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コニャックやアルマニャックには、ナポレオンと書かれたボトルが多く存在しています。しかしブランデーに詳しくないと、ナポレオンがどのようなブランデーなのかを理解するのは難しいかもしれません。
そこで今回は「ナポレオン」と呼ばれるブランデーがどのようなものなのかを解説していきます。熟成年数に関する解説やおすすめ銘柄についても掲載しているので、ぜひ参考にご覧ください。
目次
高級ブランデーのラベルや名称を見ると、“ナポレオン”と表記されているのを見かけることがあります。この表記を見て、ナポレオンは高級ブランデーの銘柄名だと思っている方も多いかと思います。
しかし実は、ナポレオンは銘柄の名前ではありません。ナポレオンは、ブランデーの等級を表す言葉になります。数あるブランデーの中でも、熟成年数が長く価値のあるブランデーにナポレオンの名前がつけられます。
そのためさまざまな銘柄からナポレオンと付く名のブランデーがリリースされています。「ヘネシー・ナポレオン」や「レミーマルタン・ナポレオン」など、世界的に愛されているボトルがたくさんあります。
ナポレオンを含め、ブランデーにはいくつかの等級があります。そしてブランデーの等級は、熟成年数(コント数)で決定します。コント数が長いほど、ブランデーの等級は上がっていきます。
ちなみに等級がきちんと決められているのは、ブランデーの中でも高級品で、フランスのAOC(原産地呼称制度)で定義が定められている「コニャック」と「アルマニャック」です。コニャックやアルマニャックは産地や原料、蒸留方法に細かな規定があり、さらにその中でも規定の熟成年数をクリアできたものだけがナポレオンを名乗ることができるのです。
厳しい条件をクリアしないと名乗れない“ナポレオン”のブランデー。当然製造そのものに手間がかかるぶん、価値や価格も高くなります。ナポレオンのブランデーは高級品であり、プレゼントやパーティー、クラブシーンなど特別な場面でのお酒に選ばれることが多いです。
熟成年数の長いブランデーであるナポレオンは、製造開始から何年も経過しているお酒です。ではなぜ、ナポレオンのブランデーは古くても飲めるのでしょうか?
実はナポレオンに限らず、ブランデーなどのアルコール類には賞味期限がありません。なぜならブランデーはアルコール度数が40〜50%ほどと非常に高く、殺菌力に優れているため雑菌が繁殖しないからです。そのためナポレオンなどのブランデーは、正しく保管していれば何年経っても腐ることはありません。
むしろ長期熟成を経ていることによって、ナポレオンのブランデーは味や香りに深みが増しているのが特徴です。ブランデーは蒸留後にオーク樽で熟成されるため、時間を経ることにより琥珀色の美しい見た目へと変わり、さらに味わいや香りなどの成分に変化が生まれていきます。
ナポレオンランクのブランデーは、このような熟成の魅力を味わうのにぴったりです。やや値段は張りますが、ブランデーが好きなら飲んでみる価値があります。
実は同じ“ナポレオン”という名称でも、コニャックとアルマニャックではルールが異なり熟成年数も変わってきます。ここからはコニャックとアルマニャックの等級の違いについて解説していきます。
等級 | コント数(熟成年数) |
---|---|
スリースター | コント2以上 |
V.S. | コント2以上(熟成年数4年〜) |
V.S.O.P. | コント4以上(熟成年数7年〜) |
ナポレオン | コント6以上(熟成年数12年〜) |
X.O. | コント10以上(熟成年数20年〜) |
オールダージュ(Hors dâge) | コント10以上(X.O.以上のクオリティのもの) |
コニャックの等級はスリースターから始まり、V.S.→V.S.O.P.→ナポレオン→X.O.→オールダージュと上がっていきます。ナポレオンと名乗れるコニャックは、熟成年数12年〜15年ほどである必要があります。コント数でいうと6以上であるのがルールです。
ちなみにコントとは、ブランデーの熟成年数をそのままランクに置き換えたものです。蒸留した年がコント0となり、コニャックではそこから新しい年度(4月1日)を迎えるたびにコント1→コント2→・・・と増えていく仕組みです。
なおブランデーは製造の際に、いくつもの種類の原酒がブレンドされています。ナポレオンを名乗るためには、ブレンドされた原酒のうち最も若いものがコント6である必要があります。つまりナポレオンのブランデーの中には、熟成年数が15年にとどまらず、さらに長い熟成がなされた原酒も含まれています。何十年もの熟成を経たブランデーが含まれていることもあり、これがナポレオンのコニャックの深い味わいに繋がっています。
等級 | コント数(熟成年数) |
---|---|
スリースター | コント1以上 |
V.S. | コント2以上 |
V.O. | コント4以上 |
V.S.O.P. | コント4以上(熟成年数5年〜) |
ナポレオン | コント5以上(熟成年数5年〜12年) |
X.O. | コント10以上(熟成年数20年〜) |
アルマニャックの等級については上表の通りです。アルマニャックにおけるナポレオンは、コニャックとは違いコント5以上で名乗ることができます。ただしコント5以上だからと言って、アルマニャックのナポレオンが質が悪いというわけではありません。なぜならルール上ではコント5以上でも、実際には熟成年数10年前後の原酒やそれ以上の原酒が使われていることが多いからです。
なおアルマニャックにおけるコント数は、4月1日ではなく5月1日に周期がリセットされます。つまり蒸留の翌年の5月1日を迎えると、コント1になり出荷が可能になります。
ちなみにここまで厳格に「ナポレオン」の熟成年数やコント数が定められているのは、あくまでもコニャック・アルマニャックのみです。そのほかの種類のブランデーに“ナポレオン”と書かれている場合、上記のルールを満たしていない場合があるので気を付けておきましょう。
ここからは、ナポレオンと呼ばれるブランデーには実際にどんなボトルがあるのかを紹介していきます。平均価格や特徴に関しても載せているので、ギフト選びやブランデー選びの参考にしてみてください。
カミュは5大コニャックと言われるブランデーの一つです。今では珍しい家族経営を貫くブランデーの銘柄で、伝統製法を貫いた上質なブランデー作りに定評があります。
カミュのブランデーはまろやかで繊細な味であり、ナポレオンボトルでは熟成の深さをより一層感じることができます。高級なX.O.ランクに比べると手の届きやすい価格帯で売られているのも特徴で、中古品などは5,000円程度で入手も狙えます。
またカミュはボトルデザインにこだわりがあります。ナポレオンのボトルは通常タイプのほか、「カミュ ナポレオン ブック」と呼ばれる本のようなデザインボトルもあります。
レミーマルタンはグランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュという、上級畑のブドウだけを原料に作られる高級コニャックです。ラインナップ全てに上質なブドウが使われているのが特徴で、X.O.のみならずナポレオンランクのコニャックにも上質なブドウが採用されています。原酒の中には30年ほど熟成されたものも使われていて、奥深い味わいを堪能できます。
レミーマルタンの中でも、20年以上前にリリースされた旧ボトルと呼ばれるものは市場価値が高いです。中古ボトルは8,000円ほどの価格から探せますが、ボトルによっては数万円の値段が付けられているものもあります。
ヘネシーのナポレオンは、ブランデーの中でも特に有名です。高級なナポレオンランクのお酒といえば、こちらのボトルを思い浮かべる方も多いです。ブレンドの中には200年ものの原酒もブレンドされていると言われていて、深みとキレを堪能できる味わいになっています。
ヘネシー ナポレオンは既に終売しているということもあり、希少価値が高いです。流通しているボトルは15,000円〜ほどの価格であり、他のナポレオンのお酒よりも高額です。
クルボアジェも有名なコニャックの一つで、5大コニャックに数えられるブランドです。クルボアジェのナポレオンは華やかさが特徴で、余韻も非常に充実しています。
クルボアジェのナポレオンは日本国内ではサントリーが正規輸入元となり販売しています。そのため質の良い新品ボトルが手に入りやすいのが特徴です。
サントリーの販売価格は22,000円(税込)となっています。中古品などを探せば1万円未満で入手できるケースもあります。
シャボーはコニャックではなくアルマニャックに該当するブランデーです。輸出数量No.1のアルマニャックブランドであり、日本国内でも高い知名度を誇ります。
アルマニャックであるシャボーは、コニャックに比べてインパクトのある力強い味わいをしています。ナポレオンのボトルには6〜20年の熟成原酒がブレンドされていて、力強さの中に調和やまろやかさも生まれています。
ナポレオンのブランデーは、長い熟成による香りの高さに特徴があります。美味しく飲むためには、香りが飛ばないようにすることが重要です。できればグラスに注いでから、30分以内には飲むようにしましょう。
そのためグラスに注ぐ際には、30分で飲み切れる量を注ぐようにしましょう。ブランデーグラスに40〜50mlほどを注いで飲むのがおすすめです。
ナポレオンのブランデーは高い香りと濃厚な味わいで、インパクトが強めです。そのため食中酒というよりかは、食後にゆっくりと楽しむ方が良いでしょう。
おつまみを合わせる際には、ブランデーの香りを損なわないものを選ぶようにしましょう。チョコレートやナッツ、チーズなどを合わせるのがおすすめです。
熟成年数の長いナポレオンのブランデーは、そのままで完成されたバランスがあります。そのためできれば最初はストレートで飲むのがおすすめです。
ただしアルコール度数が40%と高いので、人によってはストレートのままだと濃すぎると感じるかもしれません。この場合は水割りやロックにして、好きな濃さに調節して飲むのもアリです。
香りを崩さずに薄めたい時は、ブランデー:水=1:1で割って飲むのが良いでしょう。適度な加水をすることでブランデーの甘味が引き立つようになり、香りも広がりやすくなります。
ナポレオンのブランデーは、5大コニャックブランドを筆頭に人気のボトルが多いです。中には「ヘネシー ナポレオン」のように、終売を理由に価値が上昇しているボトルもあります。
そんなナポレオンのブランデーは、お酒買取シーンでも人気があります。もし未開封で飲まないナポレオンのブランデーをお持ちであれば、お酒買取専門店の利用を検討してみましょう。
ブランデーはそもそも痛みにくいお酒なので、古いボトルでも売れる可能性が大です。特に見た目が整っているものは高額買取となりやすいので、できるだけ付属品などを揃えた状態で買取査定に出すようにしましょう。
ただし痛みにくいと言っても、直射日光が当たる場所や高温な場所に置いておくと中身が劣化することがあります。未開封でも液面低下していることがあるので、保管時は注意しておきましょう。
お酒買取専門店リンクサスなら、ナポレオンのブランデーを高額買取可能です。買取に関する疑問や質問にもお答えしているので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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今回はブランデー「ナポレオン」について解説しました。
ナポレオンはブランデーの中でも熟成の長いボトルに付けられる等級の名称で、ヘネシーやカミュ、レミーマルタンといった人気ブランドからナポレオンのボトルがリリースされています。塾生でまろやかな味と香りになっているため、ブランデー初心者の方でも飲みやすいです。
銘柄やブランドによって、同じナポレオンのブランデーでも違いがあります。ぜひ比較しながら、お気に入りを探してみてください。
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