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新世界ワインの筆頭と称される、アメリカ。今や、“新世界”といったカテゴリを超えた、世界を代表するワイン産地として君臨しています。
そんなアメリカで生産されるワインの8割以上を占める産地が、カリフォルニアです。
本記事では、アメリカワインの鍵を握る、カリフォルニアワインについて解説していきます。おすすめのカリフォルニアワインや有名産地についても紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
カリフォルニアワインの基本情報について下記の内容にまとめました。
それぞれ解説していきましょう。
Complete Napa Valley California Wine History from Early 1800s to Today
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— Sommelier Business (@somm_business) July 12, 2019
カリフォルニアワインの歴史は、アメリカワインの歴史でもあります。上記でお伝えしているように、カリフォルニアで本格的なブドウ畑・ワインづくりがスタートしているのは1769年です。
しかし、すでに1000年頃には野生のブドウが発見されたり1560年には当時ミッションと呼ばれるブドウ品種が持ち込まれたり、1500年代後半にフロリダのブドウからワインが造られていたなど、比較的古くからワイン造りには関連していました。
1771年には、ロサンゼルス郊外にカリフォルニア初のワイナリーが建設され、1833年頃には商業用のブドウ栽培者が登場。さらに、1831年にあのナパ・ヴァレーにミッション種が持ち込まれています。
その後、1849年にカリフォルニアで始まったゴールドラッシュにより人口が爆発的に増加。商業用ワインを生み出す生産者が大成功を収めるなど、カリフォルニア中にワイナリーが誕生しました。
しかし、その後のフィロキセラの蔓延や禁酒令によりカリフォルニアワインは衰退。それでも上質なワインを生み出そうとする生産者たちにより、禁酒令解放後にカリフォルニアワインは再興を果たします。
世界に知られる有名生産者が登場したり、フランスワインを脅かす存在の高級ワインが世に知れ渡るなど、今や世界を代表するワイン産地と成長を遂げたのです。
カリフォルニアワインの特徴は、高級ワインからカジュアルなワインまで揃っているところです。1本100万円を超えるような、「カルトワイン」と呼ばれるワインをはじめ、数万円レベルのワインを生み出すブティックワイナリーも数多く存在しています。
一方、1本数百円といったカジュアルなワインも多く、選ぶ幅が広いところが魅力でしょう。
また、日照量が多く乾燥した産地であることから、ブドウがしっかりと熟す、パワフルな果実味を感じるワインが多いといった特徴があります。近年は繊細な方向に舵が切られているものの、赤・白・ロゼなど、全体的に力強い味わいが特徴といえるでしょう。
そのほか、近年ではサスティナブルなワイン造りに力を入れる生産者も多くいます。
オーガニックやビオディナミ、また自然保護活動など、美味しいだけではない、未来へとバトンを渡すためのブドウ栽培・ワイン造りが行われています。
カリフォルニアのワイン造りについて下記の内容にまとめました。
それぞれ解説していきましょう。
カリフォルニアは、上記でもお伝えした通り日照量が多く、乾燥した産地です。場所によっては気温が非常に高くなるため、完熟した果実味溢れるジューシーかつアルコール度数の高いワインも多く見受けられます。
しかし、カリフォルニアは広大であり、場所によってその気候条件が大きく変わります。とくに、海沿いの地域はとても冷涼であり、そういった産地では高級ワインが多く手がけられている傾向です。また、冷涼な産地と温暖産地、さらに土壌組成なども場所によって大きく変化するため、ボルドー品種を主体とする場所、ブルゴーニュ品種を主体とする場所、ローヌやイタリア品種を主体とする場所など、その土地にあったブドウが栽培されているといった特徴もあります。
ちなみに降水量が極端に少ないことから、灌漑など水分量をコントロールできるところが上質なブドウを生み出す秘密だともいわれているようです。しかし、一方で近年は山火事などによる影響だったり、干ばつによるブドウ収量の減少が懸念されています。
カリフォルニアで栽培されているブドウ品種は多岐に渡ります。ただし、カリフォルニアワインの特徴として、イタリアなどのような「土着品種」はほとんど見られず、「国際品種」が主体となっているところが特徴でしょう。
例えば、カリフォルニアで多く栽培されている品種は、「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「シャルドネ」です。これらは、同州において今もなお最大規模の栽培面積を誇ります。そのほか、近年ではピノ・ノワールやメルローなども増えており、ジンファンデル(イタリアでは、プリミティーボ)などの栽培も多い傾向です。
もちろんこれだけではなく、サンジョヴェーゼやプティ・ヴェルド、ソーヴィニヨン・ブラン、シラーなど、さまざまな品種が栽培されています。
カリフォルニアワインはカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネの印象が強いですが、「ボルドー=カベルネ・ソーヴィニヨン」といった構図ではなく、新世界らしい“自由”な組み合わせのワインが多く造られているのです。
カリフォルニアワインの主な産地を下記にまとめました。
それぞれ解説していきます。
カリフォルニアきっての重要産地が、ノースコーストです。ノースコーストは、海側は冷涼、内側は温暖といった気候条件を活かした、さまざまなワインが生み出されています。
ノースコーストの中でも、とくに有名なのが「ナパ」と「ソノマ」、「メンドシーノ」でしょう。
中でも、ナパ・ヴァレーは超高級ワイナリーが集結する場所であり、1本数百万円を超えるようなカルトワインまで存在します。一方、ソノマは冷涼な産地で、こちらも高級ワインを多く産出する産地です。メンドシーノは、カリフォルニア随一の冷涼産地であり、ブルゴーニュ品種やスパークリングワインなどで高い評価を得ています。
#DYK: After having farmed in the central valley for more than 35 years, we opened our winery in 2012. In only our second full year, three of our vintages received medals in two different California wine competitions. #MoraviaMonday pic.twitter.com/F7dqOm8Rpt
— Moravia Wines (@Moraviawinery) March 12, 2018
セントラル・ヴァレーは、カリフォルニアの中央部に位置するワイン産地であり、カリフォルニアワインのほとんどを製造します。カジュアルなワインを多く生産する産地で、ブドウの加工品などもよく見られます。
カジュアルなワイン産地といった印象ながら、近年は質の高いブドウが栽培され、高級ワインを見受けることも多くなってきています。中でも、ローダイと呼ばれる産地に注目が集まっています。
As many Central Coast wineries kick off harvest this week, best wishes for a safe and successful harvest! And here’s a show of appreciation for the thousands of hard-working vineyard workers in #California! #wine #harvest #ag pic.twitter.com/UsbSMKI7kf
— Wendy Thies Sell (@WendyThies) August 29, 2019
近年、品質の高いワインを生み出す産地として注目されているのが、セントラル・コーストです。海沿いの冷涼な産地ではブルゴーニュ品種、内陸部ではローヌ品種などで優れたものが収穫され、魅力的なワインが多く見受けられるようになりました。
中でも、サンタ・バーバラ・カウンティはよく知られています。
カリフォルニアワインの先駆者たちが多く集う場所であり、これから先注目される産地となることは間違いないでしょう。
California's Sierra Foothills AVA was designated in 1987. #November18th #wine #history #winehistory🍷📗 https://t.co/zSMCU7GiaZ pic.twitter.com/NjkJi5PrXF
— Qorkz (@QorkzWine) November 18, 2018
ゴールドラッシュの中心地となったことで知られる、シエラ・フットヒルズ。その舞台となったことでワイナリーが増え、ジンファンデルから優れたワインが多く生み出されていることで知られています。
カリフォルニアの最南部に位置するワイン産地、サウス・コースト。住宅化、またピアース病と呼ばれるブドウ樹へのダメージが甚大だったことからも、他産地と比較してあまり生産量は多くありません。
しかし、一方で近年は優れたワインが多く生産されていることでも知られており、今後躍進する可能性が高い産地といえるでしょう。
カリフォルニアワインを知る上で、知っておきたい豆知識をまとめました。
それぞれ解説していきましょう。
★peko's wine labo★
フィロキセラを乗り越えて今のワインがある
1860年代、世界中で起こった寄生虫の被害。ぶどうの根に寄生していた為、薬剤が効かず対策が難航。この虫に耐性のあるぶどうの木を台木にすることで治まったけれど、その間の被害は甚大だった…続く#ワイン #フィロキセラ pic.twitter.com/D41VOZGEfu
— peko (@peko_wine) June 27, 2022
世界中のワイン産地を襲った恐るべき害虫、「フィロキセラ」。「ブドウネアブラムシ」と呼ばれるもので、ブドウ樹に寄生した幼虫が成長した後にブドウを枯死させることで知られています。
とくにフランスが甚大な被害を受けたことで知られていますが、19世紀にソノマで発見されたことで、アメリカ全土も甚大なダメージを受けたことで有名です。
アメリカには、もともとAXR-1という台木が普及しており、当初はフィロキセラの影響を受けなかったブドウ園も多くありました。しかし、それに対応する「バイオタイプB」と呼ばれるフィロキセラが登場し、壊滅状態に追い込められます。
しかし、その一方でブドウ樹の植え替え時に、“適材適所のブドウ品種を植えるべき”といった風潮が高まり、結果より品質の高いブドウが誕生することになったのです。
怪我の功名というと聞こえはよいですが、そういった過去がカリフォルニアにも存在していたことはユニークな事実ではないでしょうか。
The tasting that changed wine forever. On this day in 1976, French wines were pitted against California wines in a revolutionary blind tasting called the Judgment of Paris. Our historic winery was the perfect backdrop to host a reunion last year, celebrating Napa Valley wines. pic.twitter.com/fmqyaz9Mha
— Charles Krug Winery (@charleskrugwine) May 24, 2022
カリフォルニアワインを語る上で外すことができない出来事が、“パリスの審判”と呼ばれるものです。本来、パリスの審判とはギリシア神話の一挿話のことですが、ワインの世界史の中でも、同様のネーミングを持ったエピソードがあります。
実際には、1976年にフランス・パリで行われた、「パリ・テイスティング事件」がそのように呼ばれており、これがカリフォルニアワインの運命を変えたというわれています。
“パリスの審判”は、アメリカ建国200周年を記念して開催されたひとつの、“お遊び”でした。フランスの名立たるワイン関係者が集い、フランスの銘醸ワインとカリフォルニアワインをブラインドテイスティングで戦わそうといった内容だったのです。
しかし、その結果白ワインで1位を取ったのは「シャトー・モンテレーナ シャルドネ1973」。さらに、赤ワインは「スタッグス・リープ ワインセラーズ カベルネ・ソーヴィニヨン1973」が1位となるなど、フランスワインの多くがカリフォルニアワインより下位になってしまったのです。当時、その場に記者が参加していたことで記事となり、世界中にカリフォルニアワインの実力が知れ渡ります。
その結果、それら高評価を得たワインに注文が殺到し、瞬く間にカリフォルニアワインはワイン銘醸地として地位を高めたのです。
上記でも何度かお伝えしていますが、カリフォルニアワインには「カルトワイン」と呼ばれるワインが数多く存在しています。カルトワインは、厳密に定義はありませんが、カリフォルニアワインに多く存在していることから、「カリフォルニアワイン=カルトワイン」といったイメージがつけられたと考えられます。
さて、カルトワインの多くはカリフォルニアのナパ・ヴァレーに位置するワイナリーです。上記でお伝えした“パリスの審判”で一躍有名となったワインに買い注文が殺到したことにより、価格が急上昇。「スタッグ・リーブス」や「クロ・デュ・バル」、「スクーリミング・イーグル」など、これらのワインは今や各ワイナリーの顧客リストに名を連ねなければ購入不可能な代物になっています。
その他にも、ワイン評論家ロバート・パーカーjr.が高く評価したことで、一夜で有名になったワインもカルトワインと呼ばれます。
ここからは、おすすめのカリフォルニアワインを紹介していきます。ぜひ、気になるワインがあった方は購入を検討してみてください。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
オーパス・ワン | カベルネ・ソーヴィニヨン77%、プティ・ヴェルド8%、 メルロー8%、カべルネ・フラン5%、マルベック2% | 2016 | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
スクリーミング イーグル | ソーヴィニヨン・ブラン | 2017 | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
コルギン・セラーズ【COLGIN CELLARS】 | カベルネ・ソーヴィニヨン65% メルロ20% カベルネ・フラン10% プティ・ヴェルド5% | 2013 | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ココス | シャルドネ | 2020 | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
シックス・エイト・ナイン セラーズ | ジンファンデル39%カベルネソーヴィニヨン28%メルロー26%シラー5%プティット・シラー2% | NV | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
BERINGER(ベリンジャー) | ピノ・ノワール | NV | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ケイマス・ヴィンヤーズ | カベルネソーヴィニヨン | 2020 | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
マイケル・モンダヴィ(ロブ・モンダヴィJr.) | シャルドネ | 2020 | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ジョエル ゴット | ジンファンデル | NV | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
フランシス・フォード・コッポラ・ワイナリー | 80%ジンファデル、20%プティ %プティ ット ・シラー | NV | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
Bogle Vineyards(ボーグル ヴィンヤーズ) | シャルドネ | 2019 | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
アデュレーション<Adulation> | ピノ・ノワール | 2019 | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ウェンテ | カベルネソーヴィニヨン | NV | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ルイ・ロデレール | シャルドネ、ピノノワール | NV | アメリカ・カリフォルニア |
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
Newton(ニュートン) | カベルネソーヴィニヨン | 2015 | アメリカ・カリフォルニア |
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