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ワインは、飲み方にこだわればこだわるほどに、“美味しく飲める”お酒のひとつです。
購入してきたワインをグラスに注ぐだけでも十分に楽しめますが、そのワインが持つポテンシャルを楽しむためには、飲み方にこだわる必要があるでしょう。
本記事では、ワインの飲み方の基本について解説していきます。ぜひ、ワインの正しい飲み方を知り、さらにワインを好きになってみてください。
ワインの飲み方というと、「温度やグラス選び、ペアリング」などを思い浮かべる方は多いでしょう。もちろん、それらも後述しますが、まずワインを楽しむ環境を整えることも重要です。
ここでは、まずワインを飲む環境を解説していきます。
ワインは、香りが魅力のお酒です。そのため、ワインを語る上で香り無しのコメントは存在せず、「果実・花・スパイス」などの要素が語られます。
そのため、ワインを飲む環境はできるだけニオイの少ない場所が適しているといえるでしょう。タバコや食品、香水の強いニオイなどがなく、ワインの香りに集中できる環境を整えるだけでもワイン本来の香りをキャッチすることができます。
もちろん、完全に無臭といった環境は難しいでしょう。あくまで、できるだけワイン以上に強いニオイのしない環境を目指して、そこで飲むようにしてください。
ワインは香りも重要ですが、美しい色合いも魅力です。例えば赤ワインと一口に言っても、「黒に近い色合い」から「濃いガーネット色」、「淡いレンガ色」など、多種多様な表情を持ちます。
また、ワインは色を見るだけで味わいがある程度想像できる部分もあるため、色合いを確認できる環境で楽しむとより美味しく飲めるでしょう。
暗闇をモチーフにしている飲食店などであれば別ですが、ご自宅などでワインを飲む際は、雰囲気の良さにも注意しつつ、ワインの色合いが確認できるよう、ほど良く明るい環境を目指すようにしてください。
ワインを飲む環境が整ったら、次は実際にワインを飲む準備をしていきましょう。
ワインには、「赤・白・ロゼ」などが存在していますが、それぞれに美味しく飲める「温度帯」があるといわれています。
“赤ワインは常温、白は低温、スパークリングワインはキンキンに冷やす”といった定説が古くからいわれていますが、じつはその種類によって飲むべき温度に差があるのです。
下記に、ワインを美味しく飲める温度をまとめました。
それぞれ解説します。
赤ワインは、タンニンと呼ばれる渋みがあるボディ感の強いワインです。また、アルコール度数も白ワインなどに比べると高い傾向から、“常温で飲むべき”といわれてきました。
しかし、赤ワインと一口に言ってもその種類は豊富です。
下記に、赤ワインのボディの違いによる温度を記します。
赤ワインの温度で注意すべきは、そのワインの“タンニン”と“酸味”のバランスです。タンニンは、上記でお伝えしたように渋みに関連する要素であり、これが豊富だと口内がギシギシした印象になります。
渋みは温度が低いほど感じやすくなるため、フルボディのワインの場合は温度を下げ過ぎないことがポイントです。
一方、ミディアムボディやライトボディのようにタンニンが穏やかで、かつ酸がほどよく残っているタイプは、温度を上げ過ぎると引き締まった味わいになりません。
そのため、常温ではなく少しだけ冷やして飲むことで真価を発揮することでしょう。
白ワインはタンニンがほとんどなく、果実味や花の香り、酸味が特徴のワインです。白ワインには大きく分けて、“辛口”と“甘口”があり、その違いによって温度帯を変化させる必要があるでしょう。
下記に、白ワインの違いによる温度を記します。
辛口の白ワインには、ステンレスタンクで醸された新酒のようなフレッシュ&フルーティーなタイプと樽で長期熟成させた熟成タイプが存在します。
基本的に前者は低い温度、後者は10℃以上で飲むとポテンシャルを楽しめます。ただし、冷やし過ぎると香りを感じ取りにくくなるため、フローラル系の辛口白ワインも冷やし過ぎない方がよいでしょう。
また、甘口白ワインは冷やして果実味と酸味を際立たせることにより、甘いだけではない引き締まったバランスで楽しむことができます。
白ワインだから冷やすといった概念ではなく、そのワインの特徴に合わせることが肝心です。
スパークリングワインの場合、キンキンに冷やして飲むといったイメージを持つ方が多いかもしれません。たしかに、冷やして飲むことで泡立ちも良くなることから、基本的に冷やして飲むことが基本です。
しかし、スパークリングワインの特徴によってその温度帯は変化させるべきでしょう。
下記にスパークリングワインを飲む温度について記しました。
スパークリングワインと一口にいっても、ガスを充填したもの、瓶内二次発酵製法の高級なものなど、幅広い種類があります。
カジュアルなタイプは気軽に飲むタイプなので、しっかりと冷やしましょう。また、ブリュットナチュールなど残糖無しタイプはシャープな切れ味が特徴なので、こちらもしっかりと冷やしたいところです。
一方、数年以上熟成させたシャンパンなどの高級スパークリングワインの場合、香りの広がりも魅力となります。
冷やし過ぎるとその香りが取りにくくなるため、冷やし過ぎず10℃を超えない程度の温度帯で楽しみましょう。
ロゼワインやオレンジワインは、冷やして美味しいワインのひとつです。ただし、こちらもタイプによって温度帯が変わります。
ロゼワインは、白ワインのように酸が特徴となった軽快なタイプから、赤ワインを彷彿とさせるパワフルなものまで幅広い種類があります。
また、オレンジワインは白ワインの果皮を醸すことからタンニンが多少あるため、冷やし過ぎると渋みを感じやすくなってしまうでしょう。
双方、軽快なタイプは白ワイン同様の温度帯で楽しめますが、力強いミディアムボディ、フルボディタイプは12℃以上で楽しみたいところです。
ワインを美味しく飲む上でこだわるべきが、グラスです。自宅にあるコップなどで飲んでも美味しく飲めますが、ワイングラスは“ワインを美味しく飲むため”に製造されているグラスです。
そのため、ワインの色、香り、口当たりを最大限楽しめる仕様になっています。
下記にワイングラスの種類を記します。
ボルドー型グラスは、フルボディの赤ワイン用につくられているグラスで、ブルゴーニュ型は香りを楽しめるように口が広いタイプのグラスです。
フルート型はスパークリングワインの泡立ちを美しく見せるためのグラスであり、万能型は全種類のワインをバランスよく美味しく飲めるように設計されているグラスになります。
これらを全部揃え、ワインによって変化させるのは初心者には難しいかもしれません。しかし、そのワインに対応したグラスで飲むことで、そのワインの美味しさがより際立ちます。ちなみにワイングラスはステムと呼ばれる脚を持ち飲みます。その他、たっぷりと注ぐのではなく、香りが取りやすいようにグラスの3分の1程度がおすすめです。
ぜひ、チャレンジしてみましょう。
ワインを楽しむための飲み方を4つ紹介します。
それぞれ解説していきましょう。
ワインの飲み方でおすすめしたいのが、飲み比べです。
同じ品種3種類を産地ごとに飲み比べする、同じワインを複数のグラスで飲み比べする、温度別で飲み比べする…など、その違いを楽しみます。
ワインは飲み比べすることで、自分の好みが知れたり、そのワインの持つ特徴を捉えやすくなります。1種類をたまに、といっただけでなく、複数本を飲み比べてみましょう。
ワインは食事と合わせることで、より美味しく感じるお酒です。ワインと料理の組み合わせには、「ペアリング」や「マリアージュ」などといった用語が利用されますが、まずは難しく考えずにいろいろな料理と合わせてみましょう。
「ワインの香り・スパイス感・強度」などを確認し、それに合う料理をチョイスすることでペアリングの幅が広がるはずです。
ワインは、カクテルなどに使用することができます。
飲みきれなかったワインは料理用に使うなどするのもおすすめですが、お酒として楽しみたい方は、ぜひカクテルにしてみましょう。
ワインを使ったカクテルは、数多く存在します。最後の一滴までワインを美味しく飲めるよう、工夫してみてください。
ワインは、一度抜栓すると空気中の酸素と触れ合い香りなどが変化していきます。長期熟成された赤ワインなどは、抜栓後にすぐ飲んだワインと、15分ほどデキャンタージュして空気と触れさせたもので、香りや口当たりが変わります。
繊細な白ワインだと良い香りが消えてしまうため、長期熟成タイプの赤ワインを空気に触れさせてその変化を楽しんでみてください。
ここからは、ワインの飲み方にこだわりたい方に向けたおすすめのワインを紹介します。
ぜひ、気になるワインがあった方はご購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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下記にワインを高価買取するコツを記しました。
ワインは賞味期限が無いお酒ですが、飲み頃を過ぎると劣化していってしまいます。熟成を経て花開くと言われる高級ワインでない場合、できるだけお早めにお売りいただくのが高価買取のコツです。
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グラスに注げば、ワインは美味しく飲むことができます。
しかし、環境やワインの温度帯、さらにグラスの種類など、飲み方に気を使うだけでワインの味わいがぐっと美味しくなるのも事実です。
“ワインを美味しく飲みたい”と思われている方は、ぜひ本記事を参考にワインを楽しんでみてください。
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