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世界的なブームとなっているウイスキー。日本でもハイボールブームなどをきっかけに、ウイスキーに親しみを持つ方が増えています。
しかしいざウイスキーに挑戦してみようとすると「たくさん種類があってどれを選べばいいかわからない」と感じる方も多いのが実情です。
そこで今回は、ウイスキーの種類について解説をしていきます。ウイスキーの産地やタイプごとの違いについても述べているのでぜひ参考にしてみてください。
目次
ウイスキーを知るためには、まずはウイスキーがどのような飲み物であるのかを知っておきましょう。
ウイスキーはアルコール飲料の一種で、穀物を原料とした蒸留酒に該当します。基本的には以下の条件を満たすものがウイスキーと呼ばれます。
ウイスキーは世界中で作られており、地域によって原料や製法に違いがあります。例えば穀物といっても、大麦を原料にしたモルトウイスキー、とうもろこしがベースになるグレーンウイスキーなどその種類はさまざまです。
豊富な種類のあるウイスキーは、産地や銘柄ごとに味わいがそれぞれ異なるのが特徴です。
ウイスキーとよく比較される飲み物に「ブランデー」が挙げられます。
ブランデーは蒸留酒という点では同じですが、ウイスキーとは違い果実を原料としているのがポイントです。ウイスキーとブランデーは違う飲み物になるので覚えておきましょう。
基本的にウイスキーの方が原料由来の味わいを楽しむお酒と言われており、それに対しブランデーは香りそのものを楽しむようなお酒であるという違いがあります。
ウイスキーの種類を見分けるためには、味わいに影響する5つの要素について知っておきましょう。
ウイスキーは非常に奥が深く、水・原料・ピート・蒸溜方法・樽熟成に何が選ばれるかで味わい・香りが変わってきます。それぞれ詳しく解説していきます。
仕込み水とは、その名の通りウイスキーの仕込みに使われる水を指します。どのような水が選ばれるかによって、ウイスキーの味わいや口当たりが大きく変化します。基本的にミネラルの多い水で仕込むほど酵母の動きが活発になると言われています。
そのためウイスキーの蒸留所は、基本的に良い水が摂れる場所の近くに建てられることが多いです。
日本でも、ニッカウイスキーの余市蒸留所やサントリーの山崎蒸留所など、名水のある場所を選んで建設されたウイスキー蒸留所が多数あります。
穀物を使って作られるウイスキーですが、穀物と言っても種類はさまざまでそれぞれに味が異なります。
ウイスキーに使われる穀物は大麦麦芽(モルト)・とうもろこし・小麦・ライ麦などが有名です。
国や地域によって育てやすい穀物が違うため、ウイスキーの産地によって作られるウイスキーの種類にも差が生まれます。
「このウイスキーはピートが効いている。」なんて表現を聞いたことはあるかの?ピートとは泥炭のこと。麦芽を乾燥させる時にピートを炊いて煙でいぶすことで、ウイスキーに独特のスモーキーな香りがつくのじゃ! #マッサン #リタ pic.twitter.com/Z6p27hGXhY
— ニッカウヰスキー【公式】 (@nikka_jp) October 28, 2014
ピートは、ウイスキーの中でも最も有名な“モルトウイスキー”を作る際に使われる泥炭のことを指します。泥炭(ピート)を使って大麦麦芽を乾燥させるのがモルト造りの基本です。
なおウイスキーごとに使われるピートの種類や量、焚く時間が変わってきます。中にはピートを使わずに作られるウイスキーもあります。
ピートを用いて作られたウイスキーは、独特のスモーキーな香りがするのが特徴です。ウイスキーの個性を大きく印象付けるものとなります。
ウイスキーの蒸留には、単式蒸留機(ポットスチル)が使われる場合と連続式蒸留機が使われる場合があります。蒸留機の形状や蒸留方法・回数で味わいに変化が生まれます。
基本的に単式蒸留機(ポットスチル)での蒸留は原材料の香りが残りやすく力強い味わいになり、反対に連続式蒸留機での蒸留はクリアでライトな味わいになると言われています。
ウイスキーは蒸留後、木樽で一定期間熟成されます。
この時にどのような樽を使い熟成するかで、ウイスキーの香りが変わってきます。またどれだけの期間熟成させるかも、ウイスキーの味わいや風味を決める重要な要素となります。
あえて内側を焦がして香りづけする場合や、ワインカスクなど別のお酒の香りをウイスキー熟成に使う場合もあります。
ウイスキーにはたくさんの種類があります。違いを知るには、まずは生産国を意識してみるのがおすすめです。
ウイスキーは作られる国によって、原材料や味わいに大きな違いがあります。ウイスキーが有名な国は5つあり、「世界5大ウイスキー」と呼ばれ以下のような特徴を持ちます。
スコッチウイスキーのオフィシャルスタンダード品のレベルの高さは凄いよね。#ウイスキー#スコッチ#TWLC pic.twitter.com/mHEUR5Xty4
— オリゼー (@nanahusa) March 28, 2022
スコッチウイスキーはスコットランドで作られるウイスキーです。ウイスキーの名産地と呼ばれており、全世界でのシェア率が非常に高いです。
ピート香のあるスモーキーな味のウイスキーがメインで、蒸留所ごとに個性豊かな味わいをしているのが特徴です。シングルモルトウイスキーやブレンデッドウイスキーなど豊富な種類のウイスキーが作られています。
なおスコットランドの中でも、エリアによって作られるウイスキーには違いがあります。スコッチには6つの代表的なエリアがあり、作られるウイスキーにはそれぞれ以下のような特徴があります。
スコッチウイスキーの詳細やおすすめ銘柄は以下の記事にまとめています。ぜひ参考にしてください。
JAMESON STOUT EDITION
安いウイスキーだけどいろんなアイリッシュウイスキー?飲み比べていきたい pic.twitter.com/GQ0XzILOkQ— エリーゼさん?ゆっきのん? (@elise111skaren) March 26, 2022
アイリッシュウイスキーはアイルランドで作られるウイスキーのことです。一説によるとウイスキーが誕生したのはアイルランドだと言われていて、長い歴史を誇ります。
アイリッシュウイスキーは基本的にピートを焚かないのが主流で、軽く穏やかな味わいです。歴史の中で一度生産が減ってしまっていましたが、近年活動を再開する蒸留所も増えてきておりこれから再発展していくことが予想されています。
アイリッシュウイスキーの詳細やおすすめ銘柄、飲み方については以下の記事をぜひ参照してください。
アメリカンウイスキー
バーボンウイスキー pic.twitter.com/KvdOrVeB8L— むっちぃ 2022年4月7日 11周年 (@bar_1two3) April 29, 2020
アメリカで作られるウイスキーをアメリカンウイスキーと呼びます。
地域や原料・製法によってバーボンウイスキー、ライウイスキー、コーンウイスキーなど多彩な種類があります。アメリカは夏は暑く冬は寒いという環境のため、厳しい季節変化を乗り越えた独特の荒々しい味と甘味を持つものが多いです。
#TWLC #バーチャルウイスキー持ち寄り会
いよいよ本編スタートです!!昼間の白州ハイボールは予告編でしたw本日は普段殆ど取り上げられない「カナディアンウイスキー」を飲みたいと思います!
<カナディアンウイスキーの代表銘柄>
カナディアンクラブ クラシック12年
クラウンローヤル
アルバータプレミアムの3つを飲みます!!? pic.twitter.com/6LguSqFkvn
— ?なおえもん??はるか村村民? (@Buta_Emon3647) July 14, 2018
カナディアンウイスキーは、アメリカの隣国カナダで作られるウイスキーです。
カナダのウイスキーは非常にライトな酒質で、クセが少なく飲みやすいのが特徴です。個性が少ないため初心者にも人気で、ハイボールやカクテルベースに使われることも多いです。
祝!ジャパニーズウイスキーの日!#ジャパニーズウイスキーの日 pic.twitter.com/gG5Mp97RSy
— トワイスアッパー荒川 (@twiceupper) April 1, 2022
ジャパニーズウイスキーは日本で作られるウイスキーです。
基本的にはスコッチをお手本に作られていますが、日本人の舌に合わせてより繊細な味わいをしているのが特徴です。スモーキーでありつつもソフトな印象で、「ミズナラ樽」の熟成ウイスキーは特に世界的にも評価が高いです。
10年以上前まではスコッチに比べ劣るとされていたものの、ここ10年ほどは世界的にブームであり高騰化しているのもジャパニーズウイスキーの特徴です。原酒不足により終売・休売となっている銘柄が多く、入手困難でプレ値のついた銘柄も多くあるため市場では争奪戦になっています。
世界5第ウイスキーにばかり注目が集まりがちですが、近年はそれ以外のエリアのウイスキー造りもレベルが上がってきています。代表的なのは台湾・インド・フランスあたりです。
同じ生産国のウイスキーでも、どのような原材料が使われているかで味わいは大きく変わります。
例えば日本やスコッチの場合、代表的なものには「モルトウイスキー」があり、そのほかモルトとグレーンをあわせた「ブレンデッドウイスキー」も流通量が多いです。
例えばシングルモルトウイスキーは、大麦麦芽(モルト)を原料に造られるウイスキーのうち、単一の蒸留所のみの原酒を使用して造られるものを指します。使われる原酒が単一の蒸留所ではない場合は、単純に「モルトウイスキー」と呼ばれます。
単式蒸留機で2〜3回の蒸留をして製造されるウイスキーで、個性豊かな味わいで多くの愛好家からの人気を集めています。蒸留所ごとに個性が異なるので、違いを比べてみるのもきっと面白いはずです。
なおモルトウイスキーがモルトのみで造られるのに対し、ブレンデッドウイスキーはモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし味を整えたウイスキーを指します。
グレーンウイスキーはとうもろこしベースのさっぱりした味わいで、これを混ぜることにより個性豊かなモルトが飲みやすくバランスの取れた味わいになります。
またこのほかアメリカやカナダには、コーンで作られるウイスキーやライ麦で作られるウイスキーなども存在します。
シングルモルト山崎などのように、ウイスキーのラベルや名前を見るとどのような種類のウイスキーかがわかります。背面ラベルに原料が書いてある場合もあります。
原材料の違いを知り、どのようなウイスキーなのかを知ると良いでしょう。
樽の中で熟成され、味わいの成長を遂げていくウイスキー。熟成年数による違いも、ぜひチェックしておきたいポイントです。
例えば山崎の場合、山崎NV・山崎12年・山崎18年・山崎25年といったボトルが存在しています。このNVや12年といった表記は、熟成年数による違いを表しています。
NVはノンヴィンテージのことで、ノンエイジと表記される場合もあります。年数表記のないウイスキーであり、この場合は原酒の熟成年数による縛りはありません。
そのため幅広い年代の熟成原酒が使えることになり、価格は安めであることが多いです。ただし年数表記のないウイスキーにも、実は年代ものの原酒が使われていることもあり、この場合は価格が高額になります。
これに対し12年や25年など年数表記があるウイスキーは、使える原酒の年数が決まっています。例えば12年と書かれたウイスキーの場合は、中に使われる原酒は最低12年以上熟成されている必要があります。
基本的にウイスキーは熟成年数が長くなればなるほど、製造には手間がかかりそれだけ高級品扱いになります。熟成期間が何十年と長いウイスキーには、数十万円〜という価格がつけられることもあります。
熟成期間の長いウイスキーは角が取れ、円熟された味わいになります。
貯蔵や熟成に使われる樽や蒸留器の違いも、ウイスキーの味わいに大きく影響するポイントです。特に同じ名前のウイスキーでも、熟成樽による違いは味わいに大きな変化をもたらします。
ウイスキーの熟成樽は「カスク」とも呼ばれます。樽に使われる木材やサイズ、そして内側の処理の仕方などで味わいに変化が現れます。
ウイスキーの樽(カスク)には以下のようなものがあります。
樽の種類
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特徴
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バーレル |
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ホグスヘッド |
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パンチョン |
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シェリー樽 |
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ミズナラ樽 |
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例えばスコッチウイスキーの代表銘柄ザ・マッカランの場合、同じ12年ものでも「ザ・マッカラン12年」「ザ・マッカラン ダブルカスク12年」といったボトルが存在しています。これは使用されるカスクの違いによるものです。
スタンダードなマッカランはシェリーオークとも呼ばれており、こちらはスパニッシュオークのシェリー樽が100%で作られています。これに対しダブルカスク12年には、ヨーロピアンオークとアメリカンオークという2種類の原酒が使われます。
また終売・休売品の中には「ザ・マッカラン ファインオーク12年」「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」というボトルも存在し、これにはヨーロピアンオーク・アメリカンオークのシェリー樽に加えバーボン樽原酒も使われます。
ウイスキー樽の違いはややこしいですが、好みの樽を見つけておくと味わいの方向性がわかりやすくなり、ウイスキー選びで失敗しにくくなります。好きなウイスキーがわからないという方は、バーや飲食店で樽の違いを意識しながらウイスキーを飲み比べてみるのもおすすめです。
ここまで紹介した通り、ウイスキーにはさまざまな種類があります。原材料や生産国ごとに豊富な種類があるので、一気に覚えるのは難しいかもしれません。
もしウイスキーの買取・査定で価値を知りたいという方がいらっしゃれば、ぜひ一度お酒買取専門店リンクサスまでご相談ください。
リンクサスにはウイスキーの知識に精通したプロの査定員が在籍しているので、お客様がお持ちのウイスキーの価値を正しく判断いたします。高額買取もできるので、ウイスキーを売ってみたいという方もぜひ一度ご利用ください。
水や原料で味わいの異なるウイスキーには、豊富な種類があります。
それぞれ味わいの違いを飲み比べてみるのも、きっと面白いでしょう。ウイスキーのラベルや名前、原産国などをみると、ウイスキーの種類を判別しやすくなるのでおすすめです。
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