インターネットや通販サイトの普及で、一気に盛り上がりを見せるようになった「転売ビジネス」。中でもお酒の転売は、ライバルが少なく稼ぎやすいと注目を集めているジャンルです。
しかしきちんと市場の状況やルールを知っておかないと、損をしてしまったり、法律違反になり最悪の場合逮捕されてしまうという可能性もあります。
そこで今回は、お酒の転売のメリット・デメリットについてお伝えしながら、お酒転売に必要な免許等についても解説していきます。転売に人気のお酒銘柄も紹介しているのでぜひ目を通してみてください。
目次
お酒の転売は、転売ビジネスの中でもメリットが大きく稼ぎやすいと言われるジャンルになります。特にここ数年〜10年余りではウイスキーが高騰化しており、ウイスキー転売で何十万、何百万と稼いだ人もいるほどです。
定価が15,000円程度であったお酒が30万以上の価格で売れることも珍しくなく、転売ヤーたちも注目しているような分野になります。
ただし稼ぎやすい=誰でも簡単に稼げるというわけではないので注意しましょう。闇雲にお酒の転売をスタートさせても利益は得られないので、まずはお酒の転売がどのようなものかを知っておくことが大切です。
ここからはまず、お酒の転売がなぜ稼げるのかを解説していきます。
お酒の転売が稼ぎやすいというわれるのには、明確な理由があります。なぜお酒の転売で儲けが期待できるのか、理由を一つずつ解説していきます。
プレミアのつくお酒は、もともとの定価と市場での流通価格に大きな差があります。そのため安く仕入れて高値で売ることが可能であり、利益を出しやすいです。
転売ビジネスにおいて大切なことは、いかに利益を上げるかです。どれだけ販売数を増やしても、利益が少なければ収入は増えていきません。少ない労力で利益を得るためには、「プレミア品」を狙い価格高騰を狙う必要があるのです。
そんな中、お酒はプレミアがつく銘柄が多いのが特徴です。オークションで何千万円の値段がついたお酒がニュースに取り上げられるほどです。定期的にプレミア酒が登場することが、お酒の転売ビジネスで稼げる一つの理由と言えるでしょう。
お酒転売では、“お酒の知識”を役に立てて利益に変えることができます。お酒が好きな方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。
普段の飲み会やパーティーなどで、「あの人お酒に詳しいな」と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。このように、お酒は私たちの日常に近いアイテムでありながら、人によって大きな知識量に差があるのが特徴です。何も知らずにビールを嗜む方もいれば、「この銘柄は流通量が少ない限定品である」「このワインは2000年が当たり年で高級品」といった“お酒のウンチク”を語れるような人もいます。
お酒の転売では、こうしたお酒のウンチクを役立てることができます。限定品を狙ったり、プレミアがつきそうなお酒に照準を絞って転売をすることで、利益を得やすくなります。しかもお酒の知識は求められますが、基本的に転売は未開封のまま行うので自分自身がお酒に強い必要は全くありません。アルコールにさほど強くない方でも、お酒の転売を行うことができます。
転売ビジネスでは、ライバルが少ないことも成功するための条件です。転売に使える高級なお酒は入手経路が限られているので、ライバルが増えにくいことがポイントです。
ライバルが多い商材を販売していては、なかなか買い手がつかずに利益を得にくくなります。ライバルに勝つために結局値段を下げざるを得ないこともあり、そうすると利益は減ってしまいます。
しかしお酒の転売は、モノや販売経路が限られているのでライバルが急激に増えることはありません。また、一度手に入れやすい入手経路を見つけることができれば、継続的にお酒を入荷しやすくなります。
先ほど述べたように、お酒の転売にはメリットが多いです。仕入れ場所が固定されているため一度軌道に乗れば入荷がしやすくなり、継続的な利益を得やすくなります。
高騰化している銘柄も多く、転売でねらう銘柄さえ間違えなければ失敗しにくいのが特徴です。しかもお酒は賞味期限が長いので、食品せどりに比べ在庫をロスしてしまう可能性が低いです。
お酒転売にはメリットだけでなくデメリットもあります。高級なお酒はそもそもの定価すら高いので、仕入れるためにはそれなりの資金が必要になります。また、保管方法に気をつけておかないと、劣化して売れなくなってしまう可能性もあります。
さらにお酒転売で注意したいのが、免許が必要になるケースがあるという点です。お酒は誰でも気軽に売れるアイテムではなく、継続的な転売にはいくつかの免許が求められます。無免許でお酒を転売すると、1年以下の懲役または50年以下の罰則が科せられることがあります。
お酒の転売そのものは、決して違法ではありません。ただしルールを守る必要があります。不特定多数の相手に継続的にお酒転売をする場合は「酒類小売業免許」が必要になるので覚えておきましょう。
「酒類小売業免許」とは、お酒を長期的に販売するための酒類販売業免許のうちの一つです。この免許は、飲食店や一般販売者がお酒を売る場合に必要になります。なおメーカーや製造者などがお酒を卸売するために必要なのは「酒類卸売業免許」になります。
個人が行うお酒転売ビジネスは“一般販売者”の扱いになるため、酒類小売業免許を使用します。なお酒類小売業免許は、販売する場所や対象相手、お酒の内容によってさらに細かく種類が分かれています。
国税庁 酒類の免許
/
卸売免許を取得しました('◇')ゞ
\
この度、弊社(株式会社かりゆし沖縄)は
オリジナル泡盛の「自己商標酒類卸売業免許 」を取得いたしました。
▼自己商標のオリジナル名入れ泡盛について▼https://t.co/0RqXEIc2Xz
#自己商標酒類卸売業免許 #名入れ泡盛 pic.twitter.com/HMm9aOEWN5— 名入れ泡盛本舗 かりゆし沖縄 (@kariyusi0kinawa) March 22, 2020
免許の種類 | 特徴や条件 |
---|---|
一般酒類小売業免許 |
|
通信販売酒類小売業免許 |
|
お酒の転売ビジネスでは「一般酒類小売業免許」および「通信販売酒類小売業免許」が必要になります。
一般酒類小売業免許は、基本的にお店などでお酒を売るための免許となります。売る相手は法人や飲食店ではなく、あくまでも消費者がベースです。この免許があれば、お店でさまざまな種類のお酒販売ができます。
ただしこの免許を取得するためには、酒類販売業などの経験が3年以上必要になります。特別なスキルは要りませんが、取得までに時間がかかるので注意です。また一般酒類小売業免許だけでは、同一県内の相手に対してしかお酒の通信販売ができません。
そこでWEB上でお酒の転売をするためには、通信販売酒類小売業免許が必要になります。この免許があれば、2都道府県以上の消費者にお酒を売ることが可能になります。ただしこの免許で通信販売できるのは、あくまでも生産量以下のお酒または輸入酒のみ、つまりある程度希少なお酒のみとなります。なお転売ビジネスで扱うお酒は基本的にこの条件には当てはまるので、そこまで心配する必要はないでしょう。
お酒を売る場合でも、自宅にある余ったお酒を1〜2本出品するような時は、特に免許は必要ありません。貰い物の飲まないお酒を出品する程度であれば、さほど神経質にならなくても良いでしょう。
国税庁ホームページより引用:ご自身の飲用目的で購入した又は他者から受贈されたなどの酒類のうち、家庭で不要になった酒類をインターネットオークションに出品するような通常継続的な酒類の販売に該当しない場合には、販売業免許は必要ありません。
引用元:【販売業免許関係】|国税庁より
Amazon | メルカリ | ヤフオク! |
---|---|---|
× | △ | ○ |
食品せどりを行う方が利用していることの多いAmazonですが、お酒の転売は不可なので覚えておきましょう。Amazonではアルコールの出品に関してルールが設けられており、アルコール度が1%を超えるようなお酒はそもそも出品ができません。
お酒転売でよく利用されるのはヤフオク!です。ヤフオク!ではきちんと免許さえあれば、継続的なお酒の出品が可能になります。
また、メルカリを利用している方も多く見受けられます。メルカリでは自宅の余ったお酒などを出品することができます。ただしあくまでも出品できるのは個人利用の範囲であり、メルカリでは継続的なお酒の転売はできないので注意しましょう。
お酒転売では、売れやすい人気のお酒があります。転売市場ではどんなお酒が人気なのかみていきましょう。
転売市場で今もっとも人気なのはウイスキーです。ウイスキーの中でも特にジャパニーズウイスキーは高騰化が進んでいます。ジャパニーズウイスキーの中には10年前に比べ10倍、20倍の値段がついているものもあり、利益を出しやすいです。自宅に眠っていたウイスキーに驚きの値段がつくことも、珍しくありません。
またウイスキーはワインに比べ、保管が容易で劣化しにくいです。そのため個人の転売ビジネスでも、失敗しにくいという特徴があります。
焼酎もウイスキーと同じ蒸留酒であり、劣化しにくく半永久的に保存可能なのがポイントです。そのため個人の転売ビジネスとしては、参入しやすい商材です。また焼酎にはウイスキーよりも安価な銘柄が多く、初期投資がそこまでできない場合でも挑戦しやすいといえます。
ただし焼酎はウイスキーよりも、値段の上がり幅は大きくありません。焼酎ならなんでも売れるというわけではないので、プレミア焼酎などを理解し売れるアイテムを見極める必要があります。
日本酒はウイスキーや焼酎に比べて、長期保存はなかなか難しいです。日本酒の賞味期限は9〜12か月程度であるため、全ての銘柄が転売に向いているわけではありません。
しかし日本酒の中にも、古酒など例外的に長期保存が可能と言われるものがあります。またプレミア日本酒と言われるような銘柄であれば、賞味期限が早くてもすぐに高額な値段がつくため転売ができる可能性があります。プレミア日本酒は国内だけでなく、海外にも買い手がいます。
思わぬ値段がつくこともある高級酒、もし未開封で余っているボトルがあれば、売ってみたいと感じる方も多いのではないでしょうか?
しかしここまで解説した通り、お酒の継続的な転売には免許が必要です。継続的な転売でなければ出品自体は可能ですが、お酒にあまり詳しくない方にとっては、値段をつけるのが難しいかもしれません。なぜならお酒は保存状態で品質が変わり、同じ銘柄でも1本1本価値が違うからです。やや難のあるお酒を高額で売ってしまうと、トラブルのもとにもなりかねません。
そこでオススメしたいのが、リンクサスのお酒買取です。リンクサスではウイスキーをはじめ、ブランデー、ワイン、日本酒、焼酎などあらゆるお酒の買取査定を行なっています。お酒に詳しいプロの査定員が1点1点状態を見ながら値段をつけるので、安心してお酒を売ることができます。
「頂き物のお酒が余っている」「コレクションにしていたウイスキーを手放そうと考えている」という方は、ぜひ一度リンクサスまでお問い合わせください。
お酒に詳しくない方も電話やLINE査定などでお気軽にお問い合わせください。
高騰化が進む高級酒は、転売ビジネスの商材としても人気があります。もしかしたら皆さんも、身近にあるお酒に何万円もの価値がつく可能性があるかもしれません。
余っているお酒を売りたいなら、お酒買取店の利用がもっともオススメです。ぜひ上手に利用して、お酒をお得に現金に変えてみてください。
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