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ウイスキーは世界各地で作られています。原料や製法にはさまざまなものがあり、味の違いにも大きくあらわれています。
今回はライ麦を原料に作られる「ライウイスキー」にフィーチャーしていきます。おすすめ銘柄や飲み方をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ライウイスキーとは、穀物の一種である「ライ麦」を原料に作られるウイスキーのことを指します。主にアメリカ合衆国やカナダなどで作られるウイスキーとなります。
アメリカでの連邦アルコール法の上では、「原料にライ麦を51%以上使用するもの」「オーク樽にて2年以上熟成したもの」がライウイスキーを名乗ることができます。つまりライウイスキーという名称が付けられているものは、ライ麦比率が高いことが特徴に挙げられます。
これに対しスコッチはモルトやグレーン、バーボンはとうもろこしなどの穀物から作られています。つまりライウイスキーとバーボンやスコッチは、同じウイスキーであっても原材料そのものが違うということになります。日本のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)も原料はモルトやグレーンであるため、ライウイスキーとは個性が異なります。
近年はライ麦そのものの生産量が減っているため、ライウイスキーはそれほど多く作られていません。だからこそ希少であり、マニアにとってはたまらない味わいで愛されています。
ライウイスキーはライ麦がベースとなるため、ほろ苦くスパイシーな味わいをしているのが特徴です。味わいはライ麦の比率によっても異なり、ライ麦の比率が高ければ高いほど穀物らしい香ばしさ、スパイシーさを感じやすくなります。同じアメリカのウイスキーでも、甘みの強いバーボンとは異なる個性を持ちます。
ウイスキーであるためアルコール度数は40%ほどと高く、口に含むとオイリーな風味とガツンとしたインパクトを感じます。また奥行きのある複雑さ、高い香りを堪能できます。ストレートやロックそのままで飲んでもよし、カクテルなどでアレンジしてもよしとさまざまな飲み方ができるウイスキーでもあります。
ライウイスキーが作られたのは17世紀末ごろのことです。発祥についての細かな情報はわかっていませんが、アメリカのペンシルベニア州南部あたりで作られ始めたことが歴史の始まりだと言われています。ここはドイツ系の移民が多いエリアで、アメリカ大陸へと移住してきたドイツ移民によってライウイスキーが作られたと考えられています。
独立戦争の後にはスコットランド系やアイルランド系の移民もライウイスキーを作るようになり、生産が盛んになりました。1800年代にはペンシルベニア州やメリーランド州など、ライウイスキーはアメリカの北東の名産品のようになっていきました。
しかしアメリカは常にウイスキー作りが盛んであったわけではありません。なぜなら禁酒法が施行され、酒類の販売が禁止・規制されていたためです。禁酒法時代を乗り越えた後もライウイスキーは甘みのあるバーボンやさっぱりとしたカナディアンウイスキーに立場を奪われ、生産量が減ってしまったのです。今でも残っているライウイスキーの生産者は非常に少なく、一部のブランドでしか製造がなされていません。
しかしブランド数は少ないものの、ライウイスキーは不人気というわけでもありません。なぜならライウイスキーのスパイシーな味わいには一定のファンがついているためです。
また近年は若者の間でクラシックカクテルが流行したため、ライウイスキーが再度注目を集めています。2009年以降は特にライウイスキーの需要が高まっているような状況です。
ここからは、ライウイスキーのおすすめ品と特徴を紹介します。ぜひウイスキー選びの参考にご覧ください。
ライウイスキーは通常2年ほどの熟成期間で作られますが、こちらは10年以上の期間をかけて熟成している希少なボトルになります。全米のワイン雑誌「ワイン・エンシュージアスト」でも96点という高得点を獲得したことがあり、ライウイスキーの中でも高クオリティであることが認められています。
ホイッスルピッグの12年熟成ボトルがこちらです。ボトル1つで1万円超えと、ライウイスキーの中でもかなりの高級品になります。ポートワイン樽、フランスのソーテルヌワイン樽、マデイラワイン樽とオールドワールドのワイン樽を使用し熟成しており、通常のアメリカンウイスキーとは一線を画す味わいを堪能できます。例えばフランス料理のようなリッチな味わいの食事にも合わせることができます。
ライ麦比率59%にて作られるライウイスキーです。香ばしさが特徴で、中にはシトラスの香りも含まれています。マイルドなスパイシー感、そして穀物系の甘みも印象的です。
1810年から歴史の続くライウイスキーで、伝統的な味わいを楽しみたい方におすすめです。
ワイルドターキーはアメリカンウイスキーの代表銘柄です。よく定番として販売されているボトルはバーボンウイスキーになりますが、緑色のラベルはライ麦51%以上のライウイスキーになります。
4〜5年の熟成原酒が含まれているので、奥深い味わいを堪能できます。スパイシーでありながらほんのりとした甘みやデリケートなニュアンスもあります。
テネシーウイスキーの代表格であるジャックダニエルがリリースするライウイスキーです。チャコールメローイングという特殊な濾過の製法を使って作るのが特徴で、スムーズで滑らかな味わいをしています。スパイシーでありながらの飲みやすさに長けており、ライウイスキーの入門としてもおすすめしたいボトルです。
ファンの多いジム・ビームブランドから発売されるライウイスキーです。6年の熟成期間があり、リッチな味わいを堪能できます。ライウイスキーならではの黒胡椒のようなスパイシーさが印象的で、香ばしさも感じられます。ハーブのニュアンスもあります。
ノブ・クリークは力強い味わいで知られるウイスキーの銘柄です。「禁酒法以前の力強いウイスキーの復刻」をテーマに作られています。
ライ麦で作られるライウイスキーも、深いコクとパワフルな味わいで飲みごたえ抜群です。やや価格が高めの高級品なのでギフトにもおすすめです。
ライ麦53%、モルト14%、コーン33%の比率で作られるライウイスキーです。石灰石のブロックで建てられている貯蔵庫にてじっくりと熟成しているという銘柄で、非常に滑らかな舌触りが印象的です。ライウイスキーのほかウィートウイスキーなども発売されています。
禁酒法時代、アメリカのギャングを中心にひっそりと愛飲されていたと言われるウイスキーです。オマージュ品として2006年に復活しました。
ライ麦95%という高比率で、非常に香りが豊かです。熟成期間も6年と長く、深みや複雑さも増しています。
テンプルトンの10年もので、アメリカンホワイトオークの新樽にて10年以上熟成させて作られます。アルコール度数52%と高いのが特徴で、一樽ごとにボトリングされています。
バレルナンバーの表記もある特別なボトルで、希少価値も高いです。
かつてメドレー社が作っていたライウイスキーを、ヘヴン・ヒル社が再現したものになります。1800年台にアメリカ政府が発令した「ボトルド・イン・ボンド法」に基づいて作られているウイスキーであり、単一蒸留所のウイスキーを4年以上熟成し、さらにアルコール度数50%でボトリングしているのが特徴です。
シカゴで絶大な人気を誇るライウイスキーがこちらです。ライ麦100%を使用して作られるドライな味わいで、キリリ感が印象的です。USDAオーガニック認証を受けている商品でもあり、自然派の方にもおすすめです。
コスト度外視で作られる高級ウイスキーです。ライ麦の他にモルトやコーンも使われていて、バランスの良い仕上がりです。
バーテンダーからの注目も高い1本となっています。
ライウイスキーのダイレクトな味をそのまま楽しみたいなら、ストレートがおすすめです。常温のまま注ぎ、ゆっくりと堪能するように味わってみましょう。
ただしライウイスキーは、ストレートのままだとアルコール度数が非常に高いです。チェイサーをしっかり用意し、悪酔いしないようにウイスキーと交互に飲むように心がけましょう。
大きな氷を浮かべて楽しむロックスタイルも、ライウイスキーにはぴったりの飲み方です。大きな氷をつかうのが美味しく作るポイントです。
氷が溶けていくことで、味わいが変化していくのを楽しめるでしょう。氷で冷えることにより、口当たりがまろやかになります。
炭酸をいれてハイボールにすれば、ライウイスキーのスパイシーな味も爽やかになります。スマートな印象になり、食事にも合わせやすくなります。
そのまま飲むだけでなく、レモンやミントを加えてアレンジしても良いでしょう。自宅で作る場合は濃さをお好みで選べるのもポイントです。
ライウイスキーはカクテルレシピにもよく使われています。中でも有名なのは、「マンハッタン」というカクテルです。
チェリーを浮かべるオシャレな見た目のカクテルは女性にも人気です。甘みとハーブのニュアンスが上手く溶け合っています。
今晩はサゼラックをいただきます 一杯でアブサンとライウイスキーが味わえるという…味も香りも佳き一杯でした pic.twitter.com/ohIJJHAfW7
— Lazy Martini (@MartiniLazy) February 26, 2022
サゼラックは世界最古のカクテルと言われるレシピです。ロックグラスで作る、飲みごたえ抜群のカクテルです。
ライウイスキーのスパイシーな味わいが、甘みの中にキラリと光ります。
ライウイスキーは日持ちするお酒です。未開封で正しく保管していれば、半永久的に取っておくことも可能です。また未開封の状態であれば、お酒買取に出すことも可能です。もし余ってしまったライウイスキーがあるなら、ぜひお酒買取を活用してみましょう。
お酒買取専門店リンクサスなら、ライウイスキーを業界最高水準の価格で査定・買取が可能です。店頭買取のほか出張買取や宅配買取も利用できるのでぜひご相談ください。
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今回はスパイシーな味わいが魅力のライウイスキーを紹介しました。同じライウイスキーでも銘柄が異なると、味わいも大きく変わってきます。
ライウイスキーが気になるという方は、ぜひ飲み比べながら楽しんでみましょう。ライウイスキーはストレートやハイボールのほか、カクテルでも楽しめるのでぜひレシピも参考にしてみてください。
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