サントリー山崎12年とは?
山崎12年とは、その名の通り
ウイスキー「山崎」の12年ものです。サントリー山崎蒸溜所にて作られるモルト原酒のうち、酒齢12年を超えるものだけが使われているという超高級ウイスキーです。
そんな山崎12年はいわゆるシングルモルトウイスキーに該当するボトルで、日本国内はもちろん世界からも高い評価を集めています。ジャパニーズウイスキーを代表するボトルでもあり、
繊細で上品、そして複雑さや奥行きを兼ね備えた味わいをしていることが特徴に挙げられます。
ベースとなる原酒は
ホワイトオーク樽熟成によるもので、山崎らしい甘いバニラ香と熟した果実香を生み出しています。そこに折り重なる
シェリー樽原酒の華やかさ、そして日本特有の
ミズナラ樽原酒によるオリエンタルな香りも重なり合っています。味わいには厚みがあり、フィニッシュには樽香や心地よい余韻が長く続いていきます。飲み飽きしないウイスキーであり、広い世代からの支持を得ている1本となっています。
<シングルモルト山崎12年の商品情報>
- ・商品名:シングルモルト 山崎12年
- ・生産者:サントリー
- ・アルコール度数:43%
- ・原料:モルト
- ・色:琥珀色
- ・香り:熟した柿、桃、バニラ
- ・味わい:奥行きを感じさせる甘みに、厚みのある味わい
- ・余韻:甘いバニラのニュアンスと絶妙な樽香、心地よく長く続く余韻
- ・定価:700ml 11,000円(税込)/50ml 975円(税込)
山崎12年の受賞歴と口コミ評価
- ・2003年 ISC金賞
- ・2009年 SWSCダブルゴールド(最優秀金賞)
- ・2010年 ISC金賞
- ・2013年 SWSCダブルゴールド(最優秀金賞)
- ・2014年 SWSC金賞
- ・2018年 ISC金賞
山崎12年といえば、数々のコンペティションにて受賞歴があることでも知られています。特に
2003のISC金賞獲得は有名で、これは日本初のシングルモルトウイスキーにとっては初の快挙でした。
日本のシングルモルトウイスキーが今のように世界から注目を集めるようになったのも、この山崎12年の受賞がきっかけになったと言われています。今もその人気は継続中で、
世界的に品薄状態が続いています。
日本だけでなく世界からの人気まで高いことからも分かるように、
山崎12年は万人受けしやすい味わいだと評価されています。12年もののウイスキーとしては非常に完成度が高く、ストレートで飲んでも加水してもバランスが良いです。
実際に山崎12年を飲んだ方の口コミを見ると、
「特別な日」や「贅沢」な1杯として飲んでいる方が多いことがわかります。甘やかで華やかな山崎12年の味わいは、特別なムードを演出するのにふさわしい存在だと言えるでしょう。
自宅用のほか、記念品や贈答品として山崎12年をセレクトしている方も多いです。山崎はブランドそのものが人気であるため、贈り物に選んでも喜ばれやすいです。
なお口コミを見ると、ハイボールやカクテルで飲まれている報告も見受けられます。山崎12年をボトルで入手できたなら、色々な飲み方で試してみるのも面白いかもしれません。
現在は原酒不足で山崎12年が入手困難に
大人気の山崎12年ですが、今ではなかなか簡単には手に入らないことでも有名です。品薄の理由は、
あまりの人気ぶりに需要に対して生産が追いついておらず、原酒不足となっているためです。
現行の山崎12年は生産停止ではなく、あくまでも通年販売されているボトルです。しかしスーパーやコンビニなどの店頭では、まず見かけることはできません。酒屋や量販店の店頭に並んでいることも非常に少なく、売られていても
会員限定販売や抽選販売となっていることがほとんどです。まさに希少価値の高い、レアウイスキーの代表格と言えるでしょう。
また店頭販売やインターネット販売では、販売されていたとしても
価格高騰しているケースがほとんどです。定価は700mlボトルで11,000円(税込)ですが、実際の価格は25,000円ほどとなっており定価の2倍を超えているような状況です。50mlのミニチュアボトルでさえも、3,000円近い価格が付けられています。
山崎12年は生産に時間のかかる熟成原酒を使用しているため、すぐに生産量や販売本数が増えるということはおそらく無いでしょう。近年はウイスキーコレクターや転売目的・投資目的での購入も増えているため、
今後もしばらく入手困難な状況が続くであろうと予想されています。動向次第では、今後さらに価格高騰していく可能性もあり得るでしょう。
旧ボトルはさらに高騰!向獅子マークや響マークに注目
山崎12年は初リリースが1984年であり、40年近い歴史があります。そのため同じ“山崎12年”という名称で発売されていた中でも、時代ごとにさまざまなボトルが存在しています。
古いボトルは「旧ボトル」「オールドボトル」といった名称で呼ばれており、
希少価値の高さから現行品よりもさらに高い価格が付けられています。なお旧ボトルは見た目が珍しいだけでなく、時代の違いから味わいも現行品とは異なると言われています。
特に古いと言われているのが
「向獅子マーク」付きの山崎12年です。ラベルの左上にこのマークが記載されているものは、発売後すぐの1980年代に流通していた超希少品になります。
なお向獅子マークの山崎12年は、当初“特級”という表記で販売されていました。やがて1980年代後半になると、"ピュアモルト”という表記に変わっています。
向獅子マークの山崎12年は特級・ピュアモルトどちらの表記のものも非常にレア度が高く、中古ボトルが
8万円近い価格で取引されています。
1990年代を過ぎる頃には、向獅子マークが廃止となり
「響マーク」と呼ばれる印に切り替わっています。現行品の山崎12年にはこのマークがないので、
響マークも旧ボトルの証拠になります。
なお響マークのうち、1990年代〜2003年ごろまでは"ピュアモルト”表記の時代が続き、2003年以降は“シングルモルト”と書かれるように変わっています。
ラベル表記で年代の違いが判断できるので、手元に山崎12年がある方はぜひチェックしてみてください。なお表面ラベルのほか、キャップ側面やトップ面の表記でも時代の違いを判別することができます。
このほか山崎12年には、通常ボトルではなく限定ボトルでリリースされていたものもあります。
ちなみに山崎12年の中には、
有田焼の陶器ボトルなど限定品も登場していました。このような限定品はコレクターズアイテムとしての需要が高く、数万円という価格で取引されています。
山崎12年の未開封ボトルはウイスキー買取へ
高騰化が続く山崎12年は、ウイスキー買取市場でも特に人気の高いアイテムです。
未開封ボトルをお持ちであれば、お酒買取の利用もぜひ検討してみましょう。状態が良ければ、定価以上での買取が期待できます。
箱付き品や
完備品、そして
旧ボトル、限定品であればさらなる高額買取も期待できます。
ただしここまで述べたように、山崎12年には時代によってさまざまなタイプのボトルが存在します。
時代の違いや流通量、人気度でも査定額が変わるため、正しい市場価格を知るためには、ウイスキー知識を持ったプロによる査定を受ける必要があるでしょう。
お酒買取専門店リンクサスなら、山崎12年をボトル1本1本査定ができます。「なぜこの価格になるのか」といったポイントまできちんと解説させていただくので、ウイスキーに詳しくない方も安心して査定をご利用ください。もちろん査定料や手数料は一切かからないのでご安心ください。