プリンスユベールという名前を聞いたことがある方は正直、少ないのではないでしょうか?
その通り、日本ではあまり名前が知られていないコニャックブランドの一つです。
なんとなく名前のイメージとして気品が高いブランドである印象はありますが…
そこで、今回はプリンスユベールの詳しい歴史と代表的な銘柄を紹介した上で、洋酒買取としての相場についてもまとめていきたいと思います。
プリンスユベールとは?
プリンス・ユベールは、860年から存在するフランスの貴族であるプリンス・ユベール・ド・ポリニャックの名前をいただいて作られたコニャックブランドです。
フランス貴族のプリンス・ユベール・ド・ポリニャック家は、フランス原産のコニャックをこよなく愛している一家で、ポリニャック一家が旧家の名前や紋章を商品に使用して良いという許可を出したことから、このコニャックブランドが作り出されました。
フランス貴族の名前に恥じぬように、使用している原料となるぶどうはグランドシャンパーニュ地方やプティットシャンパーニュ地方で作られたぶどうのみと、かなり限定された原材料から作り上げられています。
基本的にはこの2種類のぶどうを5対5の割合で使って作られはプリンスユベールのコニャック。
濃厚な味わいのぶどうを使用していることから、コニャックの味わいにも重厚感が感じられます。
香りは長期熟成による熟成樽の木の香りが、まるで香木のように感じられるほど香り高く作られています。
ボトルの色合いに使われるホワイトやゴールドの色はベルサイユ宮殿を、青色はマルセイユの海の色をイメージして作られているといい、かなりのこだわりと信念を持って作り出されたボトルとコニャックであることがわかりますね。
ポリニャックは、1959年にはデンマークの王様にも認められた経験があるかなり世間的にも評価が高い銘柄です。
人気も高くて需要が多いため、なかなか簡単には手に入らない銘柄ではありますが、飲む機会がありましたらぜひ一口だけでも味わってみたい逸品ですね。
プリンス ユベール ブルークリスタル
クリスタルボトルが印象的なプリンス ユベール ブルークリスタル。
ボトルの色は美しい青色に手がけられており、マルセイユの海の色を表現したというこの色合いは非常に美しくて華やかさが感じられるデザインです。
プリンス ユベール ブルークリスタルの中身のコニャックはポリニャックと呼ばれる地方で作られた原酒を使用しています。
味わいは爽快感のあるさっぱりとした南国フルーツのような甘酸っぱさと自然の甘みが特徴です。
見た目の通りさっぱりとした風味が特徴のプリンス ユベール ブルークリスタルは、味わってみるのはもちろんのこと、飾ってインテリアとするのにも最適な可愛らしいデザインですね。
プリンス ユベール ブルークリスタルには、同じデザインのクリアボトルも存在し、このクリアボトルの場合には中身の琥珀色のコニャック原酒がそのまま見ることができます。
一方プリンス ユベール ブルークリスタルの場合はブルーのボトルカラーですのでコニャックの色合いは一見すると見ることはできません。
化粧箱まで美しいブルーをしているプリンス ユベール ブルークリスタルは、化粧箱と一緒に飾っていると見栄えがしますし、買取査定の際にも化粧箱が有ると価格が上がりやすいです。
ちなみにプリンス ユベール ブルークリスタルの現在の売価は4万円程ですが、日本では出回り本数が少ないためほとんど市場では見かけることはできません。
ちなみに買取査定額は2万円ほど。
化粧箱や替え栓、冊子などの付属品が有るとより高値で洋酒買取をしてもらうことができます。
クリアボトルの場合には、ブルーボトルに比べて売価も買取価格も5千円程下がってしまう傾向があるようです。
やはり、ブルーボトルの方が希少価値が高くて人気も高い銘柄なのですね。
もしもプリンス ユベール ブルークリスタルを飲みたいという方にはロックでゆっくりと飲むことがオススメです。
また、爽快感が強いプリンス ユベール ブルークリスタルはマリブなどのような甘みの強いリキュールと合わせるとお互いの長所を引き出しあいながらいただくことができます。
食事にはフレンチやイタリアンなどのような重めの料理に合いやすいですので、ぜひ試してみてくださいね。
また、日本食のようなさっぱりとした味わいの料理に合わせたい時には、ロックや少量の水で割った水割りなどでいただくと、コニャックの味わいを損なうことなく食事も楽しむことができるようになりますよ。
プリンス ユベール ド セーブル クリスタル
プリンスユベールの創業者で有るアンリ・ムニエ氏。
当時は商業船を所有する輸出業を営んでいたムニエ氏ですが、父親のぶどう畑のオーナーと共同で作り上げたブランデーが、当時のフランス貴族のプリンスユベール一家に認められたことから、このブランドが出来上がりました。
1959年なは、デンマークのフレデリック9世からも認められるほどの味わいを作り上げたプリンスユベールのコニャックは、現在、ヨーロッパを中心に人気を集めているブランドなのです。
ヨーロッパの他には北欧やアメリカなどに輸出されることが多いですが、まだ日本や韓国などの東南アジアには浸透していない様子。
そんな本場で超人気のプリンス ユベール の中でも、スタンダードな銘柄で人気が高いのがこちらのプリンス ユベール ド セーブル クリスタルです。
まるで宝石が詰められているかのような上品かつ重厚的な化粧箱に詰められているのは、ブルーに輝く美しいクリスタルボトル。
金色のネックを外すと、付属にブルーのクリスタル替え栓をつけることができます。
味わいは非常にフルーティでまろやかな口当たりが特徴です。
ねっとりと言うほどではありませんが、プリンスユベールのブランドの中では口に残りやすいような強い甘みが感じられる銘柄で、香りも強い甘みが感じられます。
水分を増すことに変わる香りは、最初は甘みが強いですが徐々にスモーキーな熟成木のような香りが漂ってきます。
フィニッシュには辛口のスッキリとした風味が感じられ、香りもシトラスのようなさわやかな香りが漂います。
見た目からも爽快感が強いプリンス ユベール ド セーブル クリスタルですが、味わいも時間を増すごとに徐々に見た目にあったさわやかな雰囲気が感じられるようになります。
最初の甘い重厚感を強く感じていたい方には、ストレートがオススメですが、それでは飲みにくさを感じるという方にはスピリッツ系のジンなどのお酒と合わせて飲むことをおすすめします。
また、お酒は強くない方が良いという方はオレンジなどの果汁と合わせて飲むと飲みやすくなります。
さらに、ハイボールなどにして飲むと炭酸と一緒に香りがはじけてより強いシトラスの香りを終始楽しむことができるようになります。
飲み方によって味わいも香りも変わってくるプリンス ユベール ド セーブル クリスタル。
自分にあった飲み方を探しながら飲んでみるのも良いですね。
日本市場にはほとんど顔を出さないプリンス ユベール ド セーブル クリスタルですが、オークションなどを参考にするとプリンス ユベール ド セーブル クリスタルの相場はおおよそ3万円程となっています。
買取査定額は1万3千円と高値になっていますが、非常に希少な品ですのでもし手にできる機会がありましたら飲んでみることをお勧めします。