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止まることを知らない国産ウイスキーのブーム。世界的な人気から、ジャパニーズウイスキーのほとんどの銘柄が市場で高騰化しています。特に終売・休売で入手の難しくなったジャパニーズウイスキーには、何百万を超えるような値段が付けられることもしばしばあります。
幻のウイスキーと呼ばれる「軽井沢」も、高騰化が知られるウイスキーとして有名です。現存する全てのボトルに希少価値がついていて、中には1,000万円を超えるような価格のものまであります。
では一体軽井沢とはどのような銘柄なのか、詳しく説明していきます。
目次
ウイスキー「軽井沢」は、長野県北佐久郡御代田町の軽井沢蒸溜所で作られていたウイスキーの銘柄です。国産モルト原酒のみから作られる、100%の国産モルトウイスキーとして1976年に誕生しました。
ちょうどこの頃は、日本の中でウイスキーブームが巻き起こった頃です。戦後の経済発展、そして1971年のウイスキー輸入自由化をきっかけに、バーボンやスコッチなど海外の有名ウイスキーが多く流通し始めていました。そんな中、ウイスキー軽井沢はハイクオリティな国産高級ウイスキー路線の銘柄としてリリースされました。シングルモルトにこだわり、先駆けとなるような存在でした。
なお当時の軽井沢は、1本15,000円という価格で販売されていました。非常に高級品であったものの、それでもすぐに売り切れてしまうほどの人気があったほどです。その後、ウイスキーブームは一度衰退してしまいましたが、昨今のウイスキーブームの再来で「軽井沢」がまた大きな注目を集めています。
旧軽井沢蒸留所。
現 御代田町役場。
残っているのは これだけでした。#軽井沢蒸留所#karuizawa#御代田町役場 pic.twitter.com/Mlr9FjeBiV— のむけん surf&whisk(e)y&aquarium (@nmoimyuakneen) October 7, 2019
ウイスキー軽井沢の誕生のきっかけを作ったのは、オーシャンという会社です。オーシャンはかつて大黒葡萄酒という社名で、1952年ごろよりウイスキー作りをスタートさせました。1955年にはウイスキー造りを本格化するために「軽井沢蒸留所」を建設、そして1956年より早速ウイスキー造りに取り掛かりました。
その後、1962年には、メルシャンがオーシャンを買収したことで経営権が移ります。さらに2007年にはキリングループがメルシャンを買収し、キリンの傘下となりました。
度重なる買収が行われたことからわかるように、軽井沢でのウイスキー造りが順風満帆と言えるものではありませんでした。やがてキリングループの事業再編のため、軽井沢蒸留所は完全閉鎖されることが決定、ウイスキー軽井沢の生産もストップしてしまいました。
蒸留所が稼働していないため、現在入手できる軽井沢のウイスキーはかつて生産され残されていたもののみです。そのため非常に希少価値が高く、入手困難なレアウイスキーの位置付けとなっています。
旧メルシャン軽井沢蒸留所の最後のお別れに来ました。今日の一般見学を最後に取り壊されることになっているとのこと。設備は別の会社が落札していて今後静岡でウイスキー蒸留所を設立するのだとか。 pic.twitter.com/vd1FYautlh
— piyo (@piyopiyo_go) October 25, 2015
軽井沢といえば、避暑地として知られるほどの涼しく安定した気候が有名です。ウイスキー軽井沢は、この土地の気候を活かしたウイスキー作りをしていました。軽井沢蒸留所はウイスキーの本場スコットランドに近い環境と言われていて、熟成が綺麗に進んでいくため質の高いウイスキーが作れるというメリットがありました。
さらに軽井沢蒸留所は、貯蔵庫=ウイスキーを保存する場所が蔦に囲まれているのも大きな特徴です。蔦が貯蔵庫内の温度や湿度を一定に保つ役割を果たしてくれることも、ウイスキーの品質を安定して保つポイントとなっていました。
また軽井沢のウイスキーは、シェリー樽での熟成を行い、浅間山系の水を仕込み水に採用していました。これにより、独特な香りを持ちつつも飲みやすい上質なウイスキーに仕上がっています。ストレートをそのままで楽しめる味わいのウイスキーは、国内のウイスキー愛好家はもちろん、世界からも愛されるほどの人気があります。
現存しているボトルが残りわずかということもあり、ウイスキー軽井沢は市場価格が高騰化しています。特に熟成期間の長いヴィンテージものには、天文学的と言われるまでの市場価格が付けられています。
近年で最も話題となったのが「軽井沢1960年」で、このボトルは2015年8月の香港オークションに出品されました。そこでの落札価格は香港ドルで約91万ドルであり、日本円に換算すると1400万円もの価値がついたことになります。軽井沢1960年は発売当初の価格が200万円であったため、なんと1,000万円以上価格時が上昇し、およそ7倍もの価値がつけられたということがわかります。もはやただのアルコール飲料としてではなく、マンションや車のような資産としての価値が生まれているのがウイスキー軽井沢の現状です。
またオークションでの高額落札は、国内外での軽井沢の注目を集めるきっかけとなりました。軽井沢は「世界で最も希少なウイスキー」と呼ばれるほどの注目を集め、現在では1960年以外のボトルも価格が高騰しています。
お疲れ様です!こんな日はプレ値で買っていつ開けようか迷ってた軽井沢12年を飲みます!明日には普通に戻りましょう!ニシモンさんは次会った時に持っていきます! pic.twitter.com/Hby62OT1tj
— パタヤゲームおじさん (@Pattayawhiskey) June 13, 2019
軽井沢モルトウイスキー12年は、酒齢12年〜最高31年の長期熟成原酒をベースに、複数のモルト原酒をヴァッティングさせたウイスキーとなります。なおこちらは単一蒸留所にて作られるシングルモルトではなく、複数の蒸留所の原酒を組み合わせたピュアモルトウイスキーとなります。
軽井沢らしい魅力を発揮しつつも飲みやすさにこだわって作られたボトルで、数多くの原酒の重なりが生み出す美しいハーモニーがポイントです。
2001年にはIWSCのワールドワイドウイスキー部門で金賞を獲得するなど、世界的にも評価の高いボトルとなっています。
後輩が「親から貰ったウイスキー、飲まないので、売りたい」と持ってきたのですが……
軽井沢15年って……
さて、どこで売るべきでしょうか…… pic.twitter.com/IgNF3P7u5D
— Quny (@macky1123) April 11, 2021
軽井沢シングルモルト15年は、軽井沢蒸留所で作られるモルト原酒のみを使用したシングルモルトウイスキーです。15年以上の長期熟成ボトルで、中には昭和43年生まれの31年熟成原酒なども使用されています。
シェリー樽熟成原酒をベースにしていることで生まれる独特の香り、そしてルビーのような美しい色合いで人気を誇ります。
このボトルはISCでの受賞経験があり、なんと金賞を獲得しています。ボトル1本に10万円を超えるような価値がつけられていて、今後さらに高騰化すると予想されています。
【軽井沢 17年】
樽熟成31年古酒と貯蔵17年原酒のシングルモルト。
最早、聖遺物。#ウイスキー #TWCL pic.twitter.com/tudgpS6Pt6— sakemania (サケマニア) (@sakemania_twiii) May 13, 2021
軽井沢シングルモルト17年は、貯蔵17年以上の原酒をヴァッティングした熟成感を味わえるシングルモルトです。熟成によって角のとれた旨味が増しており、穏やかで柔らかく、深みのある味わいを堪能できます。
なお軽井沢シングルモルト17年は独特なフォルムのボトルもポイントです。このボトルの形は、1976年に“国産初の100%モルトウイスキー”として発売された当時の形をそのまま再現しています。味わいのクオリティはもちろん、見た目にもおしゃれなボトルであるためコレクター人気が非常に高いです。
軽井沢マスターズブレンド10年ー pic.twitter.com/GHaZVVKSsd
— ぷか (@kf0114) October 4, 2014
軽井沢マスターズブレンド10年は、上記で紹介したボトルとは違いブレンデッドウイスキーとなります。軽井沢蒸留所の10年以上貯蔵モルト原酒に、グレーン原酒をブレンドし味を整えています。ブレンデッドながらのバランスの良さが魅力であり、若目の熟成ながら非常に飲みやすい味わいがポイントです。
海外の輸入原酒も使用しているとのことで、独特のスモーキーさ・ピーティーさを感じることができます。こちらのボトルは2002年のIWSCワールドワイドウイスキー部門で金賞を獲得しています。
軽井沢蒸留所の原酒。2000年に父にもらったまま保管してるけど、もう飲んでいいタイミングが分からない。。売らないけど凄い事になってるっぽい。 pic.twitter.com/XKHKz2wUHj
— モリノワサクライ (@morideasobu) April 23, 2022
軽井沢ヴィンテージは、一般リリースではなく蒸留所の隣に存在していた「メルシャン軽井沢美術館」ショップでの限定販売品です。
樽出し原酒など、限定品ならではの特別な味わいを飲めることで人気を集めたシリーズ品です。そもそもレアな軽井沢ウイスキーの限定品というだけあり、価格は何十万〜何百万レベルとなっています。
なお軽井沢ヴィンテージボトルにはさまざまなシリーズがあり、蒸留年や熟成期間などが異なります。アルコール度数が高いボトルが多いのも、ヴィンテージシリーズの特徴です。
「軽井沢52年」1400万だと!!!
先週静岡蒸溜所の中村代表に会う機会があったんでそこで知ったんだけどBAR開くにあたりこれは店に置いておきたいwww
そしてガイアフロー静岡蒸溜所ではこれから作るウイスキーを樽買い予約できます。第1回予約は即日完売。第2回も年内にやるらしい。— つよしやま@ (@t_yamaboy) October 23, 2017
軽井沢1960年は、記念のタイミングに過去に2度だけリリースされた超希少なボトルです。
1度目のリリースは1993年で、当時の皇太子さまのご成婚記念ボトルとして発売されました。2回目のリリースは2013年で、すでに蒸留所が閉鎖してしまった後、残る原酒の在庫を買い取ったイギリスのナンバーワン・ドリンクス・カンパニーによって製品化されました。
特に2度目のリリース品は非常に希少で、世界で41本しか存在していません。熟成52年という長期熟成ボトルであり、なんと当初から一本に200万円の値段がつけられていたほどです。2015年のオークションで1400万円だったことを考えると、現在はさらに価格が上昇していると考えられます。
軽井沢はすでに蒸留所がクローズとなっているため、オフィシャルボトルはリリースされていません。残っていた原酒も全て売却済みであり、入手は非常に困難です。通常の酒屋などではもちろん購入不可能なので、注意しておきましょう。
どうしても軽井沢を入手したい場合は、オークションまたはネットショップで購入する必要があります。ただし安くても数十万円という値段であり、全て中古品である点を覚えておきましょう。
軽井沢のボトルを購入した場合は、信頼のおける購入先を見つけることが大切です。偽物のボトルでないか、きちんとした環境で保存されていたものなのかどうかという点をチェックするようにしましょう。
ウイスキー「軽井沢」復活。最後のモルトマスターが顧問に https://t.co/Xh0afDHQLq pic.twitter.com/g2Tlu94PrV
— Impress Watch (@impress_watch) December 7, 2021
希少品となってしまった軽井沢ウイスキーですが、現在は復活の計画が立てられています。実際に軽井沢ウイスキー社、Plan・Do・See、そして三菱地所が「軽井沢」の再度の製造開始を試みています。
軽井沢ウイスキー社は、当時のメルシャン軽井沢蒸留所で最後のモルトマスターであった内堀修身氏を顧問に招き、さらにウイスキー・ディスティラーであった中里美行氏を工場長に任命しています。そして2021年12月に軽井沢蒸留所の建設に着工を開始しており、2022年の商品リリースを目指しているとのことです。
つまり幻と言われていたウイスキー「軽井沢」は、近頃復活することになっています。当時のモルトマスターやディスティラーが携わるということもあり、どれだけ軽井沢の味わいが再現されるかに期待が寄せられています。
軽井沢ウイスキーはかつてお中元やお歳暮として選ばれることの多い銘柄でした。そのため幻のウイスキーとは言われますが、「頂いたまま未開封の軽井沢を自宅に眠らせている」という方も案外少なくはありません。
自宅に眠っている未開封の軽井沢ウイスキーは、ほぼ確実に高値がつきます。もし軽井沢をお持ちで今後も飲む予定がないという方は、ぜひお酒買取専門店の利用を検討してみてください。ここ最近の国産ウイスキー高騰化を理由に、ボトル1本に何万円という価値がつくことも期待できます。
なお、せっかく軽井沢を売るのであれば、できるだけ高額買取になるようポイントを押さえておきましょう。査定の前にボトルを綺麗にしておくこと、そして箱や冊子などの付属品を揃えておくのがポイントです。またトラブルを避けつつ正確な市場価格をつけてもらうためには、メルカリやヤフオクよりもプロの査定員がいるお酒買取専門店に依頼する方が安心です。
お酒買取専門店リンクサスは、ウイスキー「軽井沢」の買取実績が多く、買取価格にも自信があるのでぜひご相談ください。リンクサスなら、宅配買取・出張買取・店頭買取とお好きな方法を選んで軽井沢をお売りいただけます。
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かつてメルシャンが販売していたウイスキー「軽井沢」は、現在ではプレミア化し天文学的な価格が付けられています。蒸留所がすでに閉鎖済みということもあり、希少価値は高まり続けるばかりです。
なかなか簡単に入手できるウイスキーではありませんが、ウイスキー好きならぜひチェックしておきたい銘柄と言えるでしょう。お持ちの方はとてもラッキーなので、買取専門店の利用なども検討してみてください。
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