,250円 | 12年 | 43% | 700ml | |
グレンモーレンジ ドーノッホ | リンクサス酒販 | 楽天市場 | Amazon | グレンモーレンジ買取 | 免税店向けボトルで、グレンモーレンジにしては珍しいピート系ウイスキー。ハイボールにも◎ | 約7,000円 | – | 43% | 1000ml |
グレンモーレンジのうち、年数表記付きのボトルのうちの一つです。18年以上熟成された原酒を用いたシリーズとなります。
まずは15年間原酒を熟成し、さらにシェリー樽などを用いて追熟させているのがポイントです。樽由来の香りは、まるでパパイヤのようなエキゾチックな果実感を堪能できます。
グレンモーレンジの中でもレギュラーボトルにあたる1本です。
熟成10年以上の原酒をブレンドしており、バニラのような甘味と柑橘系のアロマを感じ取ることができます。余韻もしっかりとあり、白桃のようなフルーティーさを長く堪能できます。
コスパもよく、愛好家の多い1本でもあります。グレンモーレンジにこれから初めて挑戦するという方は、ぜひグレンモーレンジ オリジナルから飲んでみることをおすすめします。
シグネットは、直訳で「紋章」という意味となります。実際にラベルには紋章のような絵柄が描かれているのが目印です。
長年の研究を重ねたチョコレートモルトを使用したレアな1本で、ベルベッドを思わせる上品な味わいをしています。口に含むとカカオのような芳醇さの中に、グレンモーレンジらしい桃やオレンジピールの柑橘系のフルーティーさを感じ取ることができます。
甘口貴腐ワインである“ソーテルヌワイン”の樽で追熟したウイスキーは、濃厚かつ滑らかなテクスチャーがポイントです。口に含むとレモンタルトっぽい爽やかな甘さを感じ、その後にレーズンやプラムを思わせる濃厚さが続きます。
ゴージャスな印象のウイスキーで、食後酒におすすめの1本です。
ハイボール・ミキサー・カクテルを楽しむために発売されたという、新しい画期的なグレンモーレンジです。世界のトップバーテンダーと共に造られた味わいは、洋梨やバニラ、オレンジを思わせるみずみずしいアロマと弾けるような華やかな味が特徴です。
割っても薄れないインパクトのある味わいで、ウイスキーをストレートで飲むのが苦手な方やハイボール派の方にもおすすめできる1本です。
19年という長期熟成の原酒を使った、グレンモーレンジの中でも限定のボトルとなります。まずはバーボン樽で長期熟成し、その後「スパニッシュオークシェリー樽」にて追加熟成を行っています。
長期熟成がもたらす滑らかさが魅力で、非常に飲みやすいです。グレンモーレンジらしいアプリコット・オレンジ系の柑橘さを思わせるフレッシュ感もあります。ミントのような爽やかさもありながら、後味はビターで味わいに奥行きがあります。
ブラックのラベルが特徴的な1本です。「キンタ」はポルトガルでワイナリーを意味しており、ルバンはゲール語でルビーという意味を持ちます。
キンタルバンの特徴は、ミントのようなメントール感と濃厚なカカオのようなビターさです。数あるグレンモーレンジシリーズの中でも、大人の味わいに仕上がっています。
初心者向けというよりは、ウイスキーに精通したファン向けの味わいです。まずはグレンモーレンジの通常ボトルを飲んで、銘柄が気に入ったらぜひチャレンジしてみると良いでしょう。
グレンモーレンジ デュタックは、「レジェンド・コレクション・シリーズ」という免税店向けにリリースされた商品となります。バーボン樽で熟成した原酒を、ペドロヒメネス・シェリー樽および内側を焦がしたバージンオーク樽でフィニッシュさせています。
香りはオレンジ、プラム、バニラのような華やかさがあり、ほどよくモルティでオークの風味を感じる仕上がりです。口に含むとマーマレードのような甘味を感じ、その後スパイシーさを感じ取ることができます。
ラサンタはゲール語で「温かさと情熱」という意味を持ちます。この名がつけられた12年熟成のグレンモーレンジは、エレガントで濃厚な味わい、そして口に含んだ時のみずみずしさが印象的です。
オロロソシェリーの空樽による追加熟成で、香りが際立っています。
こちらもグレンモーレンジシリーズのうち、免税店向きにリリースされた1本となります。紫色のラベルと箱が目印となります。
グレンモーレンジの中では珍しいピートを効かせた1本で、複数の樽にて熟成された原酒をうまく組み合わせているのがポイントです。若々しいフレッシュさを感じられる味わいで、ハイボールにしても美味しいと人気があります。
グレンモーレンジの味わいや飲み方については、一言で説明ができるものではありません。なぜなら上記で述べたようにグレンモーレンジにはさまざまなボトルがあり、使用する樽や熟成年数の違いによって味わいが異なるためです。
ただしグレンモーレンジはどれもバランスの取れた甘味と旨味があるので、比較的どのような飲み方にも対応ができます。ウイスキー好きの方はストレートで飲んでも良く、またハイボールやカクテルベースとして使うこともできます。
グレンモーレンジの12年を、トワイスアップでいただきます。
ウイスキーと同量の水を足して、ステアはせず、ウイスキーの香りを開かせます。ゆーっくり呑むには丁度良い。 pic.twitter.com/KFSfPFGDu2— Clockwork_Wizard (@Clockwork_Wiz) February 1, 2018
なおグレンモーレンジのシリーズごとの違いをより堪能したいのであれば、「トワイスアップ」で飲むのがおすすめです。
トワイスアップはウイスキーの飲み方の一つであり、ウイスキーと同量の常温水を注いで混ぜるというシンプルな方法です。
程よく加水されたウイスキーは、香りがより引き立つようになります。追熟による幅広いアロマが特徴のグレンモーレンジは、トワイスアップにすることでより輝きを見せるようになるでしょう。
今宵はハイボールも頂きます♪
グレンモーレンジ10年?
オレンジ感が美味しい?
12年も評判いいみたいなので、このボトル空いたら試してみようと思います。 pic.twitter.com/CTxll4h8l4
— あきらっと (@Akirat3134) August 28, 2024
ハイボールにしたグレンモーレンジは、飲みやすさがUP。グレンモーレンジは香りと味わいがしっかりとしたウイスキーなので、炭酸で割っても割り負けしないところが魅力です。
またハイボールにすることで、アルコール感が和らぎ、食中酒としても採用しやすくなります。
グレンモーレンジの味わいをより堪能したいという方は、濃いめのハイボールで作るのもおすすめです。
グレンモーレンジはフルーティーさ、甘味を感じられるウイスキーです。そのためおつまみを合わせる場合は、香りや旨味を邪魔しすぎないおつまみが良いでしょう。
例えばアーモンドやカシューナッツは定番で、そのほかチーズ系、ビターチョコなどを合わせるのもありです。ハイボールにする場合は、ソーセージやサラミなどの塩気のあるおつまみがうまくマッチします。
ちょっとしたパーティーなら、クラッカーを用意しその上にフルーツジャムやチーズなどを乗せて食べるのもありです。ぜひ色々試して、お気に入りのグレンモーレンジに合うおつまみを探してみてください。
近年グレンモーレンジは、急激に価格が上がっています。そもそもメーカーによる値上げが行われており、ここ数年で何千円と価格が上がったボトルも存在しています。
例えばグレンモーレンジ18年は、数年前までは12,000円台のボトルでした。しかし2022年〜2024年にかけて複数回の値上げが行われており、今では定価で2万円近い価格が付けられているような状況です。
グレンモーレンジは流通品も多いため、ネット価格を見ると定価よりはやや安めで売られていることも多いです。しかしそれでも18年ボトルは流通価格およそ15,000円と、以前よりも価格が高騰していることは間違いありません。
またここ最近のウイスキーの状況を見ていると、定価以上の価格で売られるようになる可能性もゼロではありません。また限定品のボトルに関しては、希少価値の高さからプレ値が付けられているような状況です。
このように値上げ・高騰しているグレンモーレンジのウイスキーは、買取査定でも人気があります。余ったボトルがある方は、ぜひリンクサスのお酒買取査定の利用を検討してみてください。
グレンモーレンジ買取はこちら
グレンモーレンジの特徴やおすすめシリーズを紹介しましたが、いかがでしたか?
グレンモーレンジはスコッチの中でも特に有名な銘柄で、ファンも多いです。飲みやすいボトルから上級者向けのリッチな味わいまでたくさん揃っているので、飲み比べてお気に入りを探すことができます。
フルーティーな味わいは女性ファンも多く、自宅用以外にもプレゼントにも人気です。気になった方は、ぜひこの機会にグレンモーレンジをチェックしてみてください。
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