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リッチなお酒として親しまれる「ブランデー」。特にコニャックやアルマニャックなどは、高級店で提供されることも多く記念日など特別なシーンを飾るお酒としても人気があります。
美味しいブランデーを飲むなら、せっかくなのでグラス選びにもこだわってみましょう。グラスが変わると、ブランデーの香りや味の感じ方も大きく変わってきます。
今回の記事では、ブランデーグラスの選び方やバカラなどのおすすめブランドを紹介していきます。どうぞ参考にしてみてください。
ブランデーグラスとは、その名の通りブランデーを飲むために作られたグラスのことです。ワインにはワイングラス、ウイスキーにはウイスキーグラスがあるように、ブランデーにも専用のグラスがあるのです。
専用ではないグラスでブランデーを飲んでももちろん問題はありませんが、ブランデーグラスで飲むことにより、ブランデーをより美味しく感じることができます。なぜならグラス一つで、舌触りや香りの感じ方が異なってくるためです。
特に高級なブランデーを飲むような場合には、ぜひブランデー専用のグラスを用意してみましょう。
ブランデーグラスというと、石原裕次郎さんのモノマネでブレイクしたゆうたろうさんが持っているような、大きなボウル型グラスを想像する方が多いかもしれません。しかし大きなブランデーグラスが流行ったのは、もう昔のことです。現代のブランデーグラスは、細身タイプが主流と言われています。
ブランデーグラスの形状のトレンドが変化したのには、「昔と今ではブランデーの質が大きく変わったから」という明確な理由があります。かつてのブランデーは今よりも製造技術が未熟であったため香りも弱く、大きなグラスを使い手で温めて香りを出す飲み方が良いとされていました。
しかし近年のブランデーは、すでに質が良く香り高いものばかりです。そのため手で温めて温度変化をさせてしまうのではなく、ブランデーの味わいや香りそのものを楽しめるような持ち手付き・細身のタイプの方が美味しく感じやすいと言われているのです。
見た目の印象だけに左右されず、きちんとブランデーの特性や個性を引き出せるようなグラスを選ぶことが、ブランデーをより美味しく楽しむためのポイントと言えるでしょう。
一言でブランデーと言っても、実はその種類はさまざまです。選ぶブランデーによって適したグラスも変わるので、まずはブランデーがどのような飲み物であるのかを知っておきましょう。
ブランデーはオランダ語で「焼いたワイン」を意味する言葉からきており、果実酒から作られる蒸留酒のことを指します。ぶどうを原料にしたものが多いですが、中にはりんごや洋梨などの果物から作られるものもあります。
ブランデーは、作られる原料や場所により種類が分かれています。特にコニャック・アルマニャック・カルヴァドスは3大ブランデーと呼ばれていて、厳しい条件が定められているのが特徴です。これらのブランデーは特に質が良いものが多く、世界での流通量も多くなっています。
ブランデーは、蒸留後に熟成されるのが基本です。熟成年数によって、味わいのまろやかさや複雑さが異なってきます。例えばコニャックの場合は、コント数(熟成年数)によって以下のようにランクが細かく分かれています。
熟成が進めば進むほど、ブランデーは角が取れたまろやかな味わいになります。香りの強さや複雑さも濃厚になり、リッチな風合いを楽しめるようになります。もちろん高級品になるので、値段もその分高くなります。コニャックなどの高級ブランデーを堪能する場合は、熟成年数による違いも意識しておきましょう。
レビュー
初めてのグラッパグラス。
レストランで飲んだグラッパが美味しかったので、グラッパを購入。
これまでリキュールグラスで飲んでいたのですが、何やら飲み口が広いグラスはアルコールの揮発性が高くなりすぎるので、グラッパにはあまり良くないらしい。
届いてびっくり、確かに味が変わる! pic.twitter.com/kxKux2AjAb— グラッパハウス (@grappahouse) February 15, 2019
一言でブランデーグラスと言っても、形状は様々です。まずは形に注目して、自分好みのものを選んでみましょう。
前述した通り、今のトレンドは細身タイプのブランデーグラスです。なぜなら細身のグラスの方が、立ち上るようなブランデーの香りを逃すことなく楽しみやすいからです。
なおブランデーの種類によっても、適したグラスが存在します。例えばイタリアのブランデー「グラッパ」には、グラッパグラスと呼ばれる専用のものが存在しています。グラッパグラスにはくびれがあるのが特徴で、飲むときにブランデーがすっと喉に届きやすく雑味を感じにくいというメリットがあります。
ボウルとは、いわゆるブランデーが入るカップの部分のことを指します。グラス選びの際には、ボウルのサイズ・容量にも注目してみましょう。
基本的にブランデーはアルコールが強いお酒のため、ガブガブと飲み進めるようなものではありません。ゆっくり香りを楽しむように飲むのが正解で、一度に飲む量は少ないです。そのため、容量は100〜180ml程度の小さなものの方がおすすめです。一気に注ぎすぎる心配がなく、香りも逃げにくいです。
リムはグラスの縁部分、いわゆる飲み口のことを指します。舌触りや感じ方に直接影響するので、グラス選びの際にはリムの形状にもこだわりましょう。
特に熟成の短いVSOPやスリースターといったブランデーの場合は、リムが外に広がる形状のグラスがおすすめです。外向きに広がるリムによりブランデーの香りがやさしくなりやすく、アルコールの刺激を和らげてくれる効果が期待できます。一方でXOやナポレオンといった熟成の長いブランデーの場合、ストレートタイプでも刺激が少ないのであまり気になりません。
またリム部分は薄いもののほうが、より快適な舌触りを楽しみやすいです。リムに限らず全体的に薄いグラスの方が、グラス温度の影響を受けにくくブランデーが美味しく飲めます。
ただし薄いブランデーグラスの場合、割れてしまうリスクもあるので注意しましょう。食洗機などで洗うとダメージを受けてしまう恐れがあるので、グラスの取り扱い方法に気をつけておいてください。
ブランデーグラスの価格帯は非常に幅広いです。1脚あたり1,000円未満で買えるようなものもあれば、1つあたり数千円、数万円といった高級品まで存在します。基本的には高級品になればなるほど、材質がクリスタルなどクオリティの高いものになり、より薄いリムなど繊細な技術で作られるになります。
高級なブランデーを特別なシーンで楽しむ場合は、やはりグラスまでリッチなものをチョイスするのが理想です。ただしデイリーに楽しみたいのであれば、割れなどのトラブルがあっても困らない程度の価格帯から選んだ方がいいかもしれません。近年は1,000〜2,000円前後の価格で、耐久性に優れたグラスもたくさん存在しています。
なおギフトに選ぶ場合は、「リーデル」「バカラ」などの有名ブランドをチョイスするのも良いでしょう。用途や予算に合わせて、ブランドや価格からブランデーグラスを探してみてください。
オーストリアの人気ブランド「リーデル」が、フランスのヘネシー社と共同開発して生まれたコニャック用のグラスです。見た目にも美しく、ブランデーの魅力を引き立たせるようなリムの広がり、香りを発揮しやすいボウル形状などが特徴です。グラスの定番ブランドとして人気があるので、ギフトなどにもおすすめです。
クリスタルブランドで世界的な知名度を誇るバカラのグラスです。いわゆる“ザ・ブランデー”を思わせるような大きいフォルムが特徴で、昔ながらのスタンダードスタイルでブランデーを楽しみたい方にぴったりです。インパクトのある見た目とクオリティで、デイリー使いというよりはパーティーシーンなどであると盛り上がるようなグラスです。
こちらもリーデルのグラスで、なんと職人が一点一点手作りするという「ソムリエシリーズ」の高級品です。容量小さめのチューリップ型グラスで、香りを引き立てつつもアルコールの刺激をマイルドにしてくれるのが特徴です。薄いリムで口当たりが良く、家庭でも本格的なブランデーの味わいを堪能したい方におすすめです。
ソムリエとして世界的に活躍する田崎真也さんが手がけているグラスのシリーズ品です。あえて若いブランデーを楽しむために作られた形状で、フルーツブランデーなどを注いでも美味しく飲めます。先に向かって細くなるボウルで、繊細な香りをしっかりとキャッチできるのがメリットです。
ウイスキーのテイスティンググラスで有名なグレンケアンのグラスです。リッド(蓋)付きになっているので、ブランデーの香りを逃さず留めておくことができます。時間をかけてゆっくりブランデーを楽しみたい方におすすめで、コスパが良い点も魅力の一つです。
グラッパ用とされる、チューリップのようなくびれありグラスです。グラッパの他のブランデーに使用しても美味しく飲めます。
丈夫で傷のつきにくいトリタンクリスタルを採用しており、衝撃に強く食洗機も使用できます。容量が小ぶりなので、あまり量は飲めないという方にもぴったりです。
創業200年以上を超える老舗「石塚硝子」の食器ブランドであるアデリアのグラスです。食卓に取り入れやすいコスパが魅力の硝子で、グラッパ用の形状で香りを堪能しやすいです。
6脚セット売りもあるので、大人数で気軽に使えるブランデーグラスをお探しの方におすすめです。
今回はブランデーグラスの選び方のポイントや、おすすめのグラスをご紹介しました。
ブランデーを今以上に楽しむのであれば、ぜひグラス選びにもこだわってみてください。グラス一つで味わいや香りの感じ方が異なるので、ブランデーに合ったグラスを選べば、より魅力を感じられるようになるでしょう。
またブランデーグラスは、ワイングラスに比べてなかなか自分で購入したりもらったりする機会も少ないので、ブランデー好きの方へのギフトとしてもぴったりです。さまざまな価格帯のものがあるので、予算に合わせてチェックしてみてください。
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