グレーンウイスキーおすすめ9選。原料やモルトの違いとは?

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グレーンウイスキーおすすめ9選。原料やモルトの違いとは?

PR: 2021/12/12
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グレーンウイスキーおすすめ9選
ウイスキーは、製法や原料の違いによってさまざまな種類に分けられます。原料が変わると味も変わるため、ウイスキーを楽しむにはぜひ特徴を知っておきたいところです。ウイスキーごとの違いを把握しておけば、自分好みの銘柄やシリーズが探しやすくなり、よりウイスキーを楽しむことができるようになります。
そこで今回は、数あるウイスキーの中から、軽快さが魅力の「グレーンウイスキー」について解説します。“モルトウイスキー”との違いや味の特徴、そしておすすめ銘柄についても述べているので、ぜひウイスキー選びに役立ててみてください。
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グレーンウイスキーとは?原料や製法について

グレーンウイスキーとは、簡単に説明すると“とうもろこし”や“ライ麦”などの穀物を主原料とし造られるウイスキーのことを指します。
グレーンウイスキー造りでは、まず原料の発酵が行われます。原料の発酵の際には、大麦麦芽(モルト)が加えられます。ただしこのモルトはあくまでも糖化のために使われるものであり、大麦麦芽をメインとするモルトウイスキーとは大きな違いがあります。
そして発酵された原料を、「連続式蒸留器」で蒸留するのがポイントです。連続式蒸留器で何度も蒸留されることによって、原料のクセが残りにくく、軽快で飲みやすい味に仕上がるようになっています。

グレーンウイスキーの歴史

グレーンウイスキーがよく製造されるようになったのには、「連続式蒸留器」の誕生が大きな理由として挙げられます。


連続式蒸留器は18世紀後半のイギリスにて、産業革命の真っ只中に開発されました。
それまでウイスキーは、単式蒸留器で何度も繰り返し蒸留を行うという製法で造られていました。しかし連続式蒸留器が誕生したおかげで、一気に蒸留ができるようになり、ウイスキー造りのコストが大幅に削減できるようになりました。このことがきっかけで、グレーンウイスキーが大量生産されるようになったと言われています。
またグレーンウイスキーが流行した理由には、経済面も大きく関係しています。当時ウイスキーの名産地だったスコットランドでは、ウイスキー造りに対し高額の酒税が課せられるようになりました。そこで生産コストをなるべく削減するために、モルトウイスキーよりも原材料の費用を減らせるグレーンウイスキーが選ばれるようになっていきました。
なお現代でも、過去のような苦しい経済状況ではないものの、やはりグレーンウイスキーはコスト面や製造しやすさから重宝されています。また技術の発展により、ただ安いというだけでなく“美味しいグレーンウイスキー”が造られるようになり、大きな注目を集めています。

グレーンウイスキーの味わいは?

ウイスキー
グレーンウイスキーは、“サイレントウイスキー”の愛称でも親しまれています。愛称が表すとおり、穏やかで静かな印象のクセのないウイスキーとなっています。
クセが少なく無機質なため、濃い味のウイスキーを期待している方には物足りないかもしれません。しかし軽快で飲みやすいことから、ウイスキー初心者の方や女性にも好まれやすいです。またハイボールが好きという方にも、爽やかさが好評となっています。

グレーンウイスキーとモルトウイスキーの違い

グレーンウイスキーとよく比較されるものに「モルトウイスキー」があります。モルトウイスキーは、大麦麦芽(モルト)を原料としたウイスキーです。それぞれの特徴について、比較しながら解説していきます。

<グレーンウイスキー>

  • ・原料・・・トウモロコシ、ライ麦などの穀類など
  • ・製法・・・連続式蒸留器で造られる
  • ・風味と特徴・・・軽快でクセが少なく、飲みやすい。「サイレントウイスキー」と呼ばれる

 

<モルトウイスキー>

アイラ島単式蒸留機※アイラ島単式蒸留機
  • ・原料・・・大麦麦芽(モルト)
  • ・製法・・・単式蒸留器(ポットスチル)で基本2回の蒸留を行う
  • ・風味と特徴・・・蒸留所ごとの個性が出やすく、香りや味わいが強め。「ラウドウイスキー」と呼ばれることもある

グレーンとモルトは、非常に対照的な味わいをしています。グレーンが静かなウイスキーであるのに対し、モルトは香りが強く濃い味であるのが大きな特徴と言えるでしょう。樽熟成による香りが強く付くモルトは、銘柄や原酒の種類で風味が大きく変わるのもポイントです。
なお市場に出回っているウイスキーの多くは、グレーンとモルトを掛け合わせた「ブレンデッドウイスキー」と呼ばれるものが中心です。モルトだけのものが「モルトウイスキー」、グレーンだけのものが「グレーンウイスキー」の名で売られています。

ブレンデッドウイスキーにおけるグレーンの役割

ウイスキー
ブレンデッドウイスキーは、上記で述べたとおりモルト原酒にグレーンウイスキーを混ぜることで造られます。ブレンダーと呼ばれるプロフェッショナルたちがウイスキー原酒の特徴をとらえ、トーラルバランスがよくなるようにうまく混ぜ合わせているのです。ブレンデッドウイスキーにおけるグレーン原酒は、モルトの強い個性を穏やかにし、まろやかでバランスのいい味わいに整えるという役割を持っています。
ただしグレーンウイスキーがブレンデッドウイスキーの中でただの脇役かと言われると、決してそんなことはありません。実はブレンデッドウイスキー製造の際には、多くのケースでモルトよりも先にグレーンの種類が選ばれます。ベースとなるグレーンウイスキーが決まった後に、それに合うモルトが選ばれるケースが多いのです。
つまりグレーンウイスキーの美味しさは、ブレンデッドウイスキー製造においても要だと言えます。今は世界各国で、美味しいグレーン原酒が開発されています。

グレーンウイスキーの主な産地はどこ?

1.スコットランド

スコットランド
グレーンウイスキーの発端とも言える場所で、今でも盛んにグレーン原酒が造られています。スコットランドの中でも、南部であるローランド地方がグレーンウイスキーの名産地として有名です。

2.アイルランド

アイルランド
アイルランドのウイスキーは、アイリッシュウイスキーと呼ばれます。アイルランドではモルトとグレーンの両方が盛んに製造されており、スコッチに次ぐ名産地だと言われています。アイリッシュウイスキーは雑味が少なく軽快で、ややオイリーな舌触りが特徴です。

3.日本

ジャパニーズウイスキー
日本でもグレーンウイスキーは造られています。日本のウイスキー造りはスコットランドを参考にしたものが多いですが、より日本人の舌に合いやすいよう、淡麗辛口な味わいとなる傾向にあります。
日本のグレーン原酒は、基本的にはブレンデッドウイスキーに使われることが多いです。ただしサントリーやニッカ、キリンなどの有名なメーカーは、グレーンだけのウイスキーも発売しています。

ハイボールブームでグレーンウイスキーが人気!

ハイボール
ブレンデッドウイスキーのベースに使われることの多いグレーンウイスキーですが、近年ではグレーンだけで造られたウイスキーにも注目が集まっています。単一の蒸留所のグレーンウイスキーだけで造られたものは「シングルグレーンと呼ばれ、素材の味を活かしつつもさっぱりと味わえるのが魅力です。
さっぱり味のグレーンウイスキーはハイボールとの愛称もよく、ここ十数年のハイボールブームを受けて消費量も増えています。日本国内のメーカーや蒸留所でも、グレーンウイスキーを手がけるところが増えてきています。

グレーンウイスキーのおすすめ銘柄

ここからは、グレーンウイスキーの有名な銘柄から、おすすめのものを紹介していきます。ぜひウイスキー選びの参考にしてみてください。

1.サントリー ウイスキー 知多

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知多
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日本でもっとも有名なグレーンウイスキーである「知多」は、サントリーが手がける銘柄です。テレビCMなども放映しており、お茶の間にも馴染みのあるブランドとなっています。
サントリーが保有する知多蒸留所にて造られており、2015年の発売開始から瞬く間に人気を集めました。知多蒸留所はグレーンウイスキーを造るために大規模な連続式蒸留器を用意しており、グレーン原酒の造り分けをしているところがポイントです。
コーン、ライ麦、小麦を原料として造られる知多ウイスキーは、軽さの中にほのかな甘味を感じられるのが特徴です。バニラ香もあり、無機質だけではない豊かさを堪能できます。

  • ・アルコール度数:43%
  • ・原産国:日本

 

2.ニッカ カフェグレーン


世界でも数少ないカフェ式連続蒸留器を使い造られるウイスキーです。カフェ式連続蒸留器を使うと、通常の連続蒸留器よりも原料由来の風味や甘味が現れやすいです。ニッカ カフェグレーンもほのかな甘味とバニラ香があり、ストレートで飲んでも美味しいのが特徴となっています。
もともとニッカ カフェグレーンは、ヨーロッパ向けに2012年に販売された商品です。発売後すぐに大きな注目を集めたため、2013年に日本向けにも販売されるようになりました。

  • ・アルコール度数:45%
  • ・原産国:日本

 

3.キリン シングルグレーン富士

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キリンが造る、日本人の舌に合わせたグレーンウイスキーです。富士山の伏流水を使用しており、柔らかな口当たりの中に果実のようなフルーティーさを感じ取れます。味わいはグレーンながらもしっかり目で、ストレートで飲んでも充実感があります。
発売開始は2020年4月と最近のことですが、すでに「ワールド・ウイスキー・アワード」のワールドベストグレーン賞に輝くなど、国際的な賞も獲得しています。

  • ・アルコール度数:46%
  • ・原産国:日本

 

4.キャメロンブリッジ


イギリス・スコットランドで造られるキャメロンブリッジは、世界でもっとも売れていると言われるブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」にも使われているグレーンです。アルコール感が少ない透明感のある味わいで、クセが少なく飲みやすいです。
ブレンドにも向いており、カクテルベースやハイボールとしてもおすすめできる銘柄です。低価格で購入できる点も魅力です。

  • ・アルコール度数:40度
  • ・原産国:イギリス

 

5.ヘイグ クラブ クラブマン


かの有名なサッカー選手、デビッドベッカム氏がプロデュースしたことで知られるグレーンウイスキーです。バーボン樽を使って熟成しており、バニラ香をまとったライトさが魅力です。
炭酸との相性がよく、通常のハイボール以外にもジンジャエールやコーラ割りで楽しむことができます。

  • ・アルコール度数:40度
  • ・原産国:イギリス

 

6.ロッホローモンド シングルグレーン


こちらは非常に珍しいウイスキーで、グレーンウイスキーであるのも関わらず、原料に大麦麦芽(モルト)のみしか使用していません。いわゆるモルトを使って、グレーンウイスキーの製法で造られたものとなります。カフェスチルで蒸留することにより、複雑でパイナップルのような甘味を感じられる味わいに仕上がっています。

  • ・アルコール度数:46%
  • ・原産国:イギリス

 

7.スノーグラウス グレーンウイスキー


フェイマスグラウスシリーズで知られるスコッチの銘柄で、ブレンデッドタイプのグレーンウイスキーです。冷却ろ過の製法を取り入れており、冷やしても質の変化が起こりにくいのが特徴です。メーカーも冷やして飲むことを推奨しており、冷たいウイスキーが好みの方におすすめの銘柄です。
ラムレーズンのような風味があり、ほんのりと甘味も感じられます。

  • ・アルコール度数:40%
  • ・原産国:イギリス

 

8.ガーヴァン パテントスティルNO.4


スコッチの代表銘柄グレンフィディック」を手掛けたことで知られる、ウィリアム・グラント&サンズ社のグレーンウイスキーとなります。
アメリカンオークの樽熟成によるウッディさ、バニラ香が特徴です。バナナのような甘味の中に、ほんのりとスパイシーさが混ざっています。

  • ・アルコール度数:42%
  • ・原産国:イギリス

 

9.ロイヤルサルート 21年 ブレンデッドグレーン


21年以上熟成させたグレーン原酒をブレンドした、ハイクオリティなグレーンウイスキーです。熟成により、桃やラズベリーのようなフルーティーなアロマが生まれています。舌触りも非常にクリーミーで、甘めのウイスキーが好みの方におすすめです。
ロイヤルサルートはイギリス王室との関係も深い銘柄であり、数あるグレーンウイスキーの中でもランクの高い1本となります。

  • ・アルコール度数:46.5%
  • ・原産国:イギリス

 

グレーンウイスキーの美味しい飲み方


グレーンウイスキーはストレートでももちろん悪くありませんが、特におすすめなのは「ハイボール」です。ハイボールにすることで、雑味が消え去り香りが花開くという。グレーンの良いところを堪能できます。氷を入れたグラスにウイスキーと炭酸水を注げばハイボールが完成します。
なおグレーンウイスキーのハイボールは、ウイスキー:炭酸=1:3〜4程度になるように量を調整すると良いでしょう。ただしあくまでも好みの差なので、この通りに作る必要はありません。自分なりに飲みやすい濃さを見つけて、ぜひグレーンウイスキーの味わいを楽しんでみてください。
またハイボールにレモンやすだちを加えてみたり、割りものをコーラやジンジャエールなどのジュースに変えてみるのもありです。強い刺激が苦手な方は、さっぱりとしたグレープジュースなどで割ってカクテルにするのもおすすめです。

まとめ

グレーンウイスキーについて解説しましたが、いかがでしたか?
モルトにばかり注目されがちなウイスキーですが、実はグレーンはウイスキーの中でも大きな役割を果たしています。さっぱりとしたクセのない味わいで親しみやすいので、まだ飲んだことがない方はぜひ挑戦してみてください。

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