
厚岸のウイスキーが高いのは、蒸溜開始が2016年と新しく、造れる量そのものが限られているからです〔厚岸蒸溜所の沿革〕。そこへ二十四節気の名を冠した季節ごとの限定リリースという売り方が重なり、1本あたりの入手機会が絞られています。
この記事では、価格を押し上げている4つの理由を整理したうえで、二十四節気シリーズの仕組み、査定で実際に見られる項目、そして手放すときの手順までをまとめました。棚に1本残っているなら、飲むか売るかを決める材料になるはずです。

厚岸の価格は、人気だけで説明できるものではありません。造る側の事情が4つ重なって、結果として本数が絞られています。先に整理しました。
| 理由 | 中身 | 価格への効き方 |
|---|---|---|
| 蒸溜所が新しい | 蒸溜を始めたのは2016年10月。初商品が世に出たのは2018年2月 | 寝かせた原酒の蓄えがまだ薄く、出せる本数に上限がある |
| 設備が小さい | ポットスチルは2基のみ。発酵槽もステンレス製6基 | 需要が伸びても、仕込みの回数をすぐには増やせない |
| 季節ごとの限定リリース | 二十四節気の名を冠したシリーズを、節気ごとに出す売り方 | 1銘柄あたりの流通量が分散し、逃すと次がない |
| 国際的な評価 | 国際的な酒類のコンクールで金賞を受けた銘柄がある | 国内だけでなく海外からも指名で探される |
設備と沿革は厚岸蒸溜所が公開しているものです〔厚岸蒸溜所の設備と熟成環境〕。4つに共通しているのは、時間で解決するしかない制約だという点です。設備を増やしても、樽で寝かせる年月そのものは短縮できません。だから在庫が積み上がるまでには、まだ何年もかかります。
ジャパニーズウイスキー全体の値動きが気になる方は、ウイスキー買取価格の下落は本当かのほうが銘柄別の傾向まで扱っています。

値が張る銘柄ほど、噂と実際がずれていきます。査定の窓口でよく出てくる思い違いを3つ挙げます。
3つに共通しているのは、銘柄名だけで結論を出してしまうことです。厚岸と書いてあるかどうかではなく、節気の名前、シングルモルトかブレンデッドか、そして箱が残っているか。この3点を確かめるところから始めてください。自己判断で棚の奥に戻してしまうのが、いちばんの取りこぼしになります。
寒露・雨水など二十四節気シリーズに対応
その厚岸がいくらになるか、LINEの写真査定で分かります
同じ節気でも、状態・化粧箱の有無・時期によって査定額は変わります。価格は箱付/箱無の順です
最新の買取価格はリアルタイム価格表で確認できます。節気名が読み取りにくい1本も、そのまま撮って送るだけで大丈夫です

価格の話をする前に、どう造られているかを見ておくと納得が早くなります。厚岸蒸溜所は北海道厚岸町にあり、堅展実業が運営しています〔厚岸蒸溜所の設備と熟成環境〕。
蒸溜器はスコットランドのフォーサイス社製で、ストレートヘッドのオニオンシェイプが2基。ウォッシュ・スチルが5,000リットル、スピリット・スチルが3,600リットルという規模です。発酵槽はステンレス製が6基あります〔厚岸蒸溜所の設備と熟成環境〕。大手の蒸溜所と比べると設備は小さく、仕込みの回数を一気に増やすという選択肢がありません。需要が伸びたときに増産で応えられない構造が、そのまま希少性になっています。
厚岸は海霧が発生しやすく、湿原地帯に位置します。熟成庫はダンネージ式が2庫とラック式が1庫あり、ラック式の1庫は厚岸湾のすぐ側に建っています。仕込み水にはホマカイ川上流の泥炭層を通った水を使っており、土地の条件そのものが味づくりの一部になっています。同じ設備を別の場所に置いても同じものにはならない、というのがウイスキーの厄介なところです。
試験熟成の開始が2013年、蒸溜所の建設が2015年、蒸溜開始が2016年10月。初商品が2018年2月、初のシングルモルトが2020年2月です〔厚岸蒸溜所の沿革〕。長く寝かせた原酒の蓄えは、これから積み上がっていく段階にあります。年数表記のあるボトルが当たり前に並ぶまでには、まだ時間がかかります。

厚岸の名前を広めたのが、二十四節気シリーズです。第一弾の「寒露」が出たのは2020年10月、第二弾の「雨水」が2021年2月〔厚岸蒸溜所の沿革〕。以降も節気の名を冠したボトルが続いています。
この売り方が価格に効いている理由は単純です。1つの節気につき1本、しかも入れ替わりで出ていくため、1銘柄あたりの流通量が細かく分散します。まとまった数が市場に残らないぶん、あとから探す人は二次流通に頼ることになります。節気ごとにシングルモルトとブレンデッドが分かれているため、同じシリーズでも探されている度合いは同じではありません。発売の順に交互というわけではないので、手元の1本がどちらかは、ラベルの表記で確かめてください。
評価の面でも裏付けがあります。国際的な酒類のコンクールでは、二十四節気シリーズの「立夏」などが金賞を受けています〔厚岸蒸溜所のリリース〕。国内で名前が知られるだけでなく、海外からも指名で探される状況が続いています。
なお、日本で造られたウイスキーを名乗る条件そのものにも基準があります。原材料・製造・熟成・瓶詰めの場所について業界の表示基準が定められており、厚岸のようにすべて国内で完結している蒸溜所は、その基準を満たす造りをしています〔日本洋酒酒造組合の表示基準〕。表示の読み方はジャパニーズウイスキー買取の表示基準と6項目で詳しく扱っています。

値が付きやすい銘柄ほど、状態の差がそのまま金額に出ます。手を加えるほどよくなるわけではなく、触らないほうが安全です。見られているのは次の5点になります。
逆に、次の状態に当てはまるものは評価が下がるか、買取そのものが難しくなります。
真贋が気になる1本があれば、送る前にウイスキー偽物の見分け方で確かめる場所を押さえておくと落ち着いて判断できます。

相場が上がっている銘柄ほど、いつ動くかで迷います。ただ、待つあいだにもラベルの日焼けと液面の低下は進みます。相場の先読みより、状態が保てているうちに価値を確かめるほうが確実です。手続きの面で確認しておきたいのは次の4点になります。
厚岸は二次流通が活発なぶん、自分で売ってみようと考える人も少なくありません。どこからが継続的な販売にあたるのかは線引きの難しい領域なので、迷いがある方はウイスキー転売は違法かと酒税法の罰則を先に読んでおくと判断を誤りません。
買取は申し込みから支払いまで、次の順で進みます。店頭なら当日中に終わります。
買取方法は3つから選べます。直接持ち込む店頭買取、自宅まで来てもらう出張買取、箱に詰めて送る宅配買取です。本数がまとまっているときは、運搬中の破損を避けられる出張・宅配のほうが向いています。当日に必要なものは、売りたいお酒と本人確認書類の2つです。

棚に置いたままの厚岸は、リンクサスのお酒買取で価値を確かめられます。査定士が節気の表記・区分・封・液面・付属品を1点ずつ確認し、相場に沿った価格で買取しています。ラベルの読み方が分からない1本の相談だけでも構いません。
厚岸でいちばん多いご相談は、「もらったけれど飲む機会がないまま置いている」というものです。困るのが、飾り棚に立てたままにされていたケースで、照明が当たり続けてラベルの節気名が薄くなっていることがあります。あの独特の書体は、薄くなると写真では読み取りにくいのです。それと、箱は必ず探してみてください。厚岸は箱の意匠がシリーズごとに違うので、箱が残っていると判断が早くなります。節気違いを何本かお持ちの方は、ぜひまとめてお出しください。1本ずつ見るより全体の位置づけがはっきりします。封は回さず、表ラベルと箱の側面を撮って送っていただければ、その日のうちに方向性はお伝えできるはずです。
査定は無料で、来店前でもLINE査定・オンラインフォーム・電話(0120-769-277)から申し込めます。ボトルとラベルの写真を送るだけで、売れるかどうかと概算の回答が受け取れます。これまでの買取実績も公開しているので、査定の参考にしてみてください。
厚岸のウイスキーが高いのは、蒸溜開始が2016年10月と新しく、造れる量そのものが限られているからです。蒸溜器はフォーサイス社製が2基、発酵槽はステンレス製6基という規模で、需要が伸びても仕込みの回数を一気に増やせません。そこへ二十四節気の名を冠した季節ごとの限定リリースが重なり、1銘柄あたりの流通量が細かく分散しています。国際的な酒類のコンクールで金賞を受けた銘柄もあり、海外からも指名で探されています。
手放すときに見られるのは、節気名とシングルモルトかブレンデッドかの区分、化粧箱と冊子の有無、封と液面、ラベルの日焼け、そしてまとめて出せる本数の5点です。設備を増やしても樽で寝かせる年月は短縮できないため、蓄えが積み上がるまでにはまだ時間がかかります。とはいえ、待つあいだにラベルの日焼けと液面の低下は進みます。飲まないと決めた1本は、状態が保てているうちに価値を確かめてください。
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蒸溜を始めたのが2016年10月と新しく、寝かせた原酒の蓄えがまだ薄いためです。蒸溜器は2基、発酵槽はステンレス製6基という規模で、需要が伸びても仕込みの回数をすぐには増やせません。そこへ二十四節気の名を冠した季節ごとの限定リリースが重なり、1銘柄あたりの流通量が分散しています。
北海道厚岸郡厚岸町にあり、堅展実業株式会社が運営しています。海霧が発生しやすい冷涼で湿潤な土地で、熟成庫はダンネージ式が2庫とラック式が1庫。ラック式の1庫は厚岸湾のすぐ側に建っています。仕込み水にはホマカイ川上流の泥炭層を通った水を使っています。
二十四節気の名を冠したシリーズで、第一弾の寒露が2020年10月、第二弾の雨水が2021年2月に発売されました。以降も節気の名を冠したボトルが続いています。節気ごとにシングルモルトとブレンデッドが分かれているため、同じシリーズでも探されている度合いは同じではありません。発売の順に交互というわけではないため、手元の1本がどちらかはラベルの表記で確かめてください。
個人間の取引価格と、買取店が提示する金額は別のものです。買取は再販を前提にするため、状態と付属品の有無が価格に直結します。同じ銘柄でも化粧箱の有無で扱いが変わります。目安はリアルタイム価格表で確かめてください。
買取自体は可能なことが多いです。ただし厚岸は箱の意匠もシリーズごとに変わるため、化粧箱と冊子の有無は評価に効きます。押し入れや納戸に箱だけ残っているケースは珍しくないので、諦める前にひととおり確かめてみてください。
表ラベルの節気名と、シングルモルトかブレンデッドかの表記が読めるように正面から1枚撮ってください。照明の反射で白飛びしやすいので、真正面より少し角度をつけると読み取りやすくなります。化粧箱があれば箱の側面も1枚あると、やり取りの回数が減ります。
相場の先読みより、状態が保てているうちに価値を確かめるほうが確実です。待つあいだにもラベルの日焼けと液面の低下は進み、日焼けしたラベルは元に戻りません。飲まないと決めた時点で写真査定を受けておくと、取りこぼしが減ります。
売りたいお酒と本人確認書類の2つです。古物営業法にもとづき買取時には本人確認が必要で、運転免許証やマイナンバーカードなど氏名・住所・生年月日が確認できる書類をご用意ください。化粧箱や冊子があれば一緒にお持ちください。リンクサスは店頭・出張・宅配買取に対応しており、LINEでの事前査定も利用できます。
最終更新:(リンクサス 今井一輝 監修)。買取の条件・運用は変更される場合があります。






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