数あるウイスキーの中でも、特に有名なスコットランドのスコッチウイスキー。グレンリベットはそんなスコッチウイスキーのうち、世界中で売れていると言われるほど人気の高い銘柄です。シングルモルトの原点とも言われるその味わいは、非常にレベルが高く日本人のファンも多いです。
今回はグレンリベットを飲んでみたい・グレンリベットについて知りたいという方に向けて、銘柄の特徴やどのような種類のボトルがあるのかをまとめてみました。
目次
グレンリベットとは、正確には「ザ・グレンリベット」という名称のウイスキーの銘柄です。スコッチウイスキーの聖地であるスペイサイトという場所で作られており、非常に多くの生産量を誇ります。同じく有名なグレンフィディックに次いで、世界で2番目に売れているとされる銘柄です。
もともと人気の高かったグレンリベットが、近年特に大きな注目を集めています。その理由はズバリ、人気ウイスキー「白州」の代わりになると噂されているためです。
白州はサントリーの生み出す爽やかさが特徴のシングルモルトウイスキーです。もともと日本のウイスキーの代表作として有名な銘柄でしたが、ここ数年の間に急激なジャパニーズウイスキーブームが巻き起こった影響で、現在では非常に手に入れづらい銘柄になってしまっています。
グレンリベットが日本国内でこれほどまでに愛される理由は、ただ単に有名だからではなく「飲みやすい味わい」にあります。グレンリベットはシングルモルトならではの華やかさ・果実のようなアロマを楽しめる上、クセも少なく非常に飲みやすいです。口に含むとほんのりとした優しい甘味を感じ、とてもバランスがいいです。
そんなグレンリベットは、ウイスキー愛好家はもちろんこれからウイスキーに挑戦する方にもおすすめできる銘柄です。どんなウイスキーを飲めばいいかわからないという場合、ぜひグレンリベットに挑戦してみることをおすすめします。
グレンリベットの蒸留所は、スコットランドのスペイサイド地方にあるリベット川のそばに位置しています。
グレンリベット蒸留所?
併設のカフェで一息。
思いつきで蒸留所の人に
「もしこのお酒があなたにとって大事な親友だったら」
「どう紹介する?」
って問いに応えてもらった。
『凄く信頼できて、安心する。常にそばにいる存在』
英訳するとそんな感じだろうか…?#theglenlivet pic.twitter.com/Vt2kkTkiLZ— だってらん??アイリッシュウイスキー (@datte396023) June 9, 2018
リベット川の近くは豊富な地下水源に恵まれた場所であり、グレンリベットはこの水脈を源泉とするジョージの湧き水を原料に使用しています。この水はミネラルを豊富に含む質のよい硬水であり、グレンリベットらしいフルーティーで芳醇なアロマを引き出す役割をしています。
ウイスキー造りでは、水の良さが味の良さに直結します。もちろん水だけでなく原料の旨みや製法も重要ですが、特に水の質は簡単に変えることができないため重要視されます。水の良いグレンリベットは原酒としての評価が高く、「グレンリベット」として発売されるほか、有名なブレンデッドウイスキー「シーバス・リーガル」や「ロイヤル・サルート」のキーモルトとしても使用されています。
グレンリベットはウイスキーの風味を重要視しています。そのため原料となる大麦麦芽(モルト)にピートの香りをわざとつけておらず、麦本来の香りや樽の香りを楽しめるように工夫しています。
また蒸留に使うポットスチルは150年前からずっと同じものを使い続けており、伝統的な味わいが守られています。胴体およびパイプ部分にくびれのあるランタン型のポットスチルは、独特ながらもすっきりとした味わいを作り出しています。
グレンリベット蒸溜所のスチル
新しい建物の中です
ポットスチルはかなり大きめに見えます
初留釜は15300L再留釜は12000Lの容量です pic.twitter.com/XMmFKQ1Xon— キルン (@barkiln) May 11, 2014
このように長年守られてきたこだわりの製法が、今も引き続き受け継がれているのがグレンリベットの特徴です。品質に安定感があり、誰もが安心して飲めるウイスキーです。
グレンリベットには複数のボトルがあり、それぞれ熟成年数や味わいが異なります。代表的なシリーズをいくつか紹介するので、ぜひウイスキー選びの参考にしてください。
グレンリベット コード
不思議な感じ
温めたリンゴにシナモン系統の香り
何かのボトルでも感じた少し苦手なニュアンスを言語化できない
なんかマイナーな果物だったような…
モヤモヤするな
悪くはないけど飲みきるのに時間かかりそうだな
ボトルがカッコいい pic.twitter.com/gvdz2SLkjp— ardbeg42 (@_ardbeg42) August 11, 2020
グレンリベットにはさまざまな種類のボトルがありますが、ときどき数量限定品の中で、熟成年数や樽の種類、テイスティングノートなどを一切明かさずに発売されるものがあります。「グレンリベット コード」は2018年の6月に発売された同シリーズの商品で、マットなブラックボトルがミステリアスさを醸し出すボトルです。
イギリスの暗号解読者からインスピレーションを受けた暗号が隠されたグラフィックデザインのラベルも特徴で、美味しさはもちろん話題を提供してくれるウイスキーです。
ちなみに過去にはシリーズ品として、2013年に「ザ・グレンリベット アルファ」、2016年に「ザ・グレンリベット サイファー」なども発売されたことがあります。このようにグレンリベットは通年商品だけでない、工夫されたウイスキーも生み出しています。グレンリベットファンの方は、限定品にもぜひ注目してみてください。
グレンリベットはクセが少なく非常に爽やかであり、ストレートでも飲みやすいウイスキーです。そのためどんな味か知りたいという方は、まずはぜひストレートで味わってみるのがおすすめです。なお香りを知りたいなら、ほんのり加水しながら飲むのもありです。
特に熟成年数の長い高級なボトルは、ストレートが一番良いでしょう。舌触りの良さやまろやかさをしっかりと味わえます。
ちなみにグレンリベット12年などの定番系のボトルは、ハイボールにして気軽に楽しむのも良いでしょう。グレンリベットで作るハイボールのレシピは以下の通りです。
お気に入りのグラスに氷を入れ、ウイスキーを注いで混ぜます。さらにその上に炭酸水を注ぎ、軽く混ぜれば完成です。お好みの濃さになるよう、ウイスキーの量は調整してOKです。
グレンリベットのようなスコッチウイスキーは、基本的には食中酒として飲むよりも食後にゆっくり飲む方がおすすめです。そのためおつまみも、刺激や香りが強いものよりもアーモンドやピスタチオ、ナッツ系の方が合わせやすいです。なおグレンリベットはさっぱりとした味わいなので、ビーフジャーキーやベーコンなどの塩気のあるおつまみを合わせてもバランスが良いです。
なおグレンリベットはピートを炊いていないため、炭酸を注ぎハイボールにすれば食中酒にもなります。その場合は唐揚げやソーセージ、そして煮込み系の肉料理など、コッテリとしたものとの相性がいいです。そのほか中華系などの料理ともマッチしやすく、味の濃い料理とともに楽しめます。ビールの代わりの乾杯用のお酒として、グレンリベットを使ったハイボールを採用してもいいでしょう。
グレンリベットについて紹介しましたが、いかがでしたか?
グレンリベットは200年以上の歴史を誇るウイスキーで、世界的な人気があります。スコッチの中でも日本の流通量が多く、気軽に楽しめる銘柄です。爽やかな味わいで日本人の舌にもうまくマッチするので、ウイスキーファンの方・これから飲んでみたい方はぜひチェックしてみてください。
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