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![]() | ドメーヌ・アンリ・ジャイエ リシュブール 1985年 | Ask |
![]() | ドメーヌ・アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ 1987年 | Ask |
![]() | ドメーヌ・アンリ・ジャイエ エシェゾー | Ask |
![]() | ドメーヌ・アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ | Ask |
![]() | ドメーヌ・アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ・ボーモン | Ask |
ブルゴーニュの神!アンリジャイエ。
アンリジャイエとは、どのような醸造家だったのでしょうか。
彼の歴史と功績、かれが残したワインとそのワインの味や製造などを詳しく解説します。
ワインを知るうえで欠かせない人物の一人としてあげられるのが、『アンリジャイエ』その人でしょう。
彼は、「ブルゴーニュの神」や「神の手を持つ男」などの異名をもつほどの人物です。
ここまで周囲にいわしめる彼を知るために、まずは彼の生きてきた歴史を知りましょう。
1922年にアンリジャイエは、ヴォーヌ・ロマネ村に生まれます。
当初、彼はネゴシアン(ワインを育成し販売する仕事)へブドウを販売する小作農をしていました。
1945年からは他人のブドウ畑を借りて小作農をおこなっていましたが、1973年アンリジャイエ51歳の時、オイルショックなどがあり不況が続いたことでブドウが売れなくなってしまう事態に仕方なく、ワインを作り自家元詰めを始めることになります。
このワイン作りで、当時のワイン作りとは違った
といった製造方法をおこない今日の成功をおさめるようになります。
当初はブドウ作りを本業としていたアンリジャイエは、当時の化学肥料を大量に使用した大量生産に疑問を抱いていたため、ブドウ畑でのブドウ栽培を何よりも大切と考え栽培を行っていました。
1988年に第一線を退き、自家消費用のみのワイン作りを小さくおこないながら、2006年に亡くなるまで後継者の育成に力をいれていました。
彼の84年間の歴史は、ブドウ栽培やワイン作り、後継者の育成とまさにブルゴーニュのワインのために生まれた、まさにブルゴーニュワインに舞い降りた神だったのです。
アンリジャイエの一番の功績はブルゴーニュのピノノワールの質を向上させ、ブルゴーニュワインを世界に広めたことです。
彼がワイン生産を始めるころのブルゴーニュワインはすでに世界的に認知され、名前だけが一人歩きし質の落ちたワインの大量生産がおこなわれていました。
そこで、彼はブドウ畑でのピノノワールの栽培に重点を置きます。
ブルゴーニュワインの良さを最大限に引き出すためには、ブドウ畑での仕事が重要であるとして、最小限の化学肥料しか使用せず、有機栽培にこだわりました。
そして一房一房厳選して収穫をおこない、収穫量を制限しました。
これにより質の高いピノノワールが使用されるようになったのです。
さらに、当時には考えられなかった製法である低温マセラシオンという製法を用いたことで良質でブルゴーニュの良さが最大限に引き出されたワインが出来上がったのです。
この製法は、今やブルゴーニュワインのスタンダードとなった製法です。
今のブルゴーニュの製法を確立するという功績を残したのです。
さらに、一線を退いた1988年以降も若手醸造家の育成に力を入れていました。
など多くの天才醸造家を排出しました。
このように、優秀な醸造家がアンリジャイエの手によって未来へつなぐことができたのです。
彼が残した最高のブルゴーニュワインは数多くありますが、彼が2006年に亡くなると瞬く間に市場から消え、価格は今なお高騰し続けている最高級ワインです。
そんな彼のワインをいくつか紹介しましょう。
アンリジャイエ最高傑作といわれるワインです。
まさにアンリジャイエの代名詞であり、DRCを超えるワインをあげるとするなら、誰もがこのワインをあげるほどの最高のワインです。
1級畑から生まれるこのワインは、テロワール(畑のある場所の気候や土壌の品質など土地の性格)を感じることができるスパイス感や果実味、さらに厚みや奥深さまで感じるワインです。
世界的に見ると特にブルゴーニュワインの中で最もリスクが高いワインであると有名です。
名声が先走るワインとなっている現状がある中で、アンリジャイエが作るヴォーヌ・ロマネは、純粋な果実の味を感じながらも芯の強さのある最高のワインとなっています。
彼が作りだすワインは、専門家をもうならせる最高のワインばかりです。
誰もがうなるワインを作る製法とはどのようなものでしょうか。
畑は有機栽培で収穫量を限定し、品質の良いブドウの房のみを使用します。
このブドウの実に低温マセラシオン製法という発酵前の工程を取り入れました。
低温マセラシオンとは、まずブドウを潰さないようにタンクに移動させ、4日~6日間15度程度の温度下でブドウの果皮を果汁に漬け込む製法のことです。
この際に、酸化や色の出が良くなるように亜硫酸を添加する必要があるのですが、アンリジャイエは、収穫の際に良質なブドウの房のみを厳選して使用しているため、わずか5%の添加のみ行っています。
安全かつ健全で高品質なピノノワールを栽培しているアンリジャイエだから確立することができた製法といえます。
こうした製法の確立により、アンリジャイエの最高にうまいワインができあがりました。
さらにはブルゴーニュの醸造家へ広めたことで今日の色合いの濃いエレガントで高品質なブルゴーニュワインが生産されるようになったのです。
アンリジャイエは、84年の生涯の中で30年あまりの時間をブルゴーニュワインのために改革をおこない、さらに後世へ天才醸造家を残すというまさにブルゴーニュワインの神というにふさわしい人物でした。
彼の残したワインは、DRCのワインをもしのぐほどの最高級ワインも存在し、専門家の口をうならせる最高のワインばかりです。
そして、彼が残した天才醸造家たちもまた最高のワイン作りを日々おこなっています。
アンリジャイエが残した功績の数々は、ワインの世界に多大な影響と未来への可能性を投じたものとなりました。