今回の買取の経緯は、
飲食店を経営する友人が店を閉めるとのことで、その在庫処分として買い取った中にドンペリゴールドが含まれていた そうです。友人を助けるつもりで多少無理をしたので、高値で買い取ってもらえれば嬉しいということでした。
このようなケースは珍しいですが、経営していた飲食店を閉めるので、残っているアルコール類を引き取って欲しいというご相談は時々頂きます。
未開封で、状態のよい商品であれば高価買取 させていただきます。また希少な商品で人気の高いものであれば高価買取に繋がります。お酒の数が多くあれば出張買取も可能ですので、お気軽にご相談ください。
ドンペリニヨンの歴史と魅了し続ける理由
ドンペリニヨンはモエ・エ・シャンドン社のシャンパンブランドで1936年に販売されました。その名前はシャンパンを発明されたとされるベネディクト会の修道士ドン・ペリニヨン氏にちなんでいます。発酵中のワインを瓶詰めして放置したところ、偶然シャンパンになったそうです。
ドンペリニヨンの特徴として、すべて“ヴィンテージシャンパン”である ことが挙げられます。
スタンダードクラスのシャンパンは、収穫年を記載しないのが一般的です。理由は安定した水準を保つために、複数年に渡るワインをブレンドすることで品質を維持するためです。
しかし、
ドンペリニヨンはスタンダードクラスであっても単一の収穫年のブドウを使用したヴィンテージシャンパン として作られています 。
ですので収穫量により品質の出来不出来で生産量が変わってきます。このような妥協しない姿勢がグレードの高いシャンパンを生み出しています。
また、熟成年数が長いことも高値取引に繋がっています。
シャンパンは15ヶ月程度熟成させてから出荷されます。ヴィンテンージシャンパンと呼ばれるものは、3年ほどの熟成が必要です。しかしドンペリニオンはスタンダードクラスのものでも8年以上熟成させてから出荷されます。
ドンペリニヨン ゴールド(ドンペリニヨン レゼルヴ・ド・ラベイ)の熟成期間は20年 と言われています。 長い熟成期間を経ることで、きらめくような泡が生まれると言います。さらにこのゴールドはフランスと日本でしか発売されていません。このような希少性も高値に繋がっています。
ドンペリニョン ゴールドと他のドンペリとの比較
熟成年数によってタイプが分かれています。
もっともスタンダードなもので熟成期間は8年 。ドンペリニオンのヴィンテージはドンペリの白 と呼ばれ、もっとも普及しているタイプです。 またラベルデザインをアーティストが手掛けたコラボレーションや各種プロモーションにも使われることでブランドイメージを高めています。
ドンペリニオンロゼは女性に人気のピンク色のシャンパンです。
ドンペリピンクと呼ばれ熟成期間は10年前後 になります。
さらに
熟成期間16年のエノテークはP2 という名称に変わりましたが、Pは「プレニチュード(熟成のピーク)」のことで2度目の熟成を迎えたことから命名されています。
そして
熟成期間が20年を迎えたシャンパンが“ゴールド(ドンペリニヨン レゼルヴ・ド・ラベイ)” です。
さらに
「プレニチュード(熟成のピーク)」を3度迎えたものがP3で、熟成期間は25年 。一度目のPが8年、二度目が16年という基準に基づいています。
長期熟成に耐えられるブドウでないと作ることが出来ないと言われ、出荷量が限られることもあり値段は一気に跳ね上がります。
ドンペリ ゴールドはブランドの中では中位に位置しますが、シャンパンとしてのポテンシャルは高く評価されています。
“ドンペリニヨン”等ラグジュアリーブランドを取り扱うMHD社とは
シャンパンではドンペリニオンやモエ・エ・シャンドン、ブランデーはヘネシー、ウイスキーはグレンモーレンジやジョニーウオーカーの上位クラス、他にも
世界レベルの名だたるワインやスピリッツの販売やマーケティングを手掛けているのがMHD社 です。
MHDとはモエ・ヘネシー・ディアジオ社のことで、パリに本拠地を置く世界最大のファッションコングロマリット
“LVMH(エルヴェエムアッシュ=モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)”の一員 です。
“LVMH”はその名前の通り、ルイヴィトンが中心となり形成されており1987年にルイヴィトンとモエ・ヘネシー(モエ・エ・シャンドン、ドンペリニオン、コニャック「ヘネシー」を販売している)が合併して誕生しました。
フランスやイタリア、スペイン等のヨーロッパを中心に多くの高級ファッションブランドを持つ他、免税店のDFSグループなども傘下に収めています。
ファッション以外にもコスメやフレグランス、時計、アクセサリーなどラグジュアリーなブランドが多く参加しており、最近ではアメリカのティファニーが一員として迎えられ大きな話題となりました。
ドンペリニオンはこうしたゴージャスな環境のもとでますますブランディングが強化され、より多くの憧れの対象となっています。ちなみに
MHD社が手掛けるシャンパンのシェアは米国で16%、日本では70%をも占める と言われています。
巧みなプロモーション
他にもプロモーションに
ロックミュージシャンのレニークラヴィッツが起用され、デザインされたパッケージはロックスピリッツ溢れるラベル が紹介されています。
これまではあまり接点を感じられなかったロックとシャンパンという組み合わせですが、なんともかっこいい仕上がりになっています。このような巧みなプロモーションが浸透しドンペリニオンのブランディングが高まりますます高値で取引されていきます。