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ブランデーのボトルを見ると、「XO」と書かれている表記を見かけることがあります。XOはブランデーの中でも高級品を表す単語であり、ヘネシーやレミーマルタンなど様々なブランドからXOのブランデーがリリースされています。
では実際にXOのブランデーはどれほど価値があるのでしょうか?この記事では有名コニャックやアルマニャックなどのXOランクについて解説していきます。
目次
ブランデーのラベルに書かれているXOの表記は、ブランデーの銘柄ではなく“ランク”を表す言葉です。XOはブランデーの数あるランクの中でも特に高級なものであり、長熟タイプのブランデーだけにつけられています。
具体的には熟成期間20年〜ほどのブランデーにXOの表記がつけられます。正式な表記はX.O.で、Extra Old(とても古い)という意味の略を著しています。
ただしXOランクに関する具体的な決まり・ルールが定められているのは、ブランデーの中でも「コニャック」と「アルマニャック」のみです。コニャックやアルマニャックはフランスの法律AOC(原産地呼称制度)で細かく規定が定められており、条件を満たした場合のみしかこの名を名乗ることができません。
ブランデーは果実を原料とする蒸留酒で、蒸留の後に樽での熟成が行われるのが特徴です。この“樽熟成”こそが、ブランデーのまろやかな味と高い香りを生み出しています。熟成は重ねれば重ねるほど味や香りに深みが増すと言われていて、長い熟成が加えられたブランデーほど、価値も高くなります。
何十年レベルで熟成されたXOのブランデーは、それだけ味わいや香りも深く特別なものになっています。同じ銘柄のランク下のブランデーと比べても、その違いは歴然です。当然その分だけ価格も高くなりますが、特別なシーンを彩るお酒としてXOのブランデーは愛されています。ギフトやコレクションの需要もあり、XOのブランデーは価値が上がり続けています。
もつさんこれ買お。hennesy XO バカラボトル。 pic.twitter.com/M4AVbxlyyu
— おこげ (@Ko_Ge_Oh) March 23, 2017
XOランクのブランデーは、どの蒸留所や会社も自身を持ってリリースする商品です。そしてXOランクのブランデーの中には、バカラ社製のクリスタルボトル(通称:バカラボトル)など特別なボトルに詰められた商品も存在しています。
中身のブランデーとしては通常のXOと同じものになりますが、バカラボトルはボトルそのものに価値があり高額取引の対象となります。中には空のボトルをコレクションする方もいるほど、バカラボトルは人気があります。
XOはブランデーのランクの一つだと解説しました。では実際に、ブランデーのランクにはどのような種類があるのでしょうか?
ここからはコニャック・アルマニャックのランクについて、それぞれ解説していきます。
コニャックのランクは、コント数という基準で決まります。コント数は熟成年数を表す値で、ブランデーが仕込まれた年がコント0となり、そこから4月1日を迎えるたびにコント1→コント2・・・と数字が増えていきます。コニャックブランデーは最低でもコント2以上からしか出荷できないルールであり、コント数によってランクが上記のように変わっていきます。
なおブランデーは製造される過程で、複数の原酒が混ぜられ味が整えられます。コント数は混ぜられたブランデーの中でも、もっとも若いブランデー原酒を基準とします。
つまりX.O.のブランデーはコント数10以上という決まりで最低熟成年数が10年以上ですが、原酒の中には10年にとどまらず、20年、30年と熟成されたような長熟の原酒も含まれています。そんなX.O.ランクのコニャックブランデーには、平均して熟成年数20〜25年ほどの原酒が使われます。長熟な原酒が混ぜられたコニャックは、角が取れ円熟味が増し、とても上品な印象の味わいに仕上がります。
アルマニャックのランクは上記の通りです。コニャックとは、年数にわずかな違いがあるので注意です。コニャックの場合のコント数は4月1日に切り替わりますが、アルマニャックの場合は5月1日にカウントと1ヶ月ずれています。またアルマニャックの場合は、コント1からでも出荷ができます。そしてコニャックにはないV.O.というランクも存在しています。
なおアルマニャックでも、コニャックと同様にX.O.は高級ランクとなります。アルマニャックはコニャックと製造方法が異なりガツンとした味わいのものが多い印象ですが、X.O.ランクになると濃厚な味はそのままに刺激が抑えられまろやかな舌触りになるため、非常に飲みやすくなります。
XOという表記があるブランデーでも、AOCによる基準が設けられていないブランデーの場合は上記のルールが当てはまりません。そのためブランデー選びの際はXOという表記だけで判断するのではなく、銘柄や産地、ブランデーの種類に関しても理解を深めておくようにしましょう。
なおコニャックやアルマニャックのようにAOCによる基準があるブランデーには、フランス・ノルマンディー地方の「カルヴァドス」が挙げられます。カルヴァドスはぶどうではなくリンゴをメイン原料に作られるブランデーで、華やかな香りに特徴があります。
カルヴァドスのルールの中にもXOという表記が存在しています。カルヴァドスにおけるXOは最低6年熟成のものと決められています。
実はコニャック・アルマニャックのXOランクの基準は2018年に変更されています。かつてはコニャックXO=コント6以上、アルマニャックXO=コント5以上というルールでしたが、2018年4月1日出荷分よりコニャック・アルマニャックともにXOはコント10以上とルールが変更になっています。
2018年以前のXOランク表記のものには、コント10以下の原酒が含まれている場合もあるので覚えておきましょう。ただし実態としては2018年以前出荷のものであっても、平均熟成年数が25年ほどの高いクオリティの品が多いためあまり不安になる必要はありません。むしろ昔のXOランクのブランデーには、希少価値がついていることもあります。
XOと名のつくブランデーは、どれも優れた品質のものばかりです。ここからは特に人気の高いXOのブランデーをいくつか紹介していきます。
ヘネシーXOは、初めてXO(Extra Old)を名乗ることを認められた特別なブランデーです。250年の歴史を誇るヘネシーシリーズの中でも、非常に長熟でエレガント、スペシャルなボトルとなっています。高級ブランデーの定番とも言える商品であり、ギフトやパーティーシーン、クラブシーンでも選ばれることの多いお酒の1つです。
平均熟成年数30年程度の原酒が使われたコニャックであり、ハチミツのようなニュアンスに加えてシナモンやリコリスといった複雑な香りがあります。口当たりは非常に滑らかで、余韻は甘く全てが完成されたレベルにあります。
レミーマルタンXOには、400種類を超える異なる原酒がブレンドされています。ブレンドが生み出す複雑なアロマが特徴で、フルーティーさが強く、滑らかで芳醇です。
知名度の高いコニャックで、熟したフルーツの中にある豊かでスパイシーな味わいに特徴を持ちます。万人受けしやすい味であり、ギフトにもおすすめしやすいボトルとなっています。
カミュのXOは、5大ブランデーの中でも軽やかな酒質に特徴があります。洋梨のようなニュアンスや若草の香りで、時間をかけて飲むことでじっくり花開いていく印象です。時間経過で香りの変化を楽しめるのが、カミュXOの最大の特徴と言えるでしょう。
なおカミュといえば、ボトルデザインに定評があるブランドとしても有名です。XOとつくボトルの中にもエレガンス以外に複数のシリーズがあるので、飲み比べしてみるのもおすすめです。
マーテルXOは独特なアーチ型のボトルで目を引く存在です。ボルドリー地区のブドウによるエレガンスとグランドシャンパーニュ地区のブドウによる力強さをどちらも持ち合わせています。
味わいはイチジクやクルミを思わせるまろやかな味で、余韻も絹のように滑らかで美しいです。オイリー系で重厚感のある味を求めている方には特におすすめの1本です。
クルボアジェXOも5大ブランドの高級コニャックです。クルボアジェはフランス皇帝ナポレオンが愛したコニャックブランドとしても有名です。
クルボアジェはシャープな味ですが、XOランクになると熟成感が増し非常に飲みやすさが増します。XOクラスのコニャックの中では比較的安価で手に入るところも魅力と言えます。
シャボーはコニャックではなくアルマニャックのブランドです。1828年にはじまったブランドで、現在では輸出量No.1のアルマニャックとして高い知名度を誇っています。
シャボーのXOはしっかりとしたボディが特徴的で、コクがあります。なお通常ボトルのほかハート型のボトルもあり、クリスマスやバレンタイン向けのギフトとしても人気があります。
XOランクのブランデーは、数万円での値で取引されるようなボトルもあり高級品の位置付けです。特にバカラボトルや限定ボトル、そして現行品とは異なる旧ボトルにXOには高い価値が付けられています。
そんなXOランクのブランデーは、お酒買取市場でも人気があります。賞味期限がなく劣化しにくいということもあり、自宅にあるXOランクのブランデーが何万円もの値段で売れるというケースもたくさんあります。
もしXOと書かれているブランデーのボトルが未開封で余っているなら、ぜひお酒買取専門店に相談してみましょう。コニャックやアルマニャックの有名ブランドなら、高額買取が期待できます。
またお酒買取は通常未開封のお酒のみが対象ですが、XOランクのコニャックには「バカラボトル」など空瓶でも売れるものがあります。空瓶が余っている、コレクション整理したいという方もぜひ買取専門店を利用してみましょう。
お酒買取専門店リンクサスは、ただ今ブランデーの買取を強化しています。お酒の知識に詳しいプロ査定員が丁寧に査定し業界最高水準の価格をおつけするので、XOブランデーの買取査定を検討中の方はぜひリンクサスにご相談ください。
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XOランクのブランデーには平均熟成年数20〜25年の原酒が使われていて、とにかく芳醇で豊かな香りと味を楽しめます。ブランデーがお好きならぜひ一度味わってみる価値があります。
XOのブランデーにも銘柄ごとに違いはあります。ぜひ比べながら、好みの味を探してみてください。
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