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今回は地酒ブームを牽引した人気酒「越乃寒梅」を紹介します。日本酒がお好きな方、特に淡麗辛口のお酒が好みの方は必見です。
ちなみに越乃寒梅には多くのラインナップがあります。この記事では、ラインナップごとのランクの違いや値段なども詳しく紹介していきます。
目次
越乃寒梅は、米どころとして知られる新潟県のお酒です。製造元は明治40年創業の石本酒造で、新潟県新潟市に蔵を構えています。
新潟といえば淡麗辛口のお酒が有名ですが、越乃寒梅はまさにそのど真ん中をいくような銘柄です。香りや味わいは主張しすぎずスマートな印象で、抜群のキレがあるため非常に飲みやすいです。食事との相性もよく、日常に寄り添うような味わいが魅力です。実際のラインナップにも、デイリー向けのお手頃なお酒から高級酒まで広いバリエーションがあります。
越乃寒梅はデイリー向けの定番酒が人気ですが、定番酒でも高品質というこだわりがあります。もっとも定番と言われるのが「白ラベル」ですが、こちらは価格1,000円台の普通酒でありながら、精米歩合58%と吟醸酒レベルの磨きで作られています。磨かれたお米を使うことで、雑味がなく上品な香りを持つお酒に仕上がっているのです。
また熟成にも力を入れていて、低温でじっくりとお酒を育てていくのが越乃寒梅のこだわりです。ラインナップの中には2年熟成を経て生まれるような上質な日本酒や、10年もの熟成がなされた焼酎なども存在しています。
越乃寒梅は全国的にも有名な銘柄で、昭和40年代には人気のあまり入手困難となり、“幻の酒”と呼ばれていたこともあります。昭和の時代の辛口酒ブームを牽引した存在で、今もその人気は衰えていません。地酒ブームの火付け役ともなっており、かつては灘や伏見の2大酒どころのお酒が有名だったという日本酒の歴史を塗り替えていきました。今でこそ入手はしやすくなっていますが、現代でも年配の方を筆頭に人気を集め続けています。
淡麗辛口の越乃寒梅には、非常に多くのラインナップがあります。まずは越乃寒梅の定番酒を5本紹介します。
いずれもアルコール添加タイプで、淡麗な味わいに魅力があります。最も定番なのは普通酒である「白ラベル」ですが、このほか吟醸酒や大吟醸酒もあるので要チェックです。
越乃寒梅の豊富なラインナップの中でも、最もスタンダードなのがこちらの「白ラベル」です。名前の通り白いマークのラベルが目印です。
普通酒でありながら全量酒造好適米使用というこだわりで、精米歩合も58%とお米をよく磨いているのが特徴です。力強いキレがあり、料理に合わせやすい味に仕上がっています。
別撰は精米歩合55%の吟醸酒です。軽快な淡麗辛口の仕上がりで、冷やして美味しいのはもちろんぬる燗でゆったりと楽しむこともできる味わいです。かつては“幻の酒”とも呼ばれていたほどの人気で、プレ値がつけられていたこともあります。
特撰には、兵庫県の特A地区で生産された山田錦が使われます。吟醸酒のうち別撰よりもさらにランクが高い位置付けのボトルで、紫色のラベルが目印です。日常シーンでも高級感を味わいたい時にぴったりな一本です。
膨らみのある上品な味わいなので、こちらも吟醸酒ですが冷酒以外に常温やぬる燗でも楽しむことができます。
よーし今夜は越乃寒梅 超特撰大吟醸を開けちゃうぞ(特に良いことがあったわけではない)
さすが大吟醸様、雑味が無い
日本酒度+6だけど飲み口が甘い
でも最後に残るのは辛口のピリッと感 pic.twitter.com/ZJcCLBozkP— さぎりの (@sagirino2) December 8, 2020
超特撰は精米歩合30%で醸される、大吟醸ランクのお酒です。貯蔵温度1℃で約2年熟成させるという手間をかけた製法で、旨味に加え深みも表現されています。
四合瓶でも1本5,000円以上するという、越乃寒梅の中でも高級酒に当たる1本です。
ここからは越乃寒梅の中でも、純米タイプの人気酒を紹介していきます。近年リリースされた新しいタイプのお酒もあるので、これまで越乃寒梅が好きだったという方も改めてチェックしてみてください。
灑は“さい”と読む1本で、さっぱりとしたというニュアンスが込められています。こちらは醸造アルコールを添加しない純米吟醸のお酒です。こだわりの五百万石と山田錦を使って作られるお酒で、スムースで柔らかな味わい、越乃寒梅らしいキレ、そして穏やかな吟醸香を堪能できます。
淡麗な中にお米のうまさがあり、ライトで非常に飲みやすいです。10℃前後で飲むのがおすすめです。
浹には広く行き渡る、めぐるという意味があります。香りと味のバランスを追求し作られた純米吟醸酒で、さまざまな料理に合わせることができます。2022年11月に新発売となったシリーズで、越乃寒梅ファンから大きな注目を集めています。
心を和ませるような味わいなので、ほっと一息付きたい時におすすめです。15℃前後で飲むのがベストです。
ピンク色のラベルが特徴的な越乃寒梅で、純米大吟醸ランクのお酒になります。特A地区産の山田錦から作られるお酒で、山田錦ならではのふくよかで奥深い味わい、キレを堪能できます。辛口酒ですが酸味は抑え気味なので飲みやすいです。
金無垢は無垢よりもさらに上位ランクのお酒で、精米歩合35%まで磨かれた山田錦が使われます。ほのかに香る吟醸香と繊細な飲み口で、飲む人を安らかな気持ちにさせてくれます。
低温でじっくりと熟成されたお酒で、山田錦らしい味わいの深さを感じられます。
越乃寒梅はかつてに比べ、比較的手に入りやすい銘柄となっています。しかしそんな越乃寒梅にも、まだまだ入手困難な限定酒が多くあります。
ここから紹介するのは季節限定や数量限定などの希少な越乃寒梅です。購入できる場所や時期が限られているので、ぜひ狙ってみてください。
本日も!恥ずかしながら、初めて越乃寒梅頂きました。新潟市江南区、石本酒造さんの、越乃寒梅 普通酒 亀田郷大江山産。地元大江山産の五百万石米100%で造られた地元だけ限定酒。辛口ですがまろやか。しっかり米の旨味。旨いです。#日本酒#新潟#江南区#石本酒造#越乃寒梅#亀田郷大江山産 pic.twitter.com/RAOosBlMUH
— 新潟日本酒を学ぶ会 (@b0GfIuht7UTzWhb) March 3, 2021
地元産の五百万石を100%使い作られた、地元だけの限定酒です。毎年1回、2月ごろリリースされています。
飲み飽きしない日本酒で、冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で楽しむことができます。地域限定酒なので新潟のお土産にもおすすめです。
【季節限定・地域限定】
越乃寒梅 特別本醸造 大江山産地元 亀田郷大江山で育った五百万石100%で醸したお酒🌾🍶
穏やかな吟醸香と軽快ですっきりした味わい
常温~ぬる燗がおすすめ✨
焼鳥やつくね、もつ煮、里芋の煮っころがしなどと呑みたい♪#飲んでみて pic.twitter.com/MLpQkBYCQt
— 越乃寒梅【公式】 (@koshinokanbaijp) September 15, 2021
こちらも地元産の五百万石を使って作られる地域限定酒で、特別本醸造ランクのお酒となります。新潟吟醸酵母を使っていて、軽快・スッキリという新潟のお酒らしい個性を存分に堪能できます。
毎年秋にだけ発売される限定酒なので、秋鮭などの秋の味覚に合わせて堪能するのがおすすめです。
越乃寒梅 特醸酒はお盆と暮れ、毎年2回のみ発売される限定のお酒です。精米歩合30%という究極の大吟醸酒に、越乃寒梅オリジナルの乙焼酎(古酒)を添加して熟成され作られます。
乙焼酎が加えられているため特定名称表記はありませんが、通常の大吟醸以上のクオリティと考えて良いでしょう。上品な香りの中に凝縮された旨味をしっかりと感じることができます。
越乃寒梅 Lagoon ラグーンは地元産の五百万石を使って作られた限定酒です。原酒タイプでアルコール度数が19%と高く、ガツンとした旨味を堪能できます。
ただ度数が高いだけでなく越乃寒梅らしいキレ味もあり、ファンにはたまらない1本に仕上がっています。
Lagoon ラグーンシリーズの第2弾ボトルで、こちらは純米吟醸ランクのお酒です。低温熟成で生まれたお酒で、深みのあるミディアムボディが印象的です。
そのままストレートで飲むだけでなく、ロックやソーダ割りなど自由に楽しめる日本酒です。割り方をアレンジできるので、ストレートの日本酒に慣れていない方にもおすすめできます。
越乃寒梅は日本酒だけでなく、焼酎や梅酒も作っています。数量限定リリースのレアなお酒になるので、ぜひこちらも合わせてチェックしてみましょう。
大吟醸酒などの酒粕を原料として作られる焼酎です。単式蒸留機による丁寧な減圧蒸留で「本格焼酎」として仕上げられています。
アルコール度数は40%と非常に強く、5年の熟成を経て作られる奥深さも感じられます。
こちらは10年熟成の本格焼酎です。アルコール度数は43%で、一般的な焼酎よりも高めです。氷を浮かべたり、お湯割りにしたりと多彩なアレンジで飲むことができます。
越乃寒梅の乙焼酎を使って作られる梅酒です。とろりとした濃い味の中に感じられるスマートな梅の香りで、上品さを感じられます。10年間の研究を経て生まれたというこだわりの1本です。
越乃寒梅の日本酒は、控えめな香りの中に現れる抜群のキレ味と旨味が魅力です。魅力を存分に堪能するためには、まずは冷や、もしくは冷酒にして飲んでみましょう。
ただしキンキンに冷やしすぎてしまうと、本来感じられるお米の旨みや香りまで感じにくくなってしまうので注意です。お酒の種類にもよりますが、10℃前後の温度帯で飲むのが一番魅力を感じやすいのでおすすめです。
越乃寒梅は吟醸酒や大吟醸酒などもたくさんリリースされています。通常吟醸タイプのお酒は冷やして飲むべきと言われていますが、実は越乃寒梅は吟醸タイプのお酒でも広い温度帯で楽しめるのがポイントに挙げられます。いわゆるフルーティー系の吟醸酒ではないので、ほんのりとぬる燗にしても魅力が失われてしまうことはありません。むしろぬる燗にすることで、味の膨らみなど冷やした時とはまた違ったニュアンスを感じることができます。
越乃寒梅はさっぱりとした淡麗な飲み口のお酒です。どのような料理にも合わせることができますが、お酒の味をより堪能したいなら、さっぱり系のおつまみを合わせるのが良いでしょう。例えばお刺身や焼き魚、塩味の焼き鳥などです。冷奴や枝豆といった定番系おつまみもありです。
ぬる燗にする場合はお鍋や水炊きに合わせてみるのも良いでしょう。食前から食後にまで飲めるので、シーンに合わせてゆるりと長く楽しんでみましょう。
かつては幻のお酒とも言われた越乃寒梅は、安定した人気を誇る日本酒銘柄です。上記でも紹介した通りラインナップの中には希少な限定酒もあり、お酒買取では安定した価格での買取が可能です。
もし越乃寒梅を未開封で余らせてしまっているなら、お酒買取の利用も検討してみましょう。
お酒買取専門店リンクサスはお酒に特化した買取専門店で、買取可能なお酒ジャンルが多彩です。越乃寒梅のような日本酒・地酒の買取査定も得意としているので、査定をご希望の方はぜひご相談ください。店頭買取のほか、便利な宅配買取や出張買取などもご案内可能です。
なお日本酒はウイスキーや焼酎とは違い、飲み頃がやや早めに設定されている場合がほとんどです。査定時期で価格が変わってしまうこともあるため、できれば早めにご相談していただくことをおすすめします。
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越乃寒梅には定番酒から大吟醸ランクのお酒まで多くのボトルがあります。定番酒でも質がいいのが大きな売りで、コスパの良さにも定評が集まっています。
また日本酒ファンやお酒通の方におすすめしたい限定酒も多数あります。見かけることができたら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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