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世界で爆発的なブームを起こしているジャパニーズウイスキー、その中でも特に有名なのがサントリーの「山崎25年」です。シングルモルト山崎の中でも上位ランクにあたる長期熟成ボトルであり、年間数千本しかリリースされない非常にプレミアムなウイスキーとなっています。
山崎25年はなかなかお目にかかれる品ではありませんが、それ故にウイスキーファンであれば一度は憧れたことがあるかと思います。今回はそんな山崎25年について、魅力や現在の価格推移・入手方法などを詳しく解説していきます。
目次
サントリーウイスキー山崎は、サントリーが所有する「山崎蒸留所」で生産されるシングルモルトウイスキーです。数あるサントリーウイスキーの中でも特に高級品の位置付けであり、「響」「白州」と並んで世界的な知名度を誇ります。
大阪府の山崎にある蒸留所は“水生野”と呼ばれる名水の土地が近く、水質の良さと河川に近い環境でウイスキーづくりに適しているとされています。また山崎はキーモルトにミズナラ樽の熟成モルトを使っており、そこに多種多様な原酒をヴァッティングさせて生まれるフルーティーな甘味が特徴です。
ブレンデッドウイスキーでバランスの取れた“響”、みずみずしい味わいでフレッシュな“白州”に比べ、山崎はとにかく濃厚でしっかりとした旨味を感じられるのがポイントです。香りも豊かで、リッチな気分を味わいたい時にピッタリなウイスキーです。
山崎25年
レーズン、ダークチョコ、ジャム、イギリス系ラムの香り。
43%を思わせない滑らかさ円やかさ。
ペロッと舐めれば様々な種類のドライフルーツが昇華して鼻腔をやさしく撫でてゆく。心地よい余韻は長くミズナラのスパイシーさも感じられる。
変化は少なく最初から最後まで美味しいウイスキー。 pic.twitter.com/QhTi6GQHmQ— ちゃんすー? (@dsue_0824) September 2, 2020
山崎25年はミズナラ樽やスパニッシュオーク樽・アメリカンオーク樽で熟成された、酒齢25年以上の長期熟成原酒をヴァッティングして作られます。熟成により味わいに深みが出ていて、また甘くまろやかなコクもあります。アルコール43%とウイスキーらしい非常に濃いお酒ではあるものの、角がとれた雑味のない味でストレートでも美味しく楽しめるのが魅力です。
日本だからこそ生み出せる、ミズナラ樽由来の香木を思わせるオリエンタルな香りがポイントで、そこに熟した果実のようなニュアンスも加わります。非常にフルーティーですが決して甘ったるいわけではなく、酸味やほろ苦さ、スパイシーさも感じとることができます。
テイスティングコーナー。
憧れの山崎25年…!!
口にいれた瞬間まろやかすぎて驚いた。 pic.twitter.com/vXnUbdbVtk— kawaguti@釣りと魚料理 (@fishing_ppp1) August 8, 2019
山崎のミズナラ樽原酒、非常ににまろやかで、この原酒だけでも普通に売れるレベル。そして山崎25年は笑っちゃうほど香り豊かで美味い。紹興酒のような芳醇な香りがたまらない pic.twitter.com/HM1vBBuLOM
— こっぺりあ (@coppelia_chan) March 13, 2014
山崎25年を飲んだ方の感想を調査してみると、とにかく「まろやか」とコメントされている方が多数いらっしゃいました。そして香りの良さ、深さを評価している方が多く見受けられました。
濃厚なコクを紹興酒などに喩える方もいて、今まで飲んだウイスキーの中で一番美味しいと述べている方も多かったです。
また日本国内のみでなく、山崎25年は海外からも評価されているのがポイントです。海外の方がお土産・プレゼント用に山崎25年を手に入れているというケースも多く、スコッチやアメリカンウイスキーとは違う日本ならではの魅力を感じることができます。
山崎25年は、海外のコンペティション・品評会で多くの賞を受賞しています。特にイギリスで開催される世界的な酒類コンペティション「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」や米国最大のコンペティション「SWSC(ワンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)」での受賞歴が多いことが特徴で、最優秀賞を獲得したこともあるほどです。
旧価格(税抜)
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新価格(税抜)
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値上げ率
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---|---|---|
125,000円 | 160,000円 | 28% |
山崎25年の定価は、160,000円(税抜)です。元々は125,000円で販売されていましたが、2022年4月1日出荷分より28%値上げがなされています。
山崎の販売元であるサントリースピリッツは、原酒不足などを理由にウイスキー31品目を値上げしています。中でも山崎の熟成ボトルである山崎25年は、希少価値が高く原酒の用意が困難なことから非常に高い値上げ率となっています。
なお、こちらの価格はあくまでも定価であり、実際の販売価格は異なります。実際には定価で販売されているケースはほとんどなく、市場での価格は定価の何倍にも膨れ上がっています。山崎25年を手に入れたいと考えている方は、定価がそもそも値上げしていること、さらに市場価格が高騰していることに注意しておきましょう。
2012年
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2017年
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2022年
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---|---|---|
約10万円 | 約50万円 | 約200万円 |
なお山崎25年は長期熟成酒であるため、需要が増えたからといっていますぐに生産量を増やせるわけではありません。サントリーは国産ウイスキーの人気を受けて設備投資をしているものの、それが山崎25年の製品の供給量につながるのはまだ何十年も先のことです。そのため山崎25年の高騰化は今後もまだまだ続くことが予想されます。
ふぇっ!!山崎25年定価で売ってんの!マジ買うしかない!!
……って思ったら桁が違ってた……。
定価の10倍です……(°_°) pic.twitter.com/L5wTAmQZ0q— キノコ店長 (@ippatutaro) November 7, 2018
山崎25年はシングルモルト山崎の定番ラインナップの一つではありあすが、年間生産本数が数千本と限られています。そのため基本的に酒屋などの店頭に並ぶことはほとんどなく、普通に購入するのはまず不可能です。Amazonなどのネットショップでは出品されているものの、先ほども述べたように販売価格が約200万円と、購入するのに現実的な価格ではありません。
それでもなんとかして山崎25年を入手したいのであれば、山崎25年を限定発売しているお店を探すことが重要です。正規販売を狙えば、流通価格よりも安い価格で入手できる可能性があります。
そういえば今日から始まる京都伊勢丹の山崎25年 響30年は現地抽選だった
帰りの新幹線で一旦降りようかな?
※合計3点だから交通費含む手間をかける価値があるかは? pic.twitter.com/WsrfPOwwOV— ゆう@お得?️/お酒活動?? (@Yu_ko_otoku) January 2, 2022
山崎25年を定価もしくはそれに近い価格で入手したいのであれば、百貨店や酒販店で行われる抽選販売を狙いましょう。抽選販売に当選すれば、山崎25年の購入権を得ることができます。
山崎25年の抽選販売は伊勢丹や高島屋、京王などの百貨店で定期的に開催されています。またやまややビックカメラなどの大型酒販店で抽選が行われることもあります。
なお抽選販売のほとんどが、カード会員限定など参加できる条件を設定しています。中には店頭でしか申し込めないお店もあるので、事前にチェックしておくようにしましょう。
また抽選販売はあくまでも数量が限られているので、申し込んでも必ず当選するわけではないので注意しましょう。どうしても山崎25年が欲しいなら、根気よく応募することが大切です。
ヤフオクで出てる山崎25年の3本セット怪しいなあ。貼り替えかな?
25年はクリアボトルのはずなんだけど窓際に置いてあったからボトルが茶色に変色してるとか?❓ pic.twitter.com/kYyHNDIWP2— 雷烏さん (@Raicho_no_Sato1) April 17, 2020
山崎25年は、ヤフオクやメルカリなどで出品されていることがあります。ただしヤフオク・メリカリの出品は、あくまでも個人が行なっていることが多いので注意しましょう。時には偽物であったり、劣化した品質のものが出品されている場合があります。購入はよく考えて、自己責任で行うようにしましょう。
また出品の場合も、トラブルの元となりやすいので気をつけておきましょう。
シングルモルト山崎は、山崎25年以外のボトルも人気があります。熟成年数がそれぞれ違い、味わいや価格にも差があります。
山崎25年以外の人気ボトルについても解説していきます。
山崎12年は、酒齢12年以上の原酒をヴァッティングして作られたシングルモルトウイスキーです。山崎シリーズの定番ラインナップの一つで、人気はありますが熟成ボトルの中では最も手に入りやすいです。百貨店の抽選や、運が良ければやまやなどの酒販店の店頭でも購入ができます。
ホワイトオーク樽で熟成した原酒ならではの甘いバニラ香と、熟した柿や桃といった果実香のハーモニーを堪能できる1本です。山崎らしい奥深さがありつつも、上品にまとまっていて飲み飽きしません。
山崎18年は、酒齢18年以上のシェリー樽熟成酒を中心に作られた、フルボディタイプのシングルモルトです。長期熟成ならではの、濃厚な味わいに魅力があります。甘いドライフルーツや香ばしいチョコのようなニュアンスがあり、飲み進めると甘酸っぱさやスパイシーな風味も感じ取る事ができます。
定価32,000円に対し流通価格が16万円と、約5倍ほどの価値がついているボトルです。ただしあくまでも定番ラインナップのボトルであるため、抽選販売や蒸留所の有料試飲などを狙えば、定価に近い価格で楽しむことも不可能ではありません。
山崎 35年を 1ml 飲みにけり pic.twitter.com/tvLeSRqyrK
— SUI (@sui_tter) December 28, 2018
山崎35年は、現行ボトルではなく過去にリリースされた限定品です。発売されたのは2006年のことで、当時の定価が50万円、2,000本のみのリリースでした。高額であるにも関わらず即完売するほどの人気品で、今ではプレミア価格がついています。実際に2018年の香港オークションでの落札価格は776万円ほどであり、現在はそれ以上の1,250万円近い価格で取引されているのを確認できます。
35年以上の熟成原酒を使用していて、中には1966年に蒸留されたという非常に希少なものも含まれています。ただ古いというだけでなく、匠の技術でブレンディングされた特別な味わいが魅力です。
8/17に香港で行われたオークションで、サントリーが2005年に50本限定で発売した「山崎 50年」が2,695,000香港ドルで落札されました。
日本円にして約3,800万円!
長熟ウイスキーはだんだん飲み物じゃなくなってきましたね(´ω`)
香港は家賃世界1だし、物価も高騰してて、大富豪だらけなんだろうなぁ。 pic.twitter.com/CvUqyFZxIE— オーツカ (@BARREL365) August 29, 2018
山崎50年は、名前の通り50年以上熟成の原酒によるウイスキーです。過去に3度リリースされた限定品で、毎回即完売するほどの人気を集めました。発売時の価格は100万円でしたが、それでも「安い」と言われており、2018年のオークションでは3,250万円の値段で落札、現在は1本あたり5,000万円以上まで高騰しています。
日本のウイスキーとして評価の高いミズナラ樽の原酒をベースにしていて、世界的にも非常に希少なボトルとなっています。ミズナラ特有の赤みの深い琥珀色で、香木や熟した果実のような深い香りと力強くまろやかなコクを感じ取る事ができます。
山崎55年が8100万円だと⁉️ pic.twitter.com/EB5wxlrFRe
— さくべぇ?? (@sa_ku_be_e_wiz) June 18, 2022
山崎55年はウイスキー山崎の中でも最高級であり、最古の原酒を使ったボトルとなります。1964年蒸留のホワイトオークや1960年蒸留のミズナラ樽原酒を組みあわせたシングルモルトウイスキーで、伽羅や白檀を思わせる複雑な芳香、そして甘味とほろ苦さ、ウッディネスを感じることができます。
そんな山崎55年は、2020年に100本のみの限定品として発売されました。クリスタル製ボトルに金粉まで施されたスペシャルな品物で、まさに日本の芸術品と言えるレベルのウイスキーとなっています。
発売当時の価格は300万円でしたが、米ニューヨークのオークションでは約8100万円の値段がつきニュースにもなったほどです。希少性や現在のジャパニーズウイスキーの話題性を考慮すると、今後さらなる価値がつくことも予想ができます。
山崎25年は、前述した通り価格高騰が進んでいるウイスキーです。そのためお酒買取に出せば、定価以上の価格で売れる可能性が高いです。ウイスキーは自宅保管でも品質が劣化しにくいので、何年も前に買ったボトルが高値で売れるということもあります。
お酒買取専門店リンクサスも、山崎25年の買取りを現在強化しています。ウイスキーの知識に詳しいスタッフが市場人気を踏まえながら適切な価格をお付けするので、安心してご依頼ください。「売るかどうか迷っている」「まずは相場だけ知りたい」といった方もぜひ一度お問い合わせください。
山崎25年には、ボトル以外にも箱や冊子がついていることがあります。付属品が揃っている方が査定額がUPしやすいので、買取の際にはなるべく揃えておきましょう。また長い期間コレクションしていた方は、査定に出す前に埃などがついていないかチェックし、できるだけ綺麗な状態にしておきましょう。
なお山崎25年は数回のボトルチェンジがされていて、ボトルの種類によって買取価格が異なる場合があります。基本的には全て高額買取の対象になりますが、より詳しい査定額が知りたい方はオンライン査定・電話査定などを利用し相場を確認しておきましょう。
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山崎25年は非常に高クオリティなウイスキーです。ウイスキーといえばハイボールや水割りなどが人気ですが、原酒本来のおいしさを楽しめる山崎25年は割って飲んでしまうのはやや勿体無いと感じます。せっかく飲む機会があるのであれば、まずはストレートで堪能してみましょう。
山崎25年は非常にまろやかなので、ストレートでも刺激を感じにくく飲みやすいです。ゆっくりと香りを堪能しつつ、飲み進めてみてください。
ただしいくら飲みやすい味わいといっても、アルコール度数は非常に高く、酔いやすいお酒なので気をつけましょう。決して一度に大量を飲むのではなく、お水などをきちんと摂取しながら適量を守って飲むようにしましょう。
山崎25年はトワイスアップで飲むのもおすすめです。トワイスアップはウイスキー:水=1:1で割って飲む方法で、加水することでウイスキーの香りがより華やかに開きます。なおこの場合、水は常温のものを使うのがポイントです。
山崎25年を飲む場合は、あくまでもウイスキーがメインになるようなおつまみを選びましょう。ナッツ類など匂いがキツすぎず、味を邪魔しにくいおつまみがおすすめです。またフルーティーな味わいには、ドライフルーツやチョコなど甘みのあるおつまみも相性がいいです。
またハイボールや水割りにすると、食事にも合わせやすくなります。チーズ系の味わいなど、まろやかなテイストと合わせて見てください。
今回はサントリーの人気ウイスキー「山崎25年」について解説しました。
山崎らしいオリエンタルな香りと奥深い味わいで、国内外から支持を得ているのが山崎25年の特徴です。高騰化も話題になるほど人気のウイスキーなので、手に入れることができた方は非常にラッキーです。なかなかお目にかかれるウイスキーではありませんが、ウイスキー好きなら知っておいて損がない品なので、ぜひチェックしてみましょう。
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