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飛露喜(ひろき)という日本酒の銘柄をご存知でしょうか?
福島県会津のお酒である飛露喜は、数ある日本酒の中でも特に人気の高いブランドです。2000年代の日本酒ブームの火付け役となったことでも知られており、現在はなかなか手に入らない“プレミア日本酒”の一つにも数えられています。
では一体、飛露喜はどのようなお酒であり、なぜ人気が出たのでしょうか?今回は「飛露喜(ひろき)」についての詳細を解説していきます。
目次
お酒の種類
|
定価(税込) |
---|---|
飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 | 1800ml:2,860円 |
飛露喜 特別純米 生詰 | 1800ml:2,860円 |
飛露喜 特別純米 かすみ酒 | 1800ml:3,080円 |
飛露喜 特別純米 愛山 生 | 1,800ml:4,950円 |
飛露喜 純米大吟醸 | 720ml:2,970円 |
飛露喜 大吟醸 | 1800ml:7,700円 |
飛露喜にはたくさんのシリーズがあり、ボトルによって価格が変わります。主な飛露喜の定価は上表の通りです。
高級酒のイメージが強い飛露喜ですが、実は元値そのものが驚くほどの高額というわけではありません。最もメジャーと言われる「飛露喜 特別純米」のシリーズは、なんと定価であれば3,000円以下で購入ができます。高級ランクにあたる大吟醸はやや値段が張りますが、それでも元値は一升瓶で1万円以下です。
飛露喜は購入場所さえ選ばなければ、今すぐにGETすることも可能です。ただしAmazonや楽天などのネット通販では、残念ながら定価購入をすることはできません。
人気のあまりプレミア価格のついている飛露喜、ネットでいますぐ購入しようとすると1本1万円以上するのが基本です。Amazon・楽天では定価に対し2〜3倍以上の価格で販売されています。
飛露喜 特別純米 生詰 1800ml
偶然にも定価で買えました☺️#日本酒 #飛露喜 pic.twitter.com/6GazPOaPdU— やな (@yanakuse) July 7, 2021
市場価格が高騰している飛露喜ですが、運が良ければ定価購入もできます。飛露喜を仕入れている特約店や製造元である廣木酒造本店であれば、元値またはそれに近い価格で入手できるでしょう。実際にTwitterなどを見ると、定価での購入報告が多数上がっています。
ただし飛露喜は圧倒的人気のため、入荷後即完売となるケースがほとんどです。そのため酒販店では1人1本までと購入制限を定めていたり、店頭販売ではなく抽選販売で売っていることが多いです。
飛露喜を定価購入したいのであれば、まずは飛露喜を定価で取り扱っている酒販店を探すのが第一です。信頼できる酒屋を見つけたら、抽選予約などに申し込み購入の権利を獲得しましょう。
飛露喜(ひろき)は、日本酒の銘柄の一つです。福島・会津にある「廣木酒造」が製造するお酒となります。
全国的にも有名な銘柄で、人気の高さと入手の難しさから幻の日本酒・プレミア日本酒と言われています。日本酒好きなら誰でも知っているようなブランドであり、コアなマニアはもちろん若い世代や女性にもファンの多いお酒です。
飛露喜の人気の理由は、ズバリ単純に“美味しい”から。ピュアな旨味と透明感を持ち合わせた味で、雑味が全くありません。りんご、マスカットなどの果実のようなフルーティーな香りが特徴で、濃厚な旨味も感じることができます。
飛露喜にはさまざまなシリーズがありますが、多くのボトルが「無濾過生原酒」など生の状態にこだわったお酒です。素材そのままの味でアルコールも高めですが決してキツいお酒ではなく、むしろキレ味があり飲みやすいというバランスに長けた味わいをしています。
「王道の味」を目指して作られた飛露喜は日本酒のいいところばかりを集めたような存在で、どんな食事にもマッチしやすく食中酒としても評価が高いです。
ならば私も福島で成すべきことを成そうと飛露喜の酒蔵、廣木酒造さんへ。だがしかし、飛露喜は手に入らず…酒屋さんに尋ねたら酒蔵や酒店では滅多に店頭に置かれないよと。(そのお店もポイント制だとか)鶴ヶ城近くの素敵レストラン入口の貼紙を見て入手困難さを実感。 pic.twitter.com/RWar8QVEpf
— りりん☆★ (@mooneririn) May 1, 2019
飛露喜は1999年に生まれた新しいお酒です。ですが実は、製造元である廣木酒造には200年以上の歴史があります。廣木酒造は米どころでもある福島の会津に位置する蔵で、古くから伝統的に酒造りを行ってきました。
長年酒造りを続けていると、残念ながら全てが順風満帆というわけにはいきません。時代の流れや代替わりの影響を受け、廣木酒造は赤字になってしまったこともあります。1996年には当時20年も杜氏を務めた人物が引退し、蔵の状況はさらに悪化していきます。
現在の蔵元杜氏である廣木健司さんはこのタイミングで、元々の仕事であったサラリーマンを辞め実父と共に酒造りをスタートさせました。しかし建て直しに向けて取り組みを始めようとした矢先の1997年、先代であった実父が58歳という若さで急逝してしまいます。先が見えないまま9代目となってしまった廣木さんは、廃業も覚悟したほどだったと言います。
赤字続きで先も見えない大変な状況の中、廣木酒造の苦境がテレビの取材で取り上げられることになりました。そしてテレビ放送をきっかけに、有名地酒専門店である小山商店が廣木酒造に連絡を取ります。小山商店から“応援するから美味い酒を送れ”と声をかけられた廣木さんは、新たなお酒作りに取り組むことになります。
このタイミングで廣木さんが初めに送ったお酒は、当時のブームであった新潟のお酒を意識して作ったお酒でした。しかしこのお酒は酷評され、「新潟のお酒を真似しても意味がない」という事実を突きつけられることとなります。
そこで廣木さんは、従来のブームとは全く違ったお酒作りに取り掛かります。「自分が好きな白ワインのようなお酒を作る」という考えのもと、生まれたのが無濾過生原酒のお酒でした。
【飛露喜 特別純米 無濾過生原酒】
福島県のお酒ですお酒感と旨味が凝縮されてる感が
いいですね飛露喜はほんと美味しい
何もこだわりがなくても
楽しめる万能酒日本酒好きさんも
日本酒よく分からない方も
飛露喜を選べば間違い無しな
感じがずるいな〜#日本酒 pic.twitter.com/R8vzncOgCj— 二ノ宮しゅぽん@日本酒×ゲーム実況 (@ninomiya_ponsh) March 5, 2022
今でこそ見かけることの多くなった無濾過生原酒のお酒ですが、当時は非常に珍しく、飛露喜は唯一無二のお酒になりました。1999年の発売後すぐに追加注文が相次ぐ事態となり、飛露喜の大ブームが到来することになりました。
翌年以降も飛露喜は“作れば売れる”という状態になり、酒造は一気に忙しくなりうれしい悲鳴をあげるようになります。そこからは設備投資なども行い、安定供給できる火入れ酒や期間限定のお酒など多くのシリーズをリリースしていくことになりました。
現在でも飛露喜のブームは継続中で、シリーズのほとんどが入手困難なプレミア酒になっています。通年販売の商品のほか特定の時期にしか発売されないボトルもあり毎年予約が殺到、市場価格は高騰しています。「SAKE COMPETITION」などの世界的な品評会で何度も入賞していることもあり、飛露喜の人気は今後も継続していくと考えられています。
飛露喜 特別純米 無濾過生原酒
初「飛露喜」✨
口に入れた瞬間、豊かなフルーティ感を感じたと思ったら直ぐにキレました。
これが飛露喜の美味しさですかね
シアワセ☺️ pic.twitter.com/L1UWtcSXSz— いぴー (@ipi_san) January 14, 2024
飛露喜といえばこのボトルと言われるほどで、飛露喜のはじまりの1本でもある無濾過生原酒です。“喜びの露がほとばしる”という意味から名前がつけられたこの銘柄は、酒販店に入荷するたびに即完売してしまう人気品です。
フルーティーで濃厚な旨口タイプのお酒で、無濾過生原酒ならではの艶やかな甘みとコクを堪能できます。
生詰とは、通常2回行われる加熱処理を1回のみ行ったお酒のことです。無濾過生原酒からスタートした飛露喜が、年間通して安定した品質のお酒を提供するために開発されたシリーズです。飲み頃になるまでしっかりと熟成させることで、落ち着いた品格が生まれているのが特徴です。
飛露喜の定番酒の中でも人気の高い1本で、純米吟醸ランクのお酒です。ふくよかに広がる吟醸香が美しく、温度帯で異なる味や香りを楽しめます。冷やせば甘みが増し、常温ならより旨味を感じ取ることができます。アルコール臭のないバランスの取れた味わいは、食中酒にもピッタリです。
兵庫県産の山田錦をよく磨き、贅沢に使用した純米大吟醸ランクのお酒です。こちらは四合瓶のみの数量限定発売品です。ライチやマスカットを思わせる華やかな立ち香で、キリッとした酸味と米の旨みのバランスが良いです。
余韻も長く、特別な日に飲むのに適したお酒です。
絞りたての日本酒をそのまま瓶詰めした、飛露喜シリーズ人気の限定酒です。例年12月上旬にリリースされており、即完売するほどの人気品です。麹由来のこっくりとした甘みがあり、僅かな濁りがあるのも特徴です。
定番ボトルには山田錦や五百万石が使われる飛露喜ですが、限定品の中には別の酒米にこだわって作られたボトルもあります。酒米そのものの味わいが飛露喜ならではの生の味わいで楽しめるので、非常に人気が高いです。
こちらは酒米のダイヤモンドと言われる愛山米を使用したボトルで、特に旨味を濃厚に感じられるのが特徴です。ふくよかに広がる味は、満足感を得られやすいのが特徴です。
酒米の王様と言われる山田錦を100%使用して作られた大吟醸酒で、山田錦ならではのフルーティーでふくよかな香りが魅力です。やや辛口でキリリとした表情があり、一口目はさっぱりと、その後に旨味・甘みがじわじわと広がっていく印象です。
定価でも7,700円とやや高額で、流通価格になると2万を超えるような高級品です。流通量も少ないため、入手できた方は幸運といえるでしょう。
飛露喜には多くのボトルがありますが、そのほとんどが無濾過生原酒や生詰など火入れ回数を減らした“生”のお酒です。そのため生のフレッシュな味わいを楽しめるよう、冷やして飲むのが特におすすめです。ボトルによっては、キンキンに冷やすのではなく常温(冷や)で味の膨らみを楽しむのもありです。
お気に入りのグラスに注ぎ、すっきりとした飛露喜ならではの旨味を堪能するように飲むのがおすすめです。シーンや料理に合わせて、日本酒グラスではなくワイングラスに合わせて飲んでみるのもおすすめです。
飛露喜は豊かな味わいとすっきり感のバランスが非常に取れたお酒で、比較的どんなタイプの料理・おつまみでも合わせられます。特に相性が良くおすすめなのは天ぷらです。飛露喜らしいすっきりしたキレ味が、天ぷらの程よい油感とうまくマッチします。
なお和テイストに合わせたくなる飛露喜ですが、意外なことに洋風のおつまみとも相性が良いです。カルパッチョやムニエルなど、白ワインと相性の良い料理に組み合わせてみても良いでしょう。
飛露喜のような日本酒は、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒とは違い、醸造酒であるため劣化が進みやすいです。特に温度による変化には弱いので、注意しておきましょう。生原酒・生詰タイプの多い飛露喜は、鮮度を保つために冷蔵保存しておくのが基本です。
また賞味期限にも注意です。日本酒のようなアルコールは法律によって賞味期限の記載が義務付けられていないため、飛露喜のボトルにも賞味期限が基本的に書かれていません。ですが飲み頃が決まっており、早めに飲まないと味が劣化してしまうことがあります。生タイプの多い飛露喜は、製造年月日からおよそ8ヶ月以内に飲むようにしましょう。
また上記の期間は、あくまでも未開封の場合の目安です。開封後は空気に触れることで一気に酸化が進むので、開封後は1週間以内などできるだけ早めに飲み切ってしまうようにしてください。
市場人気の高い飛露喜は、買取専門店でも高額査定となりやすい銘柄です。もし飲まない飛露喜をお持ちの方は、ぜひ一度お酒買取専門店の利用を検討してみましょう。
なお飛露喜のような日本酒は、日本酒の買取に強い業者に依頼するのがポイントです。元値だけではなく市場価値や流通価格まで踏まえて値段をつけてくれる業者に依頼すれば、高額買取が期待できるでしょう。
お酒買取専門店リンクサスも、只今日本酒を買取強化中です。飛露喜の査定にも対応しているのでぜひ一度ご相談ください。
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2000年代からの日本酒ブームを牽引した存在でもある飛露喜(ひろき)は、手に入りにくいプレミア日本酒として今も人気が高い銘柄です。定価購入できた方は、非常にラッキーと言えるでしょう。
飛露喜には定番ボトルのほか限定品などいろいろなシリーズがあるので、ぜひチェックしてみてください。
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