ワインの澱の正体|赤・白の沈殿物とコルクのカビ・液漏れの見分け方

ワインの澱(おり)は、色素やタンニンなどの成分が時間とともに固まったものと、酒石酸がミネラルと結びついてできた結晶で、飲んでも体に害はありません。傷んだ証拠でも、異物が混ざったわけでもないのです。
ただし、瓶やコルクに見えるものがすべて澱とは限りません。コルクの天面に付いたカビや、キャップシールのまわりに残る液漏れの跡は、澱とはまったく別の話になります。この記事では見た目ごとの正体を分けたうえで、飲むときの澱引きと、売るときに見られる箇所までを順にまとめました。
ワインの買取価格と対象の銘柄は、ワイン買取のページで確認できます。

瓶の底、液の中、コルク。どこに何が見えるかで、正体の見当はつきます。まずは中身から出たものか、保管の跡かを分けてください。
| 見た目 | 正体 | どうするか |
|---|---|---|
| 赤ワインの底の黒っぽい塊や粉 | 色素やタンニン、ポリフェノールが固まった澱 | 飲むなら立てて沈め、静かに注ぐ。未開封のまま売るなら触らない |
| 赤ワインのキラキラした粒 | 酒石。色素を取り込むとルビー状や黒っぽく見える | 体に害はない。ざらつきが気になれば底に残して注ぐ |
| 白ワインのガラス片状の結晶 | 酒石。温度が低いと生じやすい | 冷蔵庫に入れたあとに見つかることがある。割れたガラスではない |
| 液の中のもやもやした浮遊物 | タンパク質やポリフェノールが固まり始めたもの | しばらく静かに置けば底に沈む |
| コルクのワイン側に付いた結晶や染み | 酒石や澱がコルクに付着したもの | 中身由来。コルクの状態として一緒に確かめられる |
| コルク天面の白や緑のカビ | 湿度の高い場所で繁殖したカビ | 開けて飲むなら拭き取ってから。澱とは別物 |
| キャップシールのべたつきや液の跡 | 液漏れ。中身がコルクの隙間から抜けた跡 | 査定では液面と一緒に確かめられる。拭かずにそのまま相談する |
キリンは、瓶の中のもやもやしたものや黒っぽい固まり、キラキラしたものについて、いずれも「ワインの成分が塊になったもの」と説明しています。濃い赤ワインを長く熟成させると底に黒っぽい固まりが沈むことがあり、酒石は赤ではルビー状、白ではガラス片のような結晶になるとも案内されています〔キリンお客様相談室〕。上の5つは中身から出たもの、下の2つは保管の跡です。この線引きが、飲むか売るかを決めるときの出発点になります。

底に何か沈んでいるのを見つけると、つい悪いほうへ想像が向きます。ところが、見た目の印象と実際の状態は一致しないことがあるのです。よく聞く思い違いは次の3つです。
3つに共通するのは、見た目の変化をひとまとめに「劣化」と受け取ってしまう点です。自己判断で処分するのが、いちばん大きな損になります。どんな状態なら断られやすいのかは、買取できないお酒の特徴7つで先に確かめられます。
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同じ「澱」でも、ワインの種類によって出方と中身が変わります。赤は熟成、白は温度、泡は造り方と覚えておくと見分けやすくなります。
赤ワインの澱は、色素やタンニンが時間をかけて結びつき、重くなって沈んだものです。長く熟成させた濃い赤ほど、底に黒っぽい塊が見られる場合があります。一方で、ろ過や清澄を控えて造られたワインでは、若いうちから澱が出ることもあります。澱があるから古い、とは言い切れない点は押さえておいてください。何年で出るかという決まった目安もありません。
白ワインで見つかる沈殿は、透明な結晶の形をとることがあります。酒石は温度が下がると生じやすいため、冷蔵庫に長く入れたあとや、寒い場所に置いたあとに現れがちです。見た目はガラス片でも、正体はワインの酸とミネラルにすぎません。コルクのワイン側にびっしり付いていることもあります。
瓶の中で二次発酵させるスパークリングワインは、発酵を終えた酵母が澱になります。通常は出荷前に瓶口へ集めて取り除かれますが、あえて残したまま出荷されるタイプもあり、その場合は底や液中に濁りが見えます。ぶどうの成分をなるべく残す方針で造られた自然派ワインでも、濁りや澱はめずらしくありません。造り手が意図して残した澱という場合もあるため、見た目だけで異常と決めつけないことです。
熟成した赤ワインは、底に澱がある状態がむしろ自然です。ウイスキーの澱とは成り立ちが違うため、比べたい方はウイスキーの澱の正体もあわせて確かめてください。

澱と一緒に気にされるのが、コルクまわりの変化です。カビは置かれていた環境のしるし、液漏れは中身が抜けたしるしで、意味がまったく違います。
キャップシールをめくると、コルクの上面に白や緑のカビが付いていることがあるのです。サッポロビールは、コルクは乾燥を嫌うためワインセラーでは湿度が一定に保たれており、長く熟成させたワインではコルク栓の天面にカビが繁殖する場合があると説明しています〔サッポロビール よくあるご質問〕。開けて飲むときは、布などで拭き取ってからで問題ないとのことです。湿度のある場所で寝かされていた跡とも読めるため、それだけで悪い状態とは限りません。
コルクのワインに触れる面に、紫色の染みや細かな結晶が付いていることがあります。これはカビではなく、ワインの成分です。アサヒビールも、澱は瓶の底だけでなく内側やコルクに付着することがあると案内しています。内側の結晶は中身由来、天面のカビは外側の話と分けて考えてください。ただし、ワイン側の面にまで綿状のカビが広がっているなら、コルクそのものの傷みが疑われます。
キャップシールの下から液がにじむ、首まわりがべたつく、瓶の肩に液が伝った跡が残る。これが液漏れのしるしです。コルクは乾くと縮んで硬くなり、瓶との間に隙間が生じるためです。夏場の高温で中身が膨らみ、コルクを押し上げることもあります。次のサインがあれば、評価は下がりやすいと考えてください。
液漏れがあると、中身が減っただけでなく、空気に触れて状態が変わった可能性も出てきます。査定では澱よりも、こちらの状態が確かめられます。液漏れの跡があるボトルも査定はできますので、そのまま写真でご相談ください。液面がどこまで許容されるかはワイン買取の査定のポイント、古いボトル特有の見方は液面・コルクで決まる古いワインの査定基準で詳しく扱っています。

澱のあるワインをどうするかは、飲むか売るかで正反対になります。飲むなら澱を底に集めて残す、売るなら瓶の中にあるまま触らない。この一点に尽きます。
アサヒビールは、しばらく瓶を静かに置いて澱を底に沈め、静かにグラスへ注ぐか、別の容器に移し替えるよう案内しています。家庭でできる手順は次のとおりです。
デキャンタがなければ、グラスに直接ゆっくり注ぐだけでも足ります。茶こしやコーヒーフィルターで漉す方法もありますが、注ぐ回数が増えるぶん空気に触れる時間も長くなります。なお「卵白で澱を取る」という話は、醸造所がワインを澄ませる清澄という工程のことです。家庭で瓶の澱を取る方法ではありません。
売る時期で迷っている方は、ワインが売れる時期で需要の動きを確かめてから決めても遅くありません。ただしコルクと液面の状態は、待っている間も少しずつ動きます。

澱が出るほど長く置いたワインは、ほかの古いボトルと一緒に棚で眠っている場合があります。1本ずつではなく、棚ごと相談するほうが話は早く進みます。
方式は3つあります。自分で運ぶ店頭買取、自宅まで来てもらう出張買取、箱に詰めて送る宅配買取です。澱のある古いボトルを何本も動かしたくない場合は、出張が向きます。宅配で送るなら、瓶を立てて1本ずつ包むのが基本です。詰め方はお酒の送り方と梱包にまとめています。
当日に必要なものは、売りたいワインと本人確認書類の2つです。古物営業法にもとづき、買取の際には本人確認が求められます〔警察庁の古物営業法の案内〕。申込者、振込口座、身分証の名義は揃えてください。未成年者の買取条件は店舗や地域の条例によって異なり、リンクサスでは20歳未満のお客様からの買取を受け付けていません。

澱が見えるワインでも、まずは相談だけで構いません。リンクサスはお酒を専門に扱う買取店で、ラベルの写真から銘柄と年を確かめ、液面とコルクまわりの状態を見たうえで概算をお伝えします。1本でも、棚ごとでも同じ流れです。
底に澱が沈んでいるので売れないと思っていた、というご相談はめずらしくありません。熟成した赤ワインなら、澱はあって自然なものです。私たちが写真で先に見るのは、澱よりもキャップシールのまわりと液面の高さのほうです。べたつきや液の跡がないか、首のどこまで中身が残っているか。そこで見立てが決まります。お願いしたいのは、澱を取ろうとして開けないこと、それから振らないことです。舞い上がった澱は写真では濁りに見えてしまいます。静かに持ち上げて撮り、撮り終えたら寝かせて戻してください。それだけで十分です。
査定は無料で、LINE査定・オンラインフォーム・電話(0120-769-277)から申し込めます。ボトルとラベル、液面を撮って送るだけで、売れるかどうかと概算の回答が受け取れる仕組みです。これまでの買取実績も公開中です。窓口を比べてから決めたい方は、ワインを売るなら|窓口の選び方とボトルのタイプ別の売り先で候補を絞れます。
ワインの澱は、色素やタンニンなどの成分が固まったものと、酒石酸がミネラルと結びついた結晶で、体に害はありません。赤では熟成や造り方によって底に黒っぽい塊が、白では冷やしたあとにガラス片状の結晶が見られます。スパークリングや自然派ワインでは、造り手が意図して澱を残している場合もあります。
澱と分けて考えたいのが、コルクまわりの変化です。天面のカビは湿度のある場所に置かれていた跡で、拭き取れば飲むうえで問題はないとされています。一方、キャップシールのべたつきや液の跡、液面の低下は液漏れのしるしです。どちらの場合も査定はできますので、写真でご相談ください。飲むなら立てて沈めて静かに注ぐ。売るなら開けず、振らず、撮り終えたら寝かせて戻す。この区別だけ覚えておけば迷いません。
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ワインの澱は、色素やタンニン、ポリフェノールなどの成分が固まったものと、酒石酸がミネラルと結びついた結晶で、体に害はありません。ただし渋みやざらつきを感じやすいため、飲むときは瓶を立てて底に沈め、静かに注いで最後の少しを瓶に残すのが一般的です。
酒石と呼ばれる結晶です。ぶどうの酸味成分である酒石酸がカリウムやカルシウムと結合してできたもので、温度が低いと生じやすくなります。冷蔵庫で冷やしたあとに見つかることがあり、ガラスの破片ではありません。口に入っても問題はありません。
飲む日より前からしばらくボトルを立てて置き、澱を底に沈めます。振らないように開栓し、瓶の肩に光を当てて澱の動きを見ながら、デキャンタやグラスへゆっくり注いでください。澱が瓶口に届いたら止め、底の少しは瓶に残します。デキャンタがなければグラスに直接注ぐだけでも足ります。
コルクの天面のカビは、湿度が保たれた貯蔵庫で長く熟成させたワインに見られることがあり、布などで拭き取ってから開ければ飲むうえで問題はないとメーカーが案内しています。ワインに触れる側の面に付いた紫色の染みや結晶は、カビではなく澱や酒石です。
コルクが乾いて縮み、瓶との間に隙間ができると中身が漏れやすくなります。夏場の高温で中身が膨らみ、コルクを押し上げることもあります。キャップシールのべたつきや瓶の肩に残る液の跡、液面の低下がそのしるしです。液漏れの跡があるボトルも査定はできますので、そのまま写真でご相談ください。
澱が出ているワインも査定はできますので、開けずにそのままご相談ください。熟成した赤ワインでは澱はあって自然なものです。査定で先に見られるのは、液面の高さ、コルクとキャップシールのまわり、ラベルの状態のほうです。
取り除かないでください。澱引きもデキャンタも開栓が前提の作業で、開けた時点で買取の対象から外れるのがほとんどです。澱は瓶の中にあるまま、振らずに写真を撮って相談してください。撮り終えたら横に寝かせて戻します。
売りたいワインと本人確認書類の2つです。古物営業法にもとづき買取時には本人確認が求められるため、運転免許証やマイナンバーカードなど氏名・住所・生年月日が確認できる書類を用意してください。木箱や購入時の書類があれば一緒に出してください。まずはLINEで液面とラベルの写真を送れば、概算が受け取れます。
最終更新:(リンクサス 今井一輝 監修)。買取の条件・運用は変更される場合があります。






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