4年続いた山崎リミテッドエディションシリーズ
山崎リミテッドエディション2017は、2014年よりリリースが開始された
「山崎リミテッドエディション」のシリーズ第4弾ボトルです。
このシリーズはいわゆるノンエイジのウイスキーで、
酒年齢の縛りに囚われない自由なブレンドが特徴です。ベースには酒齢20年以上のシェリー樽やポート樽で熟成させた原酒を使用し、そこにあえて若い酒齢のアメリカンオーク樽原酒を組み合わせることで、甘くなめらかかつ複雑な味わいを持ち合わせるウイスキーに仕上がっています。例えると熟したいちごやメロンのような華やかさ、カスタードクリームのようななめらかさ、さらにカカオのようなアクセントまで感じ取ることができます。
普通のノンエイジ山崎とは違う奥深さ、そしてヴィンテージの山崎とも違ったフレッシュさを持ち合わせるバランスの取れたこのウイスキーは、ウイスキーファンや山崎のコレクターからの評価が高く今でも人気が続くシリーズとなっています。
ギフト用に用意された希少価値の高いウイスキー
山崎リミテッドエディションがリリースされたのは2017年のことです。“大切な方にこそ贈りたい、特別な山崎”として、
数量限定・ギフト限定で発売されました。
お中元やお歳暮のニーズに合わせた商品でもあり、中身はもちろんボトルデザインにもこだわって作られているのが特徴です。
なおギフト用とは言うものの、現在では非常に希少なボトルとなっており、気軽にプレゼントに選ぶ方は少なくなっています。むしろ今では
自身のウイスキーコレクションの一部として購入しようとする方が増えているような状況となっています。
毎年変わるボトルデザインが人気の理由
山崎リミテッドエディションのシリーズは2014年よりリリースされていますが、毎年ボトルデザインが違います。2014年の蒸留所の姿、2015年の蒸留釜、2016年の貯蔵庫と続き、
2017年ボトルには蒸留所開設当時にあった「キルン塔」が描かれています。
なお通常の山崎は銘柄名をラベルシールにプリントしボトルに貼るという形式ですが、この山崎リミテッドエディションは
瓶に直接デザインが印刷されているのも特徴です。銘柄の名前である「山崎」という文字もゴールドであしらわれており、非常にリッチな印象を受けます。
2018年以降はリリースされず
2014年より4年続いた山崎リミテッドエディションシリーズですが、
実は2018年からはリリースされることがありませんでした。2020年には“山崎リミテッドエディション2020”という名のボトルが発売されたものの、中身やコンセプト、そしてボトルデザインは完全に異なるものになっています。
つまりシェリー樽・ポート樽・そしてアメリカンオーク樽のオリジナルブレンドを楽しめる山崎は、
「山崎リミテッドエディション2017」が最後のリリースということになります。
すでにリリースが終わってしまった山崎リミテッドエディション2017は、現存するボトルの希少価値が非常に高まっています。リリース時に低価格で入手していた方は、非常にラッキーと言えるでしょう。
山崎リミテッドエディション2017の価格は?
山崎リミテッドエディション2017は、もともと700mlボトルの
定価が10,000円(税抜)で販売されていました。しかし現在では手に入りにくいということもあり、
定価購入はほぼ不可能で価格が高騰化しています。
参考までにAmazonでの販売価格を見ると、12万を超えるような値段で販売されているのがわかります。オークションでの落札価格も10万円近くになっており、
定価に対しおよそ10倍ほどの価値がついていることになります。
なお、この価格はあくまでも現段階の価格であるため、今後さらに高騰化する可能性があります。賞味期限がなく劣化もしにくいウイスキーは、時間が経てば経つほど価格が高くなりやすいという特徴があります。